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自然体で明るい歌手、娃娃!

2011年05月23日 21時00分04秒 | 芸能

金智娟は1964年生まれで、ニックネームの娃娃で親しまれています。歌手デビューは30年近く前ですが、結婚後暫くの間、音楽活動をストップしたため、実質的な歌唱歴は10年あまりです。“十数年歌ってきたが、一度も歌のキーを低くしたことはない”と自慢している実力派です。このたび、娃娃は3年かけて、最新アルバムの“曙光(曙の光)”をリリースしました。8曲入りのアルバムですが、中の2曲は新曲の練習版となっています。アルバムのタイトルの由来については娃娃は次のように話しています。

 

 「この曲のプロデューサーに“何か伝えたいことや感じたことなどがあったら、それを書いてね”と言われたので、“毎日昇ってくる太陽のように、太陽の光さえあれば、希望もある”という今の心境を書きました。プロデューサーはそれを見て、“曙光(曙の光)”という名前をつけてくれたのです。この年になって、なぜか、人生は無常だと常に実感します。いろいろなことが起きたり、友達が急にこの世から消えたりするなど、自分の想像を超えたことがしばしば起こります。

 ですが、気をつけてみれば、どんどん変わるこの世界でも永遠に変わらないことがあるのだと気がつきます。たとえば、毎日、昇ってくる太陽がそうです。人は変わりやすい環境にいると、初心を守りきれなくて、希望を持てなくなると思ったりすることがありますよね。そうなると、“生活を過ごすのではなくて、生活に支配されることになってしまう”と感じたので、そういう心境をそのまま書いたのです。私は宗教信仰があるので、みんなにも自分の信仰を持ってほしいです。でなければ、自分はなぜ生きているのかわからなくなるでしょう。」


 

娃娃のこの新作を一回り聞いてみますと、アップテンポの曲よりスローテンポの曲が多いことがわかります。なぜでしょうか。

 

「自分はまだロック調の曲が歌えるとアピールするため、アップテンポの曲もとりいれました。一方で、自分がもうすぐ50才になるという現実を反映しようと、スローテンポの曲がメインとなったわけですね。」

 

娃娃のこのアルバムの歌詞カードにギターの和音を意味するコードがついています。「若かったころ、歌を歌うことはとても楽しかったです。そのときは、ただ単に音楽を楽しみたいだけで、何かの歌コンテストに出てスターになろうなんて、全然考えていませんでした。コード付きの歌詞カードがあれば、ギター一本で最初から最後まで歌えます。そのような楽しく歌うという音楽の原点に戻って、音楽が与えてくれる感動をもう一度、みんなに感じ取ってもらおうと、コードをつけたのです」というのが理由だそうです。

 

 

1994年、受洗してキリスト教徒になって、それ以来、宗教の影響で娃娃は歌を歌うときの感覚や、何かを始めたいときの考えなどが以前と違うようになったそうです。「私は今、人に前向きな影響を与えるような歌を歌いたいんです。その考えを反映したのがこのアルバムなのです」と彼女は言っています。小さいときから、たくさんの西洋音楽を聴いていた彼女は高校2年生のとき、クラスメートの紹介で、あるバンドで女性ボーカルを担当し、生で歌を聞かせてくれる店で歌うことになりました。

 

その店で彼女はたくさんの音楽仲間と知り合って、それらの仲間の紹介で、彼女は今度、自作曲ばかりを歌うバンド、“丘丘合唱団”の女性ボーカルとなりました。30年近く前の1982年に、娃娃はこの合唱団の一員として歌手デビュを果たしました。そのとき、彼女はロック調の“就在今夜(今夜こそ)”で台湾で大旋風を巻き起こし、台湾における女性ロックシンガーの第一人者となりました。

 

 

 

十数年前に結婚、仕事と家庭を両立できないと感じた彼女は、子供の成長に立ち会いたいなどと考えて、仕事より家庭を選んだのですから、結婚後の十数年間は専業主婦でした。ただ、音楽から離れないようにという主人のアドバイスでラジオ局でDJもやっていました。歌手とDJの違いについて、彼女はこう述べています。

「DJをやっているときは、真新しい角度から音楽を見たり、比較的客観的に音楽を聴いたり、感じ取ったり、意見を出したり、コメントしたりすることができます。また、どうすれば限られた時間内でゲストが満足行くような番組をできるのか、これもDJとしての課題だと思います。ですが、歌手の場合、自分の伝えたいことを伝えたり、なるべくベストな自分を出したいから、ちょっと主観的にならないと、なかなか人を説得することができませんね」 

インタビューが終わったとき、娃娃の写真を撮らせていただきました。いきなり変な顔を見せましたので、びっくりしました。その飾らない自然体のムード、きっと誰からも好かれるのですね。(00)



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