JAZZ from Nishinomiya

V・プレミアリーグのJTマーヴェラスを応援しつつ、日々の出来事や雑感を語ります。ときどき毒づきます。

別府の旅_2015.09.19~21_2日目_その1

2015年10月13日 00時32分03秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
メインが2日目なのに、1日目に労力をかけすぎた。たいした内容でもないのに2万字超えって。

そういや、温泉つながりで先に書いておきますが、大村智・北里大特別栄誉教授が2015年のノーベル医学生理学賞を授与されましたね。翌日には梶田隆章・東大宇宙線研究所長が化学賞を。本当におめでとうございます。

これと温泉になんのつながりがあるのか、と言われそうですが、大村さんは温泉のオーナーなんですよね。俺も今回の報道で初めて知ったんですけど。

ノーベル賞博士は日帰り温泉オーナーだった
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151006-00087149-toyo-nb&ref=rank

大村智さん、故郷・山梨に美術館丸ごと寄贈 巨額特許料にも「食べるだけで十分」と寄付
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151005-00000004-withnews-soci&pos=3

武田乃郷 白山温泉
www.hakusanonsen.com


美術館の方は早くも人気らしく、温泉の方も「ノーベル賞の湯」とかなんとかでお客さん増えるだろうな(笑)

余談ですが、医学生理学賞は、他にも米ドリュー大のウィリアム・キャンベル博士、中国中医科学院の女性医学者の屠呦呦(と・ゆうゆう)首席研究員が授与されるのですが、この屠さんって凄い姓だなぁと思いました。


さて、ここから2日目の日記。

【1】陽光荘~鶴の湯

今日は「別府三大秘湯を巡るトレッキング&ウォーキング」です。なんて健康的なんだろう。5時半くらいに目覚めて、ボケーッとしたり一服したり朝風呂入ったり準備したり。なんだかんだで宿出発は7時前。誰だよ、夜明けとともに出発とか言ってたやつは。

この時間に宿を出る人はいないのか、まだ玄関にカギが掛かっておりましたよ。開けていいものかどうか迷ったのですが(閉められないので)、ルールがよくわからないものだからとりあえず出ました(おい!)。

しかし昨日の晩もそうでしたが、朝も猫が多いな。鉄輪は温泉地帯ということで、地熱の暖かさを求めて冬などは野良猫が集まり、そのまま年じゅう居ついているんだとか。猫にとっても天国のようなところなんだね。

なおこの日の装備ですが、まず服装は、発汗性の良い半袖Tシャツ、下半身はコンプレッションタイツを直履きし、その上にマーモットのハーフパンツ。パンツの前ポケットに地図とタバコ、後ポケットに300mLパック飲料×1とゼリー×1。リュックにウィンドブレーカーと着替えのTシャツ、手ぬぐい、300mLパック飲料×2、プロテインバー×1、制汗スプレー、携帯灰皿。もちろんスマホと現金、部屋の鍵も。そして忘れちゃいけないスパポート。ソフト手桶はカナビラでリュックに装着したのですが、歩いているとブラブラするのでリュックのウェストベルトで体に固定しました。

別府三大秘湯とは、鶴の湯、ヘビん湯、鍋山の湯のことです。秘湯といっても近くまで車で行けますし、なにも秘境に分け入るというわけじゃないですよ。今回は「鶴の湯 → ヘビん湯 → 鍋山の湯」の順で巡ります。それぞれの場所は下図を参照ください(Googleマップを埋め込みたかったんですが、なぜか表示されず)。なお、別府三大秘湯は当然のことながらスパポート対象外施設です(笑)

1. 別府三大秘湯関連市街地図(クリックすると大きくなります)

スマホの方はこちら

2. 別府三大秘湯図(クリックすると大きくなります)

スマホの方はこちら

ついでだから、この日の経路を先に書いておきますね。

まず1の地図の「宿」から青いルートで「A」→「B」→「C」と進みます。
「C」からまっすぐに進むと2の地図の「A」に出てきます。で「鶴の湯」に入湯。
「A」から「B」に行き、三差路を左にひたすら進むと「ヘビん湯」があります。
「ヘビん湯」から「B」に戻り、さらに「C」の三差路を左に進むと「鍋山の湯」が。
「鍋山の湯」から「C」の三差路に戻り、そのまま東に直進すると、1の地図の「D」に出ます。
「D」から緑の道で「湯」に。「湯元屋旅館」さんで立ち寄り湯です。
ここから次の「湯」に。昨日入湯した「豊山荘」さんです(スタンプを押し忘れていたので寄りました)。
「豊山荘」さんから「B」まで歩き、「A」まで戻ります。
「A」から東(右)に進んで「亀正 くるくる寿司」さんへ。
「亀正 くるくる寿司」さん → 「ヤマショク」で買い物 → 宿へ。


わかりにくい書き方でスイマセンなぁ。

ちなみに各地点間の距離は以下のような感じ。

陽光荘~鶴の湯 3.2km
鶴の湯~地図2のB 0.5km
B~ヘビん湯 1.1km(往復2.2km)
B~鍋山の湯 1.1km
鍋山の湯で迷って1.0km余分に歩く
鍋山の湯~湯元屋旅館 2.3km
湯元屋旅館~豊山荘 2.1km
豊山荘~亀正 2.3km
亀正~陽光荘 0.8km
合計15.5km


一応、順を追って書きますと・・・

俺の泊まっている陽光荘からは、車だと九州横断道路(国道500号線)経由で行くのが一番わかりやすい。歩くと結構な距離ではあります。しかし地図を見ていると、おお、鉄輪温泉入口の交差点を少し南下して、信貴山別院宗園院というお寺から、一直線に西に向かう道があるではないですか。かなりのショートカットです。

というわけで、ひたすらこの直線路を歩きました。前半は住宅街。湯けむりが上がっていたりでやっぱり別府だなあと感じたりしつつ、なにせひたすら登り道なので結構しんどい。そのあと、別府市長の肝いりで作ったらしいドッグランの腋もとい脇を通り、九州横断道路との2回目の交差点(みょうばんクリニック前)に出てくるのですが、ここをさらに直進すると大分自動車道に突き当たります。そのガード下(結構不気味ですよ)をくぐると鶴見霊園に出ます。お墓を左手に延々進んでいくと、右手に小さい広場が現れます。車が何台か停まっています。そこからさらに左手の非舗装路に入り、小川を越えて50mほど歩くと鶴の湯に。ここまでの道中、ほぼ全行程が登りという容赦のなさ。

鶴の湯は、地元の温泉好きの社交場みたいになっており、朝からオッチャンたちがおしゃべりしながら入浴中。ここは雨の少ない冬期などは源泉が枯れて入れないそうですが、この日は絶賛湧出中でした。ここは三大秘湯の中で唯一、湯船の底が石材で、堆積物もないきれいなお風呂です。

鶴の湯の泉源


鶴の湯全景(上流側から)


鶴の湯全景(下流側から)


「おはようございまーす!」と挨拶し、服を脱ぐ。地元の有志の皆さんが整備した簡易の脱衣所があり、男性用は前面のない屋根付きオープン、女性用はドア含む6面が壁となっております。女性にとっては安心に脱着衣可能ではありますが、しかし混浴であることには変わりありません。どこぞのアイドルのように水着着用であったり、温泉番組のようにタオルを巻いたりと、そういうのはNGだと思うんですよね。これはなにもスケベ根性で言っているのではなく、それは男性も同様にNGな行為わけですよ。タオルをお湯につけるのは全国共通のNGマナーですが、水着を着て入浴するのも結局はそれと同じことなわけで。まあタオルや水着をお湯につけたところでお湯が汚れるかと言われたら、そんなことはありえないですよ。汗をぬぐったタオルは汚いけど、片や我々はお湯の中で大量に汗をかいているんだからさ。だけど気分は悪いよね。

ですから、誰もいない時に入浴するか、もしくは別に見られても構わないという人だけ来るべきでしょう。まあ混浴って、入ってしまうと、男も女も意外と気にならないものではあるものですよ・・・入るまでは抵抗ありますけど。

と言いつつ、世の中には温泉ワニなどという無粋で小心な輩がいるのも事実ですから(鶴の湯はその手のタイプが集まる温泉じゃないけど)、特に若い女性などは、なにかと難しいよねぇ。

さて、かけ湯をしようとしたら「あっちでやってね」とさっそくご指導が入ります。ええとですね、ここは源泉が湧いているところから温泉が川のように流れ、それが前述の小川を形成しております。つまり源泉から湧き出る川をせき止めて湯船にしているのです。わかりにくいですが、源泉→湯船→堰→小川、というわけ。ようは、そのせき止めた場所でかけ湯をしなさい、と。そしたら汚れたお湯は下流に流れていくよね、と。なるほど、これは納得ですね。気付かなかった自分が恥ずかしい。

ところで、かけ湯をしてはじめて気付いたのですが、ここ、めっちゃ熱いな!おっちゃんが温度計を観ながら「今日は46度やな」と言ってました。もっと熱い時もあるそうな。「自然のものだからねぇ」と。

46度といえば湊山温泉の高温槽と同じじゃないですか。ここは露天だから頭は空冷ですけど、それでも3分ほど温もったらホカホカです。ちょっと身体を覚ますべく湯船脇に座ろうとしたところ(決して湯船の縁に腰かけたわけではないのですが)、「あそこの板の上に座ってね」と更なるご指導が。なるほど、理由はわからんけど、座るのは板の上ね。

俺は阪神間などの銭湯ではまずマナー違反はしていないつもりなんですが、世の中は広い。こういうローカルルールには逆らってはいけません。というより揉め事を起してはダメなのです。絶対遵守でございます。

というわけで、おとなしく板の上に胡坐をかいて、地元のオッチャンたちと世間話。「どこから来たの?」「どこに泊まってるの?」「このあとどこ行くの?」「鉄輪から歩いてきたんなら時間かかったでしょ」などなど、温泉好きという共通の嗜好から話は膨らみます。

ロド「ここも山焼きしてるんですか?」
オ1「扇山(大平山)を焼くときに、ここも一緒に焼くんよ」

※画像だと芝っぽく見えますが、初夏の野焼きから結構時間が経っているので、実際には腰の高さレベルで草ボーボーです。

ロド「ヘビん湯に行くのにこの斜面を登って行こうと思ったけど、キツそうですね」
オ2「そりゃあかんで、70度くらいあるわ。稜線見たらわかるで」
オ3「でもこないだ韓国人が何人か登って行ったけどな」
オ1「アメリカ人も登っとったな。外国人はたまに登るな」
オ2「お兄ちゃん、裏道があるで。あそこに木が見えるやろ、あそこに出るから」
オ1「今の季節は良いハイキングコースになってて気持ちいいよ」

俺、もう41歳なんですけど、お兄ちゃん呼ばわりってのは嬉しいですね(笑)。ちょっと方言までは再現できませんけど、オッチャンたちがいろいろ教えてくれて、いつぞやのアメリカ人や韓国人のようにキツイ傾斜を登って行かずに済んだのでした。ちなみにこの斜面、俺の地図の読み方が間違えていなければ、垂直距離で40mの高さがあります。足を滑らせ滑落すれば、死ぬ可能性も大いにありますw

さて話が盛り上がる中、驚いたのは、オッチャンの1人がシャンプーで頭を洗い出したこと(もちろん堰き止めてる場所の下流ですが)。ワタクシ、そのオッチャンが帰ってから「ここはシャンプー使っていいんですか?」と別の人に尋ねてみました。「別府は石鹸は結構使たりするんよ。まあシャンプーはあまり見たことないけど」みたいな反応。俺なんざ下水もないところだからと石鹸すら持ってこなかったんですけど、うーん、カルチャーショックです。石鹸くらいなら自然分解するだろうけど、シャンプーはちょっと衝撃だったなぁ(笑)

・・・さて、そろそろ次の湯に出発しよう、と風呂から上がるも、これがなかなか汗が引かない。ようやく乾いてきたので服を着て、上半身だけ裸でブラブラしていたらダックスフントが歩き回っております。皮膚病などの犬をここのお湯で洗うと良いらしく、たまに連れてくる人がいるそうです。俺は肩高が自分の膝より低い犬は嫌いじゃないですから、頭など撫でていると「ムニュ」っとなにかを踏みました。ウンコです。獣のウンコ。しかも新しい。こいつか!こいつのしわざか!

腹が立ったので、お風呂の堰のもっと下流で靴の裏を洗い流す。10mほど下流ではこのダックスの飼い主らしき人が、別のダックス数匹を洗っております。ざまあみさらせ(笑)


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