女子ガイコク人列伝（第47話）インディア・シウクス

1984年９月20日生まれ、メキシコ・メキシコシティ出身。162cm、52kg。（得意技）ブエロ・アンヘル、ロサ・ドライバー
　父はオンブレ・バラ、母は初代インディア・シウクス、伯父はピラタ・モルガンというルチャ家系に育ち、04年にエスタド・デ・ネッサで、チルマワカン（お祭りプロレス）の中でジョセリンと組んで、ディアボリカ＆レディ・メタルとデビュー戦を行なった。また従兄弟にはレイ・ブカネロ、ピラタ・モルガン・ジュニア、バルバ・ロハ、二人の兄もルチャドールの大ファミリーの中でルチャドーラになったのは当然の成り行きだった。
　母親にあたる初代は、UWAマットで活躍し78年頃に全女に来日経験があるが、顔つきは典型的なルーダだった。だが娘の素顔を見れば、マスクを被るのがもったいないほどの美人顔。母がケガで現役生活を断念し、娘は母の分までルチャにかけデビューの道を歩んだという。06年にはアレナ・コリセオでメドーサと、“マスカラ・コントラ・マスカラ”で激突。見事に勝利しメドーサのマスクを剥いだ。長い歴史の中で、コリセオで女子のマスカラ戦は初めてだったという。
　日本には06年9月、07年1月に「覆面マニア」参戦のため来日。ミステル・カカオがシウクスの将来性を買っての先物買いだった。私は07年1月に初めて会ったが、体の線は細いが筋肉質の鍛えられたボディは、実にフレッシュそのもの。若手の成長著しい人気ルチャドーラで、空中戦が売り物というらしく、その輝きがマスク越しから伝わってきた。「ドラゴマニア２」ではマルセラと組んで、下田美馬＆HIROKAと対戦。この試合、バチバチモードでかなり激しく闘っていたが、これには正直ビックリした。メキシコの面子をかけての闘い。ルチャは飛び技だけではないことを証明した。