演目 ふられの甚太 (喜劇)
仏一家の甚太(かずま座長)は男修行の旅から帰るなり
親分が殺されたと聞かされる。
生前、親分は甚太が旅から帰ると娘のおしず(みさとさん)と
一緒にさせて一家の後を継がせると言われていた。
だから、そうすると弟分のうの(心座長)に宣言するのだが、
甚太が旅に出ている間にうのとおしずは恋仲になってしまった。
完全にふられた甚太。
おしずと一緒になることをあきらめ、ふたりの幸せを祈り、
親分の仇をとる旅にでる。
甚太が旅をすること一年、こはる(真緒さん)一家の客人となる。
がらっぱちなこはるとは違い、器量よしの妹おかよ(みさとさん)は
何とおしずとそっくり。
初めは驚く甚太だが、そのうちおしずにそっくりなおかよを何とか
ものにしようと考える。
そこへうのが偶然やってくる、兄貴が旅に出て、三月ほどしたころ
おしずが、はやり病で死んだ。
だから、一家をたたんで自分も親分の敵討ちの旅にでたと。
以前おしずをとられた甚太は、
今度はおかよを絶対にとられたくない。
おかよは自分と一緒になる約束をしていると見栄を張る。
そこに、ケンカ状が届けられる。
兄貴に何かあってはいけないと飛び出すうの。
一人だけいいカッコさせやしない、運が良ければうのを殺せる
くらいの気持ちをもって、出かけようとする甚太。
そこへおかよが一言、「甚太さんはどうなってもいいから、
うのさんを助けて!」
またもやふられた甚太。
果たして運命や如何に~
💮 ラストショー
籠鶴瓶花街酔醒
八ツ橋 心座長
妖刀 籠鶴瓶に取り憑かれた 佐野次郎左衛門 かずま座長
本当に見ごたえありました!
お芝居を一本観た感じでした。
送り出し 写真は昼の部
小さな女の子が心座長を指さして「キラキラ」と言った。
花魁の衣装のまましゃがんで「何がキラキラなん?」と
言って、女の子とキラキラ探し。
結局、帯の前にたらしてある水引のようなものだったらしい。
心座長は本当に優しい方だと思いました。
私の前の男性がかずま座長に「今回初めて見ました。感動しました」と興奮気味に
言われていたのが印象的でした。
私「歌舞伎っていいですよね!以前、籠鶴瓶花街酔醒 Youtubeで
松本幸四郎さんのを観たことが
あります。」「いいよな~」後はおおきく頷いておられました。
時間が押していて、まだ後に次の舞台が迫っていたので、熱演の後も
大変だったかもしれませんね
心座長も衣装が重いし暑いといわれていました。(衣装代300万円也とか)
かずま座長の滝のような汗、お二人の熱演に劇場は
いつまでも熱気に包まれていたように思います。