
今回ご紹介するのは、侍戦隊シンケンジャーより“兜折神”。モチーフはカブトムシですが、ご覧の通りヘラクレスビートルの様です。
和風戦隊のくせに日本にいない外来種なのは納得が行きませんが…まぁ大目に見ましょう。こう見えて遠距離戦主体で、主な攻撃方法は額の
三連砲門からのビーム一斉射です。

ギミックは背中の秘伝ディスク、これを手動で回転させるとそれに連動し頭部が横回転します。最初聞いた時はやっぱり変に感じましたが、
ドリルだと思えば何とか。しかし…普通は回転よりも二本の角が鋏の様に開閉するギミック入れるんじゃないですかね?現に本編初登場時、
上の角を開閉させていましたし。補足ですが、本体底面に車輪がありコロ走行が可能です。欲を言うなら、ディスク回転又はコロ走行で足が
ワシャワシャ動いて欲しかった。

言い忘れましたが、
回転ギミックにより頭が変な角度に傾いたりしない様に、後頭部に傾き防止用のストッパーが有ります。

しかし我々日本人としては、やっぱりこの形のカブトムシの方が落ち着く…と思うんですが?

背中を開くと秘伝ディスクが取り出せます。これはシンケンジャー関連商品の「秘伝再生刀シンケンマル」と「烈火大斬刀」
その他との連動の為で、それらが無いと何の意味もないギミック…。炎神ソウルは単体でもボタンを押せばサウンドギミッ
クが楽しめたのですが、秘伝ディスクは単体では何の意味も有りません。ですから、それと比べると退化している印象を受
けてしまいます。劇中で武器に取り付けるシーンはありますが、折神に取り付けるシーンはないので、前年度作品ゴーオン
ジャーの炎神ソウルほどの拡張性はありません。ですが、はめ込む際のカチッと言う感触はなかなか心地よいです。

側面には動力伝達ポイントが…連動ギミック対応アイテム出す気マンマンですね。楽しみだなあダイテンクウ。

ギミックは以上なので、本命のギミックであるシンケンオーとの武装合体ギミック「侍武装」をご紹介します。
まず兜折神、左右の足を外します。本当は腹部のジョイントを展開するのですが、メンド臭いので解説は省略。

そしてシンケンオー、ご覧の状態にします…頭は収納しているのがポイント。

準備が出来たら合体…兜折神の足は両腕側面に、本体は背中に合体させます。

そして短い方の角を左右に展開し…。

カブトシンケンオー、天下無双!頭部の肥大化と横幅が増したせいで大きく変化しています。百獣戦隊ガオレンジャーのガオキングから始まった“コアとなるロボに
サブメカが合体し武装強化”と言うコンセプト、シンケンオーもそれに則った仕様です。しかしシンケンオーは、ガオキングを始めアバレンオーやダイボウケンにエン
ジンオーと言った“腕に変形したサブメカと腕を換装”というコンセプトとは異なり、獣拳戦隊ゲキレンジャーのゲキトージャ&ゲキファイヤーの獣拳武装同様に“サブ
メカが追加装甲に変形し合体”という方式になっています。ゲキトージャにはそれ自体にギミックが備わっていましたが、シンケンオーにあるのは変形ギミックのみ
と差別化が計られています。ワンパターンな腕換装より、全体のシルエットが大きく変わる獣拳武装のコンセプトが好きだったので、今年はそれで行ってくれたの
は嬉しい限り。ただ、この状態だとシンケンオーの兜が余るのと、背中と腕側面のジョイントが塞がる為に、秘伝シールドは手に持つしかなくなります。

ご尊顔拝見…よく見ると額の鉢金の色がレッドからオレンジに変化しています。実はコレ兜折神内部にある
専用ダミーヘッドで、シンケンオーの頭とは完全に別物なんです。大体、もし兜折神の頭にシンケンオーの頭
が収まっていたら、それが引っ掛かり回転ギミックが死んでしまいますからね。今こそ放て!必殺の一撃!

( 火)<兜、大回転砲ッッッ!!!

アヤカシ ヤナスダレ二の目(代理)<ぬおおおおおおおおおおおおおお!?

アヤカシ ヤナスダレ二の目(代理)<無駄死に…かあああああああああああッッッ!?
( 火)<これにて一件落着!
総評としては、コアとなるシンケンオーでは無く強化パーツであるサブ折神にギミックを仕込む、本体にギミックのあるゲキトージャとは全く正反対です。
ゲキトージャはそれ故にどの武装でもギミックそのものに変化がなかったのですが、シンケンオーは従来の腕換装コンセプトの“サブメカにそれぞれ異なるギミックが
ある”、よって高い拡張性を実現しています。ただ、ギミック発動に必要な秘伝ディスク、それがデザイン上の弊害となっているのは否めません…しかし兜折神の場合
はそれほど気にならないんじゃないかと。お勧めです。
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