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馬・総統、就任三周年に大学生と交流

2011年05月24日 16時36分22秒 | 台湾日記

 5月20日で、馬英九政権発足から3年が過ぎました。馬・総統は就任1周年、2周年の節目に総統府で記者会見を行ってきました。
 就任3周年となる今年の記者会見は、これまでとは趣向を変え、南部・台南市の国立台南大学の講堂が会場となりました。
 この日、馬・総統は「主権・人権・環境権」と題した演説を発表し、両岸関係改善やそれに伴う経済の好転など3年間の実績をアピール。
 また、次世代に対する責任や環境保護と経済発展のバランスに対するスタンス、若者へのエールなども盛り込み、若者たちと共に台湾を担っていく決意を示しました。
(上の写真:会見終了後、学生たちと記念の植樹をした馬英九・総統)

 古都・台南は、「台湾の京都」とも言われる、台湾の象徴的な地域の一つ。馬・総統もスピーチの冒頭、歴史ある台南の地で就任3周年の記者会見が開ける喜びに触れています。
 ですが、会見会場を総統府から台南のしかも大学に移した理由は、それだけではなさそうです。

 3年前、当時は与党だった民進党の謝長廷・総統候補を約200万票の大差で破り、晴れがましく再び国民党政権をスタートさせた馬・総統ですが、この3年間支持率は振るわず、国民党は地方選挙で低迷が続いています。特に、元々民進党が強いとされる南部での票の落ち込みが目立ちます。
 また、世論調査からは、馬英九政権下で進められた両岸関係の改善などは中高年層には一定の評価を受けていますが、新鮮さやイメージを重視する若者層には、野党・民進党の蔡英文・候補の方が人気があることが分かっています。
 来年1月14日の次期総統選挙まではあと8ヶ月ほど、二期目を目指す馬・総統としては、「南部」「若者」は、選挙戦略上必ず攻略しなければならない課題です。


会見後、学生と食堂で昼食を共にする馬・総統

 一方、民進党の総統候補である蔡英文・主席も、若者層からの支持をより強化しようと、大学を巡回し座談会を行っています。
 馬・総統と蔡・主席、思惑はそれぞれですが、台湾の若者が、政治や国家の未来に高い関心を持っていることは確かなようです。(華)


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