四つ葉のクローバーを探して

毎日過ごす時の中で、ちっちゃなHappyや大切な何かを。四葉のクローバーを探すように見つけていけたらいいな。

『ぶたぶた』

2009-04-17 | My Library

『ぶたぶた』矢崎存美著


TOMさんが貸してくれた本。
先日読んだ本ではまってしまったため。
リクエストしてみました。
でもTOMさんの手もとにあったのは2冊のみ。
そのうちの1冊。

正直・・・最初に読んだ『訪問者ぶたぶた』より、感動というか衝撃は薄め。
なんでかな?
それでも読み進めずにはいられず
そこがこのシリーズの魅力かもしれません。

この本は9章で構成されてます。
短編9編で・・・って最初は思ってたけど。
結果的にそうではなかったです。
最後まで読んで振り返ってみると・・って感じだけど。
あたしのお気に入りは、一番最後「桜色を探しに」かな。
もちろん“桜色”はぶたぶたのこと。
雑誌に載っていたぶたぶたの記事が気になって。
その記事を書いた記者に連絡をとり、主人公の女の子が大学進学で上京するのにあわせて会う約束をする。
・・・そこから物語が始まります。
どぉもその記事を書いた記者は「銀色のプール」に出てきた男の子のようで。
ふたりでデート?で食事に行こうとするレストランは「ストレンジ ガーデン」に出てきたふたぶたがシェフをしてたレストランのようで。

こういう粋な構成っていうのかな?
それが矢崎さんの素敵なところ
要するに・・・さっき書いた結果的にってところなんですけど。
最後の章には、他の章での出来事なんかが登場してきて。
全体がきちんとつながってるし。
1冊の本としてキレイに成立されてる。
んっ?! 成立させてる??のかな。

長いプロローグの小説を読み終えた不思議な感覚でした。
やっぱりこれはファンタジーなんですよね?!
まだシリーズとしては2冊目だけど。
読んでて安心できる本です