添付した写真は4月27日の上高地、河童橋の様子ですが、積雪によって白黒写真の世界となっており、本来なら河童橋の前、五千尺ホテル前の広場で行なわれる開山式が吹雪く天候によってバスターミナルの待合所へ変更となりました。
開山式は午前10時50分頃から開始となり、例年は河童橋から北アルプス穂高連峰にむけて演奏されるホルンは、天候不良によってインフォメーションセンター前からバスターミナルに向けて奏でられることとなりました。
午前11時に全員でホルンが吹かれた際は、大きな音色に観光客から大きな拍手がわきました。
ホルンとアコーディオンの演奏が終わると、穂高神社の神主さんによる神事が行なわれますが、今年はバスターミナルの待合所の下を会場にしているものの、屋根から積もった雪やツララが落ちると危険なためにほとんどの観光客は遠巻きに見守るしかありません。
会場内では神主さんによる儀式が行なわれていますが、会場は満員で近寄れず、遠くから望遠ズームで狙いますが、レンズ前を吹雪の雪が遮ります。
屋根の下では身動きもできないすし詰め状態となっていましたが、玉串を奉納する地元松本市長や、衆議院や参議院の地元選出国会議員が続いて呼ばれていきます。
※毎年北アルプスで命を失う登山者が存在するため、開山式と閉山式の神事は厳粛に行なわれています。
開山式が終わって随分時間が経過した後でも、インフォメーションセンター奥で用意されていた肉まんや甘酒には長蛇の列ができていました。
昨年に続いて参加した開山式ですが、今年は飛騨側の積雪が続き、普通タイヤでは平湯まで行くこともできず、最近では一度も使ったことの無かったタイヤチェーンを装着して上高地に入りました。
吹雪で始まった上高地も、11月の閉山式まで多くの観光客が訪れ、新たな出会いと発見に期待したいものです。