とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

8月のラボ便り

2017年08月07日 | Weblog


8月のラボ便り


皆様、こんにちは。

ラボスタッフのHN:あかねです。

本日は、奇形精子についてお話しします。

奇形精子とは、
その名前の通り、形が正常でない精子を指します。

精子は、おたまじゃくしのような形をしていて、
大きく分けて頭部・中片部・尾部の3部分で成っています。

頭部には、DNAが含まれています。
DNAは、男性の遺伝情報が含まれたとても大切なものです。

正常な精子の頭部は、タマゴ型をしています。

頭部の形が
大き過ぎる、小さ過ぎる、細長い、丸過ぎる、空胞(穴のようなもの)があるものは、
異常と考えます。
その様な精子は、
DNAが損傷している=妊娠に至らない場合が多いのです。

また、精子の形の異常は、頭部だけにあるわけではありません。

例えば、中片部に大きな細胞が付着しているものや、
尾部が折れ曲がっているもの、
一つの頭部に尾部が二本くっ付いているものも奇形精子です。

奇形精子が一個もないという方はいらっしゃいませんが、
奇形精子の数が基準値よりも常に多い場合は、
奇形精子症と診断され、不妊の原因として考えます。

奇形精子の数が多い場合は、
タイミング治療や人工授精では妊娠が難しい恐れがあります。

そこで、体外受精(顕微授精)を行う事で、妊娠の可能性が高くなります。

奇形精子の割合が非常に高い方であっても、
顕微授精によって一個の良い精子を見つけ、
卵子に入れる事が出来れば、受精卵を得られる=妊娠に至る可能性があります。

奇形精子が多いという結果が出た場合は、
精子の数や運動率等の他の数値も考慮した上で、治
療のステップアップを考えていかれることをおすすめします。

非常に暑い日が続いていますね。

くれぐれも熱中症に注意して、日々をお過ごし下さい。


とくおかLCラボスタッフより



ーby事務長ー


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