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デンマーク分析1

2010年06月22日 | ワールドカップ(南アフリカ大会)
■ デンマーク戦の意義

◆ 日本サッカーの分岐点
あと2日ですか…日本vsデンマーク一戦。
この試合の位置づけについて簡単に整理すると・・・

日本は、引き分け以上
デンマークは、勝ち

非常に分かり易い!
分かり易いのはデンマークの出かただけであって、ある意味日本は難しい。
日本サッカーの一つの分岐点となる試合になるでしょう。

日本は「試合を引き分けに出来ない」という問題があると思うのです。
イタリアなどはこの辺はお得意。たぶん、世界で一番上手いんじゃないかな?
例えば、0-0や1-1の状況で後半30分。
デンマークはとにかく攻めてくる。死にもの狂いでくるかもしれません。
その状況で、留めの一撃を喰らわすのか?あるいは、逃げ切るのか?
この辺は、状況、プレー判断が問われる。
時間稼ぎだけでは逃げ切れないかもしれません。
一瞬のチャンスがあるかもしれません。

◆ リスクとチャレンジ
「リスクとチャレンジ」。まさに、フットボールの本質と言っていいと思います。
この本質を問われる一戦になるでしょう。

この試合の結果では、今後の日本代表、Jリーグ、日本サッカーの命運も掛かっていると言っていいと思います。「いや、そんな大げさな」って言う人もいるかもしれませんけど、こういう状況をチャンスだと考えればどうでしょうか?まさに、「リスクとチャレンジ」と言えると思うのです。勝利したら相当得られるものが大きい。負けると同じくらい失うものが大きい。もう反省ばっかしているのは、疲れちゃったんでね(苦笑)

前に進もうぜ!ということで・・・

■ デンマーク分析1

◆ フォーメーションと戦術
カメルーン戦を見て、簡単にいくつか分かったことがありました。その前に個人的なデンマークの印象、特徴を述べたいと思います。

オランダ戦では[4-4-2] カメルーン戦では[4-1-4-1]
この辺は、デンマークのオルセン監督の戦術家としての特性がみられる。相手によってフォーメーションを変えつつ、戦い方の基本を変える。もちろん、戦術的に相手のチームのストロング、ウィークポイントを分析して選手をピッチに送り込む。

戦術的な部分というか、デンマークサッカーの特性なのだろうけど、昔から、サイドを縦へ行く推進力はある。
基本はサイドでスピードでという感じだろう。ただ、今のチームには昔のデンマーク代表のようなクリエイティブな意味でのスピード感はないが。

◆ カメルーン戦より
1.ロンメダールの右サイドは、戦術的な狙い
サッカーを少しでも分かる人であれば、デンマークがカメルーンの左サイドを意図的に狙っていたのは分かったと思います。結果的に、2得点共に右SHのロンメダールが絡んでいる。もちろん、ロンメダールの能力もあるだろうけど、明らかに戦術的な勝利を物語っている。

2.クロスに対するゴール前
日本も見習って欲しい点なのだが、例えば、右サイドのロンメダールからのクロスに対して、必ずゴール前に2人の選手が入っている。
この辺の徹底、また付随する要素として、2列目からの侵入と注意すべきと言っておこう。
ただ、逆に考えれば、日本はカウンターを取れる。

3.DFラインのボール回しの不安定さ
カメルーンがゴールを挙げたシーンは分かり易いがDFラインと1ボランチへのプレッシャーが効果的である。仮に、縦に放り込んできたら、必ずセカンド・ボールを奪取することが必須。これさえ出来れば、ドイツW杯のオーストラリア戦のようにはならない。要は、セカンド・ボールさえ取れれば、ゴール前で放り込みはさほど怖くない。

ただ、自陣近くでのセカンド・ボールは奪取後の処理が重要になる。ボールポゼスを高めてジワジワと押し込むのか、手薄になった相手陣内へ閃光のようなカウンターを仕掛けるのか?ここは、チーム戦術ではなく、グループ戦術と言っていい。数名の選手が同じ判断をして、同じプレーを選択する。昔のような「司令塔」がいる時代のサッカーでは、このような判断は司令塔にゆだねられた。しかし、現代では「司令塔」はほぼ絶滅。その中で要求されるのは、ピッチ上の選手の状況判断能力である。ここが日本のウィークポイントの本質なのかもしれない。

話は、横道に逸れたが、ガムシャラにプレスを仕掛けろ!とは言わないが、ある程度、デンマークのDFラインに自由にボールコントロール・判断をさせない守備は効果的である。

4.DFラインの裏
デンマークの組織はオーガナイズされている。DFラインにも言えることで、実はDFラインの裏は結構狙い目だと思う。わりとDFラインが均等且つフラットに並ぶシーンがあった。このDFラインの裏のスペースを狙う。クロスに対しては、DFの前に入り込んで決めるか潰れ役となりファーサイドで決める。結構、オーソドックスな「サイド攻略」が効果的だと思う。

5.ゾーンのカバーとボール・ウォッチャー
組織的にしっかりしている割にはチームとしてゾーンをきちんとカバー出来てない部分もある。サイドの展開で逆サイドが中に絞り過ぎたり、相手のファーストアクションへのプレッシャー後に空けたスペースを放置したり、攻撃に出た選手のスペースのケアが遅かったりと。

試合全体を見れば、非常にオーガナイズされているものの、どこか「自分の仕事して終わり」的な側面がある。この辺は、日本人の勤勉さと比べると甘さに見える。同じような傾向として、わりとボール・ウォッチャーになる所も見受けられる。この辺を考慮するとサイドチェンジを連続させたらゾーンが崩れるような気がする。縦であれ横であれ、「振り」を与えると効果的だと思う。それに前述の通り、フォーメーションや組織がなまじオーガナイズされているので、オーガナイズされてない日本の方が優位かもしれない(爆)余談だが、アルゼンチンとかブラジルとかだったらあっさり崩せるタイプのチームであると思う。

最後に実践的な崩し方として・・・

カメルーン戦でデンマークはSHとSBがサイドでサンドウィッチでディフェンスをする。自分たちのストロングポイントと言ってもいいサイドでの攻防なのだが、若干甘さがある。さらに、SBが上がった裏のCBなどのケアが案外甘い。
そこを突くならば、サイドでダイレクトのワンツーなどで崩せそうな予感。
本田がサイドへ流れてとか、これまで日本がやっていたスタイルが案外はまりそうな気がするんだけどね。但し、デンマークに見習ってきちんとサイドからのクロスにはゴール前に飛び込む人数を掛けてほしい。

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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P.S.
昔みたいに図解入れれないですいません。
実は、数か月前にデータを間違って消したんですよ。なので作っておいたテンプレートを作り直さないとならない。
その辺でちょっと図解が入れれませんでした。決勝トーナメントには入れたいと思っています。すいません。
さらに、オランダ戦の分析、日本の戦い方についてもアップしたいと思います・・・時間あるかな?!(苦笑)


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1 コメント

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Unknown (yohan)
2010-06-24 15:36:38
分岐点なのは、分かるんですが、岡田さん「なんで俺がそんなもん背負わないといけないんだ」って思っているでしょうね。
ジーコの代でちゃんと結果出しておけと。
スカウンティングもチームミーティング一度もせず試合に臨んだ神様ww

ロメンダール速いですね。ウイイレでよくつかっていました。さすがピジョンキャッチャー。
でも、2002年でAコールに一度も勝てなかったのが印象的。

内田はコンディションじゃないですかね??

森本君は出るでしょ。イラン戦の岡野みたいな扱い。

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