◆ Football Kingdom ◆

日本代表、欧州リーグ、Jリーグを動画と図解にて分析。リバプールを追跡中。
そして、Leeds United を応援中!

「インテルvsリバプール」戦プレビュー

2008年03月11日 | チャンピオンズリーグ07/08
■ インテル戦プレビュー

◆ インテルが勝ち上がる為には・・・
CLベスト16の最後の試合「インテルvsリバプール」2nd legが明日行われますが、1st legを2-0と勝利したリバプール。前半後半
インテルは、前半30分にマテラツッイの退場があり自分たちの試合プラン通りには進められなかった。リバプールペースの試合でした。しかし、リバプールが先制ゴールを決めたのは後半40分ということもあり、一人少ないインテル相手にリバプールが苦しんだというもの事実だと思います。

インテルが勝ち上がる為には・・・
2nd leg、インテルがホームで勝ち上がる為には、3-0という結果が最低条件です。
2-0だと延長戦~PKとなります。
1-0だと敗戦となります。


今日の一曲:Jimi Hendrix - Voodoo Chile live

さらにインテルはアンフィールドで1点も奪っていないのでアウェイゴールがありません。よって仮にリバプールが3-1で敗れたとしてもトータルスコア「3-3」となりアウェイゴール適用となります。
つまり、インテルは3点差以上での勝利が絶対条件です。さらに、リバプールに1点も与えたくない。

◆ 過去5シーズンのグループリーグでの勝ち上がり状況
現行方式になった過去4シーズン(03/04~06/07)で今回のリバプールのように1st leg勝利したチームが2nd legで敗れたケースはどれだけあるのか調べてみました。
シーズン1st 勝ち1st 引き分け1st 負け 
03-04 5  2  1 
04-05 5  1  2 
05-06 4  3  1 
06-07 3  4  1 

※「1st 負け」の内2ndで勝ったチーム詳細。
(左側のチームが1stホーム)
03/04 ロコモティフ・モスクワ vs モナコ (2-1、0-1) アウェイゴールにより、モナコ
04/05 レアル・マドリー vs ユベントス (1-0、0-2) 延長により、ユベントス
04/05 バルセロナ vs チェルシー (2-1、2-4)
05/06 ブレーメン vs ユベントス (3-2、1-2) アウェイゴールにより、ユベントス
06/07 レアル・マドリー vs バイエルン (3-2、1-2) アウェイゴールにより、バイエルン


過去4シーズン。32組の試合が行われ1st legを勝利したチームが敗れベスト8進出出来なかったチームは5つ(15%)です。
ということで、1st legをホームで「2-0」と勝利したリバプールはかなり優位ではないかと思われます。


■ リバプールの諸問題

1.サイドの使い方
リバプールが現在のシステム(4-3-3)に変更してからは、サイドでの数的優位な状況を作ったりと攻撃が多少幅広くなったと思います。しかし、それでも気になるのが、チームとして相手チームのSBの裏のスペースを上手く使わないことです。

リバプールにはペナントがドリブル等で縦に突破するプレーをしますが、チーム全体としは「相手陣内サイド深くまで切れ込んで・・・」というプレー自体が少ない。サイド深く縦へ切れ込みクロスを上げるとDFが敵のFWとボールを両方見ることが難しく得点チャンスも広がります。
事実、「ローマvsレアル・マドリー(1st leg)」の試合で両チームの1点目は、サイドからマイナスのクロスでした。

また、サイドの深い位置からドリブルを仕掛けると、ゴール前の密集したDFを引きずり出す効果もあります。そうするとゴール前の密集度が薄くなり2列目の飛び出しやファーサイドへのパスから折り返しなどのゴールが生まれ易くなります。

サイドでの守備に関しては、前回のインテル戦ではインテルのサイド攻撃を警戒して徹底して封じていました。これは良かった。2nd legでも継続して行うべきだと思います。

2.バイタルエリアの使い方
このバイタルエリアの使い方もリバプールは、へたっぴです。
一時期、攻撃が異常に中央に偏っているなぁって気になっていた時期がありました。
例えば、レディング戦は、データ上でも中央からの攻撃が多かった。
たしかこの頃は、ベナユンがチームにフィットし始めた時期だったような記憶がありますが、別にベナユンが悪いとかというのではなく、リーグ戦でもCLのグループステージでも中央偏重だったのです。

また、この頃のサイドは、選手が孤立するという形が多く見られました。
結局、チームとしてバランス良くインサイドとアウトサイドを使いこなせてなかったということです。ちょうど故障者も多かったので難しい時期ではあったと思います。

そして、前回のインテル戦でもバイタルエリアを上手く使ってないなぁって感じたシーンがありました。

ただ、現在の3トップ系のフォーメーションにしたことによりチーム全体として(特に前線)が他の選手が空けたスペース(ポジション)を意識して動いているのは良いと思います。相手チームとすればリバプールの得点源であるトーレスを真っ先に潰しに来ると思うのです。そんな時にジェラードが2列目から顔を出す。

◆ 試合をコントロール出来るか?!
2nd legは、1st leg同様チームとして積極的にディフェンスをすべきだと思います。とにかく、運動量で負けない。
次に数字上は2-0とアドバンテージがあるので、慎重に試合運びをするべきでしょう。

また、時間帯にもよるのですが、クラウチを投入してロングボールを放り込んでという形も織り交ぜて行けばいいと思います。インテルとしては得点を挙げなければならないので、前掛かりになると思うのです。インテルのDFラインの裏をトーレスやバベルのようなスピードがある選手がどんどん狙って行けば、後半くらいには中盤が間延びする時間帯があるはずです。もし、インテルにボールを支配された場合は、無理をしないで引いて守備ブロックを厚くするべきだと思います。

この辺の「試合のコントロール」がリバプールにとってはポイントだと思います。
仮に先制されても焦らず耐えて1点奪う。そうしたらインテルは再び点を取らなければいけないわけで、2nd legを勝つことよりも1st&2ndを一つの試合として考え試合運びをする。この辺の試合運びに関しては、敗れてしまったACミランがピカイチだと思っていますが、欧州戦線での経験者もわりと多いリバプールは、プレミアのようなイケイケ・サッカーではなく大人のサッカーが出来るでしょうか?!この辺が試合の流れを大きく左右するような気がします。皆さんもこの試合は、「攻める時間帯」・「耐える時間帯」など意識して見てはいかがでしょうか?

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
よかったらクリックお願いします。


チャンピオンズ・リーグ07/08シーズン、その他の記事

■ Liverpool - UEFA Champions League 07/08 Group A
第1節9月18(火)ポルト 1-1 リバプール[A]
第2節10月 3(火)リバプール 0-1 マルセイユ[H]
第3節10月24(水)ベシクタシュ 2-1 リバプール[A]
第4節11月 6(火)リバプール 8-0 ベシクタシュ[H]
第5節11月28(水)リバプール 4-1 ポルト[H]
第6節12月11(火)マルセイユ 0-4 リバプール[A]
決勝T1回戦(1st leg)2月9(火)リバプール 2-0 インテル[H]

■ リンク - ブログ検索 
にほんブログ村 サッカーブログへブログランキング・ブログ検索ポータルサイトのにほんブログ村。
人気ブログランキング、ブログ検索、トラックバックセンター、アンケート掲示板などが大人気(無料)
人気ブログランキング【ブログの殿堂】
ブログの殿堂は人気ブログや話題の記事をユニークな視点で集めたブログポータルサイトです。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿