9月のラボ便り
こんにちは。
今月のラボ便りでは、
胚(受精卵)の凍結についてお話し致します。
胚を凍結することによって、
細胞の生命活動を休止状態にすることができます。
つまり、適切な方法で凍結し、
適切な方法で融解(解凍)することによって、
胚を、
望む時に子宮の中に戻すことができます。
どのように凍結するのかと申しますと、
胚を液体窒素(-196℃)に直接浸け凍結させます。
しかし、
そのまま浸けただけでは胚は生存できません。
胚の細胞ではその85%が水分です。
この細胞をそのまま低温で凍らせると水が氷晶(氷の結晶)となり
細胞にダメージを与えてしまいます。
このようなことを避けるために、
胚を凍結する際には、
細胞内の水分を取り除いた状態で凍結します。
そして、
融解する時に再び水分を細胞の中に戻します。
この処理を行うことによって、
胚がダメージを受けることなく、
長期の保存が可能となっています。
ただし、
細胞自体が弱く凍結に耐えられないと、
変性(細胞が壊れてしまう状態)する場合があります。
しかしながら、
近年の凍結技術はとても安定しており、
胚の凍結融解における生存率は9割以上です。
当院では、基本的に採卵を行った周期に胚移植はせず、
胚凍結を行って、別の周期に移植を行っています。
採卵では複数個の卵子を育て採取するので、
自然の状態よりもホルモンの値が高くなります。
ホルモンの値が高過ぎると、着床を妨げる可能性があるため、
採卵とは別の周期に胚移植を行います。
台風など天候が不安定ですが、
皆様、体調を崩さぬようご自愛下さい。
とくおかLCラボスタッフより
とくおかレディースクリニック
こんにちは。
今月のラボ便りでは、
胚(受精卵)の凍結についてお話し致します。
胚を凍結することによって、
細胞の生命活動を休止状態にすることができます。
つまり、適切な方法で凍結し、
適切な方法で融解(解凍)することによって、
胚を、
望む時に子宮の中に戻すことができます。
どのように凍結するのかと申しますと、
胚を液体窒素(-196℃)に直接浸け凍結させます。
しかし、
そのまま浸けただけでは胚は生存できません。
胚の細胞ではその85%が水分です。
この細胞をそのまま低温で凍らせると水が氷晶(氷の結晶)となり
細胞にダメージを与えてしまいます。
このようなことを避けるために、
胚を凍結する際には、
細胞内の水分を取り除いた状態で凍結します。
そして、
融解する時に再び水分を細胞の中に戻します。
この処理を行うことによって、
胚がダメージを受けることなく、
長期の保存が可能となっています。
ただし、
細胞自体が弱く凍結に耐えられないと、
変性(細胞が壊れてしまう状態)する場合があります。
しかしながら、
近年の凍結技術はとても安定しており、
胚の凍結融解における生存率は9割以上です。
当院では、基本的に採卵を行った周期に胚移植はせず、
胚凍結を行って、別の周期に移植を行っています。
採卵では複数個の卵子を育て採取するので、
自然の状態よりもホルモンの値が高くなります。
ホルモンの値が高過ぎると、着床を妨げる可能性があるため、
採卵とは別の周期に胚移植を行います。
台風など天候が不安定ですが、
皆様、体調を崩さぬようご自愛下さい。
とくおかLCラボスタッフより
とくおかレディースクリニック