台湾最大の野外音楽祭「墾丁スプリング音楽フェスティバル」

野外音楽フェスティバルというと、夏にやるというイメージがあるかもしれません。
でも、台湾には毎年春に行われる名物音楽祭があるんです。

台湾最南端にあるリゾート地、墾丁で行われる「墾丁スプリング音楽フェスティバル」は、会場とテーマが異なるいくつかの音楽祭が合わさった大規模なフェスティバルです。
今年は4月2日から5日まで行われ、のべ20万人近くを動員し、5億から10億元の観光収入をもたらしたということです。

 

インディーズバンド、メジャーな大物アーティスト、電子音楽など、テーマの異なる音楽祭が今年は5つ同時に行われた墾丁音楽フェスティバル。
中でも、最も長い歴史を持ち、代表的な存在なのは「春天吶喊（スプリング・スクリーム）」フェスティバルで、16年の歴史があります。
独創的なインディーズバンドが200組近く出演し、中には「海角168号」という墾丁地元の恒春民謡を演奏するバンドも。
83歳の人間国宝月琴奏者、朱丁順さんをはじめ、各世代に跨ったメンバーが演奏する民謡は、若い観客たちにも好評でした。

 

美しい浜辺で、リラックスしながら夜中まで音楽を楽しめるこのフェスティバルは、海外からも多くのファンを集めています。
台湾に住んでいる外国人だけでなく、香港や中国大陸、シンガポール、マレーシアなどからもわざわざ聴きに来た人たちもいたそうです。

リゾート地で行われる非日常性と開放感からか、一部の観客によるドラッグの問題が発生するという残念な事実もありますが、今はメジャーになったたくさんのアーティストを育ててきた伝統ある音楽祭には、これからもずっと続いてほしいものです。（尾）

（写真提供：中央社）

2010墾丁春天音楽季　公式サイト　http://uukt.idv.tw/ss/

※2010年4月8日（木）の番組「台湾芸能最前線」では、墾丁音楽フェスティバルをその出演アーティストの音楽と合わせてご紹介しています。

番組を聴くには、上のバナーをクリック→4月8日をクリック→「台湾芸能最前線」横のアイコンをクリックしてください。