とくおかレディースクリニック~ブログ~

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6月の看護部・検査部便り

2013年06月01日 | 不妊
6月の看護部・検査部便り


皆様こんにちは。
梅雨に入る前の、心地好い穏やかな季節ですね。
お休みの日には、のんびりお散歩なども気持ち良いですね!

本日は、インターネットについてお話させて頂きたいと思います。

不妊治療をしている中で、多くの方が一度はインターネットを利用したことがあるでしょう。
お薬や注射について検索してみたり、体調のことなども、
何か症状があった時にまずインターネットでお調べになる、という方も、少なくないでしょう。
最近のインターネットには、本当に驚くほど多くの情報が氾濫していますね。

不妊治療をしていくうえで、ある程度の基礎知識は必要です。
奥様だけでなくご主人様にも、知識を共有して頂くことが重要です。
女性の身体のこと例えば排卵についてや、妊娠についてなど、
ご主人様の理解が薄く大切な日にご主人様が協力してくれない、といったご相談を頂くこともしばしばあります。
女性の場合は、毎回病院に通われているので、そこで情報や知識を得ることも出来ますが、
男性はそういった機会が少なく、どうしても夫婦間で治療に対する温度差ができてしまうことも否めません。
そのようなご夫婦にとって、インターネットが貴重な情報源になることもあるでしょう。
最近はインターネットからでも、医学書などに負けず劣らずの専門的な知識までも得ることもできます。
妊娠や治療についての知識・理解があるご夫婦ほど治療もスムーズに進みやすく、より早い妊娠が望んでいけるものす。

しかしながら、インターネットでは余りに多くの情報が錯綜しているため、
逆に迷いが生じてしまうといった問題点もあります。
治療の進め方などについても、
「○○病院では、こうやっているらしい」「××病院の先生は、こう言っていた」という具合に、
他の情報に振り回され、疑心暗鬼になってしまい、ともすると病院を転々とされてしまう方もいます。
その度に治療は中断してしまうので、妊娠も遅くなっていってしまうでしょう。
十個の病院があれば十通りの治療があります。
病院ごとに、方針や理念は異なります。
ですが、どの病院が良い、悪いということはありません。
ご夫婦がいかにその病院と信頼関係を築き治療に取り組んでいくか、ということが大切です。

先日の当院の事務長のブログから引用させて頂きますが、
「理念が合わなければ、方向性が合わなければ、より良い結果を導き出すことは出来ない」のです。

また、インターネットの問題点として不特定多数の方が自由に言葉を発信できるということがあります。
感情のままに綴られた文章や、誹謗中傷に近い文章を見るたびに心が痛くなりますね。
その対象が、特定の病院や個人であったりもするのがインターネットの恐ろしさです。
また、このように人々が発信し合う環境において、
得てして悪い情報や悪い評判の方が、良い情報より多いのではないかと感じることはありませんか?
その背景には、
人間は悪い噂を聞いた時や体験をした時の不安感などを、
誰かと共有することによって紛らわせて安心したいという心理が働いていると考えられます。
人は良いことは限られた人に言いますが、悪いことは大勢に言うものです。
‘良い噂は隣の家で止まるが、悪い噂は隣の村まで聞こえる’という言葉もあるくらいですね。
心無い人の心無い言葉で、必死に治療に取り組んでいらっしゃる方々が不安になられたり、
迷わされてしまうことは、とても悲しいことです。

情報社会と言われる今の時代において、情報に振り回されるのではなく、
情報をうまく活用していきたいものですね。
自分にとって必要な、プラスとなる情報を選別していくことが大切です。

私達は、これからも皆様の治療に少しでも役立てて頂けるような情報を提供していきたいと思っております。
一人でも多くの方が一日も早くご妊娠されることを、心より願っております。


とくおかLC看護部検査部スタッフより


とくおかレディースクリニック



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