激安の殿堂、といえばドンキホーテ。俺もよく利用しますが、あのチープで雑多な雰囲気が結構好きです。週に1度は行きます。かならず398円のスルメを買います(足だけのやつ)。
ディスカウントといえば、関西人なら「能書き親父」で有名なジャパンを強く推したいところですが、近所のジャパンはあまり大きくなく、品揃えも大したことありません。
この店の凄いところは、店の看板です。なにが凄いかって、某店の看板なんてフォント5種類くらい使ってます。おっちょこちょいのおばちゃんが仲間内で行く温泉旅行の案内ビラを作ってもフォント5種類も使いません(笑)
さて、ディスカウントといえばドラッグストア。というかあの業態をディスカウントというべきなのかよくわかりませんが、マツモトキヨシなどはやっぱりそうなんでしょう。まああの手の品物は元値が高すぎるから一層ディスカウントっぽく見えるのかもしれませんね。
しかしまあ、ドンキにしてもマツキヨにしても、俺なんかからすればどことなくオシャレ感を出そうと頑張っているような気がしてなりません。オシャレという言葉が違うのであれば、ポップさとでも言うべきか。つまり彼らは彼らなりにカッコつけてるんですよ。
さすが関東の会社、という気がします。言い換えれば決してアホになれない関東の性というものを感じます。
なにが言いたいかといえば、唐突ですが、俺はダイコクドラッグが大好きだ!ということです。
ダイコクドラッグは関西とくに大阪を基点に展開するドラッグストアです。安いです。黒鷲旗でおなじみの大阪府立体育館の近くには「ウルトラナンバ店」なんて店もあります。なにがウルトラなのかはさっぱりわかりませんが、このノリがまさにダイコクドラッグなのです。
ここのキャッチフレーズはすごいですよ。
なんせ「激安のワンダーランド」そして「激安の大海原」ときたもんだ!
ワンダーランドは百歩譲って良しとしましょうよ。しかし激安の大海原(おおうなばら)とはあまりにも壮絶ではないですか。買い物してる最中に何かの波に飲み込まれそうな勢いですよ。この表現を越えるには「激安のモン・サン・ミシェル」とか「激安のグランド・キャニオン」「激安の大星雲」とか、もはや宗教や世界遺産や宇宙の力を借りるしかないような気がします。
そしてここは店内BGMが最強なんですよ。ドンキなら「どんどん、どんっき~、どんき、ほーてー♪」でしょ。「ジャングルだぁ」の合いの手が胡散臭いのですが一応ポップで楽しい感じです。
しかし。
ダイコクドラッグの「お時間限定大特価セール」のBGMは、「巨泉・前武のゲバゲバ90分!!」のテーマソングをほとんどそのままパクってセリフを乗っけたという、まさにエクスプロイテーション映画か駄菓子業界か、というもの。微妙にメロディーを変えてるんですけどね。
ゲバゲバといってもピンと来ない人は、ぐっさんが出てる「キリン のどごし<生>」のCM曲だといえばわかりますかね。セールタイム中はずっとこれが流れるんです。
こちらで聞けますので、スピーカーの音量を上げて、とくとお聞き下さい。
ほとんどひと昔のパチンコ屋さながらの雰囲気ですが、なにが素晴らしいかって、途中の口上ですよ。黄金の品!白銀の品!めまいがしそうです。黄金はともかく白銀なんて、雪山以外ではそうそう使われる単語じゃないですよ。どこをどう捻ってもドラッグストアとは結びつきません。そして「~ますれば」とか、なにゆえそんな講談のような語調なのか、かいもく見当がつきません。
それよりもなによりも、ここが本当に凄いのは、「いらっしゃいませっ♪」「大特価でっす♪」といったセリフを、店員が曲に合わせて肉声連呼するということです。お時間限定大特価中はこのBGMがリフレイン。家の近所の西宮北口店は比較的おとなしくてつまらないんですが、大阪の店とかになると素晴らしいですよ。
ダイコクドラッグは100円ショップというか100円コーナーも併設しています。毎月10日は10日市(とおかいち)なる設定でして、100円の商品を10個買ったらもう1個おまけしてくれるんです。電車の回数券みたいなものですね。
で、その10日市にはちゃんと10日市の歌というものがあって、毎月10日は店内に朝から晩まで延々とその歌が流れます。メロディーは「僕の大好きなクラリネット」のパクリです(ちなみにこのクラリネットの歌、正式タイトルは「クラリネットをこわしちゃった」で、ついでにフランス民謡です)。
♪毎月とおかは10日市ですぅ
♪毎月とおかは10日市ですぅ
♪10個に1つのお買い得ぅ~
♪毎月10日の10日市ぃ~
♪税込ぃ~! 「100えん!」
♪毎月ぃ~! 「10日ぁ~!」
「100えん!」「10日ぁ~!」は、店員さんが生声で合いの手を入れます。初めての客は正直ビビリます(笑)。だけど関西ではノリのいい客(主に女子中高生)が一緒に「100えーん!!!www」と叫ぶこともあります(笑)
しかしこの歌を歌っている女性ヴォーカル(多分社員さん)、歌い方がとにかくやる気なし。ぬるい。ぬるすぎです。もしかしたら50回くらい歌わされて、その最終テイクを採用したのかと思わせる仕上がり。しかしそれがまたダイコクらしい。たった100円(しかも内税)のことなのに、店内にあふれる活気はどうだ!
ついつい深夜に熱く語ってしまいました。
ディスカウントといえば、関西人なら「能書き親父」で有名なジャパンを強く推したいところですが、近所のジャパンはあまり大きくなく、品揃えも大したことありません。
この店の凄いところは、店の看板です。なにが凄いかって、某店の看板なんてフォント5種類くらい使ってます。おっちょこちょいのおばちゃんが仲間内で行く温泉旅行の案内ビラを作ってもフォント5種類も使いません(笑)
さて、ディスカウントといえばドラッグストア。というかあの業態をディスカウントというべきなのかよくわかりませんが、マツモトキヨシなどはやっぱりそうなんでしょう。まああの手の品物は元値が高すぎるから一層ディスカウントっぽく見えるのかもしれませんね。
しかしまあ、ドンキにしてもマツキヨにしても、俺なんかからすればどことなくオシャレ感を出そうと頑張っているような気がしてなりません。オシャレという言葉が違うのであれば、ポップさとでも言うべきか。つまり彼らは彼らなりにカッコつけてるんですよ。
さすが関東の会社、という気がします。言い換えれば決してアホになれない関東の性というものを感じます。
なにが言いたいかといえば、唐突ですが、俺はダイコクドラッグが大好きだ!ということです。
ダイコクドラッグは関西とくに大阪を基点に展開するドラッグストアです。安いです。黒鷲旗でおなじみの大阪府立体育館の近くには「ウルトラナンバ店」なんて店もあります。なにがウルトラなのかはさっぱりわかりませんが、このノリがまさにダイコクドラッグなのです。
ここのキャッチフレーズはすごいですよ。
なんせ「激安のワンダーランド」そして「激安の大海原」ときたもんだ!
ワンダーランドは百歩譲って良しとしましょうよ。しかし激安の大海原(おおうなばら)とはあまりにも壮絶ではないですか。買い物してる最中に何かの波に飲み込まれそうな勢いですよ。この表現を越えるには「激安のモン・サン・ミシェル」とか「激安のグランド・キャニオン」「激安の大星雲」とか、もはや宗教や世界遺産や宇宙の力を借りるしかないような気がします。
そしてここは店内BGMが最強なんですよ。ドンキなら「どんどん、どんっき~、どんき、ほーてー♪」でしょ。「ジャングルだぁ」の合いの手が胡散臭いのですが一応ポップで楽しい感じです。
しかし。
ダイコクドラッグの「お時間限定大特価セール」のBGMは、「巨泉・前武のゲバゲバ90分!!」のテーマソングをほとんどそのままパクってセリフを乗っけたという、まさにエクスプロイテーション映画か駄菓子業界か、というもの。微妙にメロディーを変えてるんですけどね。
ゲバゲバといってもピンと来ない人は、ぐっさんが出てる「キリン のどごし<生>」のCM曲だといえばわかりますかね。セールタイム中はずっとこれが流れるんです。
こちらで聞けますので、スピーカーの音量を上げて、とくとお聞き下さい。
ほとんどひと昔のパチンコ屋さながらの雰囲気ですが、なにが素晴らしいかって、途中の口上ですよ。黄金の品!白銀の品!めまいがしそうです。黄金はともかく白銀なんて、雪山以外ではそうそう使われる単語じゃないですよ。どこをどう捻ってもドラッグストアとは結びつきません。そして「~ますれば」とか、なにゆえそんな講談のような語調なのか、かいもく見当がつきません。
それよりもなによりも、ここが本当に凄いのは、「いらっしゃいませっ♪」「大特価でっす♪」といったセリフを、店員が曲に合わせて肉声連呼するということです。お時間限定大特価中はこのBGMがリフレイン。家の近所の西宮北口店は比較的おとなしくてつまらないんですが、大阪の店とかになると素晴らしいですよ。
ダイコクドラッグは100円ショップというか100円コーナーも併設しています。毎月10日は10日市(とおかいち)なる設定でして、100円の商品を10個買ったらもう1個おまけしてくれるんです。電車の回数券みたいなものですね。
で、その10日市にはちゃんと10日市の歌というものがあって、毎月10日は店内に朝から晩まで延々とその歌が流れます。メロディーは「僕の大好きなクラリネット」のパクリです(ちなみにこのクラリネットの歌、正式タイトルは「クラリネットをこわしちゃった」で、ついでにフランス民謡です)。
♪毎月とおかは10日市ですぅ
♪毎月とおかは10日市ですぅ
♪10個に1つのお買い得ぅ~
♪毎月10日の10日市ぃ~
♪税込ぃ~! 「100えん!」
♪毎月ぃ~! 「10日ぁ~!」
「100えん!」「10日ぁ~!」は、店員さんが生声で合いの手を入れます。初めての客は正直ビビリます(笑)。だけど関西ではノリのいい客(主に女子中高生)が一緒に「100えーん!!!www」と叫ぶこともあります(笑)
しかしこの歌を歌っている女性ヴォーカル(多分社員さん)、歌い方がとにかくやる気なし。ぬるい。ぬるすぎです。もしかしたら50回くらい歌わされて、その最終テイクを採用したのかと思わせる仕上がり。しかしそれがまたダイコクらしい。たった100円(しかも内税)のことなのに、店内にあふれる活気はどうだ!
ついつい深夜に熱く語ってしまいました。