ラグビーフィーバー!!from上海

ラグビーと上海生活を楽しむブログ

新JAPANと最終予選地

2006年10月24日 | ラグビー
ジャパンのメンバーが発表されました。

スクラムハーフには後藤翔太選手が入りましたね。活躍を見れば当たり前でしょうが、あの鋼鉄の意志を持ったストイックなラグビーへの取り組み姿勢は意志薄弱な自分には尊敬の存在で個人的にとってもうれしい。

これまた個人的だけど子供が同じ年の赤沼君の代表入りもうれしい!
あの低くて粘り強いプレーと職人的オフロードパスが桜のジャージで見れるのはうれしい限り!

有賀、正面のフルバック陣もフレッシュですね。

ヘッドコーチがいなくなったこともあってか、この人選に明るさを感じます。
時間もないいま、もう前を向くしかありませんからね。

これで選手たちはこれから日本エアロビセンターにほぼこもりきって、豪首相XVとの試合を挟みアジア最終予選へと旅立つわけですが最終開催場所がどうなるかがはっきりしません。
予定されているスリランカはテロの恐れがあり、日本とともに香港も開催場所変更の申し入れをしているようです。

土壇場で変更がきくとなれば、サッカー日本北朝鮮戦のようにタイ?
でもタイも政権交代後だからオススメはできないか。
そうなるとシンガポール、マレーシアというのが候補かな。

選手自身もそうだけど、遠征先が混乱していると日本に残る周りの家族も心配するわけで、特に子供がちっちゃかったりすると電話で不安がる奥さんをなだめながら試合に望むなんて、少なからず精神的にも負担になるもので・・・。

亡国のイージスだったら、「それがテストマッチというものだ。日本人!」とホ・ヨンファに笑われてしまいそうだが、できるだけ余計な心配はせずにラグビーに集中できる環境で開催してほしいなぁ。IRB殿、一応平和な中国へ請来請来!


必然のW杯~頑張れ翔太!

2006年10月23日 | ラグビー
今日23日にアジア最終予選に向けてジャパン代表スコッドが発表になります。
ヘッドコーチも代わり、今回の選考は多くのプレーヤーが目指すW杯本戦への出場メンバー入りにグッと近づくはずです。

個人的に神戸製鋼の後藤翔太選手が入る気がしてなりません。

神戸製鋼入りして、昨年もルーキーで大活躍。残念ながら今シーズンは彼のプレーを生観戦はしていないのですが、好判断でよく得点に絡んでいます。大学時代の活躍もありましたが、特に昨年からここまでの活躍ぶりは目覚しい。もちろん努力の末の実力でこれからも更に伸びる選手ですが、なにか来年のフランスW杯に導かれての活躍に思えてならないです。

人間やっぱり頑張りどころってのがあるもので、私の場合大学受験と嫁さんとの復活の出会いにそれを感じました。無論意識したわけではないけど、結果我ながら抑えるとこ抑えているなぁ。

翔太選手の場合も東伏見で黙々とパス練をしていたり、大学3年夏の菅平で関東学院に破れその後のしごき後にへたりこんでいるときや大学選手権で優勝してGENさんのバースデープレートを持ってウイニングランをしていたり、昨年のトヨタ戦でアイイを止めて勝利をつかんだりと自分が目にしたことだけでも今度のW杯につながるプロセスに思えてなりません。

池田、伊藤、吉田、麻田、辻らとの競争の中、ぜひジャパンをフランスへと導き、来年かの地で桜の9番の存在感を見せつけ、その後は神鋼の赤いジャージを海外競合チームへと着替え旅立ってほしい。
そんな未来を想像しながら23日の選手発表を心待ちにしています。

そしてフランス行き決めたら、こっちも休み取って行くぞフランス!それも必然のはず。

ANC決勝「ワイカト-ウェリントン」(2006/10/21)

2006年10月22日 | ラグビー
今年からAirNewZealandCup(ANC)と名前を変えた2006年NZ州代表選手権もいよいよ決勝。

カンタベリー、オークランドを倒して勢いに乗るウェリントンとここまで1敗のみで試合毎に強さを増すワイカトの対決。

ワイカトスタジアムにはカウベルが鳴り響き、初老の老人でさえ赤黄黒のワイカトカラーで染まるほど熱狂的なファンが集い、Wikatoの勝利を願う。

Waikatoキャプテンのスティーブン・ベイツは何度もボールにキスをして気持ちをこめて入場する。

ワイカトスタジアムのファンにくわえてNZ中のラグビーファンの歓声が聞こえてくるような大歓声のなかキックオフ。

開始直後WaikatoCTBヒルがウマガの強烈なショルダーチャージを受けながらブラインドからライン参加したアネシにパス。アネシがきれいに裏に抜け、倒されながらオフロードパスをカフイへ。そのまま中央へトライ。

続けてWaikatoが攻める。Wellingtonは前半20分に左PRマクドウェルが足を痛め途中退場。この日欠場の右PRティアラタとともに一列の戦力ダウンはこの後Wellingtonにのしかかる。

この後互いに1トライずつを上げて17-13のWaikatoリードで前半を折り返す。前半はWaikatoが地域、ボール保持共に6割と攻め、Wellingtonはよく凌ぎながら付いてゆく。

後半に入るとWaikatoがWellingtonのスクラムの弱点を突き、敵ボールスクラムにプレッシャーをかけてFLベイツがスクラムの状態から相手ボールに足で絡むと。Wellingtonインゴールにころがるボールにケラハーとウィップーが我先にと飛び込む。ケラハーの気迫にボールが呼び込まれたかのようにトライ。

このまま互いにPGを決めあい、山場は後半30分。
Wellingtonゴール前でスクラムを得たWaikato。BK陣が集まりなにやらサインプレーの確認をする。ここでトライを決めれば一気にWaikatoに勝利が近づくだけに必殺プレーか。そしてWaikatoSHブレンダン・レオナードがボールイン。誰もがバックスの動きに目がいく中、スッとスクラムを離れたWaikatoナンバーエイトのメッサムがボールを持ち、8-9でレオナードへ。慌てたWellington陣。ウマガが強烈なショルダーアタックをかますが、突き進むレオナード。2人を引きずりながらトライ!これで34-19の15点差だ。

その後Wellingtonが1トライを返し、WaikatoもPGを決める。
とうとう時間は残り1分。Waikato勝利ムードの中、13点差を諦めずに攻めるWellington。連続攻撃からウマガが4人を抜いてトライ。ダウンボールの後、なんと手で何度も涙をぬぐうウマガ。念願の勝利をつかむには遅すぎた反撃。
そしてWaikato歓喜のタイムアップ。

(前半)
前半7分 Wai0-3Wel Waikatoホラーがホールディングの反則。WellingtonPG成功。
前半15分Wai7-3 Waikato右ラインアウトから展開。デイビット・ヒル→アネシ→カフイと渡り中央にトライ。G成功。
前半18分Wai7-6 Waikatoロビンソンがホールディングの反則。WellingtonPG成功。
前半27分Wai14-6Waikato左ラインアウトから展開。ゴール前からケラハーが飛び込みトライ。G成功。
前半32分Wai17-13 Wellington中央付近でジャッカル。ソーイアロのロングゲイン→ノヌーに渡りトライ。G成功。

(後半) 
後半2分 Wai24-13敵陣スクラム状態からWaikatoFLベイツが相手ボールをキッキング。転がるボールをウィップーに競り勝ちケラハーがトライ。G成功。後半9分 Wai24-16コリンズを止めたホラー。ジャッカルにいくもオフサイド。WellingtonPG成功。
後半13分 Wai27-16Waitatoラッシュにマソイがオフサイド。WaikatoPG成功。
後半18分 Wai27-19Waikatoターンオーバーもケラハーが孤立でノットリリース。WellingtonPG成功。
後半30分 Wai34-19敵陣ゴール前スクラム。ブレンドン・レオナードが8-9からトライ。WaikatoPG成功。
後半33分 Wai34-24Wellingtonキックオフからすぐさま反撃。中央付近マソイの突破からノヌーが走りきりトライ。G失敗。Wellingtonの粘りにスタジアムにため息が。
後半35分 Wai37-24ラインアウトからWaikato連続攻撃にWellingtonジェーンがオフサイド。WaikatoPG成功。
後半39分 Wai37-31Wellingtonペナルティから連続攻撃。最後はウマガが4人抜きでトライ。ウマガ遅すぎた反撃に涙。
(スタッツ)
テリトリー:61-39、ボール保持:57-43、敵22m突破数:18-9、ラック/モール:92-66、ハンドリングエラー:11-9、ラインアウト:20-8Waikato: 15 Mils Muliaina, 14 Sosene Anesi, 13 Richard Kahui, 12 David Hill, 11 Sitiveni Sivivatu, 10 Stephen Donald, 9 Byron Kelleher; 8 Sione Laukai, 7 Marty Holah, 6 Steven Bates (c), 5 Keith Robinson, 4, Jono Gibbes, 3 Nathan White, 2 Tom Willis, 1 Craig West.
Replacements: 16 Scott Linklater, 17 Aled de Malmanche, 18 Toby Lynn, 19 Liam Messam, 20 Brendon Leonard, 21 Dwayne Sweeney, 22 Roy Kiniknilau

Wellington: 15 Shannon Paku, 14 Ma'a Nonu, 13 Conrad Smith, 12 Tana Umaga (c), 11 Cory Jane, 10 Jimmy Gopperth, 9 Piri Weepu, 8 Rodney So'oialo, 7 Ben Herring, 6 Jerry Collins, 5 Luke Andrews, 4 Ross Filipo, 3 Neemia Tialata / John Schwalger, 2 Mahonri Schwalger, 1 Joe McDonnell.
Replacments: 16 Luke Mahoney, 17 John Schwalger / Anthony Perenise, 18 Jeremy Thrush, 19 Chris Masoe, 20 Alby Mathewson, 21 Miah Nikora, 22 Lome Fa'atau.





試合後の表彰式。イアンジョーンズが司会、ジョン・グレアムがプレゼンターだ。Waikato主将スティーブン・ベイツが何度も観客に礼を述べ、観衆が盛り上がる。また敗れたWellingtonもWaikatoを笑顔で称える。
おそらくは世界で最もラグビー好きが集い盛り上がる国内選手権がハミルトンで幕を閉じた。

ANC準決勝「ワイカト-オタゴ」(06/10/14)

2006年10月21日 | ラグビー
予選リーグではオタゴが地元キャリスブリックでワイカトを降した。ハウスオブペイン。
しかしここはワイカトの地元ハミルトン。カウベルが鳴り響き、赤、黄、黒のワイカトカラーに身を包んだ熱心なファンたちが取り囲む。ここはオタゴにとってのお仕置き部屋か。

開始早々にワイカトの罰のムチがオタゴを叩く。カフイがオタゴのジョッシュ・ブラッキーを強烈なタックルで倒すとそれを合図にするかのごとく
ワイカトFW陣が怒涛のラッシュ。ラウアキ→ホラー→バイツのワイカトの強力3列からムリアイナに渡ったボールはゴール前にグラバーで蹴りだされ、カフイが抑えてトライ。
ワイカト/リチャード・カフイの風貌は南アの名SHユーストにそっくり。サイズも同じくらいでセンターとしては決して大きくないが、ポジショニングのよさとここ一番のディフェンス力と存在感のある選手だ。

ワイカトはその勢いで前半で3トライを上げる。
後半に入るとオタゴも反撃。7番ジョッシュ・ブラッキーが自らのグラバーキックを抑えてトライ。ボールを追う青いジャージのヘッドキャップ姿にはクロンフェルドが重なる。
なおも必死に食い下がるオタゴ。オリバーが突進を図るが、キース・ロビンソンの強力なタックルに堪らずボールを落とす。これを拾ったメッサムがセブンス代表仕込の突破で相手をかわし、異次元のスピードで迫ってきたシヴィヴァトゥに渡りトライ。
ほぼ試合の決まった後半27分、オタゴがゴール前ラインアウトのチャンスを得るが、ワイカトは一気にメンバーチェンジ。そして代わったばかりのロックLYNNがオリバーに強烈なタックルでノックオンを誘いピンチを防いだ。攻守ともに切れない本当にいいチームだ。

ANC準決勝「ワイカト-オタゴ」44-15
前半3分 ワ 7-0 オ ムリアイナのグラバーをカフイが押さえてトライ(G成功) 
前半12分 ワ10-0 オ オタゴペナルティ。ワイカトPG成功。
前半14分 ワ15-0 オ ゴール前ラインアウトからワイカト2-9-14でアネシがトライ(G失敗)
前半19分 ワ15-3 オ ワイカトラインアウトでペナルティ。エバンスPG成功。
前半28分 ワ22-3 オ ラウアキPから速攻。アネシが2本目のトライ(G成功) 
前半37分 ワ25-3 オ オタゴオフサイド。ワイカトPG成功。
後半6分 ワ25-10オ 相手キックからオタゴがカウンター。ゴール前でブラッキーが自らゴロパントを抑えてトライ(G成功)。
後半11分 ワ32-10オ ワイカトFWでモールトライ(G成功)
後半17分 ワ39-10オ ターンオーバーからメッサム→シヴィヴァトゥでトライ(G成功) 
後半31分 ワ39-15オ オタゴ粘り強くパスをつなぎ、ボイスがトライ(G失敗)
後半39分 ワ44-15オ 相手ゴール前ワイカト/レオナードがサイド突破でトライ(G失敗)

これでNZ州選手権の決勝は「ワイカト-ウェリントン」。ともに代表クラスの強烈な3列とBK陣を誇る。

予想はワイカト。たまらなくチームバランスがいい。フッカーのトム・ウィリスが戻ってきて一列も安定。この州代表選手権での好調をキッカケに来年のスーパー14でも飛躍の予感がする。見ていてビシバシ魅力の伝わるいいチームだ。

でもウェリントンも黙ってはいないよね。ウマンガ、スミス、カフー、ジェーンとBKにも勢いがある。
トライネーションズよりいい試合になりそうだ。