![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/1d/cf11b454d9f2a35324c7c551f3eb13e0.jpg)
台湾の人たちは、子供の頃から家族マージャンで鍛えられていることもあってか、勝負事なんかが結構好きです。
運気を試すというのが縁起がいいと思われていることもあるようで、友人からお年玉として宝くじをもらったこともあります。
そんなわけで、台湾でくじというのはかなり身近な存在で、街なかで宝くじを売っているお店もよくありますし、車椅子に乗った人がよく駅のそばなどでスピードくじのようなものを売っているのを見かけます。
台湾で宝くじは「彩券」といいます。
売り場は、こういう看板が目印。
台湾の宝くじは、自分で好きな数字を選んで予想するというものです。
なんとくじは10種類もあって、ルールや確率の高さ、賞金の額もいろいろ、当選番号がその場ですぐ出るものもあります。
ところで、このおじさん、何をしていると思いますか。
ヒント: 場所はとある場所にある廟(台湾民間信仰のお寺)
答え: 香炉の灰を、じっと見つめて、人生について考えている。
というのは嘘で(笑)、答えは、「香炉の灰の表面を見て、宝くじの数字を考えている」です。
台湾の民間信仰は、神様ととても直接的なコミュニケーションをするのですが、これもその方法のひとつで、香炉の灰を表面をきれいにしてしばらく置いておくと、表面に自然に数字(らしきもの)が浮き上がってくる(そうです)。
もちろん、こういうのを信じる人も信じない人もいますし、また、同じ神様を信仰していても、こういうことをする人もいれば、しない人もいます。
また、賭け事については、あまり位の高い神様には聞けない、と思われており、こういうことが聞けるのは、一般的にあまりランクの高くない神様だということになっています。
そして、おうかがいを立てた人が大当たりを出したりすると、お礼として大きな廟に建て替え、「あそこの神様は霊験がある」として参拝者が増えたりするそうです。
日本で言えば、大当たりが出た宝くじ売り場が有名になったりするような感じでしょうか(笑)。
何しろ、普通に買物するときにもらうレシートも、くじになっているというお国柄。
上の8桁の数字で見ます。
2ヶ月に1度、当選番号の発表があり、当ると現金が郵便局でもらえます。
(残念ながら、これはすべてはずれでした。)
これは、国が営業税をしっかり取るために行っているもので、賞金は税金から出ているということになります。
税金を徴収しやすくするために税金を使う、というのもなんだかなぁ、ですが、文句を言う人はいないようで、長らく続いています。
そして、旧正月前の今は、忘年会(尾牙)の季節。
尾牙でのメインイベントは、なんといっても豪華賞品、または賞金が当る抽選です。
台湾中で、歓声とため息が聞こえていることでしょう。(尾)
※2010年1月27日(水)の番組「台湾ミニ百科」では、台湾のくじについてご紹介しています。
番組を聴くには、上のバナーをクリック→1月27日をクリック→「台湾ミニ百科」をクリックしてください。
忘年会
何か年末に嫌な奴に向かって一年の恨み、辛みをぶつけるので年の最後=「尾」、にやっつける実力行使=「牙(を剥く)」のかと勝手に想像してニヤニヤしてしまった。
それでは良いお年を
脱帽です。
コメントありがとうございます。
「尾牙」の由来については、少々込み入った説明が必要ですので、1月29日分のブログで解説しました。
1月13日の番組「台湾ミニ百科」の中でもご紹介していますので、よろしかったらお聴きいただければ幸いです。
ところで、万太郎様のご想像も全く違うわけではなく、以前は「尾牙」の時に出てくる鶏の頭が向けられた人が首になる、というオソロシイ風習があったそうですよ。