くり部屋blog

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【映画】ジブリ「風立ちぬ」を見た

2013-08-04 13:22:24 | レビュー
今日「風立ちぬ」を見てきました。

風立ちぬ 劇場予告編4分


事前の情報から、ゼロ戦設計者の夢とエゴ・・・
みたいなテーマの映画だろうと思っていましたが
そんなことよりも絵の美しさに、ただ見とれました。

水の透明感とか
メガネのレンズ越しに見える風景とか
草を渡る風とか

なんでこんなすごい描写ができるのだろうか。
作画作業は相当大変だったはずだけど。
ジブリはやはり天才集団なんだろうか。

主人公の堀越二郎は、技術者らしく
自分の夢に生きている人でした。
そして現実に対してはそっけなく冷淡。

上司に話しかけられても
自分に集中していて
一言目は必ず聞き逃すところとか

片手で妻の菜穂子の手を握りながら
片手で設計図を引く場面とか

「ああ、技術者ってこうだよなあ」って
思いながら見ました。

そこにおそらく宮崎監督は自分自身を投影していると思うのですが
「自分は天才なんだから世間に冷淡なのは許してくれ」と言ってるのではなく
「天才であることの罪も罰も背負って、それでも自分は生きていく」と
言ってるのだと僕は解釈しました。

それがキャッチコピーの「生きねば」につながってるのではないかと思います。

ゼロ戦のメカニズムに関して
深い話はほとんど無いです。
沈頭鋲がでてくるくらい。

それよりも堀越二郎と菜穂子の恋愛がメインの話です。
メカ好きのオタクが美少女に無条件に愛される、というのは
宮崎映画らしいといえばらしいですが。
しかし、美しい恋愛物語です。

話題の庵野秀明の起用ですが
朴訥な感じが役柄にマッチしてて
僕はいいと思いました。

印象に残ったセリフ。

「創造的人生の寿命は10年だ」

「大好きな人に一番綺麗な姿を見てもらいたかったのよ」

【ブックレビュー】裁かれた命 死刑囚から届いた手紙-堀川 惠子

2013-04-02 16:50:18 | レビュー
図書館で書架を眺めてたら
偶然、大学時代の友人の著作を見つけました。



裁かれた命 死刑囚から届いた手紙-堀川 惠子

そういえば、本出したって言ってたなあ。
まあ何かの縁だし読んでみるか、くらいの気持ちで借りて帰りました。

結論から言うとかなり面白かったです。
いや、重いドキュメンタリーなので面白いというのは不謹慎なのですが
よく取材されていて興味深かったです。

タイトルにある死刑囚とは
昭和41年に東京・国分寺市でおきた主婦殺人事件の犯人
長谷川武のこと。(半年後に死刑判決、5年後に執行)

このドキュメンタリーは長谷川死刑囚が
逮捕当時、捜査検事だった土本武司氏に
独房から送った手紙が発端となっています。

検事に対する恨み辛みが書かれているのか?それとも
表面的な反省を述べて情状酌量を求めようとしているのか?

当然そういう先入観を持ちながら読み進めていきましたが
読むほどに、意外なほど誠実な青年の姿が立ち上がってきました。
検事や弁護士への感謝、被害者への謝罪
刑を素直に受け入れる態度が、その文面から読み取れます。

取材は検事や弁護士といった裁判関係だけでなく
彼の生育環境にも及んでいきます。

長谷川死刑囚の父親は幼い頃に交通事故で死亡。
新聞売りをする母親に女手ひとつで育てられました。
母親は気が強く、子どもの教育には無関心な女性だったようです。
それが息子の事件を期に人が変わったように
息子への愛情を示すようになります。
そして死刑が執行されると、彼女は・・・。

母を思う息子、息子を思う母の姿に涙腺がゆるみます。

さらに母親の少女時代を知るために
生まれ故郷の福島へ。そこで複雑な家庭環境が明らかになります。
40年以上前の事件のため、風化している部分もかなりありますが
よくここまで執念深く取材したな、と驚かされます。

正直、ここまで書いていいの?
プライバシーの侵害じゃないのか?と思う部分もありましたし
Amazonのレビュアーに言われているように
被害者からの視点が欠けているとは思いました。

おそらく著者は死刑反対論者なのでしょう。
著者自身の意見はかなり抑えられていますが
死刑囚への同情心が湧くような
構成になっているという批判はあるかもしれません。

しかしそれを差し引いても、丹念な取材は見事ですし
昭和のある時期の裁判制度の未整備
日本人の貧しさ、そしていろいろな事情を抱えながらも
生きていかなければならなかった市井の人々の姿を
くっきりと浮かび上がらせていると思います。

ドキュメンタリーとして素晴らしいですが
一人の人間のストーリーとしても読み応えがありました。
直前に読んだのが「苦役列車」だったので
こっちがほんとの人生の「苦役」を描いてるじゃん、とか
余計な感想を書いて終わりにします。

【ブックレビュー】苦役列車-西村賢太

2013-03-24 16:38:20 | レビュー
前回のエントリーでは
「全体的にはいい映画だと思いますが」とか言いながら
結局「山本五十六」をこき下ろしてしまいました(笑)

批判的な文章を書くと、自分でも後味が悪いんですよ。
で「レビュー書くなら、その作品を読みたくなるようなのを
書かなきゃなあ」と反省したのですが
また悪口を書きます(笑)

まあクリティックなんだからクリティカルになるのは
しょうがないじゃないか、と自己弁護した上で・・・



苦役列車-西村賢太
第144回(平成22年度下半期)芥川賞受賞

作者の西村賢太氏と石原慎太郎閣下との対談がYouTubeにあがってて
興味をもったので図書館で借りてきて読みました。

主人公は日雇いで働く、19歳の港湾労働者。
イカだかタコだかわからない冷凍の魚肉を
ひたすら倉庫に運び込む毎日。
普通の軍手は1日で擦り切れて使い物にならなくなる。
かといって、ゴムのイボ付き軍手にすると
酒を買う金が足りなくなる、という最低辺の生活・・・

・・・というあらすじを先に知ってて読んだのですが
全然、頭に入ってきませんでした。
なんていうか、心にすんなり染み込んでこない。

なんでだろ。

この作者のスタイルなんでしょうけど
ワンセンテンスに多くの内容を詰め込みすぎじゃないでしょうか。例えば、

しかし、貫多はと云えば、その頃には先にも言った生来の陰鬱な気質に加え、自ら人との間に垣根を作りたがる傾向が更に著しくなり、それらの者とは教室内で多少はフザけ合っても決して深入りをせず、また翌年中学生になるとますますその性向は進み、一、二年頃までは僅かな限られた数人とは用件的な話はするものの、他の無駄口は一切叩かずに、授業が終われば掃除にも加わらず、まっすぐ家に戻っていって、そののち一人で繁華街を彷徨するようになっていった。(p.34)

これだけで一文。
書き方教室なんかであれば、悪文の見本にされそうな文章です。

別の部分では

で、その点から察すると、どうも日下部のそれには貫多が以前、女のことでちと見くだした発言をしたり、女体に関して大先輩ぶった振舞いを行った点へのしっぺ返しの意向を含んでいるらしく、とするならば、これまでにも単に風俗の方面には未体験だとの意味を勝手に取り違えて、えらそうな台詞を並べ立てていた貫多を、日下部は腹の中ですっかり小馬鹿にしていたものに違いなかった。(p.78)

わかりにくい(笑)

この独自のスタイルが、作品に良い影響を与えていると言えるでしょうか?
僕はそうは感じませんでした。
というより情景を思い浮かべることが難しいので
無理矢理ストーリーを追わされてるというか
「苦役列車」という小説のあらすじを読まされている感じがしました。

加えて、選ばれている語彙が妙に小難しいというか古めかしいので
80年代の無学な港湾労働者を描くのに似合ってません。

古くさい言葉をつかうことで
勉強は嫌いだがプライドだけは人一倍高い
主人公の性格を表現したかったのかもしれませんが。

「彷徨」って難しい言葉知ってる俺かっこいい、みたいな・・・

しかし主人公がそういう中二病的な言葉づかいをするならわかりますが
この小説では、かっこつけているのが語り手なので意味がわかりません。
語り手はもう少し主人公を客観視するというか
突き放すべきじゃないかと思うのですが、どうでしょうか。

さて、この小説は「私小説」だそうです。

ということはこの作品は
作者の西村賢太氏の半生そのものを
描いたものだということです。

父親が性犯罪を犯したことにより一家離散。
過酷な港湾労働。
終わりの見えない困窮した生活。

同情すべき悲惨な境遇だとは思います。

しかし・・・フィクションならもっと悲惨な人生だって書けます。
正直、中途半端・・・という印象です。

港湾労働はたしかにきつい仕事ですが
欠勤をせず、真面目に働き、フォークリフトの運転を覚えるなどすれば
上の役職にのぼっていくこともできます。
小説で描かれている日下部という同僚がそうです。
そこに出自や学歴による絶対的差別というのは無いのです。

しかし主人公は真面目に働くということができない。
生来の怠け癖、反抗心、嫉妬心・・・
そういうひねくれた心があるために努力が続かない。
その原因を主人公は父親の犯罪に求めているわけですが

それって、甘えじゃないでしょうか。

努力しても努力しても報われない悲惨な生活の中で
それでも努力を止めない人物を描けば共感も得られるでしょうが
努力すればステップアップできる環境の中で
あえてそれをしない主人公には、あまり共感はできません。

別に小説の主人公が聖人君主である必要はないのですが
俺ってこんなに不幸なんだぜ、
だって親父が性犯罪で捕まったんだぜ、ほら分かるだろ、と言われても
「分からない」というしかありません。
だったらその「性犯罪で捕まった」という部分を
もっと掘り下げてほしいと思いますが
作者はそこまではやってません。

それならば逆に、主人公のダメっぷりを
もっとユーモラスに書けば面白いかもしれないと思いましたが
前に書いたように、語り手が妙に深刻ぶってかっこつけているので
今ひとつ面白さにも欠けます。

この小説は
本人の資質に多分の問題があって
最底辺の生活をしているダメ人間を
どのくらい愛せるか、ということを試されます。

結局のところ
読み手が「自己責任」という言葉をどうとらえているかを
問われる小説かもしれないな、と思いました。

【映画レビュー】聯合艦隊司令長官 山本五十六【ネタばれ】

2013-01-07 10:26:28 | ただの独り言

年末にDVDを借りて見たので、覚えてるうちに備忘録として。

聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実

全体的にはいい映画でした。見る前は、山本五十六役に役所広司では軽いのではないか?と思いましたが、
見ると違和感なくはまってました。以下、気になったところを箇条書きに…

・後世の研究家が発見、指摘した事実を、まるで当時の人物が知っていたかのように描いているのではないか?
 という疑問。
 たとえば真珠湾攻撃において、敵空母を発見できなかったことや石油備蓄基地を攻撃できなかったことをあげて
 山本長官(役所広司)は「失敗だった」とつぶやくが、これは本当に当時の山本の認識だったのだろうか?
 ここはさすがに勝利の美酒に酔ったのではないだろうか。

・南雲中将(中原丈雄)が第2次攻撃隊をださず反転したことについて山本は「南雲には南雲の考えがあるのだろう」
 と許している。またミッドウェーでは南雲の優柔不断のせいで負けたように描かれている。
 しかし司令長官は山本なのだから、これらは山本の責任ではないのか?

・永野軍令部総長(伊武雅刀)が「無傷で艦隊を帰してこい」と言ったことが遠因となり、
 南雲を作戦に消極的な人物として描いている。これは史実なのだろうけど
 山本を立てるためとはいえ、南雲を無能に描きすぎのような気がした。

・ミッドウェーは米軍に暗号を解読されていたという史実に触れてほしかった。

・戦闘シーンは少なめ。それはいいのだけど、爆弾が炸裂するときの炎の表現がイマイチ。
 空中戦のCGは良くできてると思った。ゼロ戦パイロットの若い役者さんはいい感じ。

・山口多聞役の阿部寛が帝国軍人っぽくない(笑)。
 まあ、現代人は戦前の日本人よりスタイルがいいのでしょうがないけど、特にモデル出身の役者だと背が高すぎ。

・ミッドウェーの敗戦を聞いて山本は淡々と将棋を始めるが、よく言えば胆力がある、悪く言えば冷淡というか。
 ところでこのシーンは大和の艦内だろうか?全く戦場にいる雰囲気ではないのだが…
 これは映画とは関係ないけど、当時は司令部と前線の距離が遠すぎるような気がする。

・新聞編集長(香川照之)の右翼っぷりがいい。実際マスコミの戦争責任は重い。
 従来の戦争映画ではあまり語られなかったテーマ。

・ただし「山本長官は戦争に反対だったのに、世論とマスコミに煽られて日本はやむなく開戦した」という
 制作者の意図が透けて見えすぎて、白ける部分も。

つっこみどころばかり書きましたが、全体的には戦争を美化するでもなく否定するでもなく、
淡々と描いていて好印象でした。
戦争を知らない人達が戦争を煽り、軍人はなるべく戦争を避けたがるという事実は
現代にも教訓として生かせるのではないでしょうか。
もう少し史実を調べてからレビューを書けばいいんでしょうが、今日はまあこのへんで。

【追記】それ昨日テレビでやってたじゃん、と妻につっこまれました。

猫ひろしさんのオリンピック出場について

2012-04-04 00:17:27 | ただの独り言
お笑いタレントの猫ひろしが、カンボジア国籍を取得してロンドンオリンピックのマラソンに出場するそうです。


猫ひろしです。ニャー!


オリンピックでは国籍を変更して出場することは珍しいことではありません。サッカーの日本代表にも外国からの帰化選手はいます。
猫ひろしがカンボジア選手としてオリンピックに出場することにも、問題はないのでしょうか。

あります。大ありです

オリンピックの陸上競技には「特別枠」と呼ばれるものがあります。
これは途上国などでオリンピックの標準記録を満たす選手がいないとき、特例として男女各1名だけに出場が許される枠のことです。
「参加することに意義がある」というオリンピック精神から途上国のスポーツ振興のために設けられた、いわば「温情枠」です。
そして猫ひろしがカンボジアから出場しようとしているのは、この特別枠なのです。

猫ひろしがいなければ、当然この枠から出場するのはカンボジア人選手でした。

ヘム・ブンティン選手。

貧困層からの叩き上げでマラソン選手となり、北京オリンピックなどへの出場経験があります。
靴を買うお金もないほど貧乏だったため、ドキュメンタリーで取り上げた英BBCから靴を贈られています。
2011年の記録は2時間31分台とオリンピック基準の18分には届かないことから、この特別枠からの出場が有力でした。

そこに割ってはいったのが、猫ひろし。

もともとホリエモンとの番組から生まれたこの企画。
芸人がオリンピックに出たらおもしろいという発想から、彼はオリンピック出場をめざします。

カンボジアの国籍取得条件は、7年以上の居住実績、クメール語が話せることなど。
これらの条件を猫ひろしは満たしていません。
彼の場合、カンボジアに2000万円以上の投資をすれば国籍が与えられるという特例を
利用したといわれています。

オリンピックで彼がやろうとしていることは「最初のスタートで『にゃー!』をやって、最後(ゴール)に最高の
五輪ギャグを披露できるように頑張ります。」 だそうです。あくまでもアスリートとしてではなく芸人としての出場です。

もともと素質があったのかコーチについた谷川真理の指導が良かったのか、彼のマラソンのタイムはみるみる向上しました。
2012年2月の別府毎日マラソンで記録したのが2時間30分台。順位は50位。
ペースメーカーや風よけのランナーが併走するなど至れり尽くせりの条件ではあったそうですが。

オリンピック標準記録の2時間18分には遠くおよびませんが、ヘム・ブンティン選手よりは1分30秒ほど早い。

そしてカンボジア陸上連盟は代表として猫ひろしを選びました。
もし、2人が直接対決していれば納得のいく決着だったかもしれません。
しかし選考会となる東南アジア競技大会に、なぜかヘム・ブンティン選手は出場できませんでした。
理由は「規律違反」だそうです。その他にも有力な2選手が不可解な理由で出場を辞退しています。

ここからは僕の独り言です。

カンボジアは貧しい国です。ポルポトによって荒らされた政情不安定な途上国。
お金は喉から手が出るほど欲しいでしょう。
経済大国からやってきたわけのわからない芸人でも
オリンピック出場となればスポンサーがつく。
投資も期待できるかもしれません。

実際、猫ひろしはカンボジア国内で行われるハーフマラソンのスポンサーになっています。

どうして彼がそんな金をもっているのか知りませんが
多少の金がカンボジアに落ちるのは間違いないのです。

…それでいいのでしょうか?

国のプライドを賭けて戦うオリンピックの出場権を
言葉は悪いですが遊び半分のお笑いタレントが、金に物を言わせて奪っていった。
それもカンボジアのスポーツ振興のために与えられた貴重な1枠を、です。

最初にサッカーにも帰化選手はいると書きましたが
彼らはみな日本に永く滞在し、日本語が堪能で、サッカーの実力もトップレベルです。

一方猫ひろしは、カンボジアに居住していません。クメール語も話せません。
それどころかオリンピックの後、カンボジアに住む気があるのかどうかも定かではありません。
マラソンの実力は高校生よりは上、駅伝選手よりは下というレベルでしょうか。
ヘム・ブンティン選手より圧倒的に上回っているというわけでもありません。

こういう人が貴重な1枠をカンボジアから奪う資格があるでしょうか?

彼からは「カンボジアのため」という言葉は一言も聞かれません。
あくまでも自分のため、お笑いのため、ギャグのため、です。
お金があれば何をしてもいいわけではありません。

猫ひろしはオリンピック出場を辞退すべきだと僕は思います。

[まとめ]

1.縁もゆかりもないカンボジアに帰化し
2.現地の選手の出場機会を奪った猫ひろしは
3.マラソンの実力は並み以下で
4.ただ経済的メリットで選ばれただけ
5.そんな彼がオリンピックでやりたいことは一発ギャグ
6.全く応援する気になれないし
7.快挙などといってるマスコミは頭おかしいんじゃないかな


http://hamusoku.com/archives/6896388.html
http://hamusoku.com/archives/6900805.html
http://hamusoku.com/archives/6918434.html

仏舎利塔

2011-10-23 16:17:21 | ただの独り言
広島駅の北側にある
二葉山に歩いて登った。
写真は頂上にある仏舎利塔。
広島に20年以上住んでるけど
近くで見るのは初めて。
新興宗教の施設かと思ってたけど
管理者は広島市で
中にはインドのネール元首相から贈られた
釈迦尊などが納められているらしい。
知らんかった。
二葉山は日本一のシリブカガシの群生地だとか。
なかなかいいところ。
時々来たい。

追悼 : スティーブジョブス Stay hungry, Stay foolish

2011-10-06 22:55:41 | ただの独り言
本日(現地時間10/5)アップル社前CEO
スティーブ・ジョブス氏が亡くなられました。

心より哀悼の意を表します。

ジョブスがいなければパーソナルコンピュータはなかったとか
iPodもiPhoneもなかったとか
センチメンタルなことは他のところで書いたので、省略します(笑)

今日はTwitterのタイムラインが
ジョブスの追悼メッセージばかりですが
私はひねくれものなので、別のことも考えますね。

君らジョブスの下で働いてたらそんなこと言えるの?と。

実際のところ彼は変人とも独裁者とも言われ
毀誉褒貶相半ばしますね。

部下から「現実歪曲空間」と呼ばれていたとか。
異常に細部にこだわる完璧主義者であるとか。
要求水準を満たさない者に対しては放送禁止用語だらけの罵声を浴びせたり
その場で即クビにするとか。

こういう厳しさはユニクロの柳井社長にも共通するところが
あるなーとか思いました。

しかしそれでも愛されるのは、
彼の言葉に人を駆り立てる何かがあるからなんでしょうねえ。

「もし今日が自分の人生最後の日だしたら今日やる予定のことは私は本当にやりたいことだろうか?」それに対する答えが「ノー」の日が何日も続くと私は「何かを変える必要がある」と自覚するわけです。(スティーブ・ジョブズ/スタンフォード大学でのスピーチ)

iPhone 4 はみな変えてくで。もういっぺんの。

アフィリエイトブログを作ってみた

2011-10-04 00:49:13 | ただの独り言
くり部屋blogもおかげさまで
日々のページビューが100~200と
地味に活況を呈して参りました。
これもひとえに(中略)
ありがとうございます。

さて、この平成不況の折
ネットで小金儲けができたらいいなと思い立ち
アフィリエイトブログを突貫工事で作ってみました。
Amazonや楽天市場で買い物をするときは
このブログを経由していただくと
私に小銭が落ちます。

どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

かぴぱら商店 本店 http://kapipara.ldblog.jp/

火葬場に萌えるってどうよ?

2011-09-26 17:23:26 | ただの独り言
昨日福王寺というところにいってきた。
で、その話は後日書くとして、福王寺でググっていたらおもしろいブログにぶちあたったのでご紹介。

広島 -陽のあたらない所-

こちらの管理人様は広島のいろいろな「あまり知られていない」場所やモノをレポートしておられる。
たとえば廃屋、廃校、廃発電所…つまり早い話が廃墟マニアなブログである。
広島にもこんなマニアックな人がいたんだ!と興奮し結構ハマって読んでしまった。
中でも一段と私のハートをワシづかみにしたコンテンツがコレ「廃火葬場」である。
そ、そんなジャンルがあったのか・・・

無許可なので写真転載は遠慮して、墓地/火葬場のカテゴリーから勝手に抜粋させていただくと

・広島市中区
 江波の火葬場

・広島市南区
 丹那火葬場跡
 大河墓地・火葬場
 観音寺墓地の火葬場跡
 堀越荼毘處跡地
 似島のほそ道(1) 似島斎場
 似島のほそ道(2) 捕虜収容所火葬場跡
 似島のほそ道(3) 馬匹検疫所焼却炉
 
・広島市西区
 旧広島市営火葬場 向西館跡&紫雲館
 市有 蛇抜墓地
 広島平和霊園
 広島平和霊園 2008.ヒロシマの夏
 広島平和霊園 2009.ヒロシマの夏
 古江火葬場の地蔵尊
 草津火葬場跡地
 井口火葬場跡
 井口台の墓地
 市有 田方墓地
 蓮華苑墓地
 小河内墓苑

(中略)

・広島県安芸郡
 寺迫火葬場跡
 寺迫火葬場跡 2
 西谷火葬場跡
 赤羽根火葬場跡
 成本の火葬場跡
 松木山の火葬場
 N地区の火葬場
 府中町営火葬場跡

・広島県安芸太田町
 戸河内火葬場
 山之廻の火葬場跡地
 筒賀火葬場
 加計旧火葬場
 天竺苑
 天竺苑跡 (旧加計町営火葬場)
 T火葬場跡
 滝山之墓地火葬場

(後略)

これで3分の1ほどである。
管理人様の火葬場愛の深さが伺い知れるというものだ。

このブログを読んで初めて気付かされたのだが
昔は集落と墓地と火葬場はセットだったんだなあ、と。
人間到る処火葬場有り、である。

現代では火葬場は集約され、近代化され
生活から死の気配を完全に消し去ってしまったが
かつて死は生と隣合わせでもっとリアルな存在だったのだろうな。

人間の生きた痕跡というのは案外儚く埋もれてしまうもので
こういうのを探索する趣味もいいかも知れない。

やべえ、廃墟マニアになりそう
と思った秋の夜長でございました。

君と僕の世界はほんの少しだけ歪んでいる

2011-09-11 17:40:24 | ただの独り言
DigInfoっていう技術系のチャンネルがYouTubeにあるのだけど
大学や企業の研究室レベルの話で
まだ一般に知られていない技術がいろいろ紹介されてておもしろい。
最近スゴイと思ったのはコレ。

6500万年に1秒の誤差を実証する光格子時計 #DigInfo


光格子時計がそもそも意図したような性能になると1秒観測するだけで18桁の時間が読み出せます。18桁の時間が読み出せると我々の空間というのは相対論によって支配されている空間だというのが解るようになってきます。…(中略)…例えば時計の高さが1センチ違うと1センチ高い方の時計は重力が少ない分時計が早く進みます。それが1秒で読み出せる事になります。

ってまあ何言ってるかよくわかりませんが(笑)

要は光格子時計というのは
0.00000000000000001秒単位の正確さで時間を計測できると。
そうするとアインシュタインの一般相対性理論により
重力によって時空が歪んでいることが観測できるようになると。
つまり身長178cmの僕と168cmの君では流れている時間の早さが違うんだ
ということがわかるようになると。
こういう理解でよろしいでしょうか?(汗)

まあ、科学というのは究極のところまでいくと
とてもロマンチックですね。

ちょっと前に量子力学についての番組を見て
ああこれは 色即是空 空即是色 だなと思ったりしたんですが
科学というのは、仏陀みたいな天才的な宗教家が直感的に感じていたことを
ようやく理論的に説明できるようになってきたのかも知れませんね。