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残酷な世界に生きて、ジャン・レノ”レオン”

2013-12-10 22:11:18 | 映画

Sting- Shape Of My Heart

ジャン・レノ主演の”レオン”は、パリのいたるところにポスターが張られているのを見ていたが、映画自体は日本の小さな映画館で見た。
季節は確か冬、平日の昼下がりで館内にはほとんど客はいなく、私と友人の貸切といってよいほどの状態だった。
映画が始まった途端にもうすっかりと物語の中に引き込まれ、残酷な世界に絶望しながらも孤独な人間が生きようとするやりきれなさがいっぱいの展開に、胸が締め付けられていた。
どんな苦界に生きていようとも、人は希望を見出そうとするし、愛を求めている。
天涯孤独、幼い頃それを覚悟したこともあった自分は、その途方もない恐ろしさがフラッシュバックし、レオンとマチルダになおさら感情移入したのかもしれない。
そして、スティングの音楽は、とてもこの映画に合っていた。
エンディングロールのころには、涙が止め処なく溢れ出たのはいうまでもない。
だから、今もこの曲を聴くと、心がきりきりと締め付けられ目の奥が熱くなるのだ。

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