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『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『ダンサセレナータ/Celebrity』

2012年07月30日 | ・ロバみみの芝居小屋
ヅカ初体験からおよそ1か月半。

祐飛様と初めて出会ったあの日から、
「シャングリラ」の「空」にハートをぶち抜かれたあの日から、
退団前のロングインタビューを見て、
「惚れてまうやろー!!」
と、つぶやきながらテレビの前で涙ながらに倒れたあの日から、

おまえ、宝塚検定でも受けんのか!?

と、自分突っ込みをしてしまうくらいの勉強(?)ぶり(笑)

もっと早く祐飛様の存在に気づいていたら、
たぶん、新幹線の回数券買ってたな。自分……。

今や、鼻歌は「蒲田行進曲」というありさま。
ああ……、銀ちゃんカッコいー(涙)

祐飛様の何がそんなにツボだったかというと、
舞台に立っていない姿も二次元レベル的なカッコさであったこと。
ロバみみにとって、大切なのはソコですね。
やっぱり女性に戻ってる感が強いと、気持ち萎えちゃいますんで。
その点、祐飛様は男前すぎて、クラクラしました。
でも、笑顔はめちゃかわいいという、このギャップも魅力。

そして、なんといっても言葉の選び方。
言葉フェチのロバみみとしては、もうロックオンです。

何かを誰かに伝えようとする時に、たくさんの引き出にしまった、
あまたある言葉の中から何をチョイスするか、
そしてその言葉たちをどんなふうに紡ぐか。
その織りなす言葉たちに形どられたその人が、どれだけ素敵かって、
ロバみみにとってはとても大切。

気取ってなくてよくて、
でも、その人らしさが伝わる言葉を使える人が好き。

そんなこんなで、ここんとこ、
すっかりハートに矢が刺さった矢ガモちゃん状態。

これで20年来のファンだったりしたら、
今ごろ間違いなく、廃人だわ……。と、
退団公演しか観れなかったことで九死に一生を得たロバみみ。
幸か不幸か……。

そして、ロバみみは気づいたんです。
V6は年に一度しか会えないし、今年はもう会えないかもしれないけど、
ヅカって、年がら年中やってるやん!ってことに。

まあ、ジャニーズもたくさんグループはあるけど、
もうね、子供すぎるのです。
おねいさん目線ならまだしも、お母さん目線じゃシラケるわ。

その点、ヅカのトップさんは
ある程度年数がかかってセンターに立つので安心。(←って何が?)

ここんとこ、色々勉強して基礎知識だけは身につけたわけですが
(すごい集中力でした。まだ脳細胞死んでなかった…)
やっぱり、ヅカ初恋の祐飛様を超えるスターさんは見当たらず、
青田買いするほど、のめりこめる段階でもなく。

とりあえず、全組の公演を見てみるか。

と、思い、星組の「ダンサセレナータ」行っちゃいました☆

祐飛様がボス…、いえ、トップだった宙組がシックな印象だとすると、
星組はバラエティ班?
(すみません。ビギナーのうかつな発言です。無知ゆえにご容赦願います)

阪急交通社の貸切公演だったので、劇中も「阪急交通社」連発で(笑)

ミュージカルってのにはまだまだ抵抗はありましたが、
すごく華やかで活気があって、楽しいステージだなぁと思いました。

・主人公の背負っている暗い過去
・ヒロインとの偶然の再会
・ケンカ
・ラブロマンス
・ヒール役との戦い、時に友情

とりあえず、このあたりがマストのエッセンスなのかなと。
これにダンスシーンが入るから、どうしても
キャバレーとかナイトクラブのシーンは入ることも多いのかな。

と思うと、どの作品も似たりよったりで既視感を禁じ得ないのではと
ロバみみは危惧してしまうんですが、そこをパワープレイで
客席をうっとりさせる底力はさすがですわ。

ただ、やっぱり思うのは、ヒール役がぬるい。

演技が緩いんじゃないですよ。
なんだか、突然ラストでいい人になっちゃうの。

最後まで憎まれ役でいられないのは鉄の掟なんでしょうかね。
ヒール役は二番手、三番手さんがやることも多いでしょうから、
ファンの方々に憎まれて終わるのは、ヅカサイド的にもNGなんでしょうか……。
普通の演劇ファンとしては、消化不良を起こす原因のひとつですが、
そこは飲み込むべきところなんでしょうなぁ。きっと。

で、ショーはですね、とっても華やかでした。

プレスリーが戦隊ヒーローにでもなったみたいな「お衣装」だな。
まわりがキンキラキンのショッカーに見えるぜ。

とか思いながら見てたら、まさにそんな演出もあって、
「マジか!?」と思いました(笑)

この日は幕間に抽選会があったり、公演後にトップさんのご挨拶があったり
なんだかお得な公演日でした。
星組さん、台湾公演もやるんですね。
リッチそうなおば様たちが皆さんチラシをゲットしていました。
いいなぁ。ハマったら、絶対めちゃ楽しそうと、
うらめしげに見ていたロバみみです。

宙・星と観ましたが、あと3組。
ゆっくりと観て回って、考えようと思います。(←何を?)

ロバみみのロード・トゥー・宝塚。
お楽しみに♪

・『桜の園』

2012年07月10日 | ・ロバみみの芝居小屋
ずい分、日が経ってしまいましたが、三谷版「桜の園」に行って来ました。
チェーホフ、読んだことないので、まっさらの状態で。

平たく言うと、没落貴族が屋敷を手放す話、でした。

暗い雰囲気の芝居かなぁ…と思いましたが、
前座(?)の青木さやかさんのいう通り、ちょっと喜劇仕立てになっていました。

でも、内容はシリアスなんですよ。
哀愁漂う感じ。
愛してやまない屋敷と桜の園が競売にかけられるわけですから。
その間のやり取りのすったもんだが、三谷さんらしい笑いを誘うシーンが
随所にちりばめられているといった感じかな。

でも、ラストではみんな、新しい人生に向かって
屋敷を後にするわけで、執着を手放して手に入れられる未来もあるんだと
ロバみみは強く感じた次第です。

そしてロバみみはダントツでワーリャ役の神野さんにくぎ付けでした。
いや、みなさん、それぞれにクセがあってなかなかのキャラなんですが、
ワーリャは、トツトツといい雰囲気を出すなぁって思って観てました。

寅さんのマドンナでもある浅丘さんは、
世間知らずで金遣いが荒くて、男を見る目がない奥様役がハマってました。
しょーもない人なんだけど、気立てはいいから優しくて憎めない。
でも、イラッとする…みたいな(笑)

それぞれの立場、それぞれの言い分、そしてそれぞれの未来。

今、手にしているもの、すべてを手放す勇気はあるか。
普通はないですよね。
でも、そうせざるを得なくなった時、はじめて人は本気で現実と向き合うし、
とことん自分の人生を考える。

なんとなーく生きていては開かないドアを
運命がこじ開ける瞬間がある。

それは不幸の顔をしてやってくるかもしれないけど、
あとから考えたら、それが人生の転機だったりすることもある。

いろーんなことに執着してしがみついて、本当の自分の気持ちに蓋をしていないか、
わが身を振り返りながらの観劇となりました。




・『華やかなりし日々/クライマックス』からの『シャングリラ~水之城』

2012年07月01日 | ・ロバみみの芝居小屋
最近、毎日がバタバタとしていて色々書けずにいますが、まずはこれから。
実は先日、「初宝塚」してきました☆
今日で退団される大空祐飛さんがトップさんの宙組の公演です。

ミュージカルが苦手なので、観に行く機会もなかったんですが、
世の女性たちが夢中になる世界。
一度はこの目で見てみたいじゃないですか。

いやー、感想は色々ありますが、「納得」の一言(笑)

ビギナーズラックっていうんですかね。
すごい前方の席が当たっちゃって、どうすんだオイとか思ってたんですよね。

とにかく、どの世界にも暗黙のルールやお約束があるわけで、
外様のロバみみとしては、ヅカファンの皆様のお邪魔になってはいかんという一念でして(笑)
ちょい後ろくらいで様子見くらいのつもりだったんですが、なんとまぁ…。

いやいや、幕が開いてからというもの、正しい楽しみ方を知らないロバみみは、
男役さん方のスラリとしたスーツ姿を目で追いつつ、

「男…に見えなくもないが、その赤い口紅はよいのか…?」

と、最初は思考回路がショート気味(汗)

でも、観てるうちに慣れてきて、「おおー!」とか、「キター!」とか
心の中で雄叫びを上げながら、キザなしぐさとセリフに一喜一憂(笑)

そしてショーでは、大階段に並ぶおびただしい数の執事スタイルの
男役さんたちの壮観な眺めに、のけぞっていました。

トップの大空祐飛さんのひときわデカイ羽も圧巻。
ロバみみだったら、お辞儀した瞬間にぎっくり腰になって、
そのまま崩れ落ちるに違いないが、さすがトップスター。
クールな笑顔で凛々しくセンターに咲く花のようでした。

で、ですよ。ロバみみの目の前を通過する男役さんたちが、
目が合うたんびに、目くばせやら、指さしやらを飛ばして下さるので、
ロバみみは恥ずかしくなって、モジモジしていました(笑)
冷静に考えると女同士なんで、よろめく必要はないのですが、
実際は結構ヤラれるものだと身をもって知りました(笑)

これが、ヅカなのか。
なんと華やかな夢の世界。
世の中の多くの女性がハマるのもなんだか納得。

確かに、歌とダンスに時間が割かれるので、
物語としての深さは求められないのかなという感はありました。
最後ももっと修羅場を期待していたのに、なんだかサワヤカに終わってしまったし。
しかし、それをねじ伏せるだけの何かがあるな(笑)
さすがヅカワールド。

そしてロバみみ的には、スーツフェチではないので、
あの三つ揃えにオールバックという姿は萌え度が低かったのが残念だったかな。

しかしですよ、そのあと、祐飛様の他の作品をたまたま映像で観たんですが、
それが超ストライク! カッコよかった~

「シャングリラ~水之城」という核戦争後の日本が舞台の演目だったんですが、
内容的にもこちらのほうが好みでした。
ともすると、野田さんとか新感線でもできそうな雰囲気のもの。
役名も日本名がいいんです。ロバみみは。
どの芝居でも、「日本人なのにスティーブ……」とか思っちゃうので…。

で、トップの祐飛様の衣装ってのが、
長めの髪にレザーのパンツに編上げのロングブーツ、そして丈の長いジャケットで
「そうそう! こういうのが好きなの!」と思わず膝を叩きました。

主役でありながら、口数が少ないクールな男で、
記憶喪失なんで、ミステリアス。
ニヒルな色男なんだけど、たまに笑った顔が、めちゃかわいい…みたいな。

おまけにピストルプレイ(?)もありーので、
綾瀬はるかちゃん扮する干物女ではなく、
すでに天日干しにされた魚くらいリアル干物になりつつあるロバみみは
ズッキュンドッキュンとハートを打ち抜かれて倒れました(笑)

ビバ・コスプレ!
ブラボー・非現実!

もし観に行った初めての作品がコレだったら、
宝塚劇場の出待ちで、おそろいのTシャツ着てお手紙渡すには
どーしたらいいのか、速攻、調べていたやもしれません(笑)

ビジュアル系バンドとか、これっぽっちもアンテナに引っかからないロバみみでしたが、
ビジュアル系男装女子には食指が動いちまいました(汗)
リアル男子の汚い部分は全部排除して、現れた完成形がアレなのですねぇ…。

うっかりファンになりそこねましたが、さすが100年の歴史はあなどれませんな。
割と鼻で笑ってたクチなんですが、エンターテイメントとしてはアリな世界でした。

ジャニーズ・韓流・宝塚。

この3大柱に支えられながら、日本の女子は老いも若きも夢を見る。
いや、いーんじゃないでしょうか。
夢だけじゃ生きてはいけませんが、夢がない人生は砂漠ですもの。

いくつになっても、女性はキレイなものが好きだということで。

・『シレンとラギ』

2012年06月17日 | ・ロバみみの芝居小屋
劇団☆新感線の「シレンとラギ」を観劇してきました。
今日は懐かしの王子にも偶然遭遇の観劇となりました。

いやー、今回の作品は結構好きな感じでした。
藤原竜也くん、めっちゃカッコよかったです!

ストーリーは書き出すととっても長くなるので、割愛しますが、
とにかく竜也くん扮するラギの苦悩ってのが、何重にも重なってて、
そりゃー、あんた、わけわからん教えを布教したくもなるわなって思いました(笑)

でも、うんと年上の女性に魅かれて、グイグイ迫る若いイケメン。
いい。すばらしくいい。

「あなたが、たまたま目の前にいたのかもしれない。
 でも、そのたまたまが毎日なら、それは永遠になる」だの、

「僕があなたを変えてみせる」だの、

「僕が必ずあなたを守る」だの、

藤原竜也くんに言われたら、堕ちますでしょ? 確実に。

心の中で「いいぞ、いけいけ」「若いんだから、それくらい押しが強くないとね」と
大声援送ってました(笑)

最近、思うんですよね。

そんなキザなこと言う男が実際にいたら、ものすごーくしらけるだろうに、
この虚構の空間の中で聞くと、どうしてこんなにもトキメクのか。

本当は女子はみんな、そういうの好きなんだけど、
世の中の男たちが言ってもサマにならんから、鼻白んでしまうのかもしれませんねぇ。

そして、今日はスペサルな出来事がありました。(個人的に)

休憩が終わって二幕を待ちながら、ボーッとしてたら、
ロバみみの目の前をどこかで見た顔が横切りました。

「あれ。誰だっけ。知り合い?」

って、思った次の瞬間、思い出しました。

「旬くんぢゃん…」

はい。小栗旬くんです。
黒ぶちメガネに黒Tシャツでした。
小出恵介くんと並んでのご観劇。

以前のロバみみだったら、この時点でもう二幕なんてうわの空だったと思いますが、
今のロバみみは冷静でした。

「あー、結婚指輪、つけさせられてんだー」

とか、フツーに思ったくらい。

そろそろ旬くんにもいい舞台やってほしいですけどね。そしたらテンションあがるのに…。

ま、それはいいとして、今回の新感線。
好きな感じの作品だったし、竜也くんはかっちょいいし、
橋本じゅんさんと古田さんのカラミが最高に笑えて、満足の一品でした。

・朗読『宮沢賢治が伝えること』

2012年05月30日 | ・ロバみみの芝居小屋
朗読「宮沢賢治が伝えること」の夜の部に行って来ました。

ファンとしては心穏やかではないが、見逃せない堤さんと京香様の組み合わせ。
1時間の朗読劇に立ち見がでる程の盛況ぶりでした。

でも、実際に始ってみると、んなことはどーでもよく、
ロバみみは宮沢ワールドにすっかりハマってました。

素朴な手触りの言葉が劇場の中を漂っては消えて行く感じ。
やわらかなようで力強く、淋しくて温かく。

宮沢賢治といえば、ロバみみの中では「やまなし」が心に残っているんですけど、
今回はなかったですね。

あの「クラムボンがわらつたよ」「クラムボンがかぷかぷわらつたよ」っていう
あのフレーズがね。なんか子供心に焼き付いて離れなかったんですよね。

朗読劇は「頭の中の消しゴム」しか見た事がなかったんですが、
段違いにこちらの方がよかったです。
飾らずシンプルで、ごまかしのきかない言葉の届き方って感じがしました。

とにかく段田さんが、すごーくよかった。
堤さんが思わず笑ってしまうほどに(笑)

幼稚園とかに読み聞かせのボランティアに行ったら、子供たちがキャッキャと喜びそうな感じ。
すごい人気者のオジサンになれそう(笑)

でも、本当に芸達者で、ちゃんと違うキャラになり切ってて、
やっぱり段田さんはスゴイと思いました。
「よだかの星」のワシは最高でした。
(ちょっと間違っちゃって「今のわかった?」って、説明したりしたのもご愛嬌で☆)

でも、お話自体は、醜いよだかが生きる場所をなくすという現代にもどこか通じる
メッセージ性の高いものなので深かったです。

あと、「永訣の朝」の「とてちてけんじゃ」は切なくて、
思わずウルっと来てしまいました。

京香さまは、柔らかなハスキーボイスが素敵でした。
アニメの少年役の吹き替えとか絶対いいと思う。
中性的で聞いてて耳に心地よかったです。

アニメの吹き替えは段田さんも是非やって欲しいです。
あれだけの腕があればかなりいい仕事になるはず!

そして堤さんはラフな衣装にまずクラクラッとしました。
「シダの群れ」ではオールバックのヤクザだったから…。

「雨ニモマケズ」、よかったです。
「そういうものに私もなりたい」と言い切る堤さんの地に足がついた雰囲気が
とーっても素敵でした。

「ただ読むだけでしょ? 宮沢賢治を」と思っていましたが、
これがなかなかあなどれなかったです。

何年も酷使してきた心に沁みました。

宮沢賢治、大人になってから読むとまた違うのかもしれない。
もう一度読んでみようかと思いました。

・『シダの群れ~純情巡礼編』千秋楽

2012年05月27日 | ・ロバみみの芝居小屋
シアターコクーンにて、『シダの群れ』の千秋楽を観劇。
堤さんの舞台の千秋楽を観るのは、なんだか久しぶりです。

とはいえ、内容はさして好きな感じの作品でもなく、
堤さんが出なければ、きっとチケットは購入していないはず…。

あのドンパチの音にビックリしちゃうんで、
あまりピストル使う芝居って好きじゃないし。

下っ端の小競り合いが組の抗争に発展して、
結果、堤さんが恋人を殺された松雪さんの敵討ちに知らずと手を貸し、
父親のような存在の風間さんを殺してしまう…みたいなストーリー。

2つの組同士の問題が、もう1つの組の風間さんに飛び火して、
松雪さんに利用されたような形になった堤さんが手を下すという展開は、
まあ、考えたな…とは思ったものの、
登場人物が多いせいか、ちょっと消化不良な部分もあったかも。

堤さんの妹がなんであんなに兄である堤さんに敵意を持ってたのか、
何故に自殺したのかがまずわからなかったし、
小池くんの立ち居地もイマイチ感情移入できず…。

「あんた、堤さんを呼び出して、殺すでもなく何をそんなにカリカリ怒ってんの?
 最初はカタギになりたくないってダダこねてたくせに、
 戻っていいって言われて何拒否ってんの?」
…って、ロバみみの頭の中は「?」でいっぱいでした。

堤さんが舎弟である小池くんを始末できなかったために、
結果、松雪さんに利用される形で風間さんを手にかけてしまった心情とか、
逆に前回、江口さんを始末したその報いを堤さんから受けることになってしまった
風間さんの幕引きはよかったなぁと思えたんですけど。

風間さんが死んでしまったので、もし次回作があったら
風間さん、出られないんだ…と思ったら、残念な感じがしました。

カーテンコールは千秋楽だけあって、さすがに多かったです。
お花まで降ってました。

内容はともあれ、久々の演劇鑑賞はやっぱりテンション上がります。

夏あたりも見たい作品が色々あるんですが、
とにもかくにも、Vコンの日程次第。
色々、予定が決められなくて困ってるんですよね…(涙)

そして、今度はオールバックじゃない堤さんに会いたいです(笑)

・『鶴瓶噺2012』

2012年04月24日 | ・ロバみみの芝居小屋
先週、世田谷パブリックシアターに鶴瓶さんのお話を聞きに行って来ました。
笑いました☆
一人でずーっとしゃべり続けられるって、しかもおもしろいって、
やっぱり才能だろうなぁ。

もちろん落語ではないです。
鶴瓶さんも念を押してましたけど、身辺雑記的なおしゃべり。
キラキラアフロを一人でやってるって感じかな。

たとえば新しいマネージャーさんのいい間違いがヒドイって話とか。

「あれ、誰だっけ? クリスマスキャロルが流れる頃には歌ってたのは?
 板垣退助です!って…。稲垣潤一や!」

もう、ロバみみは爆笑。

あのヒゲのおっちゃんがラブソング歌ってる姿を想像したら
鼻水出そうでした(笑)

他にも「家族に乾杯」で出会った面白い人たちの話とか、被災地に出向いた時の話とか、
あやぱんの結婚披露宴の時の話とか、
鶴瓶さんだから巻き込まれるオモシロ騒動が次から次へと。

あとは鶴瓶さんの留守電に入ってた面白い留守電を実際に披露したりと、
色々趣向も凝らしてありました。

あっという間の2時間。
ゲラゲラ笑って、日常の悪しきものをデトックスできました。

そして、客席から出たところで、
ロバみみ、南果歩さん似のベッピンさんとすれ違う。

そのベッピンさんの横には、ケン・ワタナベが…。

っつーことは、ホンモノの渡辺謙夫妻やん!!

おおおー!

日本が誇るハリウッドスター、ケン・ワタナベと、
梅ちゃん先生のおかんがこんな所に。
さすが鶴瓶さん。

堤さんもいたらよかったのになぁ。

そして、同じケンならやっぱりロバみみは「三宅健」!
健ちゃんに会いたかったな。
最近足りてないから。イケメンサプリ。

本人は心配してたけど、健ちゃんはとびっきりの癒しの王子様ですよ。うん。
早くライブに行きたいよ。

あ、また脱線…。

鶴瓶さん、楽しいお話ありがとう~。

・2/12『金閣寺』凱旋公演・千秋楽

2012年02月13日 | ・ロバみみの芝居小屋
「こんな幸福な時間がこの世にあるのか……」

剛くんが溝口から森田剛に戻った瞬間、客席で泣きそうになりながら
まさにそう思いました。

前回、足を運んだ公演に引き続き、千秋楽も神様はロバみみにご褒美席をくれました。
こんなとこから千秋楽観たら、泣いちゃうよ…。

剛くんを大きく育てたこの「金閣寺」という作品と出会えたことは
なんて幸せなことだったんだろう。

たくさんの素敵なセリフを聞けたことも、本当に幸せだったなぁ。
今、生活の中で、いかに言葉をサラッと使っているかがよくわかる。

「誰の目にも見える僕の誇りはないんか」

16歳の男子が、こんな風に自分を突き詰めて言葉を発したりすることが
今、平成の世にあるだろうか。

「君みたいに透きとおった考えでは生きていかれへんのや」

「透き通った」。

「きれいな」でも、「純粋」でもなく「透き通った」。
なんて素敵な表現なんだろう。

言葉フェチのロバみみは本当にうっとりと切ない心で、
溝口の頼りなく心細く、それでいて熱を帯びた言葉の数々を浴びていました。

まさに「最後の1日や」の千秋楽。
剛くんはいつも通り、神がかってた。

ストンと森田剛を削ぎ落として、溝口を受け止めたのだろうな…と思いました。
「俺としてはこう見せたい」みたいな役者としてのエゴとか欲とか、
剛くんって、そういう匂いを感じさせない人。

と、いうか、ないのかも。

そういう剛くんの役への取り組み方とか思い入れみたいなのって、
もしやパンフとかになら書いてあんのかな。
ロバみみはプログラム買わない派なんで、ああいうのって何が書かれてるのか
いまいちよくわからないないんですが……。

舞台も映画も、伝わってきたものだけをお持ち帰りすればいいと思ってるんで、
まあ、勝手なこと書きますが、
「よくわかんねーから」と、とりあえず「こうやって欲しい」という要求を
サラリと飲み込める人のような気がするんですよね。剛くん。

飲み込んで消化したものを、血や肉として身にまといながら、
役としての生を少しずつ自分に宿していく人。
そして、消化できないものは、元来の正直さで吐き出せる人。
それを何回も繰り返して、いつの間にか役の人生を背負ってそこに立てる人。

理屈で呑んで、感性で吐き出す。

そんな印象をいつも強く受けます。

いや、本当のところはわからないですよ。相手はなんせ森田剛ですから(笑)
でもね、ロバみみの中に見える剛くんは、そんな感じの役者さんなんです。

剛くんを好きでよかったな。
こんないい作品を観るきっかけをくれた剛くんに、本当に感謝です。

カーテンコールもひときわ大きな拍手を浴びていました。

ロバみみは恍惚状態だったので、いったい何回出てきてくれたのか覚えてませんが、
高岡くんと大東くんに担がれて、両腕でガッツポーズをぐいぐいしてた剛くん。
笑顔が最高に眩しかったです。

「降ろしてくれ(笑)」

って、小声で高岡くんたちに言ってましたけど(笑)

そしてさすが千秋楽。
金銀テープが噴射されました。
なんか思わず条件反射的に掴んじゃいました。ライブでもないのに。
習慣って怖い(笑)

そしてこれも感極まっててあまりちゃんとした記憶ではないんですが、
セットの後ろに「祝・千穐楽」みたいなのも出て、
何回かカーテンコールがあるうちに「皆様ありがとうございました」みたいなのが
追加されたりしてた気がします。
あとは紙ふぶきもキラキラ降ってきてましたね。

鳴り止まない拍手に何度も出て来てくれた役者さんたち。

「皆さんのおかげで、無事に千秋楽を迎えることができました。ありがとうございました!」

と、座長として頭を下げた剛くん。
ロバみみは惜しみない拍手を贈りました。

これで終りなんですね。

もう、あの濃厚な空間にもういられないのかと思うと淋しいです。
でも、だからいいのかもしれないですね。
「形ある芸術が俺はキライなんでね」と柏木も言ってましたね。確か。
その場限り、一瞬ずつがもう過去へと流れて消えて行くものの
刹那的な美しさってありますもんね。

こんな風におセンチになってるロバみみをよそに、
もうすでに剛くんは軽い身のこなしで、次の仕事に向かっているんだろうな。
置いていかれないようにしなくては!

また新たな感動を、剛くんはきっとくれるから。
それまでにロバみみも負けないくらい感度バツグンに心を磨き上げておくことにします。

コンプレックスの中で絶望の淵を眺めながら、
それでも生きることを渇望していた若者たち。
悩みも苦しみも「生きたい」と思えばこそのもの。
切なくて苦しくて、でも、静かに消えない若い生命力を
物語の中の彼らに見せてもらいました。

剛くん、本当にどうもありがとう。
そしてお疲れ様でした。

・1/6『金閣寺』凱旋公演

2012年02月07日 | ・ロバみみの芝居小屋
この日は神様の采配で頂いた超キラキラ席!
だんもんで、朝からソワソワのロバみみ。

「今日一日、つつがなく定時を迎えられますように…」

そしてチャイム。
脱兎のごとく会社を飛び出すロバみみ。いざACTシアターへ。
そして、大好きな剛ちゃんにラブ注入。

初演から幾度となく足を運んでいる作品ではありますが、
こんなに集中力がとぎれずに観れるって、本当にスゴイ作品です。

溝口として舞台の上にいる剛くんの集中力も、かなりなものです。
終ったあと、ぐったりしてないか心配になってしまう程。

自分でもビックリしたんですが、この日、
剛くんの表情を見ていたら、吸い込まれそうになりました。

ものすごい引力。

「なんか、ひっぱられてる気がする…。やばい、体から中身が出そう」

って、思いました。
あの感覚を上手に表現できないのがもどかしいんですけど、
溝口が憑依した剛くんに、ロバみみもとり憑かれて
物語の中に引っ張り込まれそうになるような感じ。

あやうくACTシタアーで幽体離脱しそうになりました。

そんな風に、観客の心を引きずり出してしまいそうになるほど、
剛くんは何かを「解脱」して、ワンステージ高い場所に昇ってしまったのかもしれません。

剛くん、いつの間にこんなスゴイ人になっちゃったんだろう…。

って思ったら、なんだか泣きそうになりました。

金髪で、眉毛整えちゃって、今どきの若い男の子だったのに、
そんなちゃちなイメージをどんどん超えて行って、どんどん塗り替えてしまった。

目を離さずにずっと見てきたつもりなのに、
気付いたら剛くんは、やっぱり選ばれた特別な人なんだって
理屈ではない、ものすごい説得力で客席のロバみみの心を圧倒してくる。

これが泣かずにいられようか…。

「森田剛みたいな男が好きなら、渋谷に行け。似たようなのがゴロゴロいるだろう」

と、よく言われたものでしたが、
剛くんはもう、剛くん一人しかいません。
誰にも似てないし、誰も代わりにはなれないです。

個性と才能に溢れた人たちの世界に生きる厳しさの中、
これだけのものを見せられる強さと誠実さを持つ剛くんは、まぶしすぎる。

柏木と対峙するシーン。
君のような生き方はできないと言い切る溝口が、

「君だって自由には生きられへんやろ…!」

と言い放った言葉の感じにグッと来てしまって、本当に切なかったです。

他にも、憎んでいたお母ちゃんに言う
「気ぃつけて帰りや」と、最後を思わせる一言とか、
小さなセリフにまで、たくさんの想いがつまっていて、
本当に見ても見ても、まだ感じ入るものがなくならない。

剛くんが溝口でいられるのは、あと1週間。
ずーっと観ていたいけど、終りは必ず来てしまうのですね。

この日のカーテンコールは、やっぱり拍手が鳴り止まなくて、
最後にもう一回出て来てくれました。

溝口から解放されて、いつもの笑顔に戻った剛くんに、
ロバみみの肩の力もやっと抜けました。

ロバみみの観劇も、残すところあと1回。

溝口が金閣を眺めるように、ロバみみも最後の日を「しみじみ見たい」です。


・1/27『金閣寺』凱旋公演・初日

2012年01月28日 | ・ロバみみの芝居小屋
1月27日大安。祝・東京初日! 「金閣寺」の凱旋公演に行って来ました。
約1年ぶりの剛くん扮する溝口。
剛くんの中では何か変わったのだろうか。それとも変わらずにいたのだろうか。

生まれながらの吃音にコンプレックスを抱く溝口。
まわりと調和できずに、もがき苦しみながら生きる青年の物語。

感想はもう初演で書き尽くした感じですが、
改めて観て、やっぱり日本文学はいいなぁと思いました。

陰影の濃さ、光とのコントラスト。
それがしっとりとずっしりと物言わずにそこにあるだけで
グッと登場人物たちの心が浮き彫りに見えてくる感じ。

時間をおいて、またこの作品を改めて観てみて、
やっぱり好きなセリフ、好きなシーンは同じだったかな。

でも、新しい発見もあったりして。

ロバみみは、
「コンプレックスは鏡のように目の前にいつも突きつけられている」
みたいな柏木のセリフがあったことに初めて気付いて、
なるほどねぇ…と思いました。

誰でもあると思うんですが、コンプレックス。
自分にしか見えない鏡の中に映るダメな自分。
そいつと向き合うのはツライものですが、とりつくろっても、
鼻先には自信のもてない冴えない自分の顔がいつもあって
スッキリと曇りのない心で生きて行くのが難しい。
やっかいですよね。

顔を上げて堂々と世間と渡り合える自分を渇望しながら、
小さな世界で、もがいている溝口。
爆発寸前の心を抱えて、たどりつく海のシーンはやっぱり一番好きです。

そう言えば、お母さん役が岡本麗さんじゃなくなってました。
岡本さんのお母さん役、「おかあちゃん」なんだけど、
「女」でもある感じがすごくよかったので、残念でした…。

なんでもそうですが、やっぱり最初の衝撃が一番大きいですね。
ロバみみは去年の自分がうらやましい。
どんなに回数を重ねて、細部に新しい発見をしても、
荒削りな最初の感動には叶わない。

もちろん、凱旋公演が物足りないという意味ではなくて、
こんなに素晴らしい作品を最初の衝撃と一緒に観続けていけたら
どんなにか幸せなんだろう…というロバみみの贅沢病です。

でも、溝口の最後のセリフは、観るたびに違っていて、
今日は剛くんの中にどんな「生」が生まれたんだろう…と思います。

「V6の森田」と、冷めた視線で遠巻きに見ている人全てに観てもらいたい作品。
色々ね、事務所のネームバリューで叩かれることも多いかもしれませんが、
その偏見というメガネを外して、劇場に足を運んで頂きたいです。

そうしたら、そういう人の目が、そんな価値観が、誰かの、そしてめぐりめぐっては自分の
コンプレックスの引き金になっているのだということを感じてもらえるかもしれません。

アクトシアターの外、夜空に浮かぶ薄ぼんやりとした月の光を探すように佇む剛くんのポスター。
「ああ、溝口なんだな」と思いながらロバみみは見上げていました。

千秋楽まで、めいいっぱい溝口の人生を生きて欲しいです。

・『寿歌』

2012年01月22日 | ・ロバみみの芝居小屋
今年の初観劇は堤さん、戸田恵梨香さん、橋本じゅんさんによる三人芝居、「寿歌」。

どうも新国立劇場と東京芸術劇場は、
どっちが池袋でどっちが初台かわからなくていけません。
だが、同じ過ちは繰り返すまい。今日はビシっと初台へ。

今年初のナマ堤さん。相変わらずの美中年です。

核戦争後に生き残った男女の物語…でいいのかな。

二人旅を続ける堤さんと戸田さんがある日、橋本じゅんさんに出会い、
一時、旅を共にする…というのが平たいストーリー。

おもしろいんですが、結局「で?」ってなってしまうような感じの内容。

ネタバレなんですが、ネタバレにも及ばないロバみみの感想を以下に。

関西弁の堤さんと戸田さんの中に入ってくる橋本じゅんさん。
じゅんさんはヤスオって役名なんですが、クライマックスあたりで
「本当は耶蘇(イエス・キリスト)って名前なんでしょ」って堤さんに言われて、
じゅんさんがエルサレムに行くんでお別れだとかって展開に…。

戦争後の地球の日本の関西が舞台じゃなかったんかい? エルサレム?

と、混乱しつつも頑張って租借。

この世の終りに旅する男と女が出会った男は、
彼らにもたらされた、ひとときの救いだったということなのかも…と、
ロバみみは思いました。

彷徨う荒野は果てもなく、行く先もわからないけど、
それでも、生きて行くということは、それだけでめでたいことなのだと。

最後に戸田さんが口ずさむ「寿歌」はそのかすかなる象徴だったのかなと。

いまだ発射されるミサイルの花火と宙を舞う蛍の光。
降り注ぐ放射能の中に見つけた雪。

それがふたりが出会った神という名の男に重なったような気がしました。

一生懸命、汲み取ろうと思いましたが、それが精一杯でした。
人それぞれ、感じ方は違うだろうし、あくまでロバみみ的感想です。

つかみどころがないと言えばない作品です。
でも基本、ロバみみはわからなかったら、わからなかったままでいいと思ってるんで。演劇は。
感じたものだけお持ち帰りすればいいだけの話。

堤さんカッコよかったしね。
でも、ゴキブリは食べないで頂きたい。是非(笑)

ってことで歯切れの悪い感想になりましたが、
最後にビシッとキメたいと思います。

じゃーん! これです。



腹心の部下、井上薫くんからお花が届いてました~!
テンション上がったので、パチリ。
Vファンとしては、見逃せないポイントです♪

・『90ミニッツ』

2011年12月18日 | ・ロバみみの芝居小屋
数日前のことになりますが、三谷さんの「90ミニッツ」を観て来ました。
パルコ劇場ってことで、期待通り。
「金閣寺」の新しいフライヤーをゲット!
剛くんではなく、溝口がそこには写っていて、あの時の衝撃が蘇りました。

さて、肝心の「90ミニッツ」ですが、西村さんと近藤さんの二人芝居です。
そして、上演時間もまさに90分。

またしても前情報なしで劇場に行ったんですが、
結構きわどいテーマの舞台でした。

もちろん、開演前に実際の出来事を誹謗中傷するものではありませんとの
前置きはありました。

粗くストーリーをご紹介すると、
事故に遭った9歳の少年の手術を拒む父親(近藤さん)と、
説得する病院の医師(西村さん)の物語。

交通事故で運ばれて来た少年は90分以内に手術を受けないと
命の保証はない状態。
父親は子供は助けたいけど、輸血がNGなので手術の承諾ができない。
それを説得し続ける医師。

結構デリケートな題材ではありますが、
やはり三谷さんなので、大笑いはできませんが、
西村さんと近藤さんのセリフのやり取りはテンポがいいし、
笑わせようとしていないけど、まあクスリと笑ってしまう場面もありました。

医師が父親にに向かって始る説得劇が、
途中からベクトルが父親から医師に逆転する展開なんかはサスガでした。
一方的じゃなくなることで、父親の葛藤だけだったのが、
医師の心の葛藤や苦悩もきちんと伝わる構成になっていました。

三谷さんて、大笑いして劇場を後にする作品を書くイメージが強かったんですが、
わりと真剣で社会性にとんだ内容のものが最近は多いのかな。
でも、決して三谷さんらしさがないというわけではないのが、さすがなんですけど。
西村さんと近藤さんがまたいい具合に年配男性でリアル。

ただ、雰囲気とノリで乗り切る似たような若者劇団の作品とは
やっぱり一線を隔している感じ。
いや、勢いがあっていいんですけど、みんなどこかクドカンチックな空気を感じたりするので、
内輪受け感が漂ってないか…? と、ロバみみはたまに危惧したりしてます。
余計なお世話ですが。

野田さんも地下鉄サリンを題材に持って来たりしてましたが、
きわどいところで、何かを投げかけるということができるのは、
やはり舞台ならではだなぁと思いました。
まあそれには、真摯さと勇気が必要なのでしょうけど。

テレビドラマではなかなか難しい感じですよね。
大人の事情がたくさんありそう(笑)
まず、スポンサーがつかなそうです。
わざわざお金を払って、限られた空間に足を運ぶ演劇だからこそ。

ラストはどっちに転ぶんだろう…と思って見てました。
なるほど、そちらでしたか。

追加公演も決定したみたいなので、気になる方は是非、劇場へ足をお運び下さい。

・『ラブリーベイベー』

2011年11月06日 | ・ロバみみの芝居小屋
健ちゃんも言ってましたが、「もしや、イノッチ来るの?」と思いました(笑)
そんな、あいにくのお天気でしたが、V6欠乏症の心に愛の点滴!
健ちゃんの「ラブリーベイベー」を観て参りました。

あー、約1ヶ月ぶりの生メンバー。
というか、セクバニコンからもう一ヶ月もたつのか…(涙)

お芝居の内容はネタバレなしで観てねって、健ちゃんの意向を汲んで
ここでもあまり書かないようにしようと思います。

が、ポロリと出てしまうのがロバみみのブログ(汗)
「まだ観てないよ」という方はこのあたりでサヨナラしてくださいね。

えー、とにかく、一言で言うと、

激萌え!!!

ネタバレしないようにとか言ってますが、
実はロバみみ、途中で芝居を観ているという実感を失ってた(汗)
ストーリーを追うより健ちゃんを追ってて、途中で迷子になりそうになってビックリした☆

なぜかといいますと、

「健ちゃんが、可愛すぎたから」

の、一言に尽きます。

愛くるしい笑顔。
ボクシングで鍛えたあの美ボディ。
可愛いながらも男を感じさせるラブシーンの数々。

そして、あの線香花火のシーン。
劇場から飛び出して、叫びたかった。

かわいすぎるぞぉぉぉ!!!!

「あんなイケメンと花火したことない。私ったら…。むっさい男達とばっかりだ」
と思ったら、滝のように涙が出そうでした。

健ちゃんに線香花火の火ダネをピンッてされたあとの菅原さんの
「すくすく育ったんだね」ってセリフはアドリブだったんだろうか…?
健ちゃんにピッタリの返しだった(笑)

んでもって、健ちゃんは健ちゃんで、萌えセリフもてんこもりで…。
「もう一回チューして」とか、あんな可愛い顔で泣かれた日にゃあ、
もうね、体は客席にいたけど魂は抜けてた(笑)
それで板の上で、あのセリフ受けてたんじゃないかと思う(笑)

本当にね、泣きじゃくる健ちゃんを、おとなしく客席で見てるって、
なんてしんどいことなんだろうって肌で感じました。
一目散に駆け寄って、頭をなでたい衝動との戦い(笑)

誰一人として舞台に乱入することなく、無事に芝居が進んでいることが
奇跡としかいいようがないと、ロバみみは強く、強く思いました。

もう、そんなこんなで、ラブリーベイベーな健ちゃんの繰り出す攻撃に耐えるのに必死で、
ハッと気付いたら、舞台上で時間軸が行ったり来たりしてて、
「あらっ?」って…。

ありえない。
こんなこと、あっちゃいけないのに。
観てるようで、何かストーリーをとりこぼしているんじゃないかと我に返るロバみみ。
本当に、健ちゃんが聞いたらガッカリしちゃうような話ばっかで、ひたすら申し訳ない(涙)

いや、それでも、恋司の想いをファンタジー的な世界と交錯させることで、
十分、「愛だよ。愛」ってのは伝わってた。

ただ、そこに集中できてたかっていうと、ごめんとしか言いようがない。
それもこれも、キュートでスイートなセクシーハニー・三宅健の魅力が
大爆発してたのがいけないのかと。(役者のせいにするなって話ですが…(汗))

でも、しょうがないじゃん!

開き直りますが、登場人物に恋した気分でポーッとすることも、
立派な感情移入ってヤツですよ。
大成功ってことなんですよ。うん。
(…ってことで、許してくれ。健ちゃん)

今さらながらに思ったけど、ロバみみ、相当健ちゃんのこと好きだよね?
んでもって、「それを越える森田剛ってどんだけ…?」と思ったら、
我ながら、ちょっとめまい感じました…。

「ネタバレNG」というカセのせい(?)で、結局、とりとめのない感想になっちゃいました。
ロバみみが、よろめき・ときめき観劇しちゃったレポのみですが、ご容赦ください。

ちなみにパンフもポストカードも、ちらっと見たけど、イイ感じでした!
結構、並んでましたね。買うのに。
お友達に頼まれたのか、3部ずつとか買って行く方もいらっしゃいました。
ロバみみは、どんな芝居もプログラムは買わない主義ですが、
あのパンフがあの写真レベルで一冊まるまる健ちゃんだったら
サイフ出してたと思います(笑)それくらい素敵な写真でした。

クレジット見ましたが、カメラマンの方は女性だったのかな?
ロバみみ、女性が撮った男性の写真って好きなんですよね。
やっぱりツボを心得ているし、キレイだから。

んで! パンフなどは買わずに我慢したので、ちゃんと募金をしました。
「Marching V」です(笑)

えっと、関係ないですが、まりかちゃんの衣装がどれもとっても可愛かったです。
そして、ちょっとだけマジメに本編に触れると、
一人恋人のいない横恋慕なキョウコちゃんが切なくてロバみみは好きでした。
長澤まさみちゃん主演の「クレイジーハニー」でも、
吉本菜穂子さん(であってるかな?)は印象的な女優さんでした。
そうそう、健ちゃんは劇中、左でモノを書いてましたが、これは役づくりだったのかな。

東京楽まであと1週間。
健ちゃん。思う存分、ラブリーを振りまいて頑張ってね!

・『髑髏城の七人』

2011年10月06日 | ・ロバみみの芝居小屋
実は北海道から帰ってきた次の日、会社で1日労働してからの観劇でした(汗)
こうなると気力のみ、ですね。
でも、さすがに感想まではアップする体力がありませんでした。
仕事、忙しかったし(涙)
今も意識朦朧としながら書いてます。

初日は2階席にいましたが、この日は1階の前方にいました。
率直な感想はなんか、初日よりノリがよくなってた気がしました。
断然おもしろかったです。(席がよかったからかなぁ?)

まあ、ストーリーは、善玉と悪玉もハッキリとしていて、
わかりやすい展開なのは先日の感想と同じ。

そして、ロバみみ的には、やっぱり勝地くんと森山未來くんがよかったです。
もちろん、早乙女太一くんの殺陣は素敵でした。「舞」って感じ。
ドタバタしてない。

勝地くんは、ドラマとかで観るより、舞台の方が魅力が伝わってくる役者さんだなぁと思いました。
ライブで生身の体と声で、お客さんの心を掴むのが上手なのかも。
今回は役どころで得してるってのもあると思いますが。

勝地くん演じる兵庫のお兄さんの磯平さん(IZOの冒頭で一番初めに殺されてしまう、
みっちゃんのお兄さん役やった方ですよね?)が、すごくお客さんの心つかんでいるので、
兄弟で鎌を振り回して闘うシーンは、本当に観ていて楽しかったです。

森山未來くんは、敵方役なんですが、
クールな中にもおちゃめさんな遊び心が見え隠れしてて、ロバみみは好きでした。

捨之助役の旬くんを足蹴にしながら、

「あはは、あはははは、あははははは、あはははははははは!」

と、高笑いし続けて、これまたいいタイミングで粟根さんに

「時間がありません」

と、真顔で突っ込まれるシーンに笑ってしまいました。

キャラ勝ちしてたといえば、三五役の河野まさとさんもチャーミングでしたね☆
「自分がどれだけ強いのかわからない」って、笑いました。

そして、高田さん~!!
可愛すぎなんですけど…。
あのメイクは卑怯です(笑)
そして、旬くんの傍らではいつくばって、「あんたぁ、淋しかったんだよぉぉ」と
バタつきながらアドリブかましまくる高田さんに大爆笑でした。

旬くんに関して言えば、若々しくて背が高くて、さわやかで素敵なんだけども、
セリフの言い方が、ごめんなさい。聞いてて恥ずかしくなってしまった…(涙)
目を細めながら言う、粋な感じでのセリフ回しが、どうにもロバみみにはなじまなかった…。

これは主観なんで、本当にどうしようもないことなんですが、
ロバみみだけの感想なんで、悪意はないです。マジで。小栗ファンだしね。
ですが、素直に客席で、お尻がモジモジしちゃったんですよね…(汗)

そんでもって、そのセリフ回しが途中から、古田新太さんの声でダブって聞こえてくる有り様。
前にも、野田さんの「キル」の再演で、妻夫木くんのセリフが、
ロバみみの耳には堤さんの声でしか聞こえてこなかったということがありましたが、
あの現象に再び襲われました。

再演とか新感線のようなキャラの濃い劇団の舞台を踏むって、
客の心をどこまで塗り替えられるかって壁もあるのかもしれませんねぇ。
まあ、ロバみみが切り替えがヘタな頭の固い演劇ファンってこともあるんでしょうけど(汗)

というわけで、そんなことを考えながらの観劇となりました。
今回は、Vコンラストと重なっているので、旬くんの舞台の千秋楽は珍しく不参加。
おせんべ撒き、行きたかったけどね~
若い役者さんが多いので、なんか盛り上がって楽しそうだし。

無事に千秋楽を迎えられるように、横浜から祈っています~。

・『髑髏城の七人』初日

2011年09月05日 | ・ロバみみの芝居小屋
うっかり忘れそうになりました。(っつーか、忘れてた)「髑髏城の七人」初日。
人間としての正常な営みが欠落してしまうVコン最中。
そうだよ、チケット取ってたんだ…。

最近、新感線は赤坂ACTシアターを使う事が多かった気がするけど、久々の青山劇場。
席について、観劇の雰囲気のなつかしさをしばし味わう。
お芝居を観るのが好きって感じも、このドタバタの中で忘れつつあったことを知るロバみみ…(汗)

ストーリーは、「秀吉やら家康やらに天下は渡してなるものか!俺がとったる!」と
暴れまくってる、信長に仕えてた子分の生き残り・天魔王(未來くん)に
昔の仲間の捨之助(旬くん)が、桃太郎よろしく、
集まった仲間達と立ち向かう…みたいな話。

サラサラッと観ちゃった感じだったんですが、
感想は一言。

若い!

正直に、本当に、これが感想(笑)
いや、よかったですよ。
いぶし銀の新感線のような「味」と「毒っ気」は少し足りなかったかもしれませんが。

でも、途中、この鬼退治的なストーリー展開が単純すぎて、
いいのかなぁ…と思っていたのは事実。

昔の仲間が罪のない村人たちを殺して、天下とっちゃると暴れてっから、
とめなあかん…みたいな。
千葉さんの正体も、たいがい察しついちゃいましたし☆
(あ、でも、やっぱり千葉さんは素敵でした)

昔の仲間である男3人(旬くん、未來くん、太一くん)の確執みたいなのが
あんまし伝わらないし、それぞれ3人が背負ってるものとかも
「無念。信長様」的なサラッとした感じしかわかんなくて、
誰に感情移入していいものやら、ちょっと観てて蚊帳の外な感じだったんですよねー。

それより勝地くんとかの方が、キャラの人間味みたいのが伝わって来て魅力的だった。
だから、主役の男3人衆、殺陣だけでいいんかな。見せ場…と思ってました。

そうそう、その殺陣は、やっぱり太一くんの動きがキレイで、
旬くん見劣りしなきゃいいな…って心配してましたが、案外大丈夫でした。
背が高いので、足をがっつり開いて、刀を上段に構えて振り下ろすだけで、
動きの幅が大きくて、迫力があるように見えました。

背が高いって、手足が長いってお得…って思いました。
でも逆に、だからできないって役もあるんだろうけど。
ベタだけど、シェィクスピアの「真夏の夜の夢」のパックみたいな役は無理がある感じ。
小さくって、すばしっこくて、お調子者でかわいい感じは小柄な方がいい。

ま、そんなことはさておき、感想に戻りますが、
結構、引き気味で見てたロバみみですが、
クライマックスにかけて、なんかクグイといい感じに来ましたね。
スピード感の中に、やっと登場人物たちの感情が乗ってきたいうか。

んで、結局、幕が降りた時には、

さ・わ・や・か~

って思ってました(笑)
学園祭の出し物の劇でも観に来たような気分。いやいい意味で。

この「新感線」っていう名前を背負って、高田さんや粟根さんたちがいたせよ、
若い役者だけで切り盛りするのって、やっぱり重圧なんじゃなかろうかと。
新感線のファンという地場の中で真ん中に立って殺陣やるって、大変だよね。

それを若いパワーで走りぬけた、その頑張りに拍手…といった感じでした。

ロバみみは、もう一回観劇予定なので、またじっくり観て来ようと思います。
初日とは違う感想を抱くのか、ちょっと楽しみです。