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仕事や身の回りのできごとを綴ってみます。

国家の品格

2006-02-10 11:43:47 | 日常について
今の時期は、ひたすら本を読んでます。
経営戦略・組織マネジメントの本が中心ですが、
とにかく自分にできるだけInputしようと考えてます。

先日「経営財務入門」を読みましたが、かなり手ごわいですね。
まだ必要な部分だけ拾い読みしています。

そんな中、会社の方から薦められて読んだのが「国家の品格」。

骨子は、
「欧米型合理主義・論理主義では破綻する!
 日本の武士道精神を取り戻せ!」
といった内容です。

こう書くと、かなり右寄りな本に聞こえますが、そんなことはありません。
著者の藤原さんは数学者として各国で活躍されているのですが、
そんな彼がふと「論理が正しければ正しい」という近代における物事の
道理に疑問を抱き、数学者らしいロジックでこれを検証しています。

彼いわく、「論理というものは、AならばB、BならばC、・・・といった
ロジックを積み重ねていくことであるが、それ自体ではそもそもの出発点である
「A」の正当性を検証することはできない」と。
そして、(数学の世界では公理という真実がありますが)
人間の世界に絶対は無い。
だから、そこの正当性を決めるのは、実は情緒なんだ、としています。

ダメなものはダメ。いいものはいい。

論理ばかりに固執すると、本質を失ってしまうと。

アメリカは「資本主義は正しい」という前提で成り立っているが、
その結果、1%の上位階級の人々が全体の富の半分を独占する社会が生まれている。
結局その絶大なる富に惹かれてアメリカ国外から来る優秀な頭脳を持った人が
アメリカを支えている。という実態がある。と。

これから留学する身としては、大変面白かったです。
アメリカ人に一度こういう議論をふっかけてみようと思います。

薄い本ですし、もともと講演内容を基に本になっているため、
面白いし読みやすいです。

皆様、是非ご一読を。

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1 コメント

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Unknown (てつ)
2006-02-11 00:00:04
「国家の品格」おもろいよな。僕も呼んだ。藤原正彦シリーズはおもろいな、ちょっと偏ってるけど。でも大体、偏ってない人間なんておもんないわな。



おかあちゃんの本もおもろいよ。「流れる星は生きている」だったかな?えらく泣いた気がする。



でも一番、ヘビーだった本はパールバックの「大地」。苦労して一財をなした子孫が、その財産を浪費していく話。



ゴメンよ、留年して、かぁちゃん。
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