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19世紀から20世紀のフランスで活動した彫刻家フランソワ・ポンポンの展覧会へ行ってきた。
彼は、ロダンのアトリエで下彫り職人として研鑽して後、動物を主なモチーフとした彫刻に取り組んだ。
もってりとしたシンプルなフォルムの彫刻は、和みの効果を持っている。
オルセー美術館にいる白熊は、一度見たなら記憶に残る柔らかなインパクトを放つ。
展示してある作品どれも、家に一つは置いてみたいものばかり。
その中でも、モグラとポンポンが大切に飼っていたハトのニコルをモチーフにした作品は、ちょっと異彩を放っている。
もっともモグラをモチーフに選ぶだけでも驚きだというのに、土の中から突然現れたかのようなポーズのモグラ。
どうしてそうなった?と思わず声を出してしまいそうなほど、だらけてつぶれたような形のハト。
ハトならこうあるべきという形の概念を真っ向から打ち砕く、ポンポンの着眼点に新鮮味と、そこまでリラックスしてしまうハトとの絆に和んでしまった。
ポンポンの作り出す形には、やさしさとぬくもりがあり、芸術を身近に置きたくさせる親近感があふれていた。
展覧会を見たあとに、佐倉城址公園を散策した。
たくさんの桜の古木があり、花の時期には見事であろうと思われる。
下草も綺麗に刈られ手入れが行き届いていて、ゆったり歩くにはとても良いところだ。
駐車場の近くには、梅や彼岸桜が咲いていて、花を愛でる人の姿もちらほらあった。
このように、程よく自然観を維持しつつ気持ちよく整備された公園があることは、文化的環境が充実しているのだと思う。
これからもそれを維持し続けて欲しいものだ。
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佐倉市立美術館内立体作品
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佐倉城址公園
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