厳冬期で釜トンネルが閉鎖されている上高地も、来月にはトンネルが開放されると考えると、長いと思っていた閉鎖もあっと言う間に過ぎ去ってしまった月日の過ぎる速さに驚かされます。
昨年11月に閉鎖され、4月までは登山客や雪を楽しむ観光客が僅かに訪れるだけで、静寂の白黒写真の世界となります。雪や樹氷が落ちる音と、梓川の流れる音しか聞こえず、自分の体力だけを頼りにした散策は、観光客の大声や足音で落ち着かないシーズン中とは別世界の魅力を感じます。
上に添付した写真は河童橋の横で行なわれた昨年の開山式(左)と、一昨年の閉山式(右)の写真ですが、同じイベントでも春の開山式は賑やかで、来賓の数も多いものの、閉山式は明日から入れない最後の日で、ホテルも閉鎖されているために心なしか寂しさが漂います。
昨年は閉山式に積雪があり普通タイヤでは走行できない状態となり、所用で出かけられなかったことが幸いしましたが、5月のゴールデンウィークにも雪に降られた経験から、閉山式に限らず4月の上高地行きは冬用タイヤかタイヤチェーンが必要と思います。もっとも、マイカー規制で一般車は入れませんが…
今年は積雪が多く、大正池までの道路も雪崩に注意する情報があったことから、12月末に入っただけで、今年になってからは訪れてはおりませんが、誰も居ない河童橋で自分の呼吸の音しか聞こえない環境は、「上高地と2人だけ」の世界となり、シーズン中とは全く違う別世界の魅力にはまります。
今年の開山式は4月27日ですが、4月19日より上高地は入る事が可能となります。
上高地公式ウェブサイト http://www.kamikochi.or.jp/