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『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『DESTINY 鎌倉ものがたり』

2017年12月13日 | ・ロバみみシネマ
土曜日、「DESTINY 鎌倉ものがたり」の初日舞台挨拶に行ってきました。

内容はやたらプロモーションしてますので、
特に語る必要もないかと思われますが、
まあ、妖怪の出没する鎌倉を舞台とする夫婦の絆の物語です。

お正月のファミリー向けかな。

うがった角度から観ず、鎌倉の街並みとか江ノ電とか、
ファンタジーの世界とかを楽しめれば、笑顔で映画館を出られると思います。

黄泉の国のVFXは圧巻でした。

私は割とファンタジー好きなんで、大丈夫でしたが、
欲を言えば、もうちょっと大人向けだったら嬉しかったかな。

別にそこは不貞の仲でもええやん、みたいな(笑)

舞台挨拶は、お着物で登壇した高畑充希ちゃんに
山崎監督と堤さんが

「なんで千歳飴持って来ないんだ」

と、突っ込んでました(笑)

ですが、そんな中でも堺さんだけは

「和服、いいね」

って褒めてくれたらしいです。

やさしいですね。

でも、一番おもしろかったのは、やっぱり中村玉緒さんでした。

あの他の人へのインタビュー中でも、ものおじせずにカットイン(笑)

憎めないキャラで素晴らしい。

見どころを訊かれているのに、「あのシーンの撮影は大変だった」的な話を
トツトツと語りだし、堤さんに

「見どころ訊かれてるんですよ」

と、突っ込まれていました(笑)

エンディングロールで死神役の安藤サクラちゃんが登場しますが、
ご本人はまるで覚えがなくてビックリしたそうで、
実はCGだったということがこの時判明。

山崎監督いわく、

「パート2は誰ひとりいなくても、創れます(笑)
 ギャラだけが皆さんに振り込まれるという(笑)」

だそうです。

いやー、最近の技術はすごいですね。

岡田くんもスキャンさえされていれば、
もう、山崎監督のなすがままってことですね。

とりあえず「DESTINY 鎌倉ものがたり」は、
脇役でもすごい俳優さんがズラリです。

ファミリーにオススメ、かな。

・『関ヶ原』公開記念舞台挨拶

2017年09月06日 | ・ロバみみシネマ
どうやら「鬼ヒット」らしい「関ヶ原」。
周りでも、観たいという意見をよく聞きます。

そんじゃあ私も、と、いうわけでチケットが当たったので行ってきました。

上映時間は2時間半。

最近の映画にしたら長いですね。

合戦前の三成と家康の駆け引きからが描かれています。

やっぱりね、ちょっと予習して行けばよかったなと思いました。

大河ドラマみたいに毎週見てたら、誰が誰だかわかるんですけど、

あら? この俳優さんは、何役だっけ?
んでもって、三成派? 徳川派?

みたいな迷子状態に何度も陥るという……(汗)

しみじみ思いました。

登場人物が多い時代劇において、俳優は顔が命だと。

じゃないと、認識するのが難しい。

セリフも早口で、耳慣れない単語もたくさんあるから、

「おお、今、よく噛まずに言えたな」

とか、素に戻って感心してしまったり(汗)

毛利輝元の名前が出た時も、

「あー、剛くん、大河で輝元やってたよなー。
 作品は違うけど、同じ時代の武将を同じグループのメンバーがやってるって
 なんか感慨深いわー」

とか、想いを馳せてしまったり……。

おい、集中しろやって感じでてすが(汗)

だから、もう一回観たい、という意見が多いのもうなずける。

あらかたの筋を入れた上で、細かく観たい映画です。

そして、平さんが素敵でした。個人的に。
どんどんいい役者さんになっている気がしました。

ほんまでっかで、平さん、岡田くんの話題ばっかりなのに、
人がいいんだろうなぁ、なんか、穏やかでいい人そうだなぁ……って、
その時も思ったんですよね。

合戦シーンは圧巻でした。

ただ、

「私がここにいたら、絶対、間違えて味方殺してる」

って思いました。

似たような甲冑だし、入り乱れて、もう、どちらが西軍でどちらが東軍やら……。

この戦国の世の不条理さと儚さにロマンがあるのかと思いますが、
やっぱり平和が一番です。

三成の自慢のデコの傷、手当してあげたかった……。

舞台挨拶は、監督と岡田くんと東出くん。

東出くん、岡田くんのかっこうのえじき(笑)

でも、岡田くんのムチャブリに「えーっ!」って、ピュアに困ってる姿を見たら、
誰でもいじりたくなるわな(笑)

目は笑ってなくて口元だけ笑う東出スマイルをやらされてましたよ(笑)

だいだいにして、ライブのMCはなんとか覚えていられるんですが、
舞台挨拶は結構忘れがち。

何言ってたかな。

途中から三成の末裔という方が参加されたんですが、
受け継がれているのは「三成腹」と呼んでいる、
過敏性腸症群らしく、お腹が弱いらしいです。

で、岡田三成は

「誰も気づいてないと思うんですけど、川で顔洗いながらとか、
 お腹痛いって自分の中ではやってたんですよ。
 俺、この状況に耐えられないって(笑)
 島津とのシーンで目をつぶっている時は、お腹痛いんだけどなーって
 思ってました(笑)」

とのこと。

あと、好きな三成エピソードは、三条河原に行く途中に
水をくれと言った時に、柿ならあると言われて
柿は体に悪いからいらないといった話だそうです。

監督は朝鮮出兵に出た兵士を引き揚げさせるのに、
大量の船を手配したことと言ってしました。
(お金がかかるから撮れなかったらしいですが)

三成の生きることへの執着心や命を大切にする人柄がわかると。

末裔の方も、生きることをあきらめないで欲しいとおっしゃっていましたね。

そして、最後のフォトセッションは、
何故か岡田くんだけが遅れて合流しての撮影。

監督と東出くんと末裔さんだけで写真?
主役不在で?

も、もしや、一人、兜でもかぶって再登場するんじゃ……

という、私の淡い期待をバッサリと裏切って、フツーに出て来ましたけどね(笑)

監督はアメリカのアカデミーに持って行きたいとおっしゃっていましたが、
実現するといいですね。

世界のオカダになる日も近いのだろうか……?

ま、私たちファンとメンバーにとっては、
どんなにすごくなろうとも、オカダの三文字に尽きるわけですが(笑)

羽ばたけ、V6の末っ子くんよ!

楽しみにしております。

・『この世界の片隅に』

2017年04月15日 | ・ロバみみシネマ
日本アカデミー賞の授賞式で監督のスピーチが一番心に響いたので、
先日、遅ればせながら観てきました。

「この世界の片隅に」

戦争の物語って、たくさんあるし、
特にすごく目新しいことをやっているわけではない感じなんですが、
でも、よかったです。

なんだろう。

これって、時代背景は戦中なんだけど、
つまりはラブストーリーだったのかなと思いました。

小さなころからボンヤリしていた一人の女の子がお嫁にいって、
そしてそれから旦那さんを好きになって……っていう。

その中で、悲しい出来事とか、苦しい思いとかたくさん経験するのだけれど、
でも、そんな過酷で残酷な時代でも、人を恋しく思う気持ちはあるのだということが
じんわりと伝わってくるような作品でした。

だから、「この世界の片隅で、私を見つけてくれてありがとう」っていう
タイトルにもつながるセリフがあったのかなぁ……と思いました。

もちろん、込められているメッセージは他にもたくさんあると思います。
戦争って、やっぱり、死ぬことで生きるということを痛烈に浮かび上がらせるものですし。

「ぼんやりしているうちに死にたかった」
という、すずさんの言葉は重かったです。

玉音放送のあとの涙のシーンも切なかった。

報われなかった消えた命。
やり切れない想い。

死ぬことより生きることの方が辛い。

でも、どんなに辛くても、お腹はすくし、
人を好きにもなるし、また温かい気持ちにもなれる日がくる。

強く生き抜いてこそ。

同年、ものすごく話題になっていた「君の名は」は、
世の中が騒いでいるほどには心に響かなかったロバみみですが、
戦争があって、空襲で焼かれた街を「君の名は」でキラキラと描かれていたような
現代の街並みにしたのは、あの頃を生きた人たちが
ものすごく歯を食いしばって頑張ったからなんだなぁと思いました。

「君の名は」は、主人公の二人が入れ替わる設定なので、さしたる接点もなく、
いったいいつそんなにお互いを好きになったの……?
どこを好きになったんだろ……?
って、「?」が頭の中に浮かんだまま、感情移入できずに終わってしまった作品だったのですが、
体が入れ替わった男女が恋してすれ違って、みたいな映画がヒットするなんて、
本当に幸せな時代なんだなぁーと、しみじみ思いました。

「君の名は」の主人公に共感できなかったのは多分、心の老化現象なのかなとも思うのですが、
若い人は心が柔らかいから、きっと、ちょっとのことですぐに恋に落ちてしまうんだろうけど、
ロバみみはもう、ずい分大人なので、心と頭が固くなってしまっていて、
悲しいかな、それが理解しがたかったです。

「この世界の片隅に」は、戦争を背景にしていますが、
小さな日常を積み上げていくことで、そこに生まれる感情とか人との絆とかが、
丁寧に描かれていました。

出戻りの義理のお姉さんが個人的には好きでしたね。
朝ドラの「ごちそうさん」のキムラ緑子さん的な役回りでしたが、
もうちょっとマイルドな感じ。

「この世界の片隅に」には、いい人ばっかり出てくる映画だったので、
もっともっと、意地悪でもよかった気もします(笑)

助け合ったり、励まし合ったりばかりで、
生きるために人を騙したり、弱みにつけ込んだりする人物が出てきても
よかったかなーと。

やっぱりキレイごとだけじゃなかったと思うから。

今でも爆撃機が空を飛んでいるし、簡単に命が消えてしまうことがたくさんあります。

自分の立っている場所は、世界の片隅かもしれないけど、
その片隅をみんなが幸せで埋めていけたらいいのにと思いました。

片隅を集めたら、それは世界になるわけで、
地球が幸せな片隅だらけになったら、世界は平和しかない。

「皆が笑って暮らせたらいいのに」

というセリフに同感です。

主人公のすずさんは、絶望の中で、
「燃えなくてよかった」とか、不幸中の幸いみたいな時に使われた
数々の「よかった」という言葉が
何がよかったのか、もう、うちにはわからんと言っていましたが、
よかったを寄せ集めて生きて行けば、きっと、
それは日常に感謝したくなる幸せにつながるのかなと思いました。

思うことは人それぞれ。

感じることは、生きること。

好きな服を着て、自分の足で映画館に行き、
必ずしも生きるために必要不可欠でない映画にお金を払うことができて、
そして、この目でスクリーンに映し出された映像を観て、この耳でそのセリフを聴く。

そんな幸せな時代に生まれたことと
恵まれた環境で生きていることに感謝しつつ……。

・『ヒメアノ~ル』大ヒット御礼舞台挨拶

2016年06月12日 | ・ロバみみシネマ
愛と情熱があれば、人は苦手なものにも立ち向かっていけるのだと、
肌で感じているロバみみです。

こんなに苦しい映画をリピートできたなんて(しかも自腹で)、
「森田剛」という金ピカのプレートの貼りついたロバみみのやる気スイッチは、
恐ろしく高圧電力が流れているに違いない。

もしかしたら、このまま自分、
高木ブーみたいなカミナリ様になっちゃうかもしれないけど、いいっすか?
ええ、菅田将暉くんの鬼ちゃんではなく、高木ブーっす。

くらいの森田剛電気をバチバチと放電しながら、
昨日の「ヒメアノ~ル」大ヒット御礼舞台挨拶に参加して参りました。

初日舞台挨拶で話を聞いたり、テレビのインタビューを見たりして、
もう一回、冷静に観たいけど、そりゃあ勇気のいる相談だぜ……、と思っていたので、
よかったです。

展開がわかっているだけに、心の準備ができたことはよかったですが、
やっぱりダメなものはダメ、でした。

感想もやっぱり「悲しかった」でした。

人の心は、外から受けた力で、ねじ曲がったり、深く傷がつくことがあるけど、
でも、温めたり補ったりすると、またしなやかに形を変えることもできる。

なのに大人になるまで、そんな優しいきっかけをくれる存在が
彼にはひとつもなかったのかと思うと、本当に悲しかったです。

感想はそんな感じなのですが、舞台挨拶はといいますと、なんと、

剛くん、客席にて一緒に本編ご鑑賞!!!

まさかの展開に目が回りそうでした。

テレビではよくそんな風景をみかけますが、
まーさーかー、剛くんがそんなことするわけないって、思い込んでました。
そんな可能性みじんもないと思ってたので、
明るくなってからその現実を知ることになりました。

どうりで映画が終わっても場内が暗いまんまで、
注意事項を申し送りするMCにピンスポがあたるなんておかしいと思った……。

いやー、どよめきました。

そして、ときめきました。

客席で立ち上がって、くるんと振り向く剛くん。
ライトの眩しさに、光を手で遮るそのしぐさは、映画の余韻からか、
サーチライトに照らされるイケメン脱獄犯に見えなくもなかったけど、
なんて素敵なサプライズ。

そのまま客席から登壇した剛くんは、黒のブルゾン、黒のインナー、
黒のパンツ、黒のスニーカーという「黒く塗りつぶせ」な、いでたち。

イタリアで客席の反応をじかに見てきた剛くん。
どうやら日本でも、客席からの反応を感じてみたかったらしいです。

そして、まずはMCの方が、著名人のコメントを発表。
みうらじゅんさんとか、でんでんさんとか。

だから皆さんもバンバンSNSでつぶやきましょう的に。

まあ、便利なツールですよね。ツイッターとか。
クチコミより短時間で拡散するし、なにより宣伝費がかからない。
客の反応も瞬時に把握できる。

ですが、ロバみみはつぶやきじゃたりないんだ!

「挨拶と説教は短く」って、いつも人には言うくせに、
親戚のやっかいなオジサンばりに、自分は言いたいことが山ほどあるという……。

もし、ロバみみが校長先生だったら、生徒の最後の一人が倒れるまで
しゃべり倒す人間兵器となってまうかもしれません。
地獄の全校集会だな、こりゃ。

そんなことはさておき、舞台挨拶は、あらかじめ募集した質問に
剛くん、岳くん、監督が答えるという形式でした。

さっそく箱から質問をひいた剛くんが自分宛の質問を読みあげたのはいいんですけど……

「もう一度、わたくしが読みますね!」

と、MCの方にサックリ言われてました(笑)

剛「聞こえたでしょ? ちゃんと(笑)」
MC「念のためです。念のため」

いや、質問もちょっとわかりづらかったのは確かで、
考えながら読んでた剛くんが若干たどたどしかったのも事実(笑)

ラスト前に、色んなセリフを叫んでたのはどんな気持ちで?

みたいな質問だったように記憶してます。
ほら。ロバみみもあいまい(笑)

ちなみに答えは「あとからアフレコで映像を見ながら録ったから、特には……」でした。

でも、次に質問を引いた時は、これでもかというくらい、
カクカクはっきりと読んでいました(笑)

で、その他はというと、えーと……。

Q「監督へ。またお二人と映画をつくるなら、どんな役柄がいいですか?」

監督「森田くんが苦手そうな、壁ドン! とかが出てくるやつ」
剛「うくくく」
監督「10分に1回くらい壁ドンが出てきて、すごい寒いセリフいっぱい言うの」
剛「いじめだよ(笑)膝が笑っちゃいます」

Q「監督へ。見て欲しいところはどこですか?」

監督「なんか細かい芝居。森田がパチンコ屋から出て行こうとして、
   忘れかけたコーヒーを取るところとか、
   ベッドの中で岡田がゆかに質問するとき、肩をポリポリ掻いてるところとか
   緑茶ハイが増えてるとかじゃなくて(笑)」

Q「剛くんへ。辛かったシーンはどこですか?」

剛「その居酒屋のシーンも結構きつかったですね。
  タバコとかすごい吸ったし。あとは、警察官とのシーンも。
  格闘したんであとで腕に力が入らなくなっちゃって(笑)」
  
と、だらんと腕をたらす剛くん。

Q「剛くんへ。監督から言われた印象的な言葉はありますか?」

剛「なんか、覚えてるのは、俺、今のってるって言ってましたよね(笑)
  だから乗ってるんだって(笑)」
監督「途中からスイッチ入っちゃって」

ちなみに岳くん曰く、剛くんの時だけだったみたいです。
「俺とムロさんは放置だったのに。佐津川さんの時だけ寄ってきて」
と言ってました。
監督は「緩急が大事だから」と。

ざっくりですが、本当に雰囲気だけですが、剛くんにからむのはこんな感じ?

監督とはまた是非、やりたいし、
映画をどんどん撮り続けて欲しいって言ってました。

「壁ドン、やるんですね?」

って、言われて笑ってた剛くんですが、
まあ、台本にあったらやるんだろうな。剛くんは。

実は既にラブセンでやったからね。壁ドン。

やればできるシャイなあんちくしょうです。森田剛は(笑)

あ、そうそう。「緑茶ハイ増えてます事件」は、
私も一回目に観た時に「あれ?」って思って、
今回、「やっぱり増えてる……」と思いました。

居酒屋での「俺たち底辺の人間は……」のシーンです。

映画だと増えたり減ったりするもんなんでしょう、と、監督は言ってましたが(笑)

あと「今、観てたら岳くんの耳の形が気になっちゃって、そればっか見てた」とも
おっしゃってましたが、私も気になってた(笑)

コーヒーのシーンはね、ロバみみは別のところを見てました。

こんなに極悪なサイコキラーなのに、
飲み終わったあとは、ちゃんと空き缶をゴミ箱に捨てるんだ……

と。

世の中にイライラしているようで、さりげなく社会のルールにのっとっている。

そんなワンシーンが心にとまったのは、剛くんの演じる殺人鬼に、
どこか救いがないものかと、無意識に探していたせいかもしれません。

質問ももっとあったんですが、今、もう思い出せない(汗)
岳くんに「原作を超えると言ってたけど越えられましたか」とかそんなんもありーの……。

うまく雰囲気が伝わったかわかりませんが、
剛くんのうくく笑いと笑顔炸裂の舞台挨拶でした。

ああでも、しみじみ思うんですけど、
今年はなんとかかんとか、メンバーに会えてて嬉しい。
去年の今頃は生きる屍でした。

でも、アニバコンのDVDは未だに見れていませんし、
いつファンをやめてもいい覚悟は今この時も持ち続けています。

今のところ自分はFCとavexを通してメンバーに会えてるわけではないのでね。
相変わらずですね。あははー。

さあ、次は舞台ですね。

また努力の日々が続きそうですが、
剛くんの築き上げるビニールの城でお目にかかれることを祈りつつ……。


・『ヒメアノ~ル』作品感想編

2016年05月28日 | ・ロバみみシネマ
もし、剛くん付きじゃなかったら、「ヒメアノ~ル」は観ないかもしれない。
映画、単独初主演なのに、剛くんのファンなのに、そんなんでいいのか!?

テレビでは連日、森田剛祭りの真っ最中。(←まだ見れていないので、感想はまたあらためて)

フグは食いたし、命は惜ししの状態で悶々としていましたが、
無事に舞台挨拶のチケットが手に入ったので、毒を食らって死す覚悟で
金曜の夜が吐き出した喧噪の残り香が漂う新宿に、朝っぱらから行って参りました。

まずは映画の感想から。

*****今更ですがネタバレ注意です*****アップしてからなんですがネタバレ注意です************

観終わった感想を一言で言うなら、

悲しかった。

です。

最初の方は、ムロさんと濱田くんと佐津川さんの三角関係ラブコメ的な。

そして、森田剛くんが「森田」を演じ、濱田くんが「岡田」を演じるという、
この狭い人間関係の中に、カミセンの3分の2の苗字が登場するという妙を感じながらのオープニング。

剛くんが登場すると、そこだけ空気の色が変わるように見えたのは、
「殺人鬼」というキーワードがロバみみの中で先走っていた先入観からかもしれない。

なーんにも知らずに見たら、カフェの店員に恋する内気な男の子に見えていたりしたかも。

悲しいかな、原作モノと情報量の多い今の世の中では、
まっさらな気持ちで作品と対峙することは、不可能ですね。
(「ヒメアノ~ル」は原作、読んでないですけど……)

とにかく、剛くんが出てくると、まだ何もしてないのに、

「こいつ、いつ、やらかすんだ……」

と、ひやひやしながら、観ていました。

そして、壁ドンもない冴えない男たちのラブコメが、「森田」の闇に引きずられて落ちて行くその時、
太陽が沈む昼と夜との境界線のように、スクリーンにMorita GOのクレジットが……。

ここで、か。

そうか、ここから「始まる」んだ、と、もう既に、淀みかけていた心に警報が鳴り響きました。

苦手なんです。本当に。
時代劇で刀で斬りあったり、鈍器で殴ったり、包丁で刺したりという手段は
まだ我慢できるんですが、ピストルが苦手です。

すごくいい顔してるのに、剛くん。
見ちゃいられないよ……。

断腸の思いで、残虐シーンは目を閉じました……。

そういえば、健ちゃんの「親指さがし」の時も、同じ現象だったなぁ……。
舞台挨拶付じゃなかったら見なかったし、観てても怖いシーンは目を閉じてた。

でも、なんだろう。

高校時代に「森田」が遭っていたイジメとかが、少しずつ、見えてきて、
最初は「理由なき殺人」だと、本当に消耗しちゃうんだよなって思ってたけど、
どこか人としての感情のねじれがわかると、少しホッとする。

イジメの主犯を殺したことで、彼の中ではずれた「たが」。
何かあるごとに、その決壊した部分から狂気が鉄砲水のように吹き出す感じ。

でもそれは、腕にとまった蚊をパチンと叩いて殺す感覚に近くて、
罪悪感もなく、特別に気にとめることでもなく、彼の日常の中の自然な行動の一部だったりする。

1人殺すのも、100人殺すのも同じ。

だからどんどん殺していく。そこに特別な感情なんてものもなく。

だけど、ふと思う。

佐津川さん演じるゆかちゃんへの執着は、「恋」だったのだろうか。と。

欲求のはけ口としての対象なら、それこそ誰でもいいわけだし、
もっと早く、犯すなり殺すなりしてもいいところ、
彼女が岡田くんと付き合ったことをきっかけに、殺意も暴走していくわけで、
そこは、どんな気持ちだったのかなぁと考えながら観ていました。

ラストでは、少しだけ救われました。

瞬時の判断は、眠っていた彼の本性の仕業。

そこでやっと見えてくる母親の存在や、
平凡でちょっと冴えない、教室のすみっこにいるような学生時代の姿。

普通の男の子でいさせてあげられなかった悲しさが心の中にポツンと生まれた瞬間でした。

夏の暑い昼下がりに、アスファルトに溶け落ちたアイスクリームのかけらが、
消えて行くような、そんなスピードで。

もう一回書きますが、剛くんが出てなかったら、きっと観てない。
苦手なの。本当に。

だから、

「学生服姿なんて、学校へ行こうを思い出すなぁ」

とか、

「人殺しでも、なんてオトコマエなんだ」

とか、

映画鑑賞にはあるまじき、現実逃避ならぬフィクション逃避(笑)

どっぷり入り込んで観るとしんどいので、
現実とつながったまま、スクリーンを見つめていました。

ごめんよ。剛くん。

でも、自分にナイスファイトと、声をかけたいです。

そして、こういう作品を観るチャンスをくれた剛くんに、ありがとう、かな。

そうだ。最後にひとつだけ。

ポスターのキャッチコピー。

「めんどくさいから、殺していい?」

って、どうなんだろうという疑問。

「殺す方がよっぽどめんどくさい」

って思いました。私は。

だって、映画の中の森田くん。
殺した後に、ちゃんと穴を掘って埋めたりしてるんですよ。

穴を掘ること。
運んで埋めること。

雑だけど意外と後処理も手間かかってる。
めんどくさがりの私には、連続殺人は無理だな(笑)
無視して離れた方がずっと楽。
人間としての熱量は「森田」の方が、ひょっとしたら上かもしれません。

漠然とした感じになりましたが、とりあえず、「映画感想編」を終わります。

さて、次は「舞台挨拶編」です。

※アップして2日程たってから、「あれ? 書きすぎちゃった?」と思いました。
 ネタバレ注意補足と一部削除しました。
 冷静さを失うほどの、ヘビーな作品だったということで……(汗)


・『ヒメアノ~ル』初日舞台挨拶編

2016年05月28日 | ・ロバみみシネマ
映画本編を観終わって、先日観た「ルーム」で涙した心が、
無残にもトカゲに喰いちぎられたロバみみへのブレミアムなご褒美。

舞台挨拶、森田剛くんの登壇。

「帰りにおもちゃ買ってあげるから」と言われて、予防注射に耐えた子供のような自分。
いいのか、それで? いや、いいのだ、これで。

だって、見てごらんなさいよ。

この映画のトーンに似つかわしくない客層を。
ほぼ女性って(汗)

まあ、配給会社的には、それ込みのそろばん勘定なんだろうが。

おそるべし、森田剛の集客力。

ってことで、ロバみみは朝イチの舞台挨拶に参加して参りました。

取材とか入って、準備があるのかと余裕をかましていたら、
いきなりムロさん登場。

そして、唐突に始まりました。
緊張のあまり写真撮影、録音、録画不可のアナウンスをし忘れたムロさん司会による舞台挨拶(笑)

剛くんは黒のインナー、黒のスーツ、黒の靴でご登場。
そして本人自体も黒い……。

「やっと、皆さんの目に触れてもらえることができて嬉しいです」

と、一言。

毎度のことながら、コンサートMCは結構覚えてますが、
何故か舞台挨拶の内容は忘れて帰ってくるロバみみ(笑)

メンバー同士の会話じゃないこと、映画の内容を反芻しながら帰ってくること、
これが要因だと思われますが、今回もたいしたこと覚えてません(汗)

20~30分弱くらいあったのに(汗)

ム「こういう映画なんで、何か裏話とかほっこりエピソードとか。
  僕が剛くんの撮影まで残ってたとか」
剛「自分で言っちゃだめでしょ。それ(笑)
ム「剛くんの撮影の初日、公園のタバコのシーンでね、待ってたんだよね。よろしくって」
剛「先輩風ふかしちゃってて(笑)」
ム「だって、俺の方が年上なんだからさ。
  そういうことしとけば、こういう時に言ってもらえると思って計算してんの。
  あさイチとかで俺のことキライとか言わないで。オレ、ネットとかも全部見てるから!」
剛「(笑)」
ム「一緒にスキー行くんだからさ」
剛「(笑)」

ムロさんの言葉に笑ってる剛くん。
いいぞ、ムロさん。って私は思ってました(笑)

そうそう、客席からの質問コーナーまであって、ティーチインみたいなのりでしたが、
剛くんは、その質問をうけて、

剛「最後のセリフを言いたいなぁと思って、出演依頼を受けました。
  あの年頃の男の子にとって、やっぱりお母さんの存在って大きいじゃないですか」

と。

あとは殺すシーンは「何も考えないでやった」と言ってました。

本当に剛くんはお芝居の仕事を始めてから、いったいどれくらいの殺戮を繰り返してきたのだろう?(笑)
何回刑務所に入ってもたりないな。
バイオレンスな男だ(笑)

そして、おもしろかったのは剛くんのM発言。

監督「教室のイジメのシーン、あれ、まあ(下半身が)見えないようにはやってるんですが、
   いつも、女の子にキャーって言われてる森田くんが、
   いつもとは違う女子のキャーを受けるって、どういう気持ちだったの?」
剛「……おなじ、ですね。気持ちよかったです(笑)」
客「(笑)」
ム「何? Mなの?」
剛「M……、ですね」
ム「Sっぽいけどね」
剛「気持ちいいって、役を通してですよ?(笑) 
 「森田」を通して、イジメから気持ちよくなっていく感じで(笑)」
ム「じゃないと変態だもんねぇ」
剛「(笑)」

いつも私たちがキャーって言ってるのと、
変態行為的なものに「キャー」って言ってるのと、同じなのかい(笑)

でもまあ、いつもの「キャー」も気分よく受け取って頂いてるようなので、
ますますチヤホヤしなければ、と思いました。

最後に

「今こうやって、お客さんの顔を見ても、色々な表情をしてくれているので、
 それぞれに感じてくれたものがあったのかと思いました」

って、言っていました。

結構グロッキー気味なロバみみでしたが、
笑顔の剛くんに救われました。

そして、色々な話を聞いて、
今度は冷静に、確認しながらもう一回観たいかもとも思いました。

監督がおっしゃっていましたが、あの途中でクレジットが入ったシーンを境に、
映像の中の色をなくしていったそうです。

通行人のエキストラさんも、モノトーンの衣装になっているそうです。

そして、原作とは変えたことについては、
「原作は森田と岡田は出会うことがないし、森田のモノローグで進んでいくので、
 もっと主人公の心情が刻々とわかる作りなんだけど、
 それは漫画なら効果的ではあるけど、映画でモノローグだけで創っていくのはあまり成立しないので、
 こういう作り、ラストにしました」
と、おっしゃっていました。

確かに、モノローグがないからこそ、役者の雰囲気や表情も生きてくるってものです。
セリフがないところにこそ、心の奥底にある気持ちがある。

今度は目をつぶらなくても済む作品に、出てくれたら嬉しいけど、
どんな役でも、ロバみみは森田剛にくらいついていく所存です!




・『エヴェレスト~神々の山嶺』

2016年03月28日 | ・ロバみみシネマ
宣伝番組のオンパレードだったので、なんだかすっかり観た気分になってしまい、

「もう観なくてもいっかな……」

と、お腹いっぱい状態だったのですが、観て参りました。

「エヴェレスト~神々の山嶺」。

今更、ストーリー説明は不要だと思いますので、まずは映画の感想から。

ネタばれを含みますので、この先、ご注意願います。

****************************************************************

前置きとしては、原作は読んでいません。
まっさらな状態で鑑賞してきました。

まず思ったのは、

「山の魅力に憑りつかれた男と、その男の魅力に憑りつかれた男の話」なんだな。

です。

確かにタイトル通り、メインの舞台はエヴェレストだし必要なアイテムなのですが、
ロバみみ的にはそれは物語をドラマチックに見せる背景のようなもので、
今回、5000メートル付近でロケとか、実はそんなんは、特に映画の評価には関係ないなと
個人的には思ってました。

どんな人間がその物語の軸に立っていて、
どんな人たちがその主人公に影響を与えて、
そして、どんな風に心が動いていくのか。

そのありさまを観たいわけです。

だからね、たとえばこの物語を、山に見立てた張りぼてが一つあるだけの
そっけない舞台装置でやったとしても、
「おもしろい」と思えるものであれば、観に行ってよかったーと思うわけです。

結果、どうだったかというと、おもしろかったです。

原作を読んでないので、比較したらどうとかはわからないのですが、
山岳カメラマンの深町と一緒に、羽生の単独登頂を応援できた自分がいました。

滑落して死に至る人間にカメラを向けることのできた深町が、
羽生の死だけは受け入れることができずに葛藤する心の変化。

そこには羽生という登山家の絶対的な魅力が必要であるわけで、
まずはそこですよね。

初めて登山家として名前を上げた時の羽生のセリフ。

「パートナーなんて誰でもよかったんだ。俺一人でもやれたさ」

この一言を一緒に命がけで山を登った当事者である男の前で吐くだけで、
羽生のキャラクターが伝わってきたし、
のちのち描かれるエピソードで、冷たいだけの男じゃないこともわかってくる。

深町に気持ちがシンクロするように、羽生を追いかける目線で映画を観ていました。

なので、クライマックスは羽生のエヴェレスト登頂成功か否かだと
思ってしまっていましたが、そうではなく……。

「そっか、この物語は深町の物語だったんだ」

と、途中で気づきました(汗)

なので若干、ラストでは、

「なんであなたが今さらエヴェレストに登るの? しかも一人で?
 それは無謀なのでは……?
 そして後々、お金になるリターンもないのに、その登山資金はどこから?
 深町さん、あなた既に借金ありますよね?」

と、冷静になってしまいました。

そして、さらにビビったのは、氷結・阿部寛。

ちょっと心臓が跳ね上がりましたよ(汗)

急に蝋人形の館みたいになってしまい、感情移入しきれんかった。

ロバみみ、勝手に、深町くんが雪の中で見つけるのは
リョウコさんから返すように頼まれたペンダントだと予想してたんですよ。

羽生とリョウコさんの二人の愛の証を持って、下山してめでたし、めでたし、だと……。

そしたら、エヴェレストがいきなり蝋人形の館になっちゃったのと、
深町が羽生に返したはずのペンダントを持ってたのとで、

「そのペンダント、返してなかったんかい!? 約束不履行やないの!」

と、思ってしまい、あの岡田くんの一番の泣きの見せ場で置いてきぼり状態。
まさにロバみみ自身が遭難してしまった瞬間でもありました。

とはいえ、エヴェレストの雪をも溶かすほどの男たちの情熱は伝わってきた映画でした。

深町がパスタみたいのを食べる時に、
フォークの先で1~2回いじってから口に運ぶ仕草は、
岡田くんのクセなのか、深町としてやっているのか、
そんなことを考えながら観るのも楽しかったです。

そして、上演後の舞台挨拶。

というよりは、トークショーでした(笑)

普通は15分くらいな感じだと思うんですけど、30分くらいありましたから(笑)

というのも、ゲスト登壇した登山家さんたちが、まあ、よくお話になられる(笑)
岡田くんの話が3割、登山家さんたちの話7割。みたいな(笑)

そのパワーに押され気味の岡田くんは

「いくつになっても、歳を重ねても、皆さんのように何かにチャレンジしていたいと思う」

って、数回、コメントをかぶらせてましたからね(笑)

お名前を失念してしまいましたが、
一緒にエヴェレスト撮影に同行された方は、めっちゃチャーミングで
岡田くんは「一緒にイエティ(雪男)探しをしましたよね」って、言ってました。

あの方、撮影中、岡田くんのおもちゃ、いえ、お気に入りだったに違いない。

他には何を話してたっけかな。

えっと、愛子さまのお隣で映画を観て、愛子さまとお話をしたという話題では、
内容を訊かれて「ヒミツです」と言ってましたが、
「ぶっちゃけて言うと……」と教えてくれたのは、
「皇室日記」の内容通りです(笑)(←自動録画されていて、何ごとかと思いました)

あとは阿部さんとエヴェレストに登りたいとかね。

「考えとくって、遠回しに断られた感じでもあるんですけど、
 一応、約束を取り付けたんで」

だそうです。

年配ながら超人的でお話好きの登山家さんたちに囲まれて、
なんだかアットホームな雰囲気の舞台挨拶でした。

ネパールは、ロバみみの憧れの地のひとつなので、
胃腸が丈夫なら是非行ってみたい国です。

少女を神とする「クマリ」とか、すごく興味深い。

神様に近い国な印象。

エヴェレストを見上げただけでも、神聖な気持ちになりそうな気がします。

どこでも臆することなく旅ができる強靭な胃腸が欲しいなぁ……。

そんなことを思いつつ、「エヴェレスト~神々の山嶺」の感想を終わります。

・『駆込み女と駆出し男』初日舞台挨拶

2015年05月16日 | ・ロバみみシネマ
「駆込み駈込み女と駆出し男」を観て来ました。
本日初日、舞台挨拶付です。

まずは映画本編ですが、すごくよかったです。

江戸時代の駆け込み寺に駆け込む女たちと、
駆け込みをサポートする門前宿屋の人々のお話。

大いに笑い、そして泣きました。

駆込み女である戸田恵梨香さんは、働かずに女を連れ込んでは暴力をふるう夫から逃れ、
道場の娘であった内山理名さんは、道場破りで乗り込んできた男に
全てを奪われ無理やりの結婚に苦しみ、仇討ちを心に誓い、
満島ひかりさんは、正妻ではない妾の立場で駆け込みをする。
ちなみにそのお相手は堤真一氏。

それぞれの事情、それぞれの悩みがあって、
スピンオフで一人一人の作品を作れそうな奥行がありました。

特に満島さんと堤さんのカップルはよかったねぇ……。

他にも、花魁の身代わり駆け込みとか、
男子禁制の寺での神野三鈴さんの妊娠騒動とか、
宿屋に引き取られている、おタネちゃんの悲しい過去とか、
女であるが故に招いてしまった不運や、背負いこんでしまった苦労のエピソードが
脇の登場人物たちに至るまでしっかりとあって、
切ないやら悲しいやらで、涙を誘います。

そして肝心の主演の大泉さん。
医者の見習いで、宿屋の主人・樹木希林さんの甥っ子という役どころ。

話はそれますが、ロバみみは大泉さん好きです。
頭の回転が速くて、ちょっと情けない。そんな雰囲気の人に心惹かれます(笑)
そんなニアな理由で、森山直太郎くんも最近気になります(笑)

えーと、話を戻します(汗)

ともすると重苦しいテーマなのに、こんなにも笑えて温かい気持ちになれたのは、
大泉さん演じる信次郎のすっとぼけていながらも、
機転と優しさのにじみ出ているキャラクターによるものが大きいのではと思いました。

宿屋の番頭、木場勝己さんの奥さんであるキムラ緑子さんとの掛け合いは最高!

もちろん、大真面目な東慶寺の院代様とのやりとりも、おかしくておかしくて(笑)

宿に押しかけてきた茶屋の用心棒(?)のヤクザ・橋本じゅんさんとの
丁々発止はもっと見ていたかった~

橋本じゅんさんて、映像だと舞台でのあの魅力が伝わり切れていない気がして、
いつももどかしくて仕方なかったんですが、
この映画では、あのお茶目さんぶりが発揮されていて、

「やった! やったね! じゅんさん!」

と、心の中で思わずガッツポーズをしたロバみみです(笑)

時代劇ですが、笑って泣けて、ハラハラドキドキして、
時代が変わっても、人の心の中には共通する「想い」があると
改めて感じることのできる映画です。

悪役の北村有起哉さんのその後とか、大立ち回りのあとの処遇とか、
密偵の玉虫の心の変化をもう少し丁寧に見たかったとか、
細かい気になる部分は色々ありますが、143分の作品。
インターミッションなしに見せるには、これが限界なのかもしれませんね。

でも、こういう心が温かくなる作品、大好きです。

観終わって最初に思ったのは、自分がこの世を去っても、
こんなふうに誰かの心を温かくする作品を遺した井上ひさし先生は
やっぱりスゴイということでした。
(原作は読んでいないので、映画化でどのくらい脚色されているかわからないのですが……)

舞台挨拶は、大泉さんのトークがやっぱり秀逸(笑)
首つりシーンはスタントなし、カット遅しで辛かったみたいです。

監督「いい顔してたから」
大「そりゃそうですよ。首吊られてるんですから!」

あと、武田真治さんの戸田さんへのDVシーンの裏話もおもしろかったです。

武「(怪我しないように段取り指導があるかと思ったらなくて)とりあえず、自分でやってみてって。
  戸田さんのスタントもなくて自分でやるって言うし、
  僕、そんなに暴力の引き出しもないのに……」

大泉さんにDVシーンを褒められると、
「それが原因で独身なのかとか思わないでください」
と、言ってました(笑)

他には鏡開きをする前に、うっかり鏡が開いてしまい、
「お酒の匂いが漂ってますけど(大泉さん)」状態になっちゃってました(笑)

とにかく大泉さんの話っぷりは、
取材のテレビクルーの方々も声に出して笑っちゃってるくらいでした。

そんな「駆込み女と駆出し男」。

壁ドンも肩ズンもありません(笑)

若い人も楽しめるかどうかなんて、ロバみみにはわかりません。

だから無理には勧めません。

スマホが転がってもおかしい年頃は、キュン死とかそんなんで十分なのかもしれません。

だって、最大の悩みが恋愛っていうキラキラした時代に、
わざわざ、その果ての悲しみとか苦しみとかを垣間見て、
耳年増になんてならない方がいいのかもしれないって思うから。

でも、物語の中に入って、登場人物の気持ちに寄り添う想像力は、
持っていても無駄にはならないと思います。

じゃないと、人にやさしくなれないからね。

だから気が向いたら、是非、こんな作品にも触れて欲しいと思います。

ここに書き連ねた俳優さんの名前だけでも、すごい顔ぶれです。

このキャストで舞台をやろうとしたら、チケットは瞬殺。
レアチケ間違いなしです。

それを千円札2枚も出せば見れちゃうわけですから、お得感ありです。

監督の続編発言に期待しつつ、久々の映画レポを〆たいと思います。

御高覧、べったべった、だんだん。

注釈:これは作中に使われる戸田さん演じるじょごのお国ことばです。
   出雲弁かなって思います。
   神社好きのロバみみが出雲に出向いた際に、色々勉強していて知った言葉。
   「だんだん」は出雲弁で「ありがとう」です。

・『蜩ノ記』初日舞台挨拶

2014年10月05日 | ・ロバみみシネマ
昨日、初日を迎えました「蜩ノ記」の舞台挨拶に行って来ました。
ロバみみが参加したのは六本木の回です。

どうしても「かげろう」と間違って言ってしまうんですが、「ヒグラシ」ですね。
夕暮れ時に「カナカナカナ…」と淋しげに響くその鳴き声は、夏の終わりを知らせる切なさがあって、
人生の終わりを迎えようとしている主人公とリンクするようですね。

まず映画本編は、主人公が切腹するまでの3年間を描いていて、
それって間延びしないのかなーと思っていましたが、大丈夫でした。

季節の移り変わりがきれいに映像に映し出されているし、
柚子の花が咲いたり、井草の織物のグレードが上がっていたり、
だらだら3年間を描くのではなく、上手に時間経過が表現されていました。

そして時代劇って、大変そうだなぁと観ていてまず思いました。
とにかく所作がね、色々決まりごとがありそうなので。

書状を相手に差し出す所作ひとつにしても、右回しで手紙をひっくり返すのか、
左回しでやるのか、頭がこんがらがりそうだし、
手をついて頭を下げるにしても、どのあたりの位置に手をつくのか、
頭の角度とか、目線とかも指示があったりするんだろうなー。
食事の作法も、まあ、細かく決まっていそうだし。

それプラス、セリフですから、すごいですよね。
でもそれを大切にするからこそ、日本人の、武士の清廉さみたいなのが伝わってくるんですね。

ストーリーは宣伝しまくりなので、割愛しますが、
映画館じゃなければ、ロバみみはもっと泣いていたと思います。
人がいると、恥ずかしくて遠慮しちゃって、あまりダーダー泣けないんですよね。
って、それでも泣いたんですが(笑)

監督が、舞台挨拶でおっしゃっていたのですが、
「大切なのは人物をきちんと描くことだ」と巨匠・黒澤監督に教えられたそうですが、
ロバみみは、農民の源吉くんが家族や周りの人たちを守って、命を落とすエピソードにまず泣けました。

脇役なんですけどね、その世界の中で生きる想いが伝わってくるわけです。
ちゃんとはしっこの人物まで、行き届くって難しいことのような気がする。

ロバみみが時代劇っていいなーと思うのは、たくさんの制約があって、
思うように生きられない葛藤とかもあって、
人の心の振れ幅が大きいところだったりします。

「ケータイでコクる」

とか、易々しい感じじゃないからいい。
もどかしかったり、理不尽に命を落としたり、その分気持ちが強く伝わってきて、
感情移入してしまう。

寺島しのぶさんが、役所さんを若い頃、心憎からず思っていたことを語るシーンもよかったな。

美しい景色をを見ると、どこかで同じようにそれを見ているだろうかと
想い馳せることが、大切な縁(えにし)なのではないかと思う。

みたいなセリフ。

感動したわりに記憶が曖昧で申し訳ないんですけど、
とても美しい言い回しでした。もう一回、じっくり聞きたいです。

そしてやっぱり原田美枝子さん、素敵でした。
セリフもなく、切腹する夫の死に支度をする妻の姿に、泣かずにいられませんでした。

役所さんもね、最後の最後、あの後ろ姿に泣かされました。
あのシーンは、客席にいる人たちもみんな秋谷の背中を見送っているわけですから、
泣いちゃいますよね。

源吉くんも秋谷さんも、やっぱり最後は笑うんですね。
愛する人たちのために。
そこがまた泣けるわけです……。

今回は岡田くんが主役じゃなかったのが、ロバみみ的にはとても嬉しかった。
大きい役者さんたちの隣で頑張る姿がいいです。
いつか岡田くんも、背中で客を泣かせる役者になって欲しいです。

さて、肝心の舞台挨拶。

岡田くん、スーツ姿でパリッと登場してきましたけど、
なんかますますギリシャ彫刻みたいになってた。顔が。
テルマエロマエ3があったら、間違いなくオファーくるよ(汗)

えーと、インタビューは、鑑賞後ということで、
好きなシーンとか聞いていましたね。
他の会場と同じかもしれませんが、役所さんも岡田くんも、
最後に秋谷が奥さんの手を握るシーンだそうです。

岡田くんは撮影を見学していたそう。

「お金払ってでも見たいのに、なんなら逆にお金もらってますからね。はは」

ですって(笑)

他の会場で、登壇する時に役所さんが階段で原田さんに手を差し延べてエスコートしていたので、
岡田くんも堀北さんに同じようにしようと思ったら、速攻、

「大丈夫です」

と、フラれたそうです。

ちなにみ本編の中で、薫の手をとって階段を上るシーンは、
現場で急きょ決まったそうです。

あとは、「あの、あの、ってあのが多いですけど、あのー……」って言っちゃって、
笑ってました。

岡田くんが「小泉監督の、役所さんの役にたちたい」と思って挑んだという「蜩ノ記」。
心に残る作品にしたいという監督の想いもつまっています。

ツンデレ、壁ドンにキュン死。

とかも悪かぁないですけど、ロバみみはお金を出して見るなら、こっちだなーと思いました。


・『永遠の0』

2014年01月26日 | ・ロバみみシネマ
舞台挨拶に行けなくてスネていたんですが、
やっぱりこの作品だけは観てあげないと……、と思って行って来ました。
岡田くん主演の「永遠の0」。

ロバみみは両隣りに人がいる状態で映画を観るのはあまり得意ではないので、
平日にこそっと行って参りました。
世の中にはレディースデーなんて嬉しいサービスがありますから。

チケット売り場の兄ちゃんに、「両隣はいませんね?」と念押し確認。
ええ、そうです。一人で行って来ました(笑)
基本、芝居も映画も一人で行くのが好きです。

映画は原作を読んでいたので、最大の泣きどころであるオチは知ってました。
まあ、知ってても泣いたけどさ……。

既に観た友人の一人が、

「ゼロ戦をいいものとして映している感があって心配になった。
 戦争賛美にならなきゃいいけど」

と、危惧していたので、ロバみみもどんなもんかな、と思っていたのですが、
ゼロ戦を奉るような感じには見てとれなかったので、ちょっと安心しました。

とは言っても、ゼロ戦の戦闘シーンは、
生身の人間が映っていない場面も多く、
個々のパイロットが背負っている個人的な想いや事情までは見えないわけで、
ゲーム感覚に陥ってしまうというのはあったと思う。

十把一絡げに撃ち落してしまっても、それが快感になるような
実感を伴わないシューティングゲームと一緒というか……。

でも、もしかしたら、刀で人を斬るという時代が一番、
人を殺めるという実感があったのかもしれません。

銃が人の手に握られてから、遠距離から人の命を絶つことができるようになってしまって、
罪の意識も恐ろしさも、人と人との距離が離れるほどに薄くなってしまったのかもしれない。

とはいえ、岡田くんの宮部久蔵さん。よかったですね。
セリフが少ない上に、回想シーンで途切れ途切れの出番。
その都度、戦況も心境も変わっていくので、演じるのは大変だっただろうなと思いました。

橋爪功さん、舞台ではトボけたおじさんの役で拝見することが多いのですが、
やっぱり、味があるなぁ。
長生きして欲しいです。

濱田岳くんはとても好きな役者さんです。
なんかいいですよね。
「ポテチ」も観たいなーと思ってて、観れてないんですけど、
伊坂幸太郎さんの原作「フィッシュストーリー」を読んでいて、
濱田岳くんはきっと素敵だったんだろうなーと、想像するに難しくなかったです。

そして映画を観て思ったことは、やっぱり原作を読んで欲しいってことでした。
確かにわかりやすかったし、悲しかったし、切なかったけど、
ちゃんと戦争を知るには、詳細に書かれた文章をゆっくり追って欲しい。

映画は膨大な戦争記録の一部、ダイジェストでしかない。

もちろん、知る、ということの入り口としては逸品には違いないです。
視覚に訴える強さというのも、すごくあると思うし。

そんな風に割と冷静に観れていたので、いつものように
グチャグチャになるほどには泣かずに済んだかな。

まあ、映画館って、本当に気を遣っちゃって、
心の赴くままに泣けないからってのもありますが、
それでも、ロバみみ、友達が「泣き出すの早っ」と笑うくらいの泣き名人(?)なわけで(笑)

「ここで泣く? もう?」みたいに、今、前後左右の人に思われてるんだろうな……と、
思いながら映画を観るのって、自分自身も気が散ってしまうので、
できれば一人ぼっちで観たいんですよね。

観終わってからも、人の感想とか聞きたくないの(笑)
ロバみみが観た2時間は、ロバみみだけのものだから、
人の意見に散らかされたくないんです。

だから、周りの人たちの会話が聞こえないように、
小走りで逃げるように劇場を去りましたよ(笑)

そして人の感想は聞きたくないくせに、自分の思ったことはいいたいので、
こうしてブログに書き殴る。
どこまでも身勝手な女です(笑)

ロバみみ的には、やっぱり、戦争が終わって、
染谷将太くんが松乃さんの元に現れた時に、
久蔵さんからもらったフロックコートを着ていたのを見た瞬間は、
かなりグッときました。

「ああ、約束通り、久蔵さんは戻って来てくれたんだな」

と、思ったら切なくてね。

そして、エンドロールの一番最初に出た「岡田准一」という四文字は、
なんだか初めて目にする役者さんの名前のように見えました。

それは、V6ファンとしては、ちょっと淋しい気持ちでした。

とはいえ、目の下にクマを作って心ここにあらずの久蔵さんを見た時には、
「この岡田くん、どっかで前にも見たことがある……」と、思い、

あ゛、ぶっさん……だ。

と、死ぬ間際のぶっさんを思い出すほどの、ファンとしての歴史も感じつつ……。

なんかとりとめもないことばかり書いてしまいましたが、
「永遠の0」。

レディースデーにもかかわらず、たくさんのサラリーマン男性が一人で観に来てらっしゃいました。

きっと岡田くんの代表作の一つになるに違いありませんね。

・『地獄でなぜ悪い』初日舞台挨拶

2013年09月28日 | ・ロバみみシネマ
「あまちゃん」がサワヤカな最終回を迎えた本日、
血みどろムービー、「地獄でなぜ悪い」の初日舞台挨拶に行って来ました。

こういうスプラッタ系の映画は、すごく苦手なのですが、
一応コメディということなので、もしチケットが取れたら行こうかな…と思い、
トライしたら、神席ゲット!

マジですか。
じゃあ、行ってきますよ。

ってことで、新宿バルト9で行われた初回の舞台挨拶に参加して来ました。

いやー、「これって、いつ笑えばいいの?」って、
思いながら観ていたんですけど、まあ、徐々に堤さんのお茶目シーンが出てきて、
半ばくらいからかなぁ?
やっと時折、笑うことができました。

ヤクザがヤクザ映画を作る。
ってストーリーで、そこに一般人も巻き込まれて、最後は血の海…みたいな。
もう、ラストあたりでは皆イッちゃってるから。

抗争シーンの殺し合いがあまりに長くて、
「いつ終わるんだろう」と、途中から見ていて辛くなりました(涙)

「試写で見て、なんておもしろいんだろうと思ったんで、
 僕は皆さんと同じ客席側で観てみたい」

と、堤さんは言っていたし、
作品自体も、海外で賞を受賞しているようなので、評価は高いのかもしれません。
ただ、ロバみみが、苦手分野なだけです。すみません。

「キル・ビル」とか、ぜんっぜん、わかんないし…。
みたいな人間なんで(泣)
お金払って、人殺しのシーンとか見て楽しめるタイプじゃないんです。

でも、イケメンは見て、ものすごーく楽しめるタイプなんで、
このジレンマに泣くロバみみ。

いや、スーツでパリッと現れた堤さんと長谷川さん、めっちゃ素敵でした。
国村さんを二人ではさんで立つ姿は、本当に組長と若頭2トップみたいな。
凛々しいわー。

今回はリレー方式で出演者から出演者へ年の順で質問するというインタビュー形式でした。

長谷川さんからの「モノマネと演技の違いは?」という質問に応えていた友近さんが、
突然、中森明菜のモノマネでしゃべり始めたんです。
客席は大いに笑って湧いたんですけど、最後に長谷川さん。

「今のは、どなたのモノマネですか?」

もう、ここが吉本新喜劇の舞台なら、出演者総ズッコケ間違いなしですよ!!!!
客席のロバみみも、椅子からずり落ちそうになりました(笑)
長谷川さん、天然なの? ただのボケ殺しなのー?(涙)

「小さい声でしゃべったら、それは中森明菜です」

と、友近さんは応えてましたけどね(笑)

そして、その友近さんからの堤さんへの質問。

友「変顔がおもしろくて、ずっと笑ってしまった。あの顔芸は鏡を見て練習するんですか」
堤「監督がOKだけど、もう一回とか何回もやらせるんですよ。
  おんなじことするわけにいかないから、毎回変えて、そのうちの一つを使って頂いた。
  あんなもの、練習するわけがない。ただ、ふざけてただけ!」

と言って、笑わせてましたが、本当に堤さんの顔芸(?)、おちゃめで面白すぎました(笑)

友「もうひとつ。私はしゃぶしゃぶ屋さんで、自慢のゴマダレですと言われても
  ポン酢でお願いしますと言うような女なんですが、そういう女性をどう思われますか?」
堤「僕はゴマダレ派なんです(笑)肉はゴマダレ、野菜はポン酢。
  今度、ゴマダレも試してみて下さい」

ですって(笑)

そして、堤さんから監督への質問。

堤「監督って、どんな子供時代だったんですか?」
園「なんで服着なくちゃいけないのかがわからなくて、学校によく裸で行ってました」

もう、この一言に今日イチ、笑いました(笑)

なんなの、監督のこの赤塚不二夫ワールド的なエピソードは(笑)
やっぱり、鬼才で奇才な人って、平凡な子供じゃなかったんだなー。
当たり前をものともしない感性が、大人になって花開くんですね。

そして、星野源さんからのお手紙。
二階堂ふみちゃんがウルウルしてしまったようですが、
ロバみみはぜひ、ナマで会ってみたかったです。

すごく気になる人なんですよね。
ミュージシャンだって、全然知らなくて、
この間、腹かかえて笑ったウッチャンのNHKのコント番組でチラッと見て、
「あ、なんか、この人いいかも」って思っただけなんですけど、
この映画に出ていて、それも、結構いい感じだったんで、
早く復帰できるといいなと思っています。

「こんなに血の流れる映画なのに、R指定がかからなかったらしいので、
 是非楽しんで頂きたい」

みたいなことを堤さんがおっしゃっていて、ものすごく驚いたのですが、
その言葉をお借りして、今日のブログは締めたいと思います。

・『ジャニーズフィルムフェスタ』~やっぱりV6ヒイキ目線で

2013年08月11日 | ・ロバみみシネマ
V6がらみのイベントがなんもないので、せめてフィルムフェスくらい行っとくか…と、
重い腰を上げて行って来ました。

いやー、びっくりするほど、女子率が高かった。
違うな、100%女性しか見ませんでした。

ロバみみは第一バルコニーのほぼ正面の席だったんですが、
とっても見やすかったです。
舞台挨拶があるならまだしも、躍起になってアリーナ抑える必要なんてないです。
段差のないところからスクリーン見上げての2時間より、バルコニーがオススメ。

地方組で行けない方もいると思うので内容も書きたいんですが、
やっぱりNGだと思うので控えます。

まずはキャスターチームのイノッチ。
同席者は太一くん、亀梨くん、桜井くんでした。

さすがに和気あいあいの座談会。
あんなにしゃべる亀梨くん、初めて見たし。
とにかく、平家派二人はゆるくて、古い(笑)
でも、やっぱり見てて好感が持てるし、妙に安心感があってさすがでした。
あの精鋭メンバーの中にイノッチの顔があるって、なんか誇らしかったです。

そして、次は映画俳優チーム。ここは男前な岡田はんの登場。
同席者は斗真くんと二宮くん。

ここはジャニーズの中でも層が厚い部門だと思うんですが、
選ばれし者はたったの3名。

そういえば、今話題の半沢直樹に出てる子。
名前知らないけど、あの子、なんかいい気がする。
アイドルしてる姿が想像できない感じもいいし、主役級のクセのなさもいい。
いや、これでも褒めてるつもり。

ロバみみが他Gのタレントを褒めるの珍しいんだけど、素直にそう思いました。
話題作にひょっこりキャスティングされた運も実力のうちですが、
地道に脇でコツコツ努力して、いつの間にかいい俳優さんになれればいいですね。
人気だけで主役やってると、あとから辛くなる時も来るでしょうから…。

えっと、話を戻して、たゆまぬ努力を続ける主役級の3人は、
シアターのセットの中、お互いになんて呼び合ってるかとかから始まって、
何きっかけで芝居を好きになったかとか、
後輩と共演する時はどんな気持ちでやってるかとか、
本番前にどんな準備をするのかとか、まあ、役者論トークを展開。

久しぶりによくしゃべる岡田くんを見たし、
現場の岡田くんのスタンスみたいなのも聞けて楽しかったし、
斗真くんと岡田くんの「へぇ」な関係も初めて知ったし、
二宮くんの岡田くんに対するツッコミも「もっと言って!だから私たちが泣くはめに…」と
心の中で頷きながら見ていました。

共演した後輩の立ち位置のとらえ方とかも納得だし、
そんな後輩への接し方も、岡田くんらしかった。
そして、初めての作品って話題では、思わず笑ってしまいました(笑)

で、お次は舞台俳優チームの坂本くん。
なんか、シャンパンで乾杯しちゃったりして、高級ホストクラブみたいな雰囲気だったな(笑)

ここのセクションの他のメンバーは東山さんと光一くんとタッキー。
この王子様ジャニーズ王道ステージ路線に坂本くんが入るとは…。

ここでも初舞台の話とか、舞台の失敗談とか、
座長として現場でどういう心構えでいるかとか、そんな話をしてたかな。

剛くんがここにいないのが不思議だった。
今、名だたる演出家に高い評価とオファーを受けているのは、
森田剛、その人じゃないかと思う。

でもまあ、お金を払って違うグループファンの人まで見にくるシロモノに
積極的にトークに絡みそうにない剛くんをお出しするのも……、と
担当でありながら考えてしまいました(汗)

ともあれ、全然、期待しないで行ったんですが、案外楽しめました。
色んな話が聞けて楽しかったし。

ただ、某若手グループファンの小娘どもが、いちいち「かわいー」とか
ペチャクチャしゃべりながら見てるんで、

「おまいら、家でテレビ見てるんと違うんじゃ! 控えんかい!」

と、キレそうになりました。

ジャニタレファンが垣根を越えて集まるイベントはこれだから嫌なんだよな。
グループの品位が下がるから、気をつけた方がいいと思う。

ま、それは置いておいて、グループの半数が出演するなら…と出かけた
ジャニーズフィルムフェスタでしたが、実は、半数越えの出演でした(笑)

まあ、これは観てのお楽しみってことで。

次回は、「天然キャラでバラエティ進出チーム」を増設して
健ちゃんあたりをぶち込みたいです。
ここのセクションはあとは相葉くんとかかしらね。
あとは、グルメレポーター部門にもちろん、長野くんね。

やっぱり、ロバみみはV6が一番なんです。結局ね(笑)

・『俺はまだ本気出してないだけ』プレミア上映会

2013年06月11日 | ・ロバみみシネマ
6月15日公開に先駆けて行われた「俺はまだ本気出してないだけ」の
プレミア試写会に参加して来ました。

原作は読んだことないんですが、
堤さんは「俺じゃないだろう…」と、最後まで山田くんに愚痴っていたそうです。
(BY 山田くん)

確かにポテッとしたフォルムのやる気のなさそうなオッサンは
堤さんのビジュアルとは重ならないですね。
この日の堤さんは、スーツでピシッとしてて、カッコよかったですし。

映画のキャンペーンで、ファースト・キッチンの一日店長をした話とか、
火曜サプライズでもその様子が放送されていましたが、
甲子園球場で始球式をした話なんかが出てました。

興味深かったのはAKBのさっしーの話でしたね。
撮影が週刊誌が出た3日後くらいだったみたいで、
監督は「芸能界で今後もやっていく気持ちがあるなら、お願いしたい」と
おっしゃったらしいですが、
実際、現場では、どうやら寝ていなかったらしいさっしーは
顔がパンパンで、アイドルとは思えない様子だったらしいです(笑)

堤さんが、さっしーがAKBだと知らなかったというのもスゴイですが、
もっとすごいのは、さっしーが堤さんを知らなかったということ。

「堤さんとガッツリ芝居してもらうけど大丈夫?」

と、監督が尋ねたら、

「はい、頑張ります! ところで堤さんてどなたですか?」

と言われたらしいです。

しかし、あの一連の騒動の1年後に総選挙で1位になるなんて、
誰も想像できなかったですよねー。
もちろん、監督もそうだったらしく、いいタイミングだったと笑っていました。

でも、誰にでも1年後には想像のできない自分が待ってるのかもしれないですね。
頑張っていれば…。

あ、話それました。
さっしー、舞台挨拶にも登壇してないのに…(汗)

登壇していた紅一点は、橋本愛ちゃん。
今、「あまちゃん」のユイちゃん役で大活躍ですね。
とてもタイプです。あの手のお顔立ち。かわいかったー。
堤さんには終始「NHKで忙しいから」と突っ込まれていました。

そして30分ほどの舞台挨拶の〆は堤さん。

「原作のイメージとは違うかもしれませんが、
 原作の青野先生が、太った人のキャスティングでのオファーでは
 ずっと首を振り続けていたところ、ボクでと話を持っていったら
 OKして頂けたということだったので、
 イメージと違うかもしれませんが、僕のせいではありません(笑)」

みたいなことを言っていた気がします。

「原作とは違うかもしれないけど、いい話になっていると思うので」と
最初の方にも言ってたかな。

ほんっとうに、舞台挨拶は短いのに、すっこーんと忘れてしまう。いつも。

あんなに長いVコンのMCは比較的、記憶にとどめておけるのに何故…?

と考えていて、答えが見つかりました。

舞台挨拶はMCの質問と登壇者の返答。
VコンのMCはメンバー同士の会話。

ここに違いがありました。
しゃべってる人、全員に興味があって、
かわいくてバカバカしい会話のキャッチボールだから、
そのやり取りを覚えていられるんだなーって思いました。

肝心の映画はというと、おもしろかったです。
大爆笑というよりは、クスクスッ、あははーって感じかな。

石橋蓮司さんと堤さんとの掛け合いが絶妙すぎて笑えます。
濱田岳くんも、ゆるい編集者役が無責任っぽくてよかったです(笑)

勇者ヨシヒコ・ファミリーのムロツヨシさんも、出番は少ないけど、
いい味出してました。
あと、看護師さん役でチラッと出ていた池谷のぶえさん。
もっとからんで欲しかったなー。

そして、なんだか、山田くんがとってもかっこよかったです。

「フライ・ダディ・フライ」とは、また違った方向にダメオヤジな堤さん。
なんの根拠もなく突っ走る姿が、おかしくて憎めません。

「将来って、もう俺、来ちゃってるじゃん」

このセリフが一番、ロバみみの心に刺さりました(笑)



・『天地明察』舞台挨拶

2012年10月01日 | ・ロバみみシネマ
観測史上最大の大嵐の去った後のように晴れ渡る~♪

と、思わず歌いたくなるような台風一過の青空の一日。

取れたら行くか…と思ってトライしたら、チケットが手に入ったので、
「天地明察」の舞台挨拶に行って来ました。
センター前列から、ガン見してやったぜ。ふふ。

デニムに帽子姿の岡田氏。
生で動いてるメンバー、久々だわ…。

MCの女性が質問中に「監督しゃん」と言ってしまったんですが、
岡田くんは、

「監督しゃんに(笑)、岡田くんの星を見る目を撮りたくて
 僕に決めたと言われた」

みたいな話をしていたかな。

ほんっとに、コンサートMCはわりと覚えていられるんだけど、
映画の舞台挨拶の内容って、すぐに忘れちゃうんですよね。なんでだろ?

あとは、大人になってシャンとしてる姿と最初の無邪気な感じを演じ分けるのが
順撮りじゃないので気をつけたとか、そんな感じ?

抽選会もありましたね。福袋的なものがもらえてました。

正味15分ほどでした。
案の定、岡田担の皆さんは舞台挨拶終了と共に猛然とダッシュ。
ロバみみは映画、きっちり観ましたが、もうみんなほぼ初見じゃないもんね。

一回15分として4回。
半日で約1時間、岡田くんと一緒に過ごせるなら、気合で全部入りたいよね。
この時期、マジ貴重だし。そんなひととき。

で、皆が去って行ったので、ロバみみは後方席に移動して、
見やすい席で悠々と拝見させて頂きました。

おもしろかったですよ。
去年の岡田くんの頑張りがまぶしかったです。

算術と天文と囲碁以外には無頓着な青年の役なので、
SPのキリリとした岡田くんじゃなく、ぼやーんとした昔の岡田くんが偲ばれる感じ。

魚の干物をぶら下げて、口をあけながら笑って走るデコパな岡田くんを見た瞬間、
無邪気でかわいかった頃の岡田くんにタイムスリップしたかと思った(笑)

でも、キラキラした目で星を見つめる岡田くんは、素敵でした。

そして、佐藤隆太くんも出てたんですね。

「マスター!! ぶっさん!! 木更津コンビ、共演~」

などと、余計なこと考えてしまったロバみみでした(汗)

安心して幅広く皆が観られる作品でした。
でも若干長い?って思ったんですが、何分だったんだろう。

今、調べたら、141分でした。

もう少しコンパクトでもよかったかも。

監督は「算哲の成長と夫婦愛」を描きたかったとおっしゃってました。
もう少し、夫を想うエピソードが妻一人のシーンで織り込まれていたら、
感情移入しやすかったかもなぁ。
いやいや、でも、もうこれ以上長いと飽きちゃうから(汗)
主役は算哲だしね。

映画の宣伝なので不可能だとはわかっているものの、
岡田くんにメンバーの近況とか聞きたかったなぁ。

昨日の「にこ健」、レコーディングの話を健ちゃんは書いてくれてたけど、
なんか文章に元気がなかった気がして……。

岡田くん、健ちゃんは元気に笑っていますか?

先週のにこ健もちょっとおセンチになってたし、
今年はファンのみんなが健ちゃんのそばにいるよって、
健ちゃんを笑顔にしてあげられなかったから、ちょっと心配。

また話題がそれちゃいましたが、真田広之さんの贅沢なナレーションをはじめ、
松本幸四郎親子、そして油の乗り切った中井貴一さん他、
豪華俳優陣に囲まれて主役としてエンドロールに
一番最初に名前が出る重責を担った岡田くん。

その頑張りを、是非、観て感じて下さい。

ロバみみは、えんの「天地明察にございます!」のセリフがお気に入りです。

馬券に当たった剛くんに走り寄って

「明察にございます!」

と、言いたいロバみみなのでした(笑)

・『BRAVE HEARTS 海猿』舞台挨拶

2012年07月14日 | ・ロバみみシネマ
『BRAVE HEARTS 海猿』舞台挨拶に行って参りました。
キャスト勢揃いの2回目の舞台挨拶です。

まずは映画本編。
うん、泣けました。
泣くと思ってたけど、やっぱり泣けた。

公開したばかりなので、ネタバレはやめときますが、
「必ず家族のもとに生きて返します」というセリフは
あの震災にも深くつながる人命救助のメッセージにも思えました。

救助にあたった誰もが、すべての人を生きて家族のもとに返してあげたかったに違いない。
その想いがあったらこそ、過酷な状況の中で誇り高く活動できたのではと
今、震災を振り返って新たに思いました。

操縦不能になったジャンボジェットを海上着水させるところからラストまで、
さまざまな困難と想いが登場人物たちを通して描かれていて、
大勢の人たちが命を救うために一丸となって向かっていく姿に胸が熱くなりました。

吉岡くんの危うい場面でのオチは想像がついちゃいましたが、
それはそれでいいんです。

ベタでも普遍のテーマが作品を通してきちんと伝わってくるし、
変わらずに人間の根底にあるものって、やっぱり心に響きます。
そして3Dじゃなくて本当によかった……。
おかげでストーリーに集中できました。

舞台挨拶はもう伊藤さんと佐藤隆太くんの子弟コンビのふざけっぷりが
微笑ましいというか、アホっぽいというか(笑)

隆太くんは挨拶前に「挨拶とスカートの丈は短くだぞ!」と
伊藤さんにクギ刺されてました(笑)

ティーチインも行われて、「なんでそんなにカッコいいんですか」と質問が。

笠井アナ「では、鍛えられた肉体を含め、そのカッコよさの秘訣を男性陣にお答え頂きましょう」
伊「よかった。俺、真っ先に答えないで。答えて、実は翔平くんとか言われたら
  俺、バカみたいじゃん!(笑)」
笠「では伊藤さんから」
伊「撮影前からトレーニングして、腹を書いて割って、6って書く。あとは高須クリニックで」
会場「(笑)」

この高須クリニックのくだりは井原剛志さんにまで尾を引くことに……(笑)
時任さんは必要ないのに、なんか鍛えてしまったらしいです。
三浦くんは「伊藤さんたちと腕立てとかやってました」と嘘をついてました(笑)

三浦くんはまた、さんざん金八先生のモノマネやらされてました。
「もうあきたんですけど」と言って、また「金八先生に失礼だ」と怒られ、
「はい、どうもすみませんでしたぁ」とモノマネで謝ってました。

三浦くん、カッコいいけどチャラっとしてて「うーん」だったロバみみ。
でも、あの短髪の服部くんはいいですね。
いい役もらったなぁ……と思いました。
あと今回、登壇はされませんでしたが、
機長役で出演の平山浩行さんもすっごくよかったです!

そして、「海猿」は、大人の俳優さんたちが素敵なのがイイです。
井原さんは48歳だそうです。
時任さんは確かもう50代(全然見えませんが)。
今回は出ていませんでしたが、石黒さんもみんな素敵。
最近の40代~50代の俳優さんたちって、
大人だけど年寄くさくはなく、いい感じで皆さんやんちゃな感じがして、
ロバみみはすごく好きです。
若い子たちだけだと軽い画面が、彼らがそこに映るだけで引き締まる感じ。

今回の「海猿」を観て、最初の海上保安官を目指す若者の青春ストーリーから
「命の重さ」をテーマにしっかりと軸のぶれないものへと
作品自体も大人になってきた感じがしました。

舞台挨拶はおふざけ感満載でしたが、それもまた
脳みそ筋肉な海猿っぽくて、よかったです。

老若男女を問わず見応えアリの作品だと思います。
あの迫力はぜひ、劇場で!