『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『アルカディア』

2016年04月30日 | ・ロバみみの芝居小屋
SISカンパニー公演の「アルカディア」を観て参りました。

やっぱり劇場に行くとワクワクします。
それぞれに「顔」があって、居心地も全然違って、
その中でこれから始まる物語を待つ感じがとても好きです。

久々のシアターコクーンでロビーをうろついていましたら、
「何回観た?」「三回」「私も」みたいな会話が聞こえてきて、
「これって、そんなにリピ率高い作品?」と首を傾げていたのですが、
始まってみて、納得。
浦井さんと井上さんの共演だったんですね。
人気ミュージカルスターが二人も一度に見られるとは納得。

19世紀のイギリス大邸宅とその200年後の同じ場所を舞台に、
ふたつの時代が交差しながら、物語は展開していきます。

19世紀にそのお屋敷で起こった出来事と、それを調べる200年後の人々の物語。

まず19世紀のエピソードを見せて、
そのあとに、同じ場所でそれをひも解く200年後の人々の姿を見せていくので、
観客はすべてを知っていて、その謎解きの様子を楽しむことができる。

ちなみに井上さんが19世紀のお屋敷のお嬢様の家庭教師で、
浦井さんは200年後のそのお屋敷の息子。
つまり末裔?

堤さんがバイロンの研究者で、その屋敷に暮らしていたしょぼい作家を手がかりに、
その屋敷に入り浸って研究をしている寺島しのぶさんに協力を仰いで、
バイロンの新しい発見を追求していくという。

一見、堤さんの追うバイロンにまつわる謎解きミステリーなのかと思いましたが、
観終わった感想は、実は寺島さんの研究が導き出した結末によって作られた
過去と未来が交差する叙情的なラブストーリーという印象でした。

これは、あくまで個人的な感想で、実は今もまだ消化しきれてないんですが……。

200年前にお嬢様が家庭教師の授業中に、
自宅の庭園のイメージ画に何気なく描きこんだ「隠とん者」。

そこに意味を見出そうとして研究を続ける現代の寺島さん。

「隠とん者の庵に隠とん者がいないなんておかしいわ」

ってな具合に、お嬢様がさらさらっと描いたイタズラ描きなわけで、
実在した人物でもなんでもないのですが、
寺島さんは頑張ってるわけです。

正解は「無」なんですが、でも、お話が進むにつれて、
それは奇妙にも甘く切ない答えにたどり着いてしまう。

ぶっちゃけ、寺島しのぶさんの職業が何で、何を何のために研究してるのか、
最初の時点でよくわからなくて、(実は今もよくわかってません)
話に乗り遅れた感もあり、それこそ、この作品の正解が自分の導き出したものと
合致するのか微妙なのですが……。

架空の隠とん者の絵が時間を超えて現代の寺島さんへ伝えたもの。
その絵が物語っていたもの。

それは18歳の誕生日の前日に火事で焼け死ぬ寸前に芽生えた
お嬢様のほんの一瞬の小さな恋物語だったのかなと、私は思いました。

行き来する時代の登場人物たちとその関係。
時にまどろっこしい論理的なセリフの展開。

すごい頭フル回転させて観てたんですけど、力及ばず……(汗)

でも、たぶん、好きな感じの作品だと思うので、
できうることならもう一回観て、頭を整理整頓したいところですが、
東京公演はもう幕なんですねー。

でも、まあ、お持ち帰りした気持ちは、
ちょっと切なくて素敵な気持ちだったので、
この3時間に悔いなし、です。

ついつい、感想をアップしないままになってしまっている作品も今年あったりしますが、
備忘録としてもこれから、ちゃんと地道に書いて行こうと思いました。

今回みたいに、わからなかったら、わからなかったなりに(笑)

次は来月。

「8月の家族たち」を観劇予定です。

ケラさん&豪華キャスト陣。楽しみです。

・4/12『滝沢歌舞伎2016』①

2016年04月13日 | ・ロバみみの芝居小屋
幕が開いてから、まだ数日。

お披露目ほやほやの「滝沢歌舞伎2016」を観て来たのですが、
奇しくも健ちゃんが怪我をしたその公演に居合わせることとなりました。

健ちゃん、大丈夫かなぁ?

フリーダムでいつもメンバーをとっちらかしているような健ちゃんだけど、
責任感の強い人だと思うから、足よりも心を痛めていないか心配でなりません。

だから、せめて、心をこめて12日の公演の感想を書きたいと思います。

うーん、何からどう書こうかな。

とりあえず、ネタバレも含んでしまいそうなので、
まだこれから観る予定の方でうっかりこのブログに立ち寄ってしまった方は、
この先、ご注意ください。

******************************************************************

「残念ながらチケットをお取りすることができませんでした」

もう、この当落のアナウンスを二度と聞きたくなかったロバみみは、
申し込みをしなかったんですが、お友達が申し込んでくれて……、

ハズレました。

もちろん一般も撃沈してしまい、
「にこ健」を読みながら、健ちゃんが一生懸命練習しているダンス、
私は見れないんだなー……、と心淋しく思っていました。

でも、ありがたいことに、譲って頂ける方がいらっしゃって……(涙)

久々の新橋演舞場。

すっかり健ちゃんが主役気分のロバみみでしたが、
演舞場のタッキーのでかい看板を見て、

「そっか。タッキーの舞台だった」

と、思い出しました。

物販をチェックしてみたんですけど、どれもこれも健ちゃん、キレイ!!!

すごく素敵に写ってて、しばらく見とれてしまいました。

もう、ここで、「よっ、三宅! この千両役者!」と、
心の中で大絶賛してました。わたくし。

そしていよいよ、開幕。

タッキーのソロから始まりました。

ええ、ここでまた、思いました。

「そっか。座長はタッキーだったんだ。
 のっけから、健ちゃんをピンで拝めると思ったよ……」

と(汗)

そしてお待ちかね、ブイロク屋、三宅健のご登場!

いやいや、タッキーに紹介されて出てきた健ちゃんが、
まさか、V6のあの曲を歌うとは……。

予想もつきませんでしたよ。

曲名は、こんな驚きの気持ちとは反対のタイトルでしたけどね。

振りつけには、手話が入ってたんですよね。きっと。
「みんなの手話」を見ていたわりに、習得してないロバみみには、
「多分……」としか言えませんが(汗)

でも、ムードがあって、大人っぽくて、意表を突かれました。
ああ、いよいよ、始まるんだなぁって思いました。

長くなってきちゃいましたので②へ続きます。

・4/12『滝沢歌舞伎2016』②

2016年04月13日 | ・ロバみみの芝居小屋
さてさて、続きです。

健ちゃんのソロ曲が終わって、
いよいよこれからって、わくわくしてたんですけど、
ジュニアがわらわら出てくるし、思ったよりケンタッキー、出番少な目?

まあ、ハードだし、衣装替えもあるだろうし、
出ずっぱりってわけにはまいらぬってとこなのかもしれないなぁと思っていた頃に、
立ち回りの中での健ちゃんのフライング!

よっ! 待ってました!

と、心の中で拍手喝采してたんですが、
なんか「あれっ?」って思って。

初見だし、何が違うのか、不具合が起きたのかわからなかったんですけど、
健ちゃんが右足を引きずってて……。

着地の時に、足を痛めちゃったのかな?
たいしたことないといいなと思っていたんですけど、
まさか、親指を骨折していようとは……。

その後の出番で、高い所から床に倒れ落ちる演出の時、
ひやひやしながら観てたんですけど
見事にやり遂げていたので、
大事には至らなかったのかと思っていたのですが、
きっと、とても痛かったんだよね? 健ちゃん(涙)

それなのに、ラストまで全部やりきったんだね。

やっぱり男だなぁ。健ちゃんは。

そして、プロだね。

その後も、たくさん、たくさん、楽しませてもらいました。

健ちゃんが難しいって言ってたダンスって、
あのマイケル・ジャクソンみたいな衣装の時のやつであってるかな?

誰かに操られてるみたいな、
自分の体の中に違う何かが息づいて動かされているようなダンス。

すごいな、健ちゃん、すごいなって思いながら見てました。

ワイドショーでやっていた回転太鼓ショー(?)もカッコよかったよ。

最初、周りで太鼓叩いてる半裸のジュニアの人たちとか見て、

こん中に、一人だけポッチャリ男子混ぜとくと、おもしろいんだろうけどなぁ。

なんて思って、ぽっちゃりくん探して、
「お? あの人、近いな。でも、甘い。もっとポチャポチャしてないと」とか、
別の意味で楽しんでたんですけど、
健ちゃんが出てきたら、もう、健ちゃんだけ見てましたよ。

そして、

「こんなにぐるぐる回りながら太鼓たたくなんて、
 びっくりハウスでびっくりしちゃう坂本くんには絶対ムリだな……」

って思いました(笑)

他にも、草履脱げたら大変!

と、慌てて健ちゃんの足元を確認したら、
足袋だったので胸をなでおろした一幕もありました(笑)

エレクトリカルパレードみたいな演出も、観ていて楽しかったです。
時代を感じた瞬間でした。

久しぶりに、心晴れやかな気持ちにさせてもらいました。
ありがとう。健ちゃん。

最後の健ちゃん作詞の曲。とってもよかったよ。

ホントに、隣の人もみんな笑顔だったよ。

大切なものは、もう実は持ってたりするんだよね。本当に。

演出を一部変更して続投すると記事で読みました。

たくさんお稽古して、公演が始まって間もないこの時期に
きっと悔しい思いをしていると思います。

申しわけないと自分を責めていないか心配です。

でも、ピンチをチャンスに変えて欲しい。

これで完璧って思っていても、いざ、それを壊してみたら、
もっと素敵な出来栄えになるってこと、いくらでもあるもの。

変えられないって思ってても、結果、変えてよかったねってなること、
世の中には結構ある。

災い転じて福となす。

「落ち込むだけ、落ち込んだらもう一度スマイル!」

だよ。健ちゃん。

「あきらめないで、ぶつかることがボクらのスタイル」

だよね?

ロバみみは、17年以上、V6を見てきたからね。

だから信じられるよ。三宅健の底力を。

「頑張って」なんて言いません。

頑張ってるもの。健ちゃんは、いつだって。

だから、ただひたすら信じて、祈ってます。

心配の言葉より、エールの方が喜んでもらえるかな?
いや、違うな。
三宅健は、褒められて伸びる子だった。

健ちゃんは、いつもとびきりの幸せをくれる人。
頑張り屋さんの努力家だって、みんな知ってます。
だから、きっと大丈夫。

無事に千秋楽で、ラブラブな笑顔を振りまく健ちゃんを想像しながら、
少しでも力になれるように、毎日、新橋演舞場にパワーを送るからね。

神様、お願い。

一分一秒でも早く健ちゃんの怪我を治しあげて下さい。

最後に、ありったけに愛をこめて、
このおまじないを、健ちゃんに捧げます。

痛いの、痛いの、飛んでけー!!!!!