■ UEFA Champions League 2007/2008 Group A 第2戦 |
リバプール(0-1)マルセイユ @アンフィールド ・後半32分 バルブエナ (マルセイユ) |
■ 痛恨の敗戦。それもアンフィールドにて・・・ |
◆ 立ち上がりは良く見えるものの・・・
立ち上がりは、攻守共にリバプールの動きは悪くなかった。
前半11分頃、マルセイユがハーフカウンターで得点のチャンスが訪れました。すると、マルセイユもアウェイでの戦い方に光明を見出し、それに伴いリバプールは次第に試合のリズムを失いだしました。さらに前半33分にマルセイユが左サイドからグランダーのクロスが上がり、オフサイドで救われたものの場合によっては、ゴールとなってもおかしくなかったシーンがありました。そして、この頃のボールポゼッション率は50%/50%。つまり、試合は互角だったのです。むしろアウェイながらシンプルな形で攻守の切り替えが早いマルセイユの方が試合のリズムを掴んでいたと思います。
◆ 守備から攻撃への切り替えの遅さ
リバプールは、基本的な守備の組織は出来ているものの「守備から攻撃の切り替え」が遅く感じました。その理由の一つとしては連携の悪さ、そして、個々の選手(特に中盤)の運動量の少なさが気になりました。
また、前線の「クラウチ、トーレス」の動きにも気になる点が2~3。
・サイドへのワイドな動きが少ない
・クラウチ引いて、サイド(レト、ベナユン)どちらかが上がる形はあるものの厚みに欠ける
◆ 機能しているのか?[4-3-3]
後半、リーセがレトと交代して左サイドに入るとチームとして攻撃に迫力が出てきました。それに呼応するように試合のスピードが速くなってきました。そして、リバプールも前半に比べゴール前でのプレー回数も増えてきました。しかし、その中で、「連携の悪さ」とミスが目立ちました。特に、ベナユンは最後の崩しの部分でのパスミスなどが多く、この辺は連携不足・経験不足の感は否めませんでした。
しかし、マルセイユはリズムを奪われても前からプレッシャーを仕掛けて来ました。それにより試合は常に力関係が均衡した状態で続きました。その後、リバプールは2人選手交代(アウレリオ⇒ヴォロニン、クラウチ⇒カイト)をして[4-3-3]としました。(やはり、リーセはSBに回っても攻撃へシフトする際のタイミングなどは上手い)
この3トップの形ですけど、機能しているんでしょうか?
これまでの試合でも何度か3トップの形にしていましたけど、トーレス、カイト、ヴォロニンを同時に使う為の方法論って感じるんですよね。
カイトはサイドでのプレーも出来ますけど、それでもゴールに近い位置、ピッチ上の「中央とサイド」というプレーエリアの幅によって生きるタイプだと思うのです。
また、ヴォロニンはどうも見ている限り守備に意識が行き過ぎて攻撃面での脅威が半減って感じがします。
さらに、シャビ・アロンソならまだ分かりますけど、シソコだと中盤の底に入った時の守備から攻撃への切り替えの起点(パスルート)としては、いまいち。さらに、ポジショニングがあまり良くないですね。
すると後半32分にマルセイユに先制点を奪われてしまいました。残り約20分、ロスタイム間際まで猛攻を仕掛けるものの最後の最後でゴールを挙げることが出来ずに1-0と痛恨の敗退を喫してしまいました。それもホーム、アンフィールドにて・・・
これでCL2試合終わり勝ち点1。
チームは色んな意味でヤバイ雰囲気になってきました。
先月のインターナショナルマッチウィーク明け後の戦績は次の通りです。
■ リバプール戦績 |
◆ 9/15~10/3まで、6試合
日程 | リーグ | 対戦相手 | ホーム/アウェイ | 結果 | 得点者(リバプール) |
9/15 | プレミア | ポーツマス | アウェイ | 0-0 | なし |
9/18 | CL | ポルト | アウェイ | 1-1 | カイト |
9/22 | プレミア | バーミンガム | ホーム | 0-0 | なし |
9/25 | カーリングカップ | レディング | アウェイ | 4-2 | トーレス3点、ベナユン1点 |
9/29 | プレミア | ウィガン | アウェイ | 1-0 | ベナユン |
10/3 | CL | マルセイユ | ホーム | 0-1 | なし |
6試合:2勝3分1敗 得点6/失点4
カーリングカップでの格下レディング戦での結果を差引くと『1勝3分1敗 得点2/失点2』となり。とにかく点が取れない。そのかわり失点も少ないく引き分けているのが唯一の救いでしょうね。
今シーズン加入したトーレス、ボロニンの2人のFWは、リーグ開幕直後は良かったのですが、その後、いまいち調子が乗らない状態となっております。また、今回、ベナユン、レトと使ってきたことにより、完璧にローテーションを崩さないベニテスの采配に疑問を感じました。
ちなみに、この日のベンチには「カイト、ボロニン、リーセ、イタンジェ(GK)、アルベロア、バベル、マスチェラーノ」といましたが、途中交代した3人とバベルをスタメンで使っていればもう少し良い内容だったかもしれません。(シャビ・アロンソ、ペナントがいないのは怪我でしょうか?)
◆ 攻撃の形が見えない
ベニテスがローテーション・システムにこだわる理由は、何かしらあると思うのです。
このローテーション・システムのメリット・デメリットに関しては、後日、別記したいと思っています。ただ、今回のような大事な1戦は、昨シーズン通して戦ったメンバープラス一人くらい新加入の選手を入れた方が良かったと思いますね。
多くの局面において連携の不具合と思われるようなプレーが目立ちましたし、レトのような新加入かつ若手を使うのであれば、リードしてセーフティな時間帯に入れて経験を積ませてもよいと思うのです。また、ベナユンも先日のゴール以降だいぶチームにフィットしてきたように思えますがまだまだって感じです。とても走って頑張っていたとは思いますけどね。この不調の原因の全てがローテーションにあるわけではないと思います。それでも連携の部分でのズレを感じたシーンがいくつかあり、多分選手の中にもイライラを募らせている選手もいたと思います。
守備のシステムの基本型は出来ているものの、そこに関わるプレーにおいて勢いというか圧力が感じられないのが1つ気になります。
また、攻撃のシステムに関しては、ちょっと幅がないというか具体的な方針が見えないってのが事実です。今シーズン通して観ていますが、序盤は手探りでしたしチームが勝っていたので「良い感じ」に捉えていました。しかし、ここ6試合を見る限りではどうも攻撃のシステムに関しては、混迷しているような感じがします。その事実が数字として現れていると思うのです。
次の試合は、トッテナムとホームでの試合になります。さすがに2試合続けて敗れることになると、モウリーニョ・ショックがリバプールにも伝染しないとは言い切れない状況になるかもしれません。最後にベニテスのコメントを・・・
3日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)でグループAのマルセイユはリバプールのホーム、アンフィールドで1-0の勝利を挙げ、予想外の殊勲に成功した。フランスのクラブがアンフィールドで勝ったのは、史上初のことである。 (中略) リバプールのベニテス監督は「なんともお粗末な試合だった」といら立ちを見せ、「最初からやるべきことができていなかった。われわれはすぐにボールを失い、チャンスを作ることができなかった。最後にコーナーキックからチャンスを得たが、うまいプレーができなかった。ビッグネームがいくらいても、しっかりしたプレーができなければ。これから原因を分析するよ」と反省を口にしていた。 引用元:スポナビ - マルセイユがリバプールを撃破 フランス勢では史上初の快挙 |
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■ Liverpool - UEFA Champions League 07/08 Group A |
第1節 | 9月18(火) | ポルト 1-1 リバプール | [A] |
第2節 | 10月 3(火) | リバプール 0-1 マルセイユ | [H] |
第3節 | 10月24(水) | ベシクタシュ | [A] |
第4節 | 11月 6(火) | ベシクタシュ | [H] |
第5節 | 11月28(水) | ポルト | [H] |
第6節 | 12月11(火) | マルセイユ | [A] |
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■ ピックアップ 過去エントリー | チャンピオンズリーグ 06/07シーズン |
ここのブログを読んでしっかり勉強したいと思います(=^▽^=)
次回も楽しみにしています♪
こんばんは。
褒めていただき恐縮です。これからも頑張りますので、また見に来て下さい。今後ともどうぞよろしくお願いします。
ちなみに、ペナントは出場停止(開幕戦で退場)、シャビ・アロンソとアッガーは骨折で、その3人は仕方ないにしても、半分以上「Bチーム」って感じの先発でしたからねえ・・・。
ローテンション組むにしても優先順位を考えろと思います(苦笑)
シッソコはよくなかったですね。全体的にミスが多く、覇気も感じられなかったです。
キューエル君早くでてほしい・・・
やはり今期はレアルですよww
まさかアンフィールドで負けるとは思いませんでした。
意外と(マルセイユのファンの方ごめんなさい)マルセイユはいいチームでしたね。リーグ戦低迷しているとは思えなかったです。
しかし今年のプレミア勢はリーグ戦も含めて、ユナイテッド・チェルシー・リバプールとも点がとれませんね。
お久し振りです。
そういえばペナント退場なったね・・・
とりあえず、リーグ戦でもう一度チームとして調子を取り戻して欲しいものです。
こんにちは。
おっしゃる通り、逆になっていますね(苦笑)
シソコは、あまりキレがなかったですね。
こんにちは。
レアルはダイジェストで見て良い感じみたいですね。
「レアルvsユナイテッド」が実は決勝Tでは見てみたい、面白いんじゃないか?って思っています。
しかし、現在のサッカーにおいて「怪我」ってのが一つのネックなんでそればかりは・・・
こんにちは。
マルセイユは国内で調子悪いみたいだったので、舐めていたかもしれません。私も・・・(苦笑)
でも、きっと元々地力はあるんでそういうチームがCLに絞ったら強いでしょうね。
次勝てなかったらマジやばい・・・