六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2022年ルーキー回顧105 田中 怜利ハモンド(帝京第五)投手

2023-03-08 10:41:31 | 状況説明

田中 怜利ハモンド(ソフトバンク育成5位)投手 (帝京第五出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

まだまだボールが高めに抜けたりと、投球内容には粗さを残す選手でした。しかし、今まで見てきた中で、ここまで下半身を使って投げられるハーフ選手を見たことがなかったので、その点では類稀な素材だと評価しました。 こそ付けませんでしたが、一体どのような選手に育つのか非常に興味があります。

そんな田中投手の一年目は、二軍でも登板はなく、三軍で23試合 2勝2敗1S 防 9.85 といった内容でした。まだまだ、上のレベルの打者相手には、苦しかったことが伺えます。もう少し数字を細かく観てみると、28回1/3イニングで、被安打は38本 と、投球回数を遥かに上回ります。通常被安打率は、投球回数の80%台で二軍を、70%台で圧倒できれば、二軍でも充分やって行けるでしょう。しかし、被安打率が 134.1% というのは、総合力でかなり厳しかったことが伺えます。

それ以上に気になったのが、四死球が51個にのぼること。通常四死球の目安は、投球回数の1/3(33.3%)以下なわけですが、これが180.0%なので、全くストライクが入らないことがわかります。奪三振も6個なので、1イニングあたりの奪三振も 0.21個 と極めて少ない。これでは、防御率も 9.85 だったのは致し方なかったのでしょう。

成績的には、全くプロのそれと呼べる内容ではなかったようです。才能はぴか一なだけに、なんとかモノにして頂きたいところです。多くの経験を積めたということで、及第点の評価はしたいところですが ・・・ 。

蔵の印象:△ (数字はまずいが経験は積めた)