先日動画で紹介しました、災害時のTFT(思考場療法)の手順を文章にしてご紹介致します。先月、名古屋で講習を受けた時にいただいたレジメをもとにしております。
【不安や辛さ、痛みを和らげるためのトントン】
トントンする時は軽くてもしっかりと2本指でたたきましょう。左右あるポイントは片方だけのトントンでかまいません。
①手の小指の下のふっくらとした部分→鼻の下→人差し指の順に15回づつトントンたたきます
②鎖骨下から左右に少し移動した、盛り上がった部分を15回マッサージします
③まゆ→目の下→わき→鎖骨下→人差し指→小指→鎖骨下→あご→鼻の下の順に5回づつたたく
④手の薬指と小指の骨の間の部分(ガミュートといいます)を50回トントン→鎖骨下を5回たたきます
⑤ガミュートを各5回づつトントンしながら 目を閉じる→目を開ける→顔はまっすぐのまま目線を右下へ→目線を左下へ→目線を右回りに1回転→反対回りに1回転→ハミングで咲いた咲いたをワンフレーズ→声に出して1から5まで数える→ハミングでもう一度咲いた咲いた
⑥・・・③④をもう一度繰り返します
⑦最後にガミュートをトントンしながら目線だけ床から天井まで10秒くらいかけてゆっくり見ていきます。
【トントンがよく効いて、気分が落ち着くための鎖骨呼吸法】
①片方の手の二本指を鎖骨下のポイントにあて、親指が体に触らないようにして、もう片方の手でガミュート(手の薬指と小指の骨の間の部分)をたたきながら
次の5段階呼吸をします。
〈5段階呼吸〉
5回トントンの間ふつう呼吸→大きく息を吸って止めて5回トントン→半分息を吐いて止めて5回トントン→全部息を吐いて止めて5回トントン→半分息を吸って止めて5回トントン→全部息を吐いて普通呼吸に戻します
②今度は二本指をこぶしにして鎖骨下のポイントにあて、ガミュートをたたきながら5段階呼吸をします。この時も親指を身体につけないようにします。
③そのままこぶしを反対側の鎖骨下にあて、ガミュートをトントンしながら5段階呼吸をします
④そのまま二本指に戻して、ガミュートをトントンしながら5段階呼吸をします
⑤今度は手をかえて、二本指を鎖骨下のポイントにあてガミュートをトントンしながら5段階呼吸をします
⑥そのまま二本指をこぶしにしてガミュートをたたきながら5段階呼吸をします
⑦こぶしのまま反対側の鎖骨下にあて、ガミュートをトントンしながら5段階呼吸をします
⑧最後にこぶしを二本指に戻して、ガミュートをたたきながら5段階呼吸します
・・・このTFT(思考場療法)は東洋医学の考え方をベースに、アメリカの心理学者ロジャー・キャラハン博士によって開発されました。トラウマや不安、怒り、緊張、抑うつなど、様々なネガティブな感情に対して有効とされています。実際、私も講習を受けた後は、自律神経の改善度を測るテストを受けると、TFTを行う前より数値がとてもよくなってました。1日に何回行ってもかまいませんので、よろしければ試してみて下さい。 皆さんのメンタルケアに少しでもお役にたてれば幸いです。