たぶらかし

安田依央著「たぶらかし」読了。

代理・代行・代役サービスの会社に所属する女優、冬堂マキが主人公。
彼女は、依頼を受けてある種の一般人になりきる。
たとえば死人、セレブ社長、孫娘、若妻など。
依頼者とその周りの者は狐と狸の化かし合い、
代行女優業とは、他人の歪みを引き受ける調整弁のようなもの。

マキの押しかけ弟子のモンゾウの人となりがわからない為、最後はドキドキした。

今まで、思ったこともなかったのだが、自分の隣にもこのような方がおられるのかも？
と思えばすごく興味深いし、面白い作品だと思った。