『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』

2016年07月23日 | ・ロバみみの芝居小屋
「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」といえばシアターコクーン。

シアターコクーンと言えば渋谷。

渋谷と言えば、剛くんの「ビニールの城」のインタビュー映像が流れる街!

ということで、観劇前に渋谷の交差点前に突っ立ってスクリーンを見つめていました。

18時を回ったその時、

「渋谷の皆さんこんにちは」

聞きなれたその声は、渋谷の雑踏にほぼかき消され、
体中を耳にしないと聞こえない感じでしたが、
字幕が出ていたのでなんとか……。

観てくれるお客さんを別世界に連れていけるように
セリフを届けたい。

渋谷は元気をもらえる街。

みたいなお話をしていました。

まあ、ノルマみたいなもので、観れたので、これでよしとしよう。

この日の目的は「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」です。

とはいえ、ピニールの城のフライヤーを手に、テンションが上がるロバみみ。

ロビーや客席で、優香&青木夫妻、賀来賢人くんや太賀くんを見かけたので、
もしや、お稽古終わりで剛くんがいやしないか、
吹越さん出てるし、イノッチが観にきてやしないか、そわそわしてしまいました(汗)

さ、長すぎる前置きはこのあたりにして、肝心の舞台です。
多少のネタバレを含みますので、ご注意願います。

なんかですね、「おもしろかった。笑えた」と言いたいのですが、
その言葉が果たして正しいのか判断しかねる作品でした。

松尾さんだし、役者さんの顔ぶれを見ても想像できると思うのですが、
客席は沸くわけです。

でも、「笑っていいのかな」って、ロバみみの心の奥の方でもう一人の自分の声がするわけですよ。

物語は、内乱状態の異国の地に先輩を探しに行った阿部サダヲさんと、
東京で女優復帰をめざしながら、浮気の最中にいる寺島しのぶさんが交差しながら描かれて、
やがて寺島さんが夫を探しに現地に赴くことで、一つにまとまっていきます。

異国の地とは、ヤギ三頭と交換で美少年が売られていく、そんな架空の国です。
そのダンサーであり娼夫であるゴーゴーボーイズに巻き込まれていくうちに、
阿部さんの過去もつまびらかになっていくという。

作品は、松尾ワールド全開の笑いを誘うパワープレーなんですけど、
色々な問題が思い出されて、笑いに包まれてはいるけど、
その中身はシビアなものだったりするのかなぁと思いました。

重めのエピソードを背景に描かれる作品を観ながら、客席が湧く日本という国の平和を
改めて実感し、感謝せずにはいられなかったです。

そう自分を戒めながら客席にいましたが、
やっぱりいいトコついてくるんだわ。笑いの。

今回、一番ツボだったのは、阿部さんの通訳を務める現地ガイドのワギーです!

もぉぉぉぉ!

勝手にスイッチ切れて、モチベーション下がっちゃうとことか、
手りゅう弾の投げ方間違えちゃったり、
何故か、油絵のパレットを手に現れたり、
とにかくとにかく、出てくるたびにツボにはまりまくり。

今回、ロバみみの心をわし掴みでした。
そのたたずまいだけでも、いい味出してるんだわ。
いやー、最高でした。

寺島さんもよかったなぁ。
すごくハマってました。

しかし、実力派女優の頭に鳥の巣乗せるなんて、松尾さんすごいな(笑)

いやー、めっちゃ素敵でした。
潔くて、またこんなコメディテイストな寺島さんが観たいなーと思いました。

岡田将生くんも美しいだけでなく、セリフ聞き取りやすくてよかったなぁ。
どんどん、かけ離れて行く替え玉も笑えた。(観た人にはわかる)

そして、スタイリストの楳図(うめず)さん、
反則やろー!!!(笑)

気になるなら観るべし(笑)

百聞は一見にしかずです。

まあもう、小難しいこともあるにはあるんですけど、
感じ方は人それぞれ。

松尾さんですから。そのセンスとエロに酔いしれて下さい。

松尾作品を観終わった時に、「私、なんでチケットとったんだろう……」と
思うことが多い私ですが、今回は「チケットとってよかった」と思いました。

さ、いよいよ来月は「ビニールの城」です。

今年の夏はビニールの城に籠城したいロバみみです。

・宝塚花組『ME AND MY GIRL』

2016年07月08日 | ・ロバみみの芝居小屋
さてさて、きらびやかな別世界へジャンプ!

久々にヅカって参りました。

観たいなぁ……と思いつつ、剛くんの「ヒメアノ~ル」でバタバタしていて
すっかり記憶の外へ零れ落ちていましたが、
チケットがめぐりめぐってやってきたので、運良く観劇できました。

物語は、男性版シンデレラストーリー的な?

突然、大金持ちのお世継ぎだったことが判明した青年が、
お屋敷で相続するに値する紳士となる教育を受けつつも、
身分の低い恋人への想いを断ち切れずに突っ走るラブストーリー。

期待を裏切らない安心して観ていられるのラブコメでした。

「期待を裏切らない=先の読める展開」

といえるような図式なのですが、でも、観ている人たちが皆楽しめて、
幸せな気持ちになれる感じ。

ベタをバカにする人も多いですが、
結構、あなどれないものです。

みんな、幸せな気持ちになりたいじゃないですか。

そこをストレートに突いてくるというか。

これ、宝塚だからこそ堂々とできるという気もするし、
いいんじゃないかなぁ、と、思いました。

いやいや、「ヒメアノ~ル」のあとだから余計に……(苦笑)

えーと、明日海様は相変わらずのイケメンで、
そして今回はコメディな感じで、チャーミングでした。

きりりっとした役どころばかり観てきたので、
すごい新鮮でした。

個人的には、おば様のマリアさんが素敵でした。

あと弁護士役の男役さんも、前から思ってましたが、
なんか人気がある感じですね。
客席のウェルカム・ムードを素人のロバみみでも肌で感じられるくらいでした。

でもって、突然の客席降り。

有名な作品のようですが初見だったので、そんなことは知らず、
一人、慌てふためくロバみみ(笑)

通路側に座っていたので、ぐんぐん明日海さまが近づいてきて、
びっくりして、ひゃー!!って思っているうちに、
通り過ぎて行かれました。

ええ、それはもう、そよ風のようなさわやかさで。

心の準備したかったなぁ。

でも、お得感たっぷりでした。

客席もとっても盛り上がっていました。

きらびやかで現実離れしているあの世界は、
小難しいことは抜きにして、現実世界から夢の中へジャンプできる時間です。

また、時折、そんな空気に触れに行こうと思います。