女囚さそりシリーズ第2作目。“さそり”と呼ばれた囚人ナミ。叩かれても屈せず、アメを与えても敢えてそれを拒絶する・・・復讐の炎を燃やしながら、じっと冷静にそのチャンスを待ち続ける。松島ナミと6人の女囚の脱走劇をメインストーリーに、ナミの怨念とも言うべき刑務所所長を象徴する権力への復讐を鋭く描く。
完全に梶芽衣子ブームです。
さそりシリーズ好きすぎて「女囚」カテゴリを作りました笑
今回ナミは映画の中で二言しか喋らない。
「私を売ったね」
「死んでるよ」
のみ。
しかし、その眼力と圧倒的存在感は一作目にも増して凄まじい。
美しすぎる。
ナミが問題児扱いされて1年間も地下牢に入れられてた所から話は始まる。
今回は女囚たちのサイドストーリー的なものがクローズアップされてた。
脱ぐシーンは一作目よりかは断然減った。
女囚たちが一緒に逃げてる時に流れる女の呪文ていう曲もよかった。
みんなで走ってるシーン結構好き。
怨み節はもちろんいい。
いつも仕返しが100倍返しぐらいで気分いい。
二作目というといまいちな作品が多い中、
この作品は一作目とはまた違った味を出していてよかった。
女囚それぞれのキャラもはっきりしていたし
ずっと飽きずに最後まで話に引き付けられた。
途中で廃墟に捨てられたおばあさんが出てくる辺りの演出が凝ってた。
女囚リーダーの狂人っぷりが半端ない。
とにかくセリフほとんどないのにここまで目で語る梶芽衣子がほんとにすごすぎる。
女囚たちが囚人服の上に着てるマントみたいなんがかわいい。
梶芽衣子のマキシコート姿はかっこよすぎる。
最後、所長の義眼に映る映像で女囚たちが包丁リレーしながら走っていく姿がシュール。
★★★★★
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『女囚さそり 第41雑居房』 1972年 日本
監督:伊藤俊也