SISカンパニー公演の「アルカディア」を観て参りました。
やっぱり劇場に行くとワクワクします。
それぞれに「顔」があって、居心地も全然違って、
その中でこれから始まる物語を待つ感じがとても好きです。
久々のシアターコクーンでロビーをうろついていましたら、
「何回観た?」「三回」「私も」みたいな会話が聞こえてきて、
「これって、そんなにリピ率高い作品?」と首を傾げていたのですが、
始まってみて、納得。
浦井さんと井上さんの共演だったんですね。
人気ミュージカルスターが二人も一度に見られるとは納得。
19世紀のイギリス大邸宅とその200年後の同じ場所を舞台に、
ふたつの時代が交差しながら、物語は展開していきます。
19世紀にそのお屋敷で起こった出来事と、それを調べる200年後の人々の物語。
まず19世紀のエピソードを見せて、
そのあとに、同じ場所でそれをひも解く200年後の人々の姿を見せていくので、
観客はすべてを知っていて、その謎解きの様子を楽しむことができる。
ちなみに井上さんが19世紀のお屋敷のお嬢様の家庭教師で、
浦井さんは200年後のそのお屋敷の息子。
つまり末裔?
堤さんがバイロンの研究者で、その屋敷に暮らしていたしょぼい作家を手がかりに、
その屋敷に入り浸って研究をしている寺島しのぶさんに協力を仰いで、
バイロンの新しい発見を追求していくという。
一見、堤さんの追うバイロンにまつわる謎解きミステリーなのかと思いましたが、
観終わった感想は、実は寺島さんの研究が導き出した結末によって作られた
過去と未来が交差する叙情的なラブストーリーという印象でした。
これは、あくまで個人的な感想で、実は今もまだ消化しきれてないんですが……。
200年前にお嬢様が家庭教師の授業中に、
自宅の庭園のイメージ画に何気なく描きこんだ「隠とん者」。
そこに意味を見出そうとして研究を続ける現代の寺島さん。
「隠とん者の庵に隠とん者がいないなんておかしいわ」
ってな具合に、お嬢様がさらさらっと描いたイタズラ描きなわけで、
実在した人物でもなんでもないのですが、
寺島さんは頑張ってるわけです。
正解は「無」なんですが、でも、お話が進むにつれて、
それは奇妙にも甘く切ない答えにたどり着いてしまう。
ぶっちゃけ、寺島しのぶさんの職業が何で、何を何のために研究してるのか、
最初の時点でよくわからなくて、(実は今もよくわかってません)
話に乗り遅れた感もあり、それこそ、この作品の正解が自分の導き出したものと
合致するのか微妙なのですが……。
架空の隠とん者の絵が時間を超えて現代の寺島さんへ伝えたもの。
その絵が物語っていたもの。
それは18歳の誕生日の前日に火事で焼け死ぬ寸前に芽生えた
お嬢様のほんの一瞬の小さな恋物語だったのかなと、私は思いました。
行き来する時代の登場人物たちとその関係。
時にまどろっこしい論理的なセリフの展開。
すごい頭フル回転させて観てたんですけど、力及ばず……(汗)
でも、たぶん、好きな感じの作品だと思うので、
できうることならもう一回観て、頭を整理整頓したいところですが、
東京公演はもう幕なんですねー。
でも、まあ、お持ち帰りした気持ちは、
ちょっと切なくて素敵な気持ちだったので、
この3時間に悔いなし、です。
ついつい、感想をアップしないままになってしまっている作品も今年あったりしますが、
備忘録としてもこれから、ちゃんと地道に書いて行こうと思いました。
今回みたいに、わからなかったら、わからなかったなりに(笑)
次は来月。
「8月の家族たち」を観劇予定です。
ケラさん&豪華キャスト陣。楽しみです。
やっぱり劇場に行くとワクワクします。
それぞれに「顔」があって、居心地も全然違って、
その中でこれから始まる物語を待つ感じがとても好きです。
久々のシアターコクーンでロビーをうろついていましたら、
「何回観た?」「三回」「私も」みたいな会話が聞こえてきて、
「これって、そんなにリピ率高い作品?」と首を傾げていたのですが、
始まってみて、納得。
浦井さんと井上さんの共演だったんですね。
人気ミュージカルスターが二人も一度に見られるとは納得。
19世紀のイギリス大邸宅とその200年後の同じ場所を舞台に、
ふたつの時代が交差しながら、物語は展開していきます。
19世紀にそのお屋敷で起こった出来事と、それを調べる200年後の人々の物語。
まず19世紀のエピソードを見せて、
そのあとに、同じ場所でそれをひも解く200年後の人々の姿を見せていくので、
観客はすべてを知っていて、その謎解きの様子を楽しむことができる。
ちなみに井上さんが19世紀のお屋敷のお嬢様の家庭教師で、
浦井さんは200年後のそのお屋敷の息子。
つまり末裔?
堤さんがバイロンの研究者で、その屋敷に暮らしていたしょぼい作家を手がかりに、
その屋敷に入り浸って研究をしている寺島しのぶさんに協力を仰いで、
バイロンの新しい発見を追求していくという。
一見、堤さんの追うバイロンにまつわる謎解きミステリーなのかと思いましたが、
観終わった感想は、実は寺島さんの研究が導き出した結末によって作られた
過去と未来が交差する叙情的なラブストーリーという印象でした。
これは、あくまで個人的な感想で、実は今もまだ消化しきれてないんですが……。
200年前にお嬢様が家庭教師の授業中に、
自宅の庭園のイメージ画に何気なく描きこんだ「隠とん者」。
そこに意味を見出そうとして研究を続ける現代の寺島さん。
「隠とん者の庵に隠とん者がいないなんておかしいわ」
ってな具合に、お嬢様がさらさらっと描いたイタズラ描きなわけで、
実在した人物でもなんでもないのですが、
寺島さんは頑張ってるわけです。
正解は「無」なんですが、でも、お話が進むにつれて、
それは奇妙にも甘く切ない答えにたどり着いてしまう。
ぶっちゃけ、寺島しのぶさんの職業が何で、何を何のために研究してるのか、
最初の時点でよくわからなくて、(実は今もよくわかってません)
話に乗り遅れた感もあり、それこそ、この作品の正解が自分の導き出したものと
合致するのか微妙なのですが……。
架空の隠とん者の絵が時間を超えて現代の寺島さんへ伝えたもの。
その絵が物語っていたもの。
それは18歳の誕生日の前日に火事で焼け死ぬ寸前に芽生えた
お嬢様のほんの一瞬の小さな恋物語だったのかなと、私は思いました。
行き来する時代の登場人物たちとその関係。
時にまどろっこしい論理的なセリフの展開。
すごい頭フル回転させて観てたんですけど、力及ばず……(汗)
でも、たぶん、好きな感じの作品だと思うので、
できうることならもう一回観て、頭を整理整頓したいところですが、
東京公演はもう幕なんですねー。
でも、まあ、お持ち帰りした気持ちは、
ちょっと切なくて素敵な気持ちだったので、
この3時間に悔いなし、です。
ついつい、感想をアップしないままになってしまっている作品も今年あったりしますが、
備忘録としてもこれから、ちゃんと地道に書いて行こうと思いました。
今回みたいに、わからなかったら、わからなかったなりに(笑)
次は来月。
「8月の家族たち」を観劇予定です。
ケラさん&豪華キャスト陣。楽しみです。