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生活をたのしむ 街みどり・庭みどり

緑の暮らしの専門家がお届けする、一人ひとりの毎日の暮らしをもっと嬉しく、幸せにする、カフェのような心地よいみどりをご紹介

街ナカみどり こもれびの里

2015-11-04 06:10:31 | 街ナカみどり
【心地よいみどり86】

雨が降った庭のみどりは潤って、
いつものみどりとは違う魅了がありますね。
朝からワクワクする光景です。




ハナミズキの影の姿も綺麗ですね。



今回は昭和記念公園の中にある「こもれびの里」を
ご紹介します。


ここは戦後間も無い、地元にあった武蔵野の農村景色を
再現したエリアです。


ため池あり、小川あり、田畑ありと東京では絶滅した景色、
自然に溶け込む時間の流れがありました。




移築された江戸時代の長屋門を潜ります。
昔は役人や菩提寺の住職などが来た時のみ開門されたそうです。
通常は潜り戸からの出入りだったようですよ。





中に入ると立派な茅葺きの主屋がありました。
この建物も江戸時代に建てられたそうです…
200年以上前の日本建築でも手入れをすれば充分に持つのか…
と改めて思いました。


干し柿が並んでいます。
山形で働いていた時代によく見た光景で、懐かしいですね。



茶畑あり、芋畑ありと自給自足の生活様式が再現されていました。



園路も赤土が叩かれた舗装です。
歩きやすさと踏み心地の優しさが足元から伝わりますね。
水が流れやすくするかき込みがいいですね。


写真には撮りませんでしたが、裏山から流れ出る湧き水で
水車を回し、釜場と呼ばれる池で水を温め、用水となって田畑を
潤していました。とてもエコなシステムです。

地面から掘りあげられた小石を積み上げ土留めにしたり、
竹で組んだ柵で土砂が流れないようにしたりと、
景色に調和する、素晴らしい空間を創り出していました。

実は昔の方が、賢い生活をしていたのではないだろうか…
と本気で考えてしまいました。

多くの人がこの景色をゆったりと、微笑んで楽しんでいましたよ。
でも不思議ですね、このような田舎の空間が
都会の人に喜ばれているなんて……

是非、昔の姿だけども、実は最先端の景色を体験して見てください。




【心地よいみどりの方程式】

◾️60年前の東京、立川の農村の景色は、現在の多くの人が集まる
心地よい景色、佇まいがあった。

◾️日本の古い建築も手入れ次第で、今でも充分に通用する。

◾️自然の恵み、力をうまく活用していた昔のシステムは
現在でも通用する。電気、蓄電を掛け合わせすれば良いのではないか。