楊丞琳、可愛い教祖から大人の女性へと変わった！

楊丞琳は1984年生まれで、英語名はレイニー・ヤンです。小さいときから、歌ったり踊ったりすることが好きで、13歳から歌など様々なコンテストに参加していました。スターになることに憧れていて、夢の実現を目指そうと、芸能人を育成することで有名な高校、華岡芸術学校に入り、11年前の2000年11月に四人の女性からなるアイドル・ユニット「フォーインラブ」で歌手デビューを果たしました。しかし、このユニットは結局ヒットせず、解散してしまいましたので、レイニー・ヤンはそのご、女優や番組の司会者として活躍するようになりました。

2005年に、アイドルドラマに出演しその主題歌も歌ったところ、その演技や歌唱力が高く評価されるに連れて、再び人気が出て、初めてのソロアルバムを出すなど、歌、テレビ、映画の三つの分野で活躍する人気スターとなりました。2009年11月、台湾を代表して、アジアの豪華アーティストたちが一堂に介する夢のコンサート、東京国際フォーラムで開催されたPAXMUSICAに参加しました。 翌2010年、更に個人初めての日本語シングルをリリース、本格的な日本進出を果たしました。それだけでなく、4月には台北の多目的体育館、台北アリーナでデビュー以来、個人初めての大型コンサートを開いたり、初めてのベスト盤をリリースしたり、10月にはシンガポールでもライブを行ったり、主役を演じたアイドルドラマの「海派甜心（ハイ・マイ・スイート・ハート）」で台湾のエミー賞こと、金鐘奨で主演女優賞を受賞したりするなど、ドラマと歌の分野で豊富な実績を残して、実りの多い一年となりました。

 とはいえ、彼女が歩んできた音楽の道は決して平たんなものではありません。スランプに陥ったり、努力が報われなかったりすることも多々ありました。しかし、彼女は努力をやめることなく、ようやく去年でデビュー10年という記念すべき節目の年を迎えることができました。この10年を記念して、そして次の10年に邁進しようと、彼女は長年伸ばしてきた長い髪を切って、魅力的な大人の女性としての側面をみせています。そんな彼女の写真集は今回の新作にもついてて、ついついて見入ってしまいますね。レイニー・ヤンは去年行なったライブを収録したDVDで「ファンたちのおかげで、人を支持する力の重要性を実感した。こんなにたくさんの人の注目を集めて、みなから励ましの言葉を頂けるとは思わなかった。自分は本当にラッキーな人でみなに感謝したい」と述べています。ビッグスターになっても、謙虚な気持ちを忘れない姿はとても素敵ですね。

 7月29日、レイニー・ヤンは一年半ぶりに最新のアルバム“仰望（仰ぎ望む）”をリリースしました。10曲入りのアルバムで、レイニー・ヤンがデビュー以来の6枚目の作品でもあります。ロックバラード、バンド・サウンド、テクノポップなどの音楽要素が取り入れられていて、音域の広い曲も多く、歌うのが難しい、というのがアルバムの特色として挙げられています。 デビュー当初、その可愛らしさでファンたちに「可愛い教」教祖と呼ばれるなど、アイドルとしてのイメージが強かったのですが、今回の作品で本格的に実力派の大人の女性へと変わったといいます。また、その歌声の楽しみ方も単に音楽を聴くのではなく、「歌声の中に秘められている劇的なテンション」を楽しむようにと言われています。つまり、彼女は歌声でお芝居を演じているということですが、これも彼女の今回の新作における聞きどころの一つです。

彼女の今回の作品はリリースされて2週間過ぎたばかりですが、2週間連続で台湾の大手ＣＤショップの売り上げランキングで一位に輝くなど、絶大な人気を見せています。いつものことですが、彼女はニューアルバムを出すたびに、長い間ヒット・チャートを賑やかしてくれます。今回は連続首位の座をどれくらいキープできるのか、楽しみです。彼女がもっと頑張って、来年、台湾音楽界のグラミー賞こと、金曲賞とエミー賞こと金鐘獎で同時に受賞する最初のタレントとなれるよう、期待したいものです。