■ UEFA Champions League 2007/2008 First Knockout Round - 1st Leg |
リバプール(2-0)インテル @ アンフィールド ・後半40分 カイト (リバプール) ・後半45分 ジェラード(リバプール) |
■ 長いトンネルを抜け出したリバプール 後半 |
◆ インテルの左サイドを狙え!
前半、予想以上の良いサッカーをしたリバプールですが、肝心なゴールを奪えず、残り45分。
後半始まると、リバプールの両SBが攻撃に積極的に参加してきました。
後半4分 フィナンがインテル陣内左サイド深くまで切れ込んでクロス
後半5分 アウレリオがインテル右SBの裏を狙い走りこむプレー
後半10分 インテルが最初の選手交代をしてきました。クルス → ビエラ。
前半30分近くから一人少ない状態で戦い続けたインテル。[4-4-1]のような状態。
イブラヒモビッチを前線に残し、中央をビエラ、カンビアッソと固め、左サイドにスタンコビッチ、右サイドにサネッティ。
DFラインは、左からマックスウェル、キブ、コルドバ、マイコン。完全に守備的にしてカウンターやセットプレーに望みを掛ける戦いにしようとマンチーニ監督は考えたようです。
そんなインテルの中央を回避するようにリバプールの攻撃は、サイドを中心に攻撃を組み立てます。
特に、インテルの左サイド(スタンコビッチ、マックスウェル)を執拗に狙います。これは、ハーフタイムにベニテス監督から明確に指示があったものと思われます。
後半10分 執拗に左サイドを狙うリバプール。再び、好調のフィナンが積極的な突破を仕掛け堪らずスタンコビッチがファウル。
◆ 攻めども攻めども、ゴールならず・・・
後半12分 ビエラが前へ蹴ろうとしたボールが摘めてきたルーカスに当たりこぼれたボールがトーレスの元へ。シュートを放つもののおしくも枠から逸れる。
後半13分 この試合7本目のコーナーキック。グラウンダーのボールを中央へ。それを右へ展開し、逆サイドへ。完全にインテルの裏をかき、決まった!と思われたヒーピアのヘディングもバーの上を通り過ぎる。
その他にも、ピッチの半分(インテルの左サイド)を中心にリバプールの攻撃が続きました。とにかく、サイドを中心に攻撃の形を作るリバプール。
後半18分 ついに、リバプールも選手交代。ルーカス → クラウチ。
これで、前線に高さが加わったので、新たな形のゴールの可能性があるなと思いました。
さらに、この試合、珍しくスタメンで使われたバベルも交代。
後半27分 バベル → ペナントと交代。
正直、前半終了間際のシュートチャンスを逃し、全体的にプレーに精細を欠いていたカイトと変えると思っていました・・・
この交代も期待の持てる交代ではあったのですが、それでも、時間の経過と共にリバプールは、明らかに手詰まりになってきました。
理由は、根本的に攻撃のバリエーションが多くないうえに、絶対的な個の能力で相手のシステムを崩せるタイプの選手がいないからです。
こういう展開は、これまでも何度か見てきたので「一人少ないインテル相手に0-0か・・・」とだんだんと嫌な予感が現実になっていく感じがしました。
◆ インテルの災難・・・
ところが、再びインテルに不幸が起こりました。
後半31分 コルドバが負傷して担架で運ばれ、ブルディッソと交代。
これにより、インテルのスタメンのCB2人が交代という事態に・・・多少、希望の消えかかったリバプールにも多少の運が訪れたのかもしれません。
残り時間は、刻一刻となくなり、それでも「攻めるリバプール、守るインテル」という試合展開が続きます。
■ 今シーズン一番のゲーム |
◆ インテルの牙城を崩す
後半40分 ついにリバプールがゴール!!決めたのは、この試合ネガティブな印象の強かったカイト。
ただ、明確な狙いがあったものではない、クロスの精度が悪くて流れて、流れてという形だったけど・・・まぁ、いいとしよう!
後半45分 ジェラードが右サイドから強烈な低い弾道のミドルシュートを放ちました。多分、ジェラード自身はそれほどゴールが決まるという気持ちがなかったかもしれません。
見ていて雰囲気的にもコース的にも厳しいシュートだったからです。ところが、これが、ゴールポスト隅に吸い込まれ2-0。
そのまま、試合は終了して、非常に苦しんだ試合ではありましたが、終わってみれば2-0という素晴らしい結果。
これで、次の2nd legで、数字上アドバンテージ得た状態で戦うことが出来ます。
◆ 1点の重み
ホームでの勝利は必須でした。私の予想としては、1-0が良い所だろうと思っていましたが、貴重なジェラードのゴールで2-0と勝利したリバプール。しかし、先制点が決まるまで85分も掛かるとは・・・(トホホ)
でも、これまでも国内リーグでもこのような試合展開からドローゲームがありました。特に、昨年末のマンチェスターC戦から先日のチェルシー戦まで、1勝1敗5分。さらに、FAカップでプレミアシップのバーンズリーに敗れる始末。
この一勝は、この約1ヶ月半の長いトンネルをチームが抜けたきっかけになったと思います。結局、サッカーとはどれだけ守備が良くても得点が入らないことには勝てません。それを痛感したであろうリバプール、非常に価値のある大きな勝利でした。
さらに、次のインテルのホーム・サンシーロでの一戦に向けて、貴重な追加点を決めたジェラードは素晴らしいと思います。多分、選手達も多少は、ほっとしてあとは守りきるだけと考えていたと思います。もしかしたら、ジェラード自身も気持ちの面では、それまでの85分間と違いさほどゴールに対する強い気持ちはなかったかもしれません。しかし、シュートを打った・・・自然と身体が動いたような気さえしました。
ジェラードも含めピッチ上の誰もがまさか決まるなんて思っていなかったゴールが次のインテル戦で大きなアドバンテージとなったと思います。インテルが延長・PKを戦わずして勝ち上がるには3点が必要となります。
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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■ チャンピオンズ・リーグ07/08シーズン、その他の記事
■ Liverpool - UEFA Champions League 07/08 Group A |
第1節 | 9月18(火) | ポルト 1-1 リバプール | [A] |
第2節 | 10月 3(火) | リバプール 0-1 マルセイユ | [H] |
第3節 | 10月24(水) | ベシクタシュ 2-1 リバプール | [A] |
第4節 | 11月 6(火) | リバプール 8-0 ベシクタシュ | [H] |
第5節 | 11月28(水) | リバプール 4-1 ポルト | [H] |
第6節 | 12月11(火) | マルセイユ 0-4 リバプール | [A] |
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リバプールは、試合は支配していましたけど、ゴールが遠かったですけど、終盤の粘りは凄かったです。
ポルトガルのマニシェみたいにボールを持ったらどこからでもシュート撃ちまくるんかな
今のレッズにはただ勝つことのみが重要な問題、ピッチ外のゴタゴタにはピッチ上でビシっと答えをだして欲しい、そうすれば私も含めて雑音は減るはず。
結果は問題ではなくとにかくクラブを応援しているという方もいると思いますが、そんなクラブの魅力を創り上げてきたのも勝利という華やかな結果であることを実感させられる。
そんな今シーズンもっとも印象的な一戦でした。
マスケは次出ませんか?残念だなー(笑)
毎回詳細な分析と写真つきの文章は他のリバプールファンサイトやブログなどを遥かに超えていると思ってます。
本当にすばらしいっス。
純粋リバプールファンの自分としては最近の記事はちょっと厳しくてネガティブな視点が多すぎるんじゃないかなと思うことがあるんですけど、そうなってもしかたないリバプールの結果も事実なので、むむむとうなりながらそれでも真剣に記事は読んでます。
今回の勝利で個人的に最も嬉しかったのは今シーズンほとんど得点出来ていないカイトが値千金のゴールを決めた事、そしてそれが2試合連続のゴールだったことでした。
去年の活躍がかすんでしまうほど最近のカイトはまったく点を決めていないので、ゴールを決めたときはちょっと涙でるほど嬉しかったです。
記事にもあったようにこの試合がリバプールとしては勿論、カイトにとっても長いトンネルを抜けるきっかけになってくれればと思います。
オランダリーグで4年連続20点越えの実績は伊達じゃないとこを見せてもらいたい!!
長々とコメント失礼しました。
応援してるのでこれからも更新&リバプール試合分析頑張って下さい!!
こんばんは、はじめました。
お褒めの言葉恐縮です。
私自身、本妻はリーズ・ユナイテッドなので、リバプールは好きは好きですけど、ある部分では客観的な見かたをしている部分もあると思います。(半分意識的にそうしようと心がけている)
だから、純粋なリバプールファンの方だったら不満や文句言いたいこともあると思いますが、その辺は大目に見てやってくださいm(__)m
昔の記事とか読んでくれると分かると思いますけど、カイトは、以前から私の中では評価高いです。
カイトだけではなく、チームにとっても一つの突破口となって欲しいものです。週末のボロ戦でそれが証明されるんじゃないかなと思っています。