ラグビーフィーバー!!from上海

ラグビーと上海生活を楽しむブログ

香港出張報告~W杯アジア最終予選日本-韓国観戦記

2006年11月29日 | ラグビー
ジャパンの海外遠征を観戦するのは始めてでしたが、この舞台でのジャパンのパフォーマンスを観戦できて本当に良かったです。上海にいたらスカパーも観れませんでしたから。
急遽会場に決まった香港フットボールスタジアムはこのクラスのゲームを行うには少々狭い器でしたが、秩父宮や花園がよだれをたらすような高級ホテルのようなクラブハウスとパブを備えていました(ちなみに会員専用)。周りを競馬場と高いビルに囲まれた都会の中でカクテル光線につつまれるとどことなく別世界でしたね。と前置き長いか。

観戦しているFANの応援ももちろんですが、日本で観戦しているFANの気迫も届いているんじゃないかというほどジャパン側に熱気がありましたね。スリランカから距離が近くなった分届きやすかったのでは?

村上さんのトークライブで知り合ったS夫妻と早々と会場入り。ジャパン関係者席の真後ろで見ました。目の前はツンツン頭の赤沼選手にその隣にひと際大きい相馬選手が。ところで相馬選手のサインはちょこっとカワイイです。

隣はメディア。S夫妻から日本のラグビーメディアを支える著名なライターさん達をご講義いただく。よくご存知です。脱帽!

観客席はメインが会員専用(イスまで立派)、関係者、メディア、FANは全てバックサイドでした。
国歌斉唱もメインサイドで行われたため、ジャパンの気合の入った表情は残念ながら遠くで眺めるしかありませんでしたね(誰か泣いていましたか?)。

最初の山本貢のトライは、一度プレーが切れたかと思い、レフリーのホイッスルでトライがわかる状態でしたが、有賀の難しい位置からのコンバージョンが決まると

2本目の有賀のスピード抜群のトライは速すぎて誰がトライしたんだろうと首を傾げてたほど良かった。その前の沢木のローリングオフロードパスはシビれたなぁ(1発目)。

試合最初からスクラム、ラインアウトと安定していたのでイケルとの手ごたえあり。
スクラムの時には永田コーチから「(西浦)達吉っ!低く!低く!」、「すぐセットっ~!」と盛んに声が飛んでいた。甲斐があったね。
そして木曽選手の手というのは吸盤でも付いてるの?ってぐらいに安心できるキャッチングだった。これまたシビレた(2発目)。

前半もう一つのシビレ(3発目)は攻め込まれた時に沢木選手のセービングでピンチを免れたプレー。
スタンドオフは廣瀬選手復帰論が渦巻くなか、彼に関して否定的な声援も実際スタジアムで耳にしたりしたので、この日はそれを払拭するかのようなプレーにビリビリ来ましたね。やっぱり男は黙ってプレーで魅せる!

順調に得点を重ねるジャパン。後半の大畑の立て続けのトライは段違いのスピードを見せ付けてくれた。

しかし後半20分を過ぎてからは動きが鈍くなった。
特に韓国の守→攻の切替が早く、それに対してジャパンの反応がちょっと遅いため、何度か危ないシーンがあった。JK、GMからも「リアクション!早くっ!」と声が飛ぶ。浅野、菊谷投入するなどリアクションの遅れを体力を残す選手のリカバーの速さでクリアし、韓国の得点を抑えてゆく。

有賀選手にはキッカーとして相当プレッシャーがかかっていたけど難しい角度を次々と入れる。しかし本番に強い選手だ。本戦に選ばれたらどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。

小野澤選手のうなぎステップ炸裂トライに、有賀選手のゴールも決まって歓喜のノーサイド!

グラウンドに降りようと階段から降りてくる太田GMにおめでとうございます!と手を差し伸べると「ヨシっ!」と気合の一言。やっぱり相当プレッシャーあったでしょうね。

JKで一気にチームがまとまり、良い形でW杯出場を決めたジャパン。残された時間は少ないが、信じて応援するのみ!いくぞ~フランス!

写真は選手のサインの入った日の丸に、感謝Tシャツです。

後藤翔太元気です!

2006年11月26日 | ラグビー
後藤翔太選手は第一戦の香港戦前半の負傷で途中退場となりました。

村上さんのブログでも経過が報告されていましたが、本人曰く指先にいまだかつて感じたことのない痛みだったと。救急車で運ばれ入院もしたようですが、韓国戦前の香港で無事な姿が見れました。

無事というか、すでに韓国戦前日、試合当日も個人でパス練習に励んでいました。
オイオイ、もうちょっとゆっくりすればと思うけれど・・・それは彼にとっては凡人の考えのようです。

このSPIRIT of STEEL(鋼鉄の意志)を持つスクラムハーフはすでに帰国後のシーズンを見据えていました。

これから本戦に向けて、今回のスコッドメンバー(伊藤護、辻高志)に加えて、池田渉、田中澄憲そして村田亙らのライバル達との熾烈な争いが始まります。

来年の9月8日、トイメンのグレーガンを前に桜の9番をつけた後藤翔太の活躍が見たい!






フランス-NZ第二戦観戦記(11/18)

2006年11月21日 | ラグビー
11月18日フランス-NZ第二戦(スタッドフランセ)

まず驚くべきはフランスのジャージ。これがストッキングまで全身真っ白!
イングランドというよりは天理高校だ。
ここしばらくご無沙汰のエリも復活。やっぱりラグジャーはエリがあるほうがかっこいいな!
そして胸のボタンが腹の位置まであって、パンツもたてに折り目が入ったようなトラッド系。
ウエスト部分にだけ細い赤青ラインがあるのがこれまたかっこいい。

W杯でイングランドとの対決はありえないとの見方?となるとフレンチホワイトと黒の対決か?

スタッドフランスの大きなスタジアムが揺れるような共にアカペラでの国家斉唱に否が応でも期待が高まる。

開始早々早くもスクラムの出来を試されることになったが、イヴァネスがフッカーに入りまとまる第一列。前の試合のようには押されない。

前半8分にマクドナルドのハイパントキャチミスからボールをつないでWTBエイモンがトライ。前試合からの初トライに知将ベルナルド・ラポルトもウッドフォードばりのガッツポーズ!

しかしフランス前半途中のSHエリサルド(前ジャパンヘッドコーチの愛息)が退場してからは若干リズムが変わる。前半最後にはマクドナルドの汚名返上ゲインからロコゾコのトライが決まり点差が開く。

後半もNZの攻撃を1トライに抑えるディフェンスの高さを見せたが、攻撃については見せ場が少ない。NZのディフェンスは固く、全く開かない扉だ。現時点では点差以上に大きく感じる両チームの差。

特にフランスがどう攻撃力を高めていくのか?文字通り真っ白なジャージを着て一からの出直しを感じる戦いでもあった。

(試合経過)
前半3分 F0-3NZ フランスがラックでハンド。カーターがPG成功

前半8分 F5-3NZ トライユが上げたパント。深めのボールは誰もがフェアキャッチと思いきや、レオンマクドナルドがまさかのキャッチミス。フランスの働きかけがはやく、WTBエイモンにボールが渡りトライ。エリサルドG失敗。

前半13分 F5-6NZ フランスが自陣ゴール前でモールコラプシング。カーターG成功。

前半26分 ここまで活躍のスクラムハーフのエリサルド。味方のピンチを救ったが、足を痛めて交代。

前半29分 F5-9NZ フランスがラック内でハンド。カーターG成功

前半40分 F5-16NZ 自陣5m付近のポイントからボールをもらったマクドナルドが前半の汚名返上とばかりに内側へのステップで二人を抜き去る。
そのあと8-7-11-10とつながれ、カーターからボールを受けたロコゾコはフランスFBエロルガのタックルで一度崩されながらも動物的運動神経で体勢を直してインゴールに飛び込む。右ライン際からカーターがゴールを決めて。

後半9分F5-23NZ NZは相手ゴール前スクラムからブラインドに展開した後、ソーイアロが縦に持ち込んでゲイン、展開されたボールがカーターから
クロスパスがノヌーに渡りポスト真下にトライ!。カーターG成功。

オールブラックスのディフェンスが厚い。フレンチのボールキャリアに対して必ず2、3人が飛び掛ってくる。

後半14分 F8-23NZ コリンズオフサイド。ヤシャベリPG成功。

ここからは得点なく、フランスは攻め続けるが、NZのディフェンスは固く、まったく開かない扉。

後半37分F11-23NZ NZはペナルティ。フランスはなぜかPG狙い、ゴール成功。
最後にルージェリーのランでゴール前まで迫るも届かず。そしてノーサイド。

フランス 11-23 NZ
France: 15 Pépito Elhorga, 14 Aurélien Rougerie, 13 Florian Fritz, 12 Yannick Jauzion, 11 Cédric Heymans; 10 Damien Traille, 9 Jean-Baptiste Elissalde, 8 Elvis Vermeulen, 7 Rémy Martin, 6 Julien Bonnaire, 5 Pascal Papé, 4 Lionel Nallet, 3 Pieter de Villiers, 2 Raphael Ibañez (captain), 1 Olivier Milloud.
Replacements: 16 Dimitri Szarzewski, 17 Sylvain Marconnet, 18 Loïc Jacquet, 19 Serge Betsen, 20 Dimitri Yachvili, 21 David Marty, 22 Christophe Dominici.

New Zealand: 15 Leon MacDonald, 14 Joe Rokocoko, 13 Mils Muliaina, 12 Ma'a Nonu, 11 Sitiveni Sivivatu, 10 Dan Carter, 9 Byron Kelleher, 8 Rodney So'oialo, 7 Richie McCaw (captain), 6 Jerry Collins, 5 Ali Williams, 4 Chris Jack, 3 Carl Hayman, 2 Keven Mealamu, 1 Tony Woodcock.
Replacements: 16 Andrew Ho re, 17 Neemia Tialata, 18 Jason Eaton, 19 Chris Masoe, 20 Andy Ellis, 21 Nick Evans, 22 Luke McAlister.



フランス-NZ第一戦(11/11)観戦記

2006年11月18日 | ラグビー
ただいま南半球の強豪が北半球へ遠征しテストマッチが花盛り。アルゼンチンがイングランドを破り、ウェールズとワラビーズが引き分けるなど見ごたえのある試合が続いていますが、注目はただいま世界一位を突っ走るNZオールブラックスと来年のW杯ホスト国として初優勝の期待がかかるフランスの対決でしょう。
11月11日の第一テストのネット観戦記です。

フランス-ニュージーランド第一戦(フランス・リオン)

前半6分 F0-5NZ あっさりNZシヴィバトゥがトライ。カーターG失敗。
スクラムから得たFKから速攻。マカリスター→コリンズ→シヴィと渡り、するっとルージェリーを二人のタックラーをかわしたトライ。コリンズの早く短いパスも秀逸。

前半10分 F0-8NZ フランスがモールでオフサイド。カーターPG成功。

前半22分 F3-8NZ フランスCTBフリッツのドロップG。
  
前半25分 F3-11NZ ラインアウトで相手ソーイアロを引っ張ったとしてフランスキャプテンのペルースがシンビンに。これで得たペナルティでカーターPG成功。

前半37分 F3-16NZ ペルースが戻ってきたが、フランススクラムの劣勢は変わらず。その後フランスがラインアウトをファンブルし、ボールを拾ったアリ・ウィリアムズ→マコウが右タッチ際にトライ。カーターG失敗。

前半40分 F3-23 フランスが自陣スクラムを回され、ボールを拾ったマコウ→ウィップー→カーターに渡りトライ。G成功23-3

後半5分 F3-30NZ フランスが攻め込むもノックオン。このボールをアリ・ウィリアムズが奪取。片手でのオフロードでボールを受けたコンラッド・スミスが95mの独走トライ。ゴール成功。

後半23分 F3-37NZ フランスがラインアウトミス。このボールをNZがつないで中央付近のポイントからマカリスターが相手のミスマッチをついてゴール前まで迫り最後はクロスパスを受けたロコゾコがトライ。右ライン際からの難しいゴールをカーターが難なく決める。

後半31分 F3-42NZ ラインアウトからのモールを押し込んだオールブラックス。マカリスターのグラバーキックはフランスに取られるが、それをさらにコリンズがインターセプトしソーイアロ→ノヌー→シヴィヴァトゥと渡りトライ。G失敗。

後半46分 F3-47オールブラックスボールの左中心付近のラインアウトで、容易くボールをキープしたオールブラックスは、ケラハーがサイドをブレイクし、シヴィヴァトゥ→マカリスターに渡ったボールは抜群のスピードでフランスインゴールへトライ。G失敗。

思いのほか大差の試合となったが、今回の力の差が明らかに出ていたのはスクラムだった。NZの奪った7トライのうち3つはスクラムにかかわるもの。
またディフェンスもスピード、数で勝るNZを前にフランスが切り崩す場面はほとんど見られず。バックアップメンバーも含めてNZの充実振りが改めてわかる試合だった。

劣勢のフランスの中で光ったのはドミニシ(NZのコメンテーターはドミニチと発音)。ウイングとして鋭い動きでゲインを奪っていたのに加えてポイントからの球出しやキックボールのフォローにと動きが目立っていた。来年のW杯での活躍も期待したい。
大ベテランのHOイヴァネスが後半途中から入ってモールに勢いが出てNZゴール前まで攻めるシーンも見られた。ベテランの活躍にも期待。

今日の第2戦でどれだけNZに肉薄できるかフランスの巻き返しに期待です。

フランス3-47NZ
France: 15 Julien Laharrague, 14 Aurélien Rougerie, 13 Florian Fritz, 12 Yannick Jauzion, 11 Christophe Dominici, 10 Damien Traille, 9 Dimitri Yachvili, 8 Elvis Vermeulen, 7 Julien Bonnaire, 6 Thierry Dusautoir, 5 Pascal Papé, 4 Fabien Pelous (captain), 3 Pieter de Villiers, 2 Dimitri Szarzewski, 1 Sylvain Marconnet.
Replacements: 16 Raphaël Ibañez, 17 Olivier Milloud, 18 Lionel Nallet, 19 Rémy Martin, 20 Jean-Baptiste Elissalde, 21 David Marty, 22 Cédric Heymans.

New Zealand: 15 Leon MacDonald, 14 Joe Rokocoko, 13 Conrad Smith, 12 Luke McAlister, 11 Sitiveni Sivivatu, 10 Dan Carter, 9 Piri Weepu, 8 Rodney So’oialo, 7 Richie McCaw (captain), 6 Jerry Collins, 5 Ali Williams, 4 James Ryan, 3 Carl Hayman, 2 Anton Oliver, 1 Tony Woodcock.
Replacements: 16 Keven Mealamu, 17 Neemia Tialata, 18 Jason Eaton, 19 Chris Masoe, 20 Byron Kelleher, 21 Ma'a Nonu, 22 Malili Muliaina.