猛暑も続いてることだしまた清ネタが続きますが、だって今キヨシ祭の最中だから。
アマから届いてから毎日『黒沢清の映画術』に目を通し、「これじゃあ映画術じゃなくって処世術じゃねーか!」とか、「これは学生が主人公のコメディ小説か?」とか、ひとりで不毛なツッコミを繰り返しつつ楽しんでおりましたら、本屋で立ち読みした「Studio Voice」誌で一派が『ミュンヘン』と『キングス&クイーン』についてだべってました。
まあおれは『キングス&クイーン』なんて観れてない(おフランスの映画なんて上映してくれるはずがない!)のでいつものようにDVDが出るのを待ってるわけだけれども、例によって黒沢清は『ミュンヘン』を絶賛し、そればかりか「映画としては『宇宙戦争』の方が好きだけど、『ミュンヘン』はよくやった!という感じ」「暴力シーン以外はベッドシーンしかない」などいちいちおれの琴線に触れるコメントを繰り返すわけであります。
そこで青山真治がおもむろに「でも『ミュンヘン』は『キングス&クイーン』ほどエロくない」とか(やや批判的な雰囲気で)ツッコミを入れるわけですが、ここで清節が炸裂。
「それは(『キングス&クイーン』の監督デプレシャンが)フランス人だからでしょう」
どうしてそういう言ってはいけない正解を真面目に何気なく口にしてしまうのかしら、この人は。
その後も「デプレシャンは『ノッティング・ヒルの恋人』を5回も観ているらしい」「5回も!?」など楽しい会話があって久しぶりに大変満足でした(デプレシャンさんは、つまらないアメリカ映画を好きになれるまで観て、「どうやったらこの話をおもしろくできるだろうか・・・」とか考えるのが好きな変人らしいです。「やっと『プリティ・ウーマン』が好きになれた!」とか喜んでるらしいです)。
つーか、早く『ロスト・イン・アメリカ2』出してくれ。
話は戻りますが、『黒沢清の映画術』を読んでいると、ときどき井筒和幸、伊丹十三、犬童一心などあまり関係なさそうな(いや伊丹十三はおおいに関係あるけどさ)人たちが出てきて楽しい。
だって、今さら青山・塩田・高橋(洋)なんかについて語られてもアレだし、あと黒沢清が『黄泉がえり』のヒットにけっこうショックを受けてたのとか、『スウィートホーム』が『バイオハザード』の原型になったのがすごい誇らしく思ってるとか、なんかおもしろい。
ものすごい下世話な、当人たちにしたらほっとけ!ってことを書くと、以前なんかの深夜番組で、タレントがビデオ屋の棚からテキトーに1本持ってきてそれを井筒カントクが「これはダメ、これはいい」とかいつもの調子でコメントするようなのがありまして、そのとき『ヤクザタクシー』(清監督作)を持ってこられたときはなんか苦笑してたのが妙に記憶に残ってます。
深読みでしょうけど。
いや、『ヤクザタクシー』を持ってきた人は「カントクはヤクザとかタクシーとか(てゆーか『タクシードライバー』)好きでしょ?」っていうことでネタの流れとして持ってきたんだけど、よく探してきたなホント。
というより『ヤクザタクシー』が置いてあるその店は偉大だ。
おれにも見せてくれ。
で、『ヤクザタクシー』も観たいけど、それより何より『打鐘(ジャン)』がものすごく観たくなった。
中古ビデオ探しにいかねば(ないだろーけど)。
奥さんの弘美さん曰く、「あなたはいまだに『打鐘(ジャン)』を超えられない」だそうで。
だからさー、もう1回原作モノとかやるべきですよ!
自分の企画とどっかの誰かが持ってきた企画を交互にやるべきですよ、ってそうしてるんだけど、もっとメジャーっぽいのをやるべきですよ、絶対。
やっぱスポ根とか、ハリウッドっぽいアクション映画とかやったら絶対におもしろいと思うんだけど。
ホラーは3回に1回くらいでいいから、コメディ/アクション路線を復活させて欲しい。
『勝手にしやがれ!!』のどれだったか競馬ネタのやつで、全財産掛けた馬が勝ちそうになって盛り上がってるときにいきなりカットが変わって、ラジオから「あーっと○○(馬の名前)、落馬、落馬です!」と流れつつ哀川翔が哀愁漂わせて歩いてるシーンで死ぬほど笑ったおれとしては、そういう展開を希望。
業務報告
●『打鐘(ジャン)』のDVD出せ!
アマから届いてから毎日『黒沢清の映画術』に目を通し、「これじゃあ映画術じゃなくって処世術じゃねーか!」とか、「これは学生が主人公のコメディ小説か?」とか、ひとりで不毛なツッコミを繰り返しつつ楽しんでおりましたら、本屋で立ち読みした「Studio Voice」誌で一派が『ミュンヘン』と『キングス&クイーン』についてだべってました。
まあおれは『キングス&クイーン』なんて観れてない(おフランスの映画なんて上映してくれるはずがない!)のでいつものようにDVDが出るのを待ってるわけだけれども、例によって黒沢清は『ミュンヘン』を絶賛し、そればかりか「映画としては『宇宙戦争』の方が好きだけど、『ミュンヘン』はよくやった!という感じ」「暴力シーン以外はベッドシーンしかない」などいちいちおれの琴線に触れるコメントを繰り返すわけであります。
そこで青山真治がおもむろに「でも『ミュンヘン』は『キングス&クイーン』ほどエロくない」とか(やや批判的な雰囲気で)ツッコミを入れるわけですが、ここで清節が炸裂。
「それは(『キングス&クイーン』の監督デプレシャンが)フランス人だからでしょう」
どうしてそういう言ってはいけない正解を真面目に何気なく口にしてしまうのかしら、この人は。
その後も「デプレシャンは『ノッティング・ヒルの恋人』を5回も観ているらしい」「5回も!?」など楽しい会話があって久しぶりに大変満足でした(デプレシャンさんは、つまらないアメリカ映画を好きになれるまで観て、「どうやったらこの話をおもしろくできるだろうか・・・」とか考えるのが好きな変人らしいです。「やっと『プリティ・ウーマン』が好きになれた!」とか喜んでるらしいです)。
つーか、早く『ロスト・イン・アメリカ2』出してくれ。
話は戻りますが、『黒沢清の映画術』を読んでいると、ときどき井筒和幸、伊丹十三、犬童一心などあまり関係なさそうな(いや伊丹十三はおおいに関係あるけどさ)人たちが出てきて楽しい。
だって、今さら青山・塩田・高橋(洋)なんかについて語られてもアレだし、あと黒沢清が『黄泉がえり』のヒットにけっこうショックを受けてたのとか、『スウィートホーム』が『バイオハザード』の原型になったのがすごい誇らしく思ってるとか、なんかおもしろい。
ものすごい下世話な、当人たちにしたらほっとけ!ってことを書くと、以前なんかの深夜番組で、タレントがビデオ屋の棚からテキトーに1本持ってきてそれを井筒カントクが「これはダメ、これはいい」とかいつもの調子でコメントするようなのがありまして、そのとき『ヤクザタクシー』(清監督作)を持ってこられたときはなんか苦笑してたのが妙に記憶に残ってます。
深読みでしょうけど。
いや、『ヤクザタクシー』を持ってきた人は「カントクはヤクザとかタクシーとか(てゆーか『タクシードライバー』)好きでしょ?」っていうことでネタの流れとして持ってきたんだけど、よく探してきたなホント。
というより『ヤクザタクシー』が置いてあるその店は偉大だ。
おれにも見せてくれ。
で、『ヤクザタクシー』も観たいけど、それより何より『打鐘(ジャン)』がものすごく観たくなった。
中古ビデオ探しにいかねば(ないだろーけど)。
奥さんの弘美さん曰く、「あなたはいまだに『打鐘(ジャン)』を超えられない」だそうで。
だからさー、もう1回原作モノとかやるべきですよ!
自分の企画とどっかの誰かが持ってきた企画を交互にやるべきですよ、ってそうしてるんだけど、もっとメジャーっぽいのをやるべきですよ、絶対。
やっぱスポ根とか、ハリウッドっぽいアクション映画とかやったら絶対におもしろいと思うんだけど。
ホラーは3回に1回くらいでいいから、コメディ/アクション路線を復活させて欲しい。
『勝手にしやがれ!!』のどれだったか競馬ネタのやつで、全財産掛けた馬が勝ちそうになって盛り上がってるときにいきなりカットが変わって、ラジオから「あーっと○○(馬の名前)、落馬、落馬です!」と流れつつ哀川翔が哀愁漂わせて歩いてるシーンで死ぬほど笑ったおれとしては、そういう展開を希望。
業務報告
●『打鐘(ジャン)』のDVD出せ!
どうもです。
「キングス&クイーン」は、そっち方面のマニアックな人たちの間ではけっこう受けてるみたいですね。
2回見ないと分からない、ということなら分からなくてもいいような気もしますが・・・ああ別にいちゃもんじゃなくて、映画はそもそも分からなくてもいいんじゃないか?ということなんですが。
ただ、それとは別に、純粋にもう1回見たいということはよくあるので、そういう映画なのかもしれません。
「キングス&クイーン」は
東京では劇場を移動してロングランです。
リピーター割引があるので
2回見ないとわからない映画なのか?とか思って
興味を引きずってます。