イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

白くて細長い三角形の穂をつける クサヨシ

2014-04-29 06:59:35 | 日記
イネ科(Poaceae); イチゴツナギ亜科(Pooideae); カラスムギ連(Aveneae); クサヨシ属(Phalaris); クサヨシ(P. arundinacea)
学名: Phalaris arundinacea L.
和名: クサヨシ(草葦)
英名: Reed canary grass

 ドライブしていて、田の脇などで見かける白くて細長い三角形の穂をつける草が気になった。群生している様子が印象的で美しい。何かのデザインの図柄にもなる様な気がするほどである。色々調べた結果クサヨシと判定した。田や湿地帯に生育していること。最初は円柱状だが、その後穂が開いて花が咲き、実が成ると再び円柱状に戻るという特性を持つことなどがその理由だ。
 名前の由来はヨシに似ているが草っぽいからということだ。なるほど、アシは2~6mにもなるほど大きく木質化して細い竹の様になる草だが、クサヨシは70~180cmと一回り小さく木質化しない。また、生育する場所も水辺の同じような場所だからだろう。しかし、ヨシの出穂は夏の終わりから秋なのに対して、クサヨシは初夏である。また、ヨシの穂は薄茶色のモコモコした感じなのに対してクサヨシの穂は白くて細長い美しい三角形であり、植物学的にも全く異なる属である。


田んぼの脇に群生していたクサヨシ。(花巻市野田、2013年6月11日)


田んぼの脇に群生していたクサヨシ。花が咲き始めの穂は円柱状で、花が開くと細長い三角形になる。(花巻市湯口、2013年6月13日)


同上。穂を拡大。(同上)


クサヨシが群生しているところ。まるで着物の柄の様で美しい。(同上、2013年14日)


休耕田で見つけた。大雨の後でほとんどが倒れている。(花巻市松園、2013年7月13日)


休耕田で生えていたクサヨシ。(紫波町、2013年7月17日)


同上。少し拡大。(同上)


同上。穂を拡大。(同上)


11月になり再び穂を閉じたクサヨシ。(花巻市矢沢、2013年11月30日)


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