初めて観た早明戦に感動してプレーや観戦を始める人は少なくない。ラグビーとのきっかけを与えてくれるカードだ。早稲田の連勝が続き、そんなエキサイティングな試合が観れなくなった近年。
ちなみに僕の学生時代は紫紺黄金時代、アカクロ氷河期。だもんで当時アカクロサイドとしては他のチームに全敗してでも明治には勝ってくれ!!なんて気持ちで応援していた。
今日のメイジサイドはそんな気分だろうし、僕自身もまたあのドキドキする早明戦に戻ってきてもらいたい。でももしかして100点付いちゃったりして。昨年の70点近いスコアでの早稲田勝利でそんな気持ちさえ沸いてきていた。
試合はそんな安易な予想をくつがえす、歴史の重みを見せ付けてくれた。
開始直後にビックゲインを魅せた明治・西原。来期の主将候補。
早稲田は赤黒ギタウ・宮澤の先制も、すぐさま逆転の明治。その後も杉本キャプテン、松本バイスのトライでリードを広げる。しかし早稲田は最後まで追いすがり、ロスタイムにトライを奪うも同点のコンバージョンが外れ明治が1999年以来見事に9年ぶりの勝利を飾った。
トライを決めた明治・松本
明治は言わずもがな遅すぎる勝利だが、この9年ぶりの早稲田戦勝利が、うまく進まぬ復活のきっかけとなってほしい。100周年V達成を早慶戦の勝利をきっかけとした慶応のように。
杉本、山本、土井の強力FW陣は卒業だが、実力はルーキーの入った第一列は来年も期待だ。途中出場のPR城のサイズにはビックリ。コント番組の関取の着グルミを着てるのかと思うほど。課題はロック陣の成長だろう。
杉本主将と土井。嬉しい最後の早明戦での勝利
対する早稲田。
今年は早慶戦と早明戦の2戦しか観ていませんが、やはり接点での圧力が軽い。
ペネトレーターとして学生最高レベルの豊田、有田と突破役として使いたいのはわかるけど、まずはボールを競い合う、それがFWの本分。
後半になってもブレイクダウン局面の劣勢、CTB付近でのゲインを許すことが続いた時点でもっとキックを多用すべきだったかも知れない。今後のゲーム修正力も豊田主将の課題だ。
しかしまさかこんな展開になるとは。安易に早稲田の勝利を予想したことは、この伝統カードに対するリスペクトが欠けていました。Sスポの「中濱、対抗戦トライ記録」記事なんかもちょっとね・・・。
両チームの順位がどうあれ、早明戦はやはり特別。今日が新たな早明戦史のスタートとなることを期待するばかりだ。いや~やっぱり早明戦は面白い!
今日のJスポでは吉田義人氏がゲスト出演されていたようですね。どんなコメントがあったんでしょう?感動家な同氏のこと、まさか泣いてたりして。そういえば13年前の早稲田の大逆転ゲームのときも吉田氏がTVK解説をされていました。引退されてもドラマを呼ぶ男ですねー。