■ BARCLYS PREMIER LEAGUE 2007/2008 |
ボルトン(1-3)リバプール ・前半10分 オウンゴール(リバプール) ・後半15分 バベル (リバプール) ・後半30分 アウレリオ(リバプール) ・後半34分 コーエン(ボルトン) |
■ マスケラーノ完全移籍を祝して |
リバプールは期限付きレンタル移籍で加入していたアルゼンチン代表MFハビエル・マスケラーノ(22)と、完全移籍で合意に達したと発表した。 契約期間は4年間、移籍金は公表されていないが40億円前後とみられている。 マスケラーノはクラブ公式HPで、 「とてもとても嬉しいよ。これでやっと試合に集中できる」 「私はずっとリバプールに残りたいと言ってきた。そしてクラブと正式にサインできた今、私のキャリアの中でも大きな時を迎えている」 「初めてリバプールに着いた時から、私の目指すフットボールはここにあると感じた」 「今回の契約は私にとっても家族にとっても素晴らしいもの。このクラブの為に全てを捧げるよ」と喜びを語っている。 1年半の期限付きレンタル移籍でリバプールでプレーしていたマスケラーノだが、保有権は第三者であるMSI社長キア・ジョオラビシアン氏(Kia Joorabchian)が所有しており、そのために交渉が難航していた。なお、同選手の獲得には他にもバルセロナやユベントスが興味を示していた。 引用元:Premier通信 - リバプール、MFマスケラーノと完全移籍で合意! |
これでマスケラーノもリバプールの正式な一員となった訳です。ちなみに、移籍期間外でも今回のケースは前クラブというのが存在しないので、移籍期間外でも完全移籍(契約)出来たというケースらしいです。まがり間違ってもシソコのようにイタリアに引き抜かれた日には目も当てられない酷いことになったと思いますが、少なくともシソコと違い主力とベニテスは考えていたので、やっと完全移籍という感じですね。一番ほっとしているのは本人及び家族でしょうけど。
それでは、現在プレミアリーグ4位を狙っているアウェイでのボルトンとの一戦について!
■ ラッキーな先制点とセットプレーの悪さ |

リバプールは最近デフォルトのフォーメーションとなりつつある[4-2-3-1](4-3-3)
一方、ホームで迎え撃つボルトンは、[4-1-4-1]のようなフォーメーション。そして、順位は試合前の時点で17位ということで降格争いギリギリの状態です。
リバプールは、かなりお久し振りのシャビ・アロンソがマスケラーノとコンビを組んでボランチの位置に入る。そして、CBは、シュクルテルとヒーピア。キャラガーは右SBに回り、左SBにアウレリオ。前線は最近固定のいつものメンバー。
前半は、ボルトンの出足が非常によくリバプールはなかなか形が作れませんでした。リバプールが先制するまでのわずか10分の中でセットプレー(FK・CK)から得点のチャンスのあったボルトン。(後述)
◆ サッカーはシュートを打たなきゃ始まらない
前半10分 ジェラードが左サイドからボールを持って中へ切れ込みミドルシュートを放ちます。ジェラードにしてはそれほど威力もなく微妙に枠から外れていたシュートをボルトンのGKヤースケライネンがセーブしようとするものの弾いて?弾いて出そうとした?すると・・・変なスピンがかかり、なんとゴールに向かってボールが吸い込まれました。まるで、ゴルブのバックスピンを掛けたアプローチショットがカップに吸い込まれるように・・・ラッキーな形で先制したリバプール。個人的には、“とりあえず”一安心。あとは追加点を2つくらい決めてくれればって感じでした。
やっぱりこのゴールを見て思ったことは、月並みですけど、サッカーはシュートを打ってなんぼです。いくら華麗なショートパスで相手の守備ブロックを切り崩したとしてもゴールが決まらないことには、試合に勝てませんですし、サッカーとはゴール数を競うスポーツなのですから。
◆ バベルとアウレリオのGOOD GOAL!!
後半の見どころは、リバプールの追加点くらいなもので、試合のクオリティと言ったら大したことありませんでした(苦笑)
前日、マンチェスターUの試合(フルハム戦)を後半からチラ見していたのですが、2-0となっており、観ているこっちとしても「まぁ、ユナイテッドだったらこのまま終わるだろう」てな気持ちでいました。しかし、リバプールの場合はそうも行きません。下手こいたら同点にされる危険性も多分にあるからです。
後半15分 追加点を決め2-0としたバベルのゴールですが、彼のアタッカーとしてのポテンシャルの片鱗を感じさせる素晴らしいゴールでした。
まず中盤でジェラード~キャラガー(右SB)へ展開。
キャラガーがなかなか良いクロスを上げるとダイレクトでカイトがボレーシュート!
しかし、ゴールポスト直撃。
ボルトンの選手がクリアしたボールがバベルへ・・・

後半30分 以前、チェルシー戦までの25試合分のリバプールの得点(ゴールデータ)を採取した時にセットプレーからのゴールの少なさが、「勝ちきれない(引き分けの多さ)」の原因であると気づいたのですが、そのリバプールがCK絡みでゴールを決めました。
シャビ・アロンソのCKをニア・サイドで競り合いそのこぼれ球がアウレリオの元へ・・・

■ リバプールの失点には、前半に伏線があった |
◆ セットプレーの対応のまずさが気になった前半
リバプールはセットプレー(CK・FK)でも完全なマンツーマンというよりはゾーンに近い守り方をします。勿論、セットプレーの位置などによりフラットにラインを形成することもあれば、四角くゾーンを形成することもあります。この試合、数えただけで3度。このセットプレーの対応のまずさが気になったシーンがありました。
前半 4分 (FK)

前半 8分 (CK)

前半35分 (FK)

後半34分 (CK)失点シーン

◆ シュクルテルについても少し
今回シュクルテルがCBに入りヒーピアとコンビを組んだのですが、今回のセットプレーのマズさは、多少その影響もあったかもしれません。また、ローテーションを採用しているので、DFだけではなく他のセットプレーのゾーンに入る選手の試合での応対力も影響しているように思います。前半35分のシーンではシャビ・アロンソがケーヒルを捕らえ損ねた結果ですし、その後ろにいたシュクルテルの前にボールが侵入してきていたということからもシュクルテルの対応に問題があったと思います。この辺は、今後も気にして見ていく必要があると思います。
あと、シュクルテルは、この試合だけの印象だと、カバーリング・展開力にはいいものを持っているという印象を持ちました。前半12、20分にキャラガーが右サイドで高い位置を取った時ですが、そこでのプレーはなかなかでしたね。
◆ イバン・カンポとボランチ論
ボルトンについて少しだけ。ホームということもあり立ち上がりはなかなか良いプレーも多くありましたが、その中でもイバン・カンポはボランチとして非常に機能していたと思いました。本当はこの辺もクローズアップして書こうと思ったのですが、先日の「ボランチ論」の作業が思ったりもボリュームが多く試行錯誤しています。
ただ、明日くらいに1つはUP出来ることはお約束します。で、カンポのプレーは機会があったらちょっとした記事をUPしようかと思っています。それこそ「ボランチ論」を作成しているからこそ、彼のプレーの良さがボルトンというチームの中では際立っていると思ったのです・・・。
◆ おちおち寝れないリバプールの試合
しかし、後半30分のアウレリオのゴールでさすがに大丈夫だろうと、寝るスタンバイをした矢先に1点決められてしまいました。でも、2点差がついた頃からボルトンのプレッシャーも掛からなくなりピッチ上はオープンな試合展開となり、リバプールもわりと楽にボールを回していましたので、まったりと試合終了を待つだけでした。
まったりと試合を待った私ですが、よく考えれば来シーズンのCL圏内(4位以内)のポジションをおもいっきり争っている現在、そんなおきらく気分だと駄目だよなぁ~って思ったら、この試合の後、エバートンvsポーツマスがあると気づきました(結果は3-1で勝利)。でも、寝ましたとさ・・・うん、おきらくだ(笑)

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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<追伸>
明日からCL決勝Tの2nd legが行われますが、なぜか「インテルvsリバプール」は一週間後にやるという仲間外れっぷり(笑)しかし、国内リーグで消化試合が1つ少なかった試合(ウェスト・ハム戦)をやります。とりあえず、これに勝利するとエバートンと勝ち点が並び得失点差で4位になる予定です。
■ リバプール 07/08シーズン |
![]() | 20.ウィガン・アスレティック戦 [H] 21.ミドルスブラ戦 [A] 22.アストン・ヴィラ戦 [H] 23.ウェストハム戦 [A] 24.サンダーランド戦 [H] 25.チェルシー戦 [A] 26.ミドルスブラ戦 [H] 27.ボルトン戦 [A] 28.ウェストハム戦 [A] 29.ニューカッスル戦 [H] 30.レディング戦 [H] 31.マンチェスター・ユナイテッド戦 [A] 32.エバートン戦 [H] 33.アーセナル戦 [A] 34.ブラックバーン戦 [H] 35.フルハム戦 [A] 36.バーミンガム戦 [A] 37.マンチェスター・シティ戦 [H] 38.トッテナム戦 [A] |
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バベルのすばらしいゴールやファビオ・アウレリオの初ゴールがあり、3-1とスコア上では圧勝だったにもかかわらずなんだか手放しで喜べないようなリバプールの試合内容でした。
とくに今回の記事でも言及されてる通りセットプレー時の対応のまずさだけはほんとここ最近ひやひやさせられっぱなしです・・・。
個人的に攻撃は単調な攻めしか出来ないものの、守備の戦術は非常に高度で世界トップレベルなのがリバプールってイメージなんですが(だからカップ戦に強くリーグ戦に弱い?)、賛否両論のローテーション制の弊害が守備面(特にセットプレー時の守備)にこそ現れちゃってるのかな?と感じました。
まぁ勝ったから良かったものの、他の上位チームや4位争いをしていく調子の良い中堅チーム相手にはきちんと修正してもらいたいとこです。
今回の試合では個人的に移籍の噂がちらほらあるシャビ・アロンソが随所に光るプレーを見せてくれたのが一番見ていて良かったかなぁ。やっぱり自分はルーカスよかアロンソの方がまだまだ上だと思いますが、今日のようなフォメをとらない限り4-4-2だとファーストチョイスはマスチェラーノとジェラードになってしまうんでしょうか。カウンター時のキャプテンのスルーパスやドリブルは相変わらず鬼!(のように強くて早くてうまい)で、マスチェラーノの見ていて恐いカミソリスライディングも健在でしたが。
以上、長々と失礼しました。
ボランチ論も期待して待ってます!!
今のレッズは結果が全て、四位落としたらチーム空中分解の危機と感じています。
先日スティービーもちょいとこぼしてましたが、「毎年この時期に来年の話をする」のには本当にウンザリです、厳しい現実が目の前にあるのでネガティブな話もポジティブな話も耳を塞がずに受け止めて行きたいです。
それにしても何故?いまこの時期に延期の試合入れますかねえ?(笑)
ローン中に完全移籍が締結されるといういたって当然の話だろうと思われます。
MSIは財政難らしいという話がありますから売れる時に売っておこうという意図があったわけで、レッズにもう少し落ち着きがあれば、破産するまで待つなり相手の足下を見るなりしてもう少し値下げできたかもしれないんですけれど。如何せんマスチェ本人だけでなくベニテスまでMSIに懐柔されていたので仕方なしというところでしょうか。
2年後くらいにはバルサに行きたいと揉めていそうな気もするのですが、とりあえずマスチェには今後とも頑張ってもらいたいものです。
こんばんは。
そうなんですよね、特に今回はセットプレーの対応の悪さが目立った。
多分、これまで取り立ててないので異常だったように思います。次のウェストハム戦でチェック必要だと思いますね。
以前、ユナイテッド戦でウェストハムはセットプレーからゴールを決めたイメージが強いんで、ちょっと心配しています。
こんばんは、毎度です。
おっしゃる通りだと私も思っています。
現実的にチェルシーの順位を抜くのは難しい。でも、4位という順位を落とす可能性は高い。他の国内タイトルは狙えない。こういう状況でのモチベーションとか難しいと思うのです。
勿論、CLはまだチャンスありますけど、そうそう優勝するのは簡単ではない。そういう意味で、ジェラードの言葉どおり、毎年CL圏内を狙うという状況は、健全ではないですよね。だからこそ、今期は国内リーグで優勝が必須だった。そう思っていたからこそリバプールを今シーズンから追いかけたのですが・・・(苦笑)
意外とシーズンオフに大量に選手入れ替えあるかもしれないって思っています。特に、ベテラン組。
こんばんは。
テベスはマンチェスターUに入った時点で完全移籍になったんでしょうね。なんか特殊なケースって感じもしますけど。
こんばんは。
なんでだろ?!ちょっと分かりませんね。
いつも通りに書いているんで・・・
gooブログは携帯からでも観れますけど、基本的に当ブログはPCで見ていただけることを前提に書いていますので、よろしくお願いします。
リバプールだけ試合が延びるのは、セカンドレグがインテル、ミラン共にホームの試合だからだと思います。
この試合は見ていたのですが、リバプールの攻撃の形がおぼろげながら見えてきた感じがしたので、今度自分のブログでまとめてみようと思います。そこで、いつもリバプールの試合を見ていらっしゃる管理人さんにお聞きしたいのですがよろしいでしょうか。
リバプールの特徴はやはり守備だと思います。コージさんが何度もおっしゃられているとおり、2ラインを形成した上でのゾーンディフェンスですよね。でも、逆にそれは攻撃のとき足かせになっているのではないでしょうか。
ユナイテッド、アーセナル(今は微妙ですが)の前線は非常に流動的ですよね。それはオフザボールの動きであったり、頻繁にポジションチェンジを繰り返すことで相手のディフェンスを混乱させる狙いがあるからだと思います。自分のポジションにとらわれることなく、何か自分のゾーンを抜け出す勇気みたいなものがあると思います。
リバプールは守備からチームをつくっている印象を受けるので、自分のゾーンから飛び出すことになれていないのではないでしょうか。というより、ベニテスがそういうのを嫌っているのかもしれません。結局、オフザボールの動きがないためパスコースがない。CBでマルケスのようなパス一本で攻撃を組み立てられる選手はいないし、組み立てに時間がかかるので相手に引かれてしまう。ユナイテッドならそこからでも自分でなんとかできてしまう選手が多くいますが、リバプールはトーレスぐらいしかそういうタレントがいない。結局、サイドからクロスをあげる場面が多くなるが精度がいまいちなので跳ね返される。それならクラウチを使えばいいがどうもベニテスは信頼していない。
また、サイドにいい人材がいない。サイドバックが前の選手を追い越すシーンはほとんど皆無だし、サイドを有効に使えていない。まとまっていないし、言葉足らずですがリバプールの攻撃のイメージって自分の中ではこんな感じです。間違っていたら教えてください。
また、ジェラードという存在が少なからずベニテスを悩ませていたのかもしれません。絶対にチームからはずせないですが、ジェラードをセンターで使うと中央の守備力がやや落ちる。サイドで使うと中央に入ってきてしまってやはり守備に不安が残る。でも、ジェラードの得点力は今のチームには不可欠。ならば、ジェラードの守備の負担を軽減すればもっと攻撃力がいきるかもしれない。分厚いセンターハーフの選手層、純粋なサイドアタッカーの不在、トーレス以外のフォワードはいまいち信頼できない。
結局こういった要素が重なってベニテスが採用したのが、ジェラードを半列前で使う今のシステムなのではないでしょうか。カイトはがんばりやさんなのでサイドで使ってもチームの基本の守備に問題はないですし。
攻撃では、ジェラードがいろいろな場所にボールをもらいにくる。トーレスはサイドに流れることが多い。カイト、バベルはもともとフォワードの選手なので中央に入ってくる。今はまだ微妙だと思いますが、この特徴をうまくかみあわせて成熟させれば攻撃の形がつくれそうな気がします。
それに、最近のバベルっていいんじゃないでしょうか。スピードがあるし、自分で何とかできる可能性を感じます。適正は3トップのウイングらしいですが、今のシステムを見ていると十分やれると思います、守備にはベニテスは目をつぶっているのではないでしょうか。
文章がぜんぜんまとまっていないですし、言葉足らずでほとんどが自分の妄想かもしれませんが、大体こんな感じなのでしょうか。教えていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
こんばんは。
そうだそうだ!ACミランとインテルがホーム同じだったからですね。1st leg終わった時点では気づいていたのに・・・^^;
文章長くてもまとまってなくても構いません。
私もおおむねそうですから(苦笑)
そして、非常に刺激的なコメントありがとうございます。
基本的に昨年のCL決勝Tくらいから今シーズンと続けて見ている程度なので、ベテランのサポーターの方ほどベニテス・リバプールに造詣が深い訳ではないのですが、私なりに回答させていただきます。
う~ん・・・ ^^;
まず、ポゼッション志向とカウンター志向で言えば、リバプールは後者です。大枠でのリバプールのシステム前提です。
そして、現在の[4-2-3-1](3トップ系)になってからは、守備の仕方が変わったと思います。攻撃面は良くなった。[4-4-2]の時は、2ラインが上下して網を掛けて奪って速攻。(但し、相手の力関係で変わる)しかし、今は、前からプレスを仕掛けて速攻。
で、サイドプレーヤー及びサイドでのチームとしての崩しにも多くの問題があると思いますね。この辺は以前から書いています。基本的にこの問題を改善しないと得点力はUPしないでしょうし、引き分けを勝ちに出来ないと思います。
以前リバプールのゴールデータを調べた際にもクロスからゴールってのは異常に少なかったような気がします。基本的にトーレス&ジェラード頼み。
きちんと答えになっていないかもしれないのですが、今回はなるべく簡単に書きましたので、説明不足の点も多くあったと思います。あれでしたら、またコメントください(^^ゞ