日月潭と言えば、台湾を代表するリゾート地として、台湾の人にも海外からの旅行客にも人気の高い、当ブログおなじみの観光地です。
圧倒的な人気の秘訣は、もちろん、深い山々と静かな湖面が織り成す息を呑むような美しいその風景。
ですが、日月潭はそれだけではなく、知られざるとっておきの「紅茶」の穴場だという事をご存知でしたでしょうか??
台湾名物と言えばお茶、というイメージをお持ちの方は多いと思います。日本の人に人気なのは、ウーロン茶やジャスミン茶など。
これらは、お手ごろ価格のものから、高いものでは100グラムで数万円や、場合によってはそれ以上!するものもありますが、いずれもお土産用などに非常に好まれています。
ですが、台湾でも実は、少量ながらおいしい紅茶が生産されているのです。
中でも日月潭は、台湾有数のアッサムティーの産地として知られています。台湾では、紅茶と言えば、あとは一定量の生産があるのは、同じく中部の観光地として知られる阿里山と、東部の花蓮くらいでしょうか。
台湾で紅茶、というのは少々マイナーではありますが、少量で大切に作られたものだからこそ、その価値は大きいのです。
交通部観光局では今、台湾の名産の一つであるウーロン茶に加えて、紅茶を、海外からの観光客向けにアピールしようと計画しています。
今月はじめには、日本からおよそ80人の団体客を招き、台湾で徹底的にお茶だけを楽しむというツアーが行われました。
今月8日、日月潭でお茶園のブースをめぐる日本の観光客ら
「台湾=ウーロン茶」というイメージが強すぎたせいか、はじめは紅茶に関心を示す人は少なかったようですが、台湾の山奥で手間ひまかけて栽培された手摘みの紅茶の味は、驚くほど上品でまろやか。
皆さん、知られざる台湾の絶品を発見した喜びで、最後にはむしろ紅茶の方が大人気だったそうです。
7日の夜にホテルで行われたお茶の品評会
南投県の李朝卿・県長(テーブル前左1)、
交通部観光局の頼瑟珍・局長(同中央)も駆けつけた
実は日月潭は、日本統治時代の1936年に、紅茶の実験栽培などを行う研究所が設立された地で、ここで作られた紅茶が皇室に献上されたという歴史もあります。
地元の紅茶農園は、今でのその事を大変誇りにしているんだとか。
台湾産の紅茶は、広く作られているウーロン茶などに比べると、安いものでも多少のお値段がしますので、お土産用の大量購入にはちょっと難しいかもしれません。
でも、大切な人へのお土産や、自分のための「とっておきの台湾土産」に、台湾紅茶はぜひオススメしたい一品です。(華)
こんなオシャレなタイプもある
こちらは一缶300元