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オバサンは畑へ大根、白菜、長ねぎをとりに

2015-01-26 22:39:37 | 食べ物たち
寒さが緩んだら、畑へGO!
じゃないと土も野菜も凍っていて、抜くのに骨が折れるんだ。
長靴を履いて手にはナイフで畑へずんずんと進んでいく。
まずは長ねぎ、ねぎの周りの土を掘り、しっかりと両手でねぎを掴んでちょっとゆすりながら真上へ引き抜いた。
ときどきねぎを掴んだところで千切れてしまいやっちまった感のバツの悪さを隠すため、土をかぶせて再生を待つというかお茶を濁す。
首尾よく抜けたねぎは、外側の汚れた皮を取り除き根を切って処理すれば、見栄えよさがアップする。
次は、大根。
大根を引き抜くのは造作もないこと、わずかに残ったはの部分をしっかりと掴み、えいやっと引き抜く。
長くすらりとした大根ばかりではなく、足を恥ずかしそうに組んだ物や、内股蟹股の物など、地下にはいろんな表情の大根が隠れている。
さて今時期の大根、地表に出ている部分は凍って溶けての繰り返しで細胞壁が壊れておいしくないけれど、埋まっている部分は真っ白でみずみずしく甘味があっておいしい。
もちろん葉もほとんど枯れているから、迷うことなくその場で切り捨て根の部分だけを井戸場へもって行ききれいに洗ってあげると、輝く白さの大根様になる。
最後に白菜。
すぐ隣にある親戚の畑へ白菜を拝借に、寒風に耐え繭のようにじっとたたずむ白菜の乾いて張り付いた葉をぺりぺりとはがし、虫食いの葉もついでに剥いて、地下に食い込む根から切り取る。
すると、あら新鮮、きれいな黄緑色と白の美しい白菜が立ち現れでるではないか。
なかには白菜の中心に向かって進行している虫の存在を示す穴もあいているけれど、それだけ安全でおいしい証拠なのだと考えて見なかったことにする。
ずっしりと水分の重みを感じながら、収穫の喜びとともに、長ねぎや大根たちを抱えて足取り軽く家に戻る。

そして今晩は、とれたての野菜を使って豚汁だ。
たまたま暖かい晩だけれど、体の芯から温まる冬野菜たっぷりの豚汁は、冬のご馳走。
野菜の命を自分の命へと転換するダイナミズムに、気持ちもふるふる高揚するのは、畑へ行って自分でとってきたからなおさらなのだろう。
ちょっとした野生への回帰の瞬間かしらんね。




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