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六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2022年ルーキー回顧121 加藤 晴空(東明館)捕手

2023-04-04 11:30:43 | 状況説明

加藤 晴空(ソフトバンク育成10位)捕手 (東明館出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

特に肩が強いとか打撃が凄いとか、そういったポテンシャル的な魅力よりも、野球センスに秀でたり、相手の嫌がるようなプレーに撤しられる思考力に光るものがある選手だったと記憶しています。そんな加藤選手の一年目は、二軍では1試合に出場するも、打席には一度も立てませんでした。三軍では、66試合(105打数) 0本 6点 1盗 9失 打率.114厘 といった内容だったようです。

66試合の出場数は悪くなかったのですが、105打数は充分とはいえません。できれば、200打数ぐらいは経験したかったところ。気になる数字としては、三軍レベルで打率.114厘なのと、失策が9個という守備でしょうか。

数字をもう少し細かく観てみると、105打数で23三振。三振比率は、21.9%(目安は20%以下)。この数字は、けして悪い数字ではありません。そういった意味では、振ったバットが当たることは結構多く、ボール球だと思った球がストライクだと判定される機会は少なかったかと。また四死球は17個で、四死球率は 16.2% と高いです。四死球率の目安は10%以上ですが、15%以上だとかなり優秀です。そういった意味では、ボールもしっかり見極められていたということになります。そのため、出塁率は.236厘 と、高卒ルーキーの捕手としては、そこまでは悪くはありません

ボールも見えていたし、当てることもできていた。それなのに結果を残せなかったということは、筋力的に弱くはじき返せなかったか? 極端に技術に課題がありヒットに繋げられなかったということだと考えられます。ただし、そういった選手は、肉体の成長や技術の進化と共に、成績を改善できる可能性を秘めています。一年目は厳しい結果となりましたが、ある程度は希望の持てる数字ではありました。

蔵の印象:△ (成績ほどは悲観しなくてもと)