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ごろごろ教!?

2015-09-26 21:39:51 | 随想たち
天気も悪く、思いがけなく午前の予定がキャンセルになったことで、ぽっかり空白になった一日、まさにごろごろ日となる。
小さい人も、家人も私も、ごろごろ、ごろごろ。
森茉莉のエッセーで、森鴎外家は鴎外もその妻も、ごろりと畳の上に横たわるのが日常的であったと書いてあったが、とても意外に思えて記憶に残った。
それがいまや我が家で踏襲され、”ごろごろ”と命名する。
平日はなかなかごろごろする余裕は無いけれど、休みの日には「ごろごろだぁ」と叫びながら横たわる。
すると、何処ともなく追従する者が現れて、並んで横たわったり、あるいは適当なスペースにごろんと転がるのだ。
ごろりと横になると、体の余分な力が抜けてリラックスしリセットできるような感じがする。
視点が変わることで、心も穏やかになる。
そして空をぼうっと眺めるとさらに良し。
”ゴリゴリ”とともに”ごろごろ”にも、癒しの効果があるのだ。
できるなら、シエスタのように”ごろごろ”も社会生活の中に組み入れてもらいたい。
そうすれば、人々は、気持ちよく働き学ぶことができるし、人間関係も良好に生産性だって高めることができるだろう。
家庭では、”ゴリゴリ”を通して家族の絆を深めることもできて、世界は安定した穏やかなものになるはずだ。
きらきらネームの魁でもある鴎外は、ごろごろの効用を察知していたのではないだろうか?
鴎外、やはり只者ではないのだな。


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