ここから車で20分のところのある地方の市に、ドラックストアが現在6店舗営業中で、あと1店舗は建設中。
しかも、2系列の店が、各2店舗ずつあるなんて、ナンセンス、ばかばかしいにもほどがある。
たしかに、この地域の中核の市ではあり、入院施設のある病院、地方行政の分所や生活に必要な物を取り扱う店などもそれなりに揃ってはいる。
だからといって、5万人ほどの人口に、6~7店のドラッグストアは必要なのだろうか。
近隣の購買人口をあわせても、多くみて8万人、所によっては、より近い街へと足を向けるだろう。
それとも、この辺りの人たちは、ドラックストアが大好きで、買い物のほとんどはそこで済ませてしまうのか。
もっとも、それだけ店が乱立していれば、低価格競争が起こり、消費者にとって困ることはない。
実際、安いと思っていた近隣のスーパーより、ある物はさらに安く売られていて驚くことがある。
また、店ができれば雇用もうまれ、求職者には朗報かもしれない。
だが、これでいいのだろうか。
作るだけ作り、淘汰を待つのも自然の成り行きと言えなくもないが、無残な空き店舗がぽつんぽつんと街に散らばる負の面もある。
デフレに低賃金低所得のこの状況で、価格競争は一見好ましいようだが、本当のところはさらに経済を失速させるのに力を貸しているのだ。
安ければいいわけではない、物にはそれ相当の価値に見合った価格があるべき。
簡単に買える物は、簡単に捨てられる。
物を大切に使うとか、もののありがたみを分かるとか、物を作る大変さを思いやるとかの、理性と情緒に訴える力の希薄化を助長する。
経済が発達した、しかも理性の未発達な文明社会において、堂々と行われる搾取。
他の経済発展途上国と、自国民の大半を占める経済的弱者からの二重の搾取。
自国民の経済的弱者は、他の経済発展途上国からの搾取。
しかも、ほとんどが無意識に行われている最悪な状況。
ならば、自分はどうなのかと問われると、日本国の経済的弱者で、この状況から離脱する覚悟ができない愚民である。
このいかんともしがたいジレンマを日々抱え、愚かさと弱さを嘆いて暮らしている。
どうあろうとも生きていくには、他者の命を奪い、境域を侵しながらでしか自らの命を繫ぐことはできない。
生きることそのものが、矛盾を孕んでいるのだ。
それでも、欲望の赴くままにやりたい放題でいいことはない。
欲望の猛獣を野放しにしないよう、謙虚さを失わないことだ。
ひいては、自分で自分の首を絞めかねない。
ああ、また雨上がりのキノコのようにニョキニョキポンと現れ出るドラックストアを見て、憂いに満たされてしまったよ。
これも、自然現象として成り行き任せでいいのだろうか。
アウトレットや、巨大ショッピングモールのように、流行り病と受け止めるしかないのだろうか。
どうにもこうにも、頭をかしげることである。
しかも、2系列の店が、各2店舗ずつあるなんて、ナンセンス、ばかばかしいにもほどがある。
たしかに、この地域の中核の市ではあり、入院施設のある病院、地方行政の分所や生活に必要な物を取り扱う店などもそれなりに揃ってはいる。
だからといって、5万人ほどの人口に、6~7店のドラッグストアは必要なのだろうか。
近隣の購買人口をあわせても、多くみて8万人、所によっては、より近い街へと足を向けるだろう。
それとも、この辺りの人たちは、ドラックストアが大好きで、買い物のほとんどはそこで済ませてしまうのか。
もっとも、それだけ店が乱立していれば、低価格競争が起こり、消費者にとって困ることはない。
実際、安いと思っていた近隣のスーパーより、ある物はさらに安く売られていて驚くことがある。
また、店ができれば雇用もうまれ、求職者には朗報かもしれない。
だが、これでいいのだろうか。
作るだけ作り、淘汰を待つのも自然の成り行きと言えなくもないが、無残な空き店舗がぽつんぽつんと街に散らばる負の面もある。
デフレに低賃金低所得のこの状況で、価格競争は一見好ましいようだが、本当のところはさらに経済を失速させるのに力を貸しているのだ。
安ければいいわけではない、物にはそれ相当の価値に見合った価格があるべき。
簡単に買える物は、簡単に捨てられる。
物を大切に使うとか、もののありがたみを分かるとか、物を作る大変さを思いやるとかの、理性と情緒に訴える力の希薄化を助長する。
経済が発達した、しかも理性の未発達な文明社会において、堂々と行われる搾取。
他の経済発展途上国と、自国民の大半を占める経済的弱者からの二重の搾取。
自国民の経済的弱者は、他の経済発展途上国からの搾取。
しかも、ほとんどが無意識に行われている最悪な状況。
ならば、自分はどうなのかと問われると、日本国の経済的弱者で、この状況から離脱する覚悟ができない愚民である。
このいかんともしがたいジレンマを日々抱え、愚かさと弱さを嘆いて暮らしている。
どうあろうとも生きていくには、他者の命を奪い、境域を侵しながらでしか自らの命を繫ぐことはできない。
生きることそのものが、矛盾を孕んでいるのだ。
それでも、欲望の赴くままにやりたい放題でいいことはない。
欲望の猛獣を野放しにしないよう、謙虚さを失わないことだ。
ひいては、自分で自分の首を絞めかねない。
ああ、また雨上がりのキノコのようにニョキニョキポンと現れ出るドラックストアを見て、憂いに満たされてしまったよ。
これも、自然現象として成り行き任せでいいのだろうか。
アウトレットや、巨大ショッピングモールのように、流行り病と受け止めるしかないのだろうか。
どうにもこうにも、頭をかしげることである。