イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

袋が無くて全然ホオズキらしくない イヌホオズキ

2014-04-20 06:45:52 | 日記
ナス科(Solanaceae); 亜科(Solanoideae); 連(Solaneae); ナス属(Solanum);イヌホオズキ(S. nigrum)
学名: Solanum nigrum L.
和名: イヌホオズキ(犬酸漿)
英名: black nightshade


 世界の温帯から熱帯にかけて広く分布する。日本では史前帰化植物だと考えられていて、日本全土に分布する(ウィキペディア参照)。
 イヌホオズキという名前だが実を包む萼の変化した袋が無いため、実がなっているのを見ても、全然ホオズキらしくない。しかし、草全体の雰囲気は似ているためにイヌホオズキという名前が付いたという。確かに葉の形はホオズキに似ている。また、花は白くてい小さいが、花冠が5裂し黄色い雄しべが突き出ていてナスやワルナスビと共通している。1カ所から3~6個程度の花が出ている。実は丸くて小さく、ワルナスビとそっくりだ。しかし、ワルナスビの実は熟すと黄色だが、イヌホオズキは黒色な点が異なる。
 ワルナスビもそうだが、イヌホオズキも全草にソラニンを含んでいるため食用にはならず有毒であり、家畜にとっても有毒でありやっかいな雑草な様だ。両者とも繁殖力が強いというが、ワルナスビは7月頃になると国道沿いなどでもよく見つけることができたが、イヌホオズキは昨年から今まで1カ所でしか出合わなかった。ワルナスビほど繁殖力は強くないのかも知れない。
 全草にアルカロイド系の有毒物質を含んでいる。特に、果実には麻酔毒のサポニンを含み、食べると嘔吐や下痢を惹き起す。全草を乾燥させたものを生薬名「竜葵(りゅうき)」と呼び、解熱や利尿に効能があるとされているとのこと(イー薬草ドットコム参照)。


7月末に休耕地でイヌホオズキが咲いているのを見つけた。(花巻市湯口、2013年7月31日)


同上。花をズームアップ。(同上)


8月中旬になると実がなり始めた。(同上、2013年8月19日)


同上。実をズームアップ。(同上)


11月になってもまだ全部熟していないようだが、奥の方に熟した黒い実が見える。(同上、2013年11月2日)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿