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『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹(蜷川ver.)』

2013年01月26日 | ・ロバみみの芝居小屋
数日前、二回目の観劇をして来ました。

初日の新鮮さと引き換えに、役者さんたちの芝居がなじんできていた感じがしました。

あの勝村さんが落ちたシーンは、本当のところはわからないですが、
初日はやっぱりアクシデントだったのかなー、と。
そんな気がしました。

客席から見る剛くんは、いつも優等生。
初日に観ようが、中日に観ようが、
よどみない演技でそこにいてくれます。

スタートから高い完成度で舞台に立ってる感じ。
他の俳優さんたちとのからみとか、呼吸とかが色々入って、
違って見える場面もあるだろうけど、
基本、剛くんが初日にグダグダだったんだな…と
千秋楽に思い返したことは一度もないです。

おそらく追加シーンだと思われるトビーアスの長ゼリフ。
終わった瞬間、思わず拍手をしそうになって「はっ」としました。

いけない、いけない。
トビーアスくんの心の叫びにうっかり我を忘れてしまいました…。

そういえば初日に、おばさま三人組が「よくわかんなかったわー」と話しながら
劇場を出ていくのを見かけて、「なんですと!?」と思ったんですけど、
二幕が終わった時点で、友達が「あらすじがイマイチわかんないんだけど」とポツリ。

え? そうなの? マジで?

と、思いました。

わかりづらい話なんだろうか?
ロバみみは、ケラさんバージョンを観たのが最初ですが、
そんなことなかったんだけどなぁ…。

登場人物が多いけど、ラストに向かってちゃんとまとまっていって、
ははあ、そうなるのねって、謎も解けて、
あー、おもしろかったって劇場を出られたのになぁ。

蜷川バージョンが初見だったら、ちょっと違う感想になったのかな?

まあ、群集の語りがアレなんで、
蜷川バージョンは内容を噛み砕くのに時間がかかるのかな…とは思いますが。

ケラバージョンを観た時、魔法の薬の効き方を語るところ、
「ココ、とても好き」って思ったんですよね。

願いは叶わなかったけど、ちょっとニアな幸せを味わって、
民衆のテンションが上がっちゃってるんだよって説明するところ。

なんか、悲しいけど、わかるの。

たとえば、ロバみみがライ麦粉を飲んだら、
こんな感じになりますかね。

「ある者は森田くんと出会う願いは叶わなかったが、
 似たような一般人を毎朝、通勤電車で見かけるようになった!」

みたいな(笑)

間違いなく、ライ麦粉、飲みまくる(笑)

一番の高い望みは現実にはならなかったけど、ニアな出来事が起こって、
そのまやかしの小さな幸せに酔っちゃうそんな感じが、すごくツボで、
もっとじっくり聞きたいと思ってしまうのは事実。

ケラ作品、「?」で終わっちゃった作品も、もちろんロバみみにもあるけど、
この作品は、とても好きなので、
よくわからないとか聞くと悲しくなるなぁ。

でもまあ、余計なお世話かー…。

さて、ロバみみの観劇も残りわずか。
新しい発見がまだまだあるかなー?

・新感線RX『ZIPANG PUNK 五右衛門ロック3』

2013年01月16日 | ・ロバみみの芝居小屋
渋谷区ウィルヴィル町では、今日もトビーアスくんが
せっせとおばあちゃんの世話を焼いてるんだろうなぁ…と思いつつ、
渋谷ヒカリエにできたシアターオーブで、先日、新感線の「五右衛門ロック3」を観て来ました。

最近、割と重めの作品が多かったので、久々スカッとした後味。
ストーリーは、空海の秘宝探しに端を発した、ヨーロッパの悪人の日本乗っ取り計画を
五右衛門一派が阻止して戦う物語。
ものすごい要約だけど…(汗)

盗賊をお縄にする京都所司代の探偵役、三浦春馬くんが、とにもかくにも目を引く。
ダンスも演技も殺陣も歌も。

なんなんだろうか、あの思い切りのよさは。

あの広い舞台に一人で立ってても、場を持て余さない。

殺陣も身軽で、動きがリズミカルですごいキレイで、
ロバみみ、春馬くんばっか見てた。
まさに独壇場。

地球ゴージャスとかは、申し訳ないが興味が持てないんで、
舞台の春馬くんを観たのは初めてだけど、なんかファンキーだわ。(←意味不明ですが)

三浦春馬くんと言えば、ドラマ「アンフェア」で、篠原涼子さんに撃たれてしまう
パチンコ屋の若い店員役がロバみみの記憶の始まり。

回想シーンでしか登場しない春馬くんが気になって、録画していたその場面を
思わず巻き戻してしまったことを今でもよく覚えてる。

「ロバみみに巻き戻しをさせた若手俳優」

と、周りの人は笑ってたけど……。
そのあともナマで見たらどんな子なんだろーと思って、
「キャッチ・ア・ウェーブ」という、
なんちゃあないサーフィン青春ストーリーみたいな映画の舞台挨拶に足を運んだっけ。

小さな映画館だったのに、チケットなんて全然余裕で、
本当に彼のファンの高校生くらいの女の子たちがいたくらいの規模だったのに、
今、シアターオーブなんて、こんなに大きな劇場で、こんなにたくさんの人の前で
こんなに堂々と、しかも新感線やら、いぶし銀な俳優さんたちに
負けず劣らずのさわやかな存在感。

「サムライハイスクール」も、くだらないんだろうなーと思いつつ、
春馬くんの演技につられて、思わず見ちゃったこともあったな。そういえば。

なんかいつか、大河とかで大きな役をやっちゃう気がする……とその時思ったけど、
それが現実になるかどうかは、まだ先のお楽しみですね。

とにかく、こんなに春馬くんのために行数を費やしてしまうほど、
インパクト大きかったです(笑)

まー、よく動く。ホント。
蒼井優ちゃんも、身軽でした。元気いっぱい。

もちろん周りの役者さんたちも素敵。
麿赤兒さん。いぶし銀すぎる!!

村井國夫さん、言われなきゃ気づきませんでした(汗)
初めて拝見しましたが、えらいパンチ効いた歌声でした。

シャルル・ド・ボスコーニュ。
マジ、チャーミングすぎるよ。浦井さん(笑)

高橋由美子さんは、ちょいちょい舞台で拝見しますが、
うるさすぎず、地味すぎない個性が絶妙ですね。

おかげで、新感線陣がちょっとおとなしく見えた(笑)

そして、映像出演のアンヌ様。
天海さんは美しかったです。

なんか、ワーッって勢いがあって、おバカで派手な人情アクション・ストーリー。
たまにはこういうの観ないとね。
固くなった脳みそと心をほぐしてくれます。

あれだけの運動量、大変だと思いますが、楽まで頑張って突っ走って欲しいなと思いました。

余談ですが、この日は森山未來くんが観劇してました。
帽子とマスクしてたけど、あのくっきり一重は間違いなく未来くん。

でも、ちゃーんと帽子は脱いで観劇してました。
ものすごい好感。
芸能人でも、帽子はやっぱり脱いで欲しい。
後ろに座る人は一般のお客さんだったりするんだもん。

以前、成宮くんも始まる前に帽子をとって、髪をクシャクシャってして、
幕が上がるのを子供みたいな笑顔で待っていました。
なんかすごくかわいくて、いい子っぽいなぁと感動した記憶があります。

顔に「ワクワク」って書いてあるようなそのキュートな姿を見かけて以来、
ロバみみは、成宮くんを陰ながら応援してる(笑)

重ねて余談になりますが、シアターオーブ、初めて行ったけど、
第一印象はよくなかったな。

広くて、見やすいし、キレイなんだけど、
「1階ホワイエは飲食禁止」とか書いてあって、
こんなにたくさんの人が入る劇場なのに、
ちょっと何かお腹に入れるためにみんながくつろげるスペースが限られてた。

なんか親しみやすさ……みたいなのは感じなかったな。

ま、初めてで、どこに何があるのかもわからない状態だったから
そう思ったのかもしれないけど、ちょっと気取った感じでした。
そこがウリなのかもしれませんけど。

余計なことばっかり書いていたら、長くなりました。

今度の新感線のチケットは、システムも変わって、
いったい取れるのかどうか、ちょっと心配ではありますが、
またスカッと笑いに行きたいと思います。


・『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹(蜷川ver.)』初日

2013年01月12日 | ・ロバみみの芝居小屋
「祈りと怪物」の幕が無事に開きました。剛くん、おめでとう!

初日に剛くんの姿を拝むことができてよかったです。幸せです。
しかも、劇場で自分的に「ベスポジ!」と思ってる席に座ることができて本当にうれしかった。

まあ、剛くんを見るなら、もちろん、ザ・最前列がいいけど、
今回の最前は結構大変かも(汗)
どうしてかはネタバレになってしまうので、行ってからのお楽しみってことで。

ストーリーなどは、前回ケラバージョンの感想アップの際も控えましたが、
今回も同じ理由で割愛します。

まずですね、剛くんが登場した瞬間、ロバみみ、萌えたぎりました…。

茶髪のマッシュに、ぶかぶかのざっくりセーター、
そしてサスペンダー付のダボパン。
もちろん、ヒゲなし!

かわいすぎるっ……!!!!!!

舞台の剛くんを観る時は、なるべくファン目線で観ないように、
甘やかした感想を持たないように気をつけているつもりだけど、
もう、無理。
今回ばかりは無理。

こんなに長く干されて、あんなかわいいトビーアスくんを
至近距離で見せられてごらんなさいよ!?

理性飛びますでしょ?

そのビジュアルにお手上げ状態でした。
でも、本当にそんな気持ちが戻ってきた自分の心も嬉しい限りでした。

オドオドとしていて、動物好きで、おばあちゃんのパワハラにもくじけず尽くす
少年トビーアスくん。
健気でおとなしい少年から、冷酷に拳銃の引き金を引ける大人の顔まで、
やっぱり剛くんはキチンと丁寧に演じていました。

でも、あのトビーアスの長ゼリフ、
「夢を見たんだ。パブロが戦車で……」のくだりは、ケラバージョンにもあったっけ?
あんな見せ場は小出くんにはなかった気がしたんだけど、記憶飛んでんのかな?

ケラバージョンを観て、ロバみみは、この物語はトビーアスが主役ではないと思っていて、
なのに、蜷川バージョンでは大人の事情なのか、
剛くんが主役扱いになっているので、
もしや、こういう場面を追加して、ある程度の特別感を出そうとしたのかなー?
と、思ったりなんかしました。

基本、ケラバージョンと脚本は同じだけど、
時々、「ん? こんなセリフだったっけ?」という個所は他にも何か所かありました。
ロバみみ、海馬が死んでたりするんで、記憶が零れ落ちてるのかもしれませんが。

えっと、ロバみみ的にダークホースはトビーアスの友人・パブロ役の満島くん。
共演の勝村さんの息子かと思うほどに、顔の系統似てますが、
実は満島ひかりさんの弟くん?

いや、彼、めちゃよかったです。
トビーアス役の剛くんとのからみも、すごくテンポよくって、
役的にもバカでむかつくけど、愛嬌があって(笑)

演技中にドン・ガラス役の勝村さんが、満島くんのセリフを受けながら、
舞台の一段高い所から落ちちゃったんですよね。

「オマエが一言一言、前に出てくるからだっっっ!」

って、勝村さん、満島くんに向かって叫んでて、会場も大爆笑だったんですけど、
初日だったんで、あれがアドリブだったのかは不明(笑)

でも、剛くんが満島くんの背中に顔をうずめてマジ笑いしてたんで、
多分、アクシデントじゃないかと(笑)

んもー、その時の剛くんのあの仕草と笑いをこらえ切れない顔が、

死・ぬ・ほ・ど、かわいかったーーーー!!!!!!!!!

本当にどうしてくれようか。
久々に、ほぼ、1年ぶりに等身大のナマ剛くん。
リハビリなしに見るには心臓破りのかわいさです。ヤバイ……。

演劇ファンとしては、こんな感想ばっかぶちまけてるのもプライドがすたるんですが、
演劇ファンの前に、わたしは、やっぱり森田ファン。

ごめん、剛くん。
今日ばかりは、冷静にジャッジできない(涙)

少し落ち着いて、演出対決に触れると、冒頭の群集のナレーション、
「ほほう、そうきたか」と思いました。

衣装もナレーションの入れ方も、まるで意表をつかれた演出でした。
(ネタバレになるから書けないけど)
でも、最初の方だけでよかったかな…とも思いました。
最後の方は聞いてるの、ちょっとかったるかった。

あの群集の語りのところ、結構、ストーリーを理解するのに大切だから、
字幕が出てたけど、初めて観る方たちにちゃんと伝わるのか心配になりました。

レティーシャとパブロの顛末を語るシーンもこれじゃ、キツイし台無しだよ…

と、思っていたら、そこだけはキチンと報告者のセリフになっていてホッとしましたが。

でも、長女バララと司祭グンナルの結婚式の最後のシーンにかぶってのアレは、
「ああ……」と、思いました。
すっごくいいシーンなのに、感情がプツッと切れてしまった。

キャスティングに関しては、
橋本さとしさんは先生か流れ者のどっちかだと思っていたし、
伊藤蘭さんが長女バララで、原田美枝子さんがドン・ガラスの後妻だと思って
勝手にワクワクしていたので、ちょっと意外な感じでした。

そして、勝村さん。
なんだろうか、勝村さんの魅力が出し切れてない気がするのはロバみみだけなのかな。
何か、どこか物足りない(涙)
アクが強くて、おもしろくて、いやらしいドン・ガラスを期待しすぎなんだろうか…?
もっとガツガツ目立って欲しかった。

あと、メイクとかも必要なんだろうけど、やりすぎな感じがしてしまった。
勝村さん、童顔で実はなかなかのハンサムだったりするからね。仕方ないのかもだけど…。

ジャムジャムジャーラとドンドンダーラの三田さんは圧巻。
この老婆二役の女優さんは、ケラバージョン、蜷川バージョン双方、素晴らしかったです!

ケラさんは本当にセットも素敵で、特にあの森の中の墓地のセットがすごく好きでした。
蜷川さんが「お気に召すまま」かな? あの時に作ったアーデンの森みたいな感じで。

映像までも駆使して視覚に訴えるケラさんに対して、
蜷川さんは最小限のセットと空間に役者の演技を乗せて、観客の想像をあおる感じ。
ゲーム的と読書的な見せ方の違いといった印象でした。

ケラさんが重いものをブラックジョークで軽く見せる感じで
蜷川さんは重いものをシックに重く見せる感じとも思いました。

ロバみみの演出対比の感想はまずはこんなところかなー。

まあまあ、他にも書きたいことはたくさんあるけど、また今度にして、
カーテンコールの剛くんは、スーツに着られてるトビーアスくんではなく、
だぼたぼセーターのピュア・トビーアスくんで登場~

笑顔がね。もう、懐かしい感じ。
そうそう、そうなの。剛くんってね、こんな顔で笑うんだよ。
って、思い出しながら、見ていました。

満島くんに、アゴをチョイッと触られて、くすぐったそうに笑ったり、
勝村さんに何かコショコショ言われて、くふーって顔で笑ったり、
皆の大好きな剛くんのあの笑顔が舞台の上にありました。

そんな剛くんの笑顔にクラクラしながら、劇場を出たのが23時!
ケラバージョンは2回の休憩が10分ずつだったんですが、
蜷川バージョンは森田ファン対策としてか、休憩が15分ずつ。
今日はカーテンコールの関係でちょっと遅めでしたが、
通常だと22時50分終演です。

いやー、次の日、仕事だとちょっとツライ帰宅時間になりますが、
トビーアスくんの夢が見られるなら、それもヨシ、というところでしょうか。

次回の観劇も楽しみです。



・『TOPDOG/UNDERDOG』

2012年12月29日 | ・ロバみみの芝居小屋
色々書きたいことは山ほどあるのに、時間がない……。
仕方ないので落ち着こう。
順を追って、さかのぼること約1週間前。
「TOPDOG/UNDERDOG」を観劇。

シアタートラムでチケット大丈夫かなと思ったんですが、
取れてみたら最前列。

千葉さんとの二人芝居で黒人の兄弟の話。
遊園地で拳銃で撃たれるショーの仕事をしているかつてカード詐欺師だった兄。
なんの仕事もせず、兄とカード詐欺で身を立てたい弟。

日々の暮らし、二人の関係と心情がとつとつと描かれて行くんですが、
クライマックスにピークに達する緊張感と
ラストの救いようのない悲しさ。
客席には女性が多かったけど、男性が好きそうなストーリー展開だなぁと思いました。

あの報われない感たっぷりのラスト。
堤さんが演じていながら、ロバみみはあーゆー男の人、嫌いです。

身勝手な子供のまま、大人になってしまった感じの人。
わがままで、建設的な考えを持たないで、マイナス方向に感情的。

いや、それは彼の生い立ちによるものもあるんだと思うんですけど。
観終わって、心重くなりました。

いや、個人の好みの問題なんですが、
クリスマスにチョイスする作品ではなかったな(汗)
そんな日にはハートフルな物語の方がやっぱりいいな。

とはいえ、千葉さんは派手さはないものの、くたびれた感じから、
カード詐欺師として息を吹き返していくまで、
地に足のついた演技で説得力がありました。
堤さんとの息もぴったり。

堤さん、汗だくだったんですけど、
なんか熱でもあるのかと思ってちょっと心配しちゃいました。
いつもあんな感じなのかな…?

次はなんか、心温まる話が観たいな。

年明けは、そうだ、「祈りと怪物」の蜷川バージョンだ。
これは楽しみ♪

・『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹』KERA Version

2012年12月18日 | ・ロバみみの芝居小屋
ケラさんと蜷川さんの演出対決、先攻のケラバージョンを観に行って来ました。
前に野田さんと蜷川さんとでやった「パンドラの鐘」は、野田さんバージョンしか観ずに、
とっても後悔した記憶があるので、今回は両方と決めていました。

で、まず驚いた。

長っ!

上演時間調べてて、目玉がこぼれ落ちそうになりました。

なんと、3幕、4時間10分!(休憩含む)

最近、休憩なしで2時間半とかいうサイズに慣れてしまってたので、
久々にフルボディな感じ(汗)
いやはや、終わったのが22時40分。
飲んで帰るのと同じような時間帯だぞ。しかも月曜に(笑)

でも、内容はロバみみ的には大満足。
あれだけの登場人物をですよ。
紹介して、物語にからませて、落としどころまで持っていくには
そら、時間がかかるわな。

ケラさんらしい作品だった。
ブラックなんだけど、なんだか笑えて、現実っぽくて、現実離れした話。
こういう大人のおとぎ話みたいなの好き。

セットも素敵だったなぁ。
それに合わせた映像とか照明とかも。

詳しい内容はネタバレになるので今回はやめときます。
先を知らない方が楽しめる気がする。この作品は。

ただ、ピストル音が苦手な方は注意が必要です。
ロバみみも舞台のピストル音、とっても苦手です。

すごく舞台に集中してるところへ、突然「バンッ!」ってなるから、
とっても、びっくりしてしまう。本当に心臓に悪い(涙)
これから「バンッ」てなるってわかるシーンで、身構えてても、やっぱり無理……。

えっと、ケラバージョンを実際観るまでは、「どちらが勝つかな~」なんて、
ヤボなことも考えてたんですけど、観終わって思いました。

勝ち負けじゃないな、と。

だって、ケラさんの頭の中には、もうあの世界があって、そして登場人物たちがいて、
動き回って、しゃべったりしているのを、台本に落とし込んだわけだから、
そら、ケラさん優位でしょう。

それを蜷川さんがまっさらな状態で受け止めると、どんな感じになるのか。
その違いを楽しむってことなんだなぁって、思いました。
あとは観る人の好みの問題。

しかし、困った現象がロバみみを襲っていましたさ。
小出くんが芝居してるのに、ロバみみには剛くんが重なって見えちゃうの。

「ああ、これは森田剛に演らせてみたいって思うよなぁ…」

とか、考えちゃうの。

捨て猫みたいに心細くて、でも、悪魔に心を売ったような顔にもなれて、
だけど、やっぱり心の根っこは優しくて…みたいな。

いかん、いかん、「捨て猫・森田」はあとのお楽しみ。
今は、「まるで迷子の子犬・小出くん」をしっかり見なくちゃ!

と、何度も自分を説得しながらの観劇になりました。

でも、役者さんたち、皆、素敵だったなぁ。
あのケラワールドの中で生きる時間は幸せなんだろうなぁ…。

特に生瀬さん。お見事。
人間のいやらしさがたっぷり出てて、でもなんかお茶目で、ハマりすぎてて怖かった(笑)

三姉妹もよかったな。
特になっち。なんか妙によかったよ。
荒川アンダーザブリッジのP子もよかったから、意外となっち、いいのかも。役者として。

あと、反則なのは大倉さんね。
もう、ロバみみ、ダメなんだって。出てきただけで笑っちゃうんだって。
いきなりジョーカー出すみたいなもんだよ。勘弁して。
でも、なんか悲しい子だったんですけどね。役は。

マギーさんと犬山さん夫婦もよかった。しみじみ…。
他にも、もう書くときりがないです。
あれだけのキャスト、よくもそろえたものだと感心しました。

そうそう!
演奏に「たま」(バンド)の人がいた気がする!
知らない人の方が多い気がするが、
「今日、人類が初めて~、木星についたよぉ~♪」と歌うボーカルの後ろで
「ついたぁ!」と叫ぶ、打楽器をチャカポコやってた裸の大将みたいな人。
ロバみみ、超、ガン見でした(笑)

えーと、えーと、話をモトに戻して、
作品の根底にあるのは、独裁者とか差別とか暴力とか復讐とかで、
それぞれの事情を抱えた人々が、巻き込まれて、
こんなはずじゃなかったと思う自分になってしまったりして、
決して明るくはないんだけど、
ケラマジックにかかれば、それもファンタジー。

贅沢なんですが、ちょっと席が前すぎたので、
もう一回、引きの位置からケラバージョン観たいと思いました。
あの舞台美を観るなら、列が下がった方が全部を見渡せていい気がする。

まあ、剛ちゃんの時はできるだけ前がいいんたけど、
今回はそうもいかない感じなんだろうな…(涙)

とにかく、長いが、毒ある素敵なおとぎ話。
ケラさん、やっぱりスゴイ。

ぜひぜひ、両バージョン観ることをオススメします!

(追記)
この時期の劇場は乾燥注意報~。
マスク・目薬・水分補給の飲み物とかあった方が安心かもです。

・宝塚雪組『JIN』

2012年12月11日 | ・ロバみみの芝居小屋
いよいよ5組目の観劇が先日終わりました。
雪組の「JIN」。トップスター、音月さんの退団公演です。

仁って、ドラマでずっと観てた作品なんですが、
あれを舞台でってどこを切り取るんだろう…と思ってましたが、
ドラマやマンガでストーリーを知った上で観ないと、内容把握が厳しいかな?
あらすじやダイジェストを観ているような感じだなというのが作品の印象でした。
まあ、あれだけのものを舞台化するのは難しいですよね。実際。

でも、観ながら、ああ、もしずっと音月さんのファンだったら
ここで泣いちゃったかもなぁ…と思うシーンが何か所かありました。

ロバみみはビギナーなんで、音月さんが
ファンの方々の間でどんな立ち位置のトップさんなのかはよくわらかないのですが、
ロバみみが思うに、大きな笑顔が印象的なトップさん。

男役さんなんですが、ボーイッシュな女の子って印象。
んーと、例えるなら、学校で女バスのキャプテンとかやってて、
元気で明るくて人気者で、皆に下の名前で呼ばれちゃってて、
教室の隅っこにいる地味な男の子にも、くったくのない笑顔で
「おはよ!」とか声かけて、ドキドキさせちゃう罪なタイプの女子(笑)

ついでに言うと、初めて見た時から「鈴木亜美に似てる」と思っていたのですが、
それってロバみみだけ?

いやー、5組あると、トップさんのタイプも色々ですねー。
お試しと称して、ざっと全組を見て、ロバみみの心に刺さった男役さんは……、
やっぱり祐飛様がナンバーワンでした。
初恋って、忘れられないものよね(笑)

森田くんといい、手の届かない世界の住人に関しては
私はやっぱりツンデレに弱いのか?(笑)

でも、宝塚、すごいね。
ロバみみは、ぶっちゃけ、最初は気持ち悪いと思ってました。

何がって、化粧して男性のフリした女性に、女性が入れ込むその図式が。
まったく理解できなかった。
あの盛りすぎのメイクも不自然で怖かったし。

でも、百聞は一見にしかずでしたね。

黒燕尾に真っ赤な口紅の男装姿。
脳が情報を処理できずにパニクりましたが、
いつしかあの色気に惑わされてる自分がいた(笑)

マジで、「私、そっち(女)もアリ?」と、かなり混乱しましたが、
娘役には食指が動かなかったんで、それは違うなと自己診断。
だからなんだって話だけど、いや、実際、戸惑うって(笑)
自分のアイデンティティの崩壊の危機ですよ!?(笑)

とにかく、あれは現実であって、現実でないのね。
まばゆいばかりの虚像の世界。
だから、まあ、好きにお楽しみ下されって感じかしらね。

ロバみみは
「特に人に勧めはしないけど、拒否る必要もないでしょ。逆にアリかな」的に支持していこうかなと。

いや、でも、せめて花組時代から祐飛様を知って入ればと地団太を踏み、
上方花舞台を観に、大阪遠征しそうになったロバみみは
既にズブズブと底なし沼に足を踏み入れているのかもしれません…(笑)

とりあえず、祐飛様以上に刺さるジェンヌさんはまだ見当たらないものの、
何人か気になってるくらいの状態ではあるので。

でも本当に華やかでスゴイ。
そして、何より頭が下がるのは、ファンを、お客様を大切にしているあの姿勢。
本当に素晴らしいとしか言いようがありません。

抽選会って言ったら、ただ一人が当たると思うじゃないですか。
なのに、当選の席番号が出たら、1列目から最後列まで、その番号の人全員がアタリなんだから…。
貸切公演ではトップさんは挨拶にも出てくるし、んでもって
フツーに出待ちの人たちから、毎日お手紙とかも全部受け取るんでしょう?

兵庫の大劇場の公演が終われば、「東京公演も来て下さい」と言い、
他にもお茶会やらディナーショーやらやるわけでしょう?
握手とか写真とかサービスもあったりしちゃうんでしょう?
他にもいろいろ、いろいろあったりしちゃうんでしょう?

ええ、詳しくないので聞きかじりですけど(笑)

でも、すごいと思うのですよ。
こーゆーとこ、ジャニーズも見習った方がいいのになぁ。
ファンを取り込んで離さない、素晴らしい策略、いえ企画ですよ。うん。

とりあえず、一番思うことは、
またひとつ、新しい世界を知ることができて、よかったなーってことです。

さあ、2013年、ベルばらのチケット取れるかしらー????(汗)

・宝塚月組『春の雪』

2012年11月03日 | ・ロバみみの芝居小屋
とまらんなぁ……。
何かに憑りつかれたように、通ってますなぁ。

でもだって、気になるんだもん。魅惑のイケメンワールド。
その全体像をつかむべく、今日も今日とて、明日海りおさん主演の「春の雪」。
気になるなら行くしかない。誰に遠慮がいるものか!
ってことで、日本青年館まで行って来ました。

日本青年館、行ったことはあったけど大ホールは初めて。
見やすいけど、座席狭っ!!!

ボリューム感のある体系だとちょっと納まらないんじゃ…?
男性の姿もチラホラありましたが、結構辛いものがありそうですね。

さてさて、明日海さんですが、ヤバイくらいイケメンでした。
途中でロバみみ、思わず「クッ」って囁いちまいました(汗)
何が「クッ」なのかは自分でもわかりませんが(笑)

えー、内容は結構しっかりしていたので好き。
三島由紀夫原作の若い男女の悲恋モノ。
和製「ロミオとジュリエット」的な。

まだ日本に爵位があった頃のお話なので、ままならない家の事情とか、
現代社会よりたくさんの障害があって、いいです。

明日海さん演じる清サマは、なんつーか、
幼稚なくせにプライドの高いお坊ちゃま。

恋する気持ちに素直になれずに書いた、仕返しのつもりの手紙が
聡子おひぃさまとの距離を近づけ、そして引き裂いていきます。

その何気ない手紙が後々、自分の首を絞めることになるのですが、
その稚拙さと愚かさとすれ違いの小道具として、
ただの手紙がこんなにもキーになるのかー、と感心しました。

とにかく、聡子おひぃさまも言ってましたが、清サマったら幼稚で子供。
プライドが高くて、見栄っ張りな上に素直じゃないから
お互いに好きなのに、どんどん二人の仲はこじれていくわけです。

そんでもって、いざ、天皇家の宮様にお手付きされた途端、
「聡子は僕のものだいっ」とダダをこねる。

「おめー、父ちゃんに、聡子が嫁に行ってもいいんだね?と、打診された時に
 じぇーんじぇん、平気っす。屁でもないですわ。(←セリフは違います)
 とかなんとか見栄はってたくせに、今更、家の事情もわきまえず暴走すんなや!
 お前のせいで家が取り潰されたら、家族だけじゃなく、使用人も路頭に迷うんじゃ!
 このたわけっ!」

と、思わず立ち上がって叫びたくなるくらい、
かなりイラッと来るタイプなのではありますが、
そこはそれ、ヅカワールドですよ。

あの明日海さんの信じられないようなイケメンぶりに、
そんなこたぁ、空の彼方へぶっ飛びましたよ。
代わりに「ビバ! 純愛!」と叫びたくなるくらいでした。

仮にですよ? 密かに恋心を抱いていた意地っ張りの年下のイケメンくんに、

「僕のものだ。誰にも渡すもんか。本当は好きだったんだっ! 好きだっ、大好きだっ」

ってオーラ全開でプッシュされて、オチない自信ある人いますか?

いるわけないですよね?
そう、イケメンこそが、この少子化の世の中を救うんです!

いやー、明日海さん、学生服姿もよくお似合いで、
なんつー、お綺麗なイケメンなんでしょ。
ティボルトに続いてそう思っちゃったんだから、もう、勘違いなんかじゃない。

ああ、明日海アンドレ、観たい……。

ゆーひ様のように、舞台を降りて普段の姿もオトコマエなら、もっといいんですが、
かわいらしい女性に見えてしまうのね。ロバみみには。
そこが惜しい。そこまでひっくるめてがロバみみのツボなので…。

いや、でも素敵でした。

帰り道、地下鉄の入り口で、背中に赤子をおぶった女性に声をかけられたロバみみ。

「ベビーカー、降ろすの手伝ってもらえませんか?」

もちろん、手を貸して差し上げました。

それどころか、今ならバギーもろとも、お姫様だっこして
階段下りれるかも……と思いました。

ヅカ観劇後の気分は、そう、「ナイスガイ」(笑)
まったくもって単純なロバみみです……(笑)

さ、次はいよいよ5組の最後。雪組です。
早霧さんチェック、行って来ます。

・宝塚宙組『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』

2012年10月28日 | ・ロバみみの芝居小屋
祐飛様なきあとの宙組。切なすぎる……。
と、思いつつ、
「何? スペースファンタジーだとぉ? コスプレか?」と、
ときめきを抑えられずに観に行ってしまいました☆

先日、「嵐にしやがれ」で宙組の男役さんたち、
アニキゲストで出演されていましたね。

劇場でも「嵐が」「嵐の」って単語があちらこちらから聞こえてきていました。
ヅカ話でなく、ガチで嵐の話してる人たちもいましたので、
ジャニとファン層かぶってんだな…(←お前もだよ)と思いました。

肝心の作品はというと、登場人物とか星の名前が横文字で長いので、
なじむまでは大変ですが、私的にはおもしろかったです。

凰稀さんが天使と悪魔の心にさいなまれるシーン。
悠未さんと朝夏さんと三人で踊るとこ、すっごく素敵でした。

ですが、なにせ話の広がり方がハンパない。

どこでオトすんだろうか。このギャラクシーウォー……。

と、思ってたら、「そこ!?」ってトコだったので驚きましたが
続編とかできそうで、まあいっか……。

衣装も軍服なのが萌えでした。
いつもボトムの太さが気になっていて、まあ線を太く見せないと
男性ラインにならないのかもしれませんが、
皆さんスタイルがよくて足が長いのにもったいない…と思っていたロバみみ。

今回はピタッとしたボトムにロングブーツという、黄金のスタイルだったので
うっとりしました。

凰稀さんのロングマント。
よく踏まずに踊れるなぁ…と感心しきり。

でも、今回のロバみみチェックは朝夏さんと悠未さん。
イケメンすぎる……(涙)

特に悠未さんは、舞台化粧を落としても背が高くて
そこいらへんの男子より格段にかっちょいいっす。

あー、でも、

ゆーひ様がラインハルトやったら、どんなクールな軍人になるのかしら…

と、思ってしまったのも事実。こういう見方は反則ですかね。

まだまだ祐飛越えには至らず。

まあ、そうは言っても、新生宙組。イケメン揃いですね。
悠未さんと緒月さんのカラミが観てみたいと思いました。
コメディタッチでがっぷりやって欲しいです。

余談ですが、劇中、となりのオバちゃんが8割がた寝ておりまして……。

宇宙モノはおばちゃんには無理なのか?
いやいや、舞台が宇宙なだけで、内容は中世貴族の戦争と家督争いと同じやん。
なんも難しいことはあらしませんがな。

と、思いつつ、ロバみみ側に傾いてくるおばちゃんの圧力に左半身が固まったのと、
席が後方だったので、双眼鏡でガン見しすぎたのとで、
終わったころからヒドイ頭痛が……。

早く義眼(ハードコンタクト)を外さねば!!!

ヨロヨロと家路について、オーベルシュタインのごとく義眼を取り出しました。
本当に左目奥からズキズキと響く眼精疲労からの頭痛。

身体的危険を伴うイケメン鑑賞……(汗)

でも、負けない!

イケメンは乾いた女の心のオアシスなのだから。

・野田地図『エッグ』

2012年10月26日 | ・ロバみみの芝居小屋
先日、野田地図の「エッグ」を観て来ました。

ほんっとに、我が身の勉強不足が身にしみました…(涙)
野田さんの作品は夢のような世界に包まれているけれど、
テーマはクッキリとしていて、戦争とか身勝手な人間の犯罪とかを示唆してる。

今回もそうなんだろうなぁ…とは思って劇場に足を運んだものの、
うすぼんやりとしかわからなくて(涙)

これは日本軍の中国での非人道的な出来事、
細菌兵器の人体実験とかが、作品のド真ん中にあるんだろうと思いつつ、
この史実にまるで疎かったロバみみは恥ずべき観劇となりました。

「エッグ」という卵を使ったスポーツでオリンピックを目指すチームが
いつしか、人体実験にかかわる日本軍と重なっていく。

仲村トオルさんの「粒来幸吉」という役名。
かの遺書で有名な「円谷幸吉」とリンクしてるのかなぁ…とか、
秋山さんの「オーナー」はヒトラーに見立てた独裁者なのだろうか…とか、
ずっと頭の中で逡巡していました。
そしてそうこうしているうちに、いよいよ戦争の匂いが漂い始めて、
言いたいことはわかるんだけど、不勉強さが災いしてカチッと心にはまる音が聞こえない。

「あー、あのことね」

って思えないことが歯痒かった…。

自分が悪いんだけど。本当に。

でも、勉強不足なりに、伝わってくるものはちゃんとありました。
これを機に色々調べてみようかなって思ったから、
日本軍の731部隊のこととか。

今、中国とは領土問題で摩擦がありますが、
過去にさかのぼれば、中国の反日感情はあってしかりな史実があるわけで
戦後生まれだから知りませんとは言ってはいけないレベルのことだろうと思う。

ナチスドイツのユダヤ人迫害に心を痛めることも大いに大切だけど、
日本に核爆弾が落とされた悲劇も忘れてはいけないことだけど、
日本も他国の人に日本のしたことを隠さず、書き換えず、
伝えていく責任があると思いました。

一人の観客がそんな風に思ったということだけでも、
この作品を書いてよかったと野田さんに思ってもらえますように。

でもまあ、深津さんはかわいすぎました。これだけは確か。
椎名りんごさんが書き下ろした曲でしたっけ?
もう、なんたる涼やかな甘い声で歌ってくれるんだろう。

妻夫木くん、初めて観た「キル」に比べたら格段によいです。
ふつうっぽくてしなやかな人。

大倉さんは、もう反則なんだな。
いつもロバみみは出てくるだけでも笑ってしまう。参ります。

仲村さん、ちょっと鍛えすぎ…?
ビックリして最初、セリフに集中できなかった(笑)

ちゃんと戦争中の満州での日本軍のこと、開拓移民のこと、
きちんと勉強したうえで、もう一回観劇したい作品でした。

・宝塚花組『サン=テグジュペリ/CONGA!!』

2012年09月30日 | ・ロバみみの芝居小屋
台風17号の中、命からがら(?)足を運んで来ました。
宝塚花組の「サン=テグジュペリ」。

おなじみ「星の王子様」の作者の生涯を描いた作品。
ファンタジックな感じもありつつ、よかったです。

一応、「星の王子様」のあらすじだけは復習して行ったので、
劇中で「星の王子様」と交錯する場面にはついていけてよかった。

壮さんのキツネ、よかったです。
キツネくんの言葉って、なんかいいですよね。

壮さんと言えば、何の作品か忘れちゃいましたが、
映像で見た最後のご挨拶でとっちらかってる感じが
なんだか愛嬌があってロバみみは好感持っていたんですけど、
今日見た壮さんはかなりのドヤ顔連発で、ロバみみは迫力に負けそうでした(汗)
次期トップスターの貫禄かなぁ?
それとも以前から?
ビギナーにはわからんこっちゃ…。

芝居は友情と奥さんとの愛とを「星の王子様」まじりで描いているので、
どっちつかずの物足りなさはあったかもしれない。

郵送パイロットであり有名作家という仕事の側面に重点をおいて、
戦争の苦悩と、とりまく人たちとの関係を描いたいわゆる職業モノとしての方が
深い作品になった気がします。

が、やっぱり宝塚ですから。愛とロマンは必要ですからね。
イチャイチャしとかないといけないんでしょうねぇ。

もしこれが映画とかなら、ぼやけた作品という感想だったと思いますが、
歌劇なんで。
星の王子様をひっぱりだしてきたわりに、とっちらからずに
まとまっていたと思いました。

ただ、原作知らない人にはちょっと唐突なシーンという印象になっちゃったかもね。
まあ、知ってること大前提でお願いしますといった感じ。

でも、蘭寿さん扮するサンテックスのセリフのひとつがすごくよかった。

「地球は祖先から受け継いだものじゃない。
 子供たちから借りてるものなんだ」

みたいなセリフ。すごい真意をついていて胸に響きました。

自分たちの利益のために原発を死守しようとしている汚い大人たちに聞かせてやりたかった。
自分たちは先に死んでしまうから、地球がどう汚染されようが
知ったこっちゃないと思っているかもしれないけど、
次の世代にそんな地球をバトンタッチしちゃいけないと思う。
あなた方の活動拠点を福島第一原発跡地に建設して、そこで活動するくらいの
覚悟がないならやめるべきなんじゃないかと、言いたくなりました。

話を戻しまして、ショーの「CONGA!!」。
こりゃー、えらいよかったです。
ショーだけもう一回観たいくらい(笑)
迫力満点で、ノリノリで、特にあのパイレーツ軍団のダンスシーンは超カッコよかった。

今回、ロバみみ、かなりの前方席にいたんで、よく見えたんですよね。
で、「ああ、なんて美しい」と思うジェンヌさん、何人か発見したんですけど、
なにせ大所帯。
すぐに見失ってしまう(笑)

なんかやっと下級生にまで目を配れるようになってきたのに、
「誰かわからんやん……」状態(笑)

「あー、名札つけて踊ってくんないかなぁ」

これが、今日の切なる気持ちでした☆

あ、そういえば今日は元なんだか現なんだかわからんが、
ジェンヌさんが何人か観劇されてた感じでした。

幕間に誘導されて皆さんでどこかへ行かれましたよ。

「ここが秘密の隠し扉か!」

と、思いました。
客席に戻られた時も、みなさん身を乗り出して確認してたんですが、
ビギナーのロバみみにわかるはずもなく、一人、ホケーッとしてました(汗)

そんなこんなで、友人たちの制止を振り切って、せっせとヅカ通いしているロバみみ。
全組制覇したあとに、今後の身の振り方はどうなっているのでしょうか?
自分でもわかりませんが、とりあえず今んところ、楽しんでます(笑)

・劇団ZAPPA『咲emi』

2012年09月23日 | ・ロバみみの芝居小屋
先週、劇団ZAPPAの公演に行って来ました。
この劇団の観劇はこれで2度目です。

幕末の会津藩のお話。
前回も思ったんですが、主役が誰だかわからないんですよね。
そこにいるすべての人にドラマがあって、見せ場がある。
不思議な群像劇。

でも、泣ける。
今回もまた泣いてしまいました。

始まってしばらくは、時代劇の割にコメディタッチの演出が軽くて
アニメチックなドジでおっちょこちょいな女の子とか、若い男子のふざけあいとかが
ちょっと見てて辛いなぁ…と思っていたのですが、
クライマックスに近づくにつれて、きちんと重心が下がってきたので
よかったです。

最初にワーワーはしゃいだ演出にしておくことで、
最後の不条理な会津藩の死にゆく人たちの悲しみが客席に深く届くようにという
意図があったのかもしれないですね。

幕末って、みんなが熱くて、それぞれに立場や抱えてる事情や言い分がある。
薩長側に立っても、幕府軍側に立っても、それぞれに悲しかったりする。
どちらにとっても悲しい歴史があるわけで。
だからドラマになるんだよなぁ…。

劇団ZAPPA、いいですよ。
もっと皆、観てみればいいのにー。
幕末時代劇だから、まあ、好き好きだとは思いますけど、
チケ代も3800円ですから、試しに行ってみて欲しいです。
ロバみみは別の演劇サイトから購入したので3300円でしたし。
大物演出家とか有名俳優の1万円のチケットに比べたら激安です☆

ただ、劇場を出るときに、出口までの導線にズラッと
役者さんたちのお見送りがあるのが、ちょっと気恥ずかしいです…(笑)
キャラメルボックスとかも物販売りにロビーに出てきたりしてますが、
まあ、あんな雰囲気ですかね。

有名でないならではの心づくしのサービスなんでしょうけど、
距離が近くて、ロバみみはどーしたらいいのかわからない感じです(汗)

でも、世の中には、知られていないだけで、いいものがたくさんあるんだろうなぁ。
歯痒い思いをしている人もいっぱいいるんだろうなぁ。

ということで、次回公演もまたリピーターになろうと思いました。

・宝塚月組『ロミオとジュリエット』

2012年09月01日 | ・ロバみみの芝居小屋
いやー、行ってしまいました。宝塚月組の「ロミオとジュリエット」。

未知なるヅカワールドに冒険中のロバみみ。
周りの反応はというと、賛否両論(笑)
まあ、どちからというと「否」の方が若干大目か(笑)

ゆーひ様があまりにもカッコよかったのに、退団してしまったのでもう観れない。
だけどせっかくだから全組観てみる。

そんなロバみみに友達が笑って言った一言。

「あはは、せっかくだから全組観るってとこがロバみみらしい!」

これが一番ロバみみの友達っぽい正解なご意見かな、と(笑)

さて、本日観劇は、月組トップの龍さんお披露目で
明日海さんとの役替わり公演、大盛況の「ロミジュリ」。

「ロミオとジュリエット」って、大学の授業で英語で読んだくらいだったので、
金持ちの甘っちょろいボンボンが、色ボケしたあげく
勘違いして命を落とす話って、身も蓋もないイメージしかなかったんですが、
なるほど、不朽の名作と言われるだけのことはありました。

シェークスピア作品って、恋に落ちる瞬間が、一目惚れが多くて、
そこがイマイチ浅はかで、
「姫様なり、お嬢様なりがドブスだったらどうするんじゃい?」
と、つい、いつも思ってしまっていたんですが、まあ、今回はアリかなと思いました。
他の部分での構成とか葛藤とかはよくできてる。さすが。

ロバみみが観たのは龍ロミオと明日海ティボルトバージョン。

いやいや、明日海さん、めちゃカッコよかったです。
男の人にしか見えませんでした。
あの髪型もよかったわー。赤いお衣装もお似合いでした。うん。

やっぱり口紅が赤じゃないほうがいい。
赤い口紅の男役。ロバみみはビギナーなのでまだ混乱する(笑)

今回はヒール役らしく、ちゃんと憎まれ役のまま死んでしまったのもよかった。

ジュリエットへの報われない片思いに苦しんでいたところへ
ジュリエットが金持ちの御曹司と政略結婚させられそうになって、
そんな矢先にノホホンとした敵方のお坊ちゃまのロミオにとんびに油揚げ。

何一つ報われないまま死んでしまったからこそ、悲しさが引き立っていたように思う。
中途半端にいい人に反転しなくてよかった。

そしてジュリエットの乳母役の美穂さんが、素晴らしかったです。
10秒くらいで終わるセリフを長々と歌にするんで、
相変わらずミュージカル音痴のロバみみは、たまに眠気に襲われてしまうのですが、
かなり前のめりで見てしまいました。美穂さんの演技も歌も。

あとですね、金持ちの御曹司、パリス役の紫門さんですか。
パンチのきいた美女!(注:男役です)
双眼鏡越しにのけぞりましたわ。
ロバみみがジュリエットなら結婚を快諾してる(笑)

いや、待てよ。その前に、もう明日海ティボルトに惚れてるな。
イケメン祭りなら、もう早いもの勝ち(笑)

イケメン好きのジュリエットに翻弄されて戦う男たちの話に変わってしまう(汗)

とか、また余計な妄想とともに本日のヅカ観劇の幕は下りました。

お披露目だし、両ロミオを観たいし、ということでしょうかね?
チケットは手に入りにくい状況みたいですが、行けてよかったです。
ゆーひ様越えはまだないものの、楽しく拝見させて頂きました。

余談ですが、好きな俳優さんの舞台だと、休憩中にトイレに行くと、
女子力がアップした顔にいつもなっていて、我ながら「おお!」と思うのですが、
宝塚に関して言うと、なぜか男前な顔つきになっているロバみみです(笑)

この影響力、ハンパない(笑)

次回の観劇も楽しみです。



・『すうねるところ』

2012年08月27日 | ・ロバみみの芝居小屋
絶対行くって決めていたのに、夏の予定が決まらないがためにペースをつかめず、
うっかりチケットを取り損ねてしまった「すうねるところ」。
気づいた時にはあっちゅーまの完売。ホント、マジ泣いた。

でも、大好きな木皿泉さんの作品。
やっぱりあきらめきれなくて、なんとか譲って頂けたチケットで
初日を観劇して来ました。

本当に行けてよかった。
こういう作品がやっぱり一番大好きです。

へっぽこな3人の吸血鬼が人間の男の子を育てているお話。

大笑いして、そしてキュンとして、1時間半はあっと言う間に過ぎました。
木皿さんらしい、いいセリフもたくさん。
感想を書けと言われたら、いくらでも書けるけど、でも、
多くを語る必要はないと思います。


とんちんかんだけど一生懸命で、

情けないけど優しくて、

笑っちゃうくらいあったかくて、

それから切なくて淋しい。


雨上がりに空気が澄んでキラキラするみたいに、
観終わったあとの心は、不純物が洗い流されて
透明に戻ったような感じがしました。

日常からポンと飛び出して、淋しくておかしなバンパイヤたちに会える場所。
だからロバみみは舞台を観るのが大好きです。

久々に幸せな時間を過ごせてうれしかったです。

・『ふくすけ』

2012年08月18日 | ・ロバみみの芝居小屋
行って来ました。大人計画の「ふくすけ」。

うん。エグかった。

最近、寝ても寝ても眠いから、寝てもうたらどうしよう…と思っていましたが、
エグすぎて眠れなかった…(汗)

放送禁止用語と差別用語が多用されている作品なので、
内容は書くのはやめとこうと思います。

ただ、大竹さんはやっぱりすごいですねぇ。
チャーミングだし、ぶっとんでる感じがよかったです。

あと、多部未華子ちゃんがかわいくって、ロバみみはガン見してました。
なんかね、アイドル的なブレイク感がないので
割と地味に感じちゃいますけど、ロバみみは結構好きで、
ナマで見て、うん、やっぱりかわいい、と思いました。

いや、でも、この作品のエログロさは、ロバみみにはキャパオーバーなワールドです。
ラストシーンの12人の同窓会のシーンは、正直、具合悪くなりそうでした(涙)

とはいいつつ、なぜか松尾作品のチケットとっちゃうんだよな…。
自分でも不思議なんだけど…。

もちろん、こーゆー毒気のあるものが好きな人、多いと思うんですけど、
こんなに立ち見が出ちゃうほど、支持率の高いテイストなんだろうか?
世の中のニーズは色々だなぁ…と、思いつつ劇場をあとにしました。

この日の公演には、いのうえひでのりさんがいらっしゃっていて、
開演前に、「森田剛、森田剛を再び新感線の舞台に!」と
選挙の立候補者みたいに握手を求めそうになる自分を抑えるのが大変でした(笑)

たぶん、他にも色々来てたんじゃないかなー。
ロバみみは、あと佐野史朗さんしか発見できなかったけど、
そんな雰囲気をビリビリ感じました。

写真なしのフライヤーで「祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹」が入ってて、
そっちにテンションあがりました。

ああ、チケット、また大変だなぁ…(涙)

・『叔母との旅』

2012年08月13日 | ・ロバみみの芝居小屋
先週の話になりますが、シスカンパニー公演「叔母との旅」を観て来ました。
初演は見逃してしまったので、再演は行かねば!と思って。

段田安則さん、浅野和之さん、高橋克己さん、鈴木浩介さん。
このいぶし銀なキャストを見たら、期待値は高いわけで。
おまけに叔母との旅っつータイトルなのに、全員男性なわけですから(笑)

一人何役やったんですかねー。
叔母さん役は段田さんが一人でやられましたが、
ストーリーを運ぶヘンリー役は全員が入れ代わり替わり立ち代わり。

真面目に銀行勤めをして定年を迎えた壮年の独身男性が主人公。
これからも庭のダリヤを育てながら、平々凡々と時を過ごすはずだったのに、
母親の葬儀で出会った自由奔放な叔母さんと出会ったことで、
冒険に満ちた人生を歩き始めるストーリー。

皆さん、芸達者でした。
笑わせるところは笑わせて、シリアスなところはシリアスに。
大人の舞台でした。

もう、ロバみみは浅野さんにはいつもロックオンだから(笑)
今回もポニーだか、馬の役までやってて、
ツボりまくりでした(笑)
妊娠騒ぎの若い女の子役も笑えたし。

でも、芝居のテーマは結構希望に満ちた重さを持っていて、
年配の方にはしみるのではないかと。
まあ、ロバみみも含めですが。

叔母さんに振り回されて、家を出た主人公に叔母さんが言うわけです。

あの家に戻ったら、ベッドに横たわりながら
死という壁が迫ってくるのを待つことになる。
でも、ここにいたら明日死ぬかもしれないけど、自分から死という壁にぶつかっていける。

みたいなことを。

危険のない部屋で静かに生きる人生。
危険と隣り合わせでも、わくわくした毎日を選ぶ人生。

デリケートで難しい問題だけど、
生命を維持することだけが「生きる」ということではない気はしてる。
では、自分にとって本当に生きるということはどういうことなんだろう。

そんなことを考えさせられる作品。

それを選ぶのは自分であり、それはいつからでも遅くはないよって
語りかけてくれるような感じでした。

心から、心がキラキラするような生き方をしたいと
きっと誰もが思ってるけど、
生活のためにやりたくない仕事をしてたりする人が大半。

それが本当に生きるってことなのかと問われると、
即答できない自分がいます。

お金や将来への心配がなかったら、今頃ロバみみは何をしていたかなぁ……。

しみじみ…と考えちゃいました。