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Strategyの授業でDucatiを取り扱いました。
この会社、恥ずかしながら聞いたことが無かったんですが、
イタリアのバイクメーカーです。
ケースは、1996年には経営危機に陥っていた会社を、
新しく外部から来たCEOによって数年で見事にTurn Aroundさせた、
という成功事例です。
バイク業界は日本メーカーが市場のシェアの大半を占めているのですが、
Ducatiはスポーツタイプに特化したニッチ市場のシェア向上を狙います。
面白いのが、新しいCEOが就任してまずしたこと。
それはコストカットでも、新規事業投資でもなかったのです。
彼は何と博物館を建てたんです。
勿論これは賛否両論だと思いますが、
つまりDucatiに根付いている企業精神を改めて見直そう、
原点に立ち戻ろう、という想いをこめて、その象徴を作ったわけです。
そして、HONDAやYAMAHA,KAWASAKIといった大手と闘うのではなく、
あくまで自分達のフィールドで、「バイク」という乗り物ではなく、
バイクを通じて得られる「楽しさ」を提供する会社になろう、としたのです。
勿論、コスト削減もしっかりやっていますが、
イタリアの歴史を経たデザイン、レースで得たノウハウの展開など、
他社との差別化を地道に進めた結果、価格プレミアムが生まれ、
コアなファンをしっかりと捉えて見事再生した、というわけです。
面白いのが、アメリカでDucatiを所有している人の半分はハーレーも所有しているということ。
つまり、バイクファンは、楽しみによってバイクを使い分けているんですね。
確かに、移動手段として考えれば車の方がよっぽど快適なわけで、
(原チャリは別にして)バイクに乗る、ということは
なんらかの価値を感じているからこそなんですよね。
バイクと顧客のつながり方がちょっと垣間見えた授業でした。
この会社、恥ずかしながら聞いたことが無かったんですが、
イタリアのバイクメーカーです。
ケースは、1996年には経営危機に陥っていた会社を、
新しく外部から来たCEOによって数年で見事にTurn Aroundさせた、
という成功事例です。
バイク業界は日本メーカーが市場のシェアの大半を占めているのですが、
Ducatiはスポーツタイプに特化したニッチ市場のシェア向上を狙います。
面白いのが、新しいCEOが就任してまずしたこと。
それはコストカットでも、新規事業投資でもなかったのです。
彼は何と博物館を建てたんです。
勿論これは賛否両論だと思いますが、
つまりDucatiに根付いている企業精神を改めて見直そう、
原点に立ち戻ろう、という想いをこめて、その象徴を作ったわけです。
そして、HONDAやYAMAHA,KAWASAKIといった大手と闘うのではなく、
あくまで自分達のフィールドで、「バイク」という乗り物ではなく、
バイクを通じて得られる「楽しさ」を提供する会社になろう、としたのです。
勿論、コスト削減もしっかりやっていますが、
イタリアの歴史を経たデザイン、レースで得たノウハウの展開など、
他社との差別化を地道に進めた結果、価格プレミアムが生まれ、
コアなファンをしっかりと捉えて見事再生した、というわけです。
面白いのが、アメリカでDucatiを所有している人の半分はハーレーも所有しているということ。
つまり、バイクファンは、楽しみによってバイクを使い分けているんですね。
確かに、移動手段として考えれば車の方がよっぽど快適なわけで、
(原チャリは別にして)バイクに乗る、ということは
なんらかの価値を感じているからこそなんですよね。
バイクと顧客のつながり方がちょっと垣間見えた授業でした。
っつってもオレは楽しみによって使い分けるどころか、あくまでバイクは「足」だけどねぇ。ただ、どうせ足ならみんなが持っている足より、多少難はあってもカッコイイ足がいいじゃん。
そして、日本車もHONDA以外(特に男KAWASAKI)は、まだ多少DUCATI的側面も持っているような気がする。更に、最近のDUCATIはせっかく気づいたプレミアムを手放しつつあるような気もする…がんばれDUCATI!
日本車もコアユーザーがいるのかもしれないけど、
企業の戦略として基本オールタイプのラインナップを取り揃えて、
全てのユーザーを取り込もうという全方位戦略という意味では、
ニッチ戦略ではないと思います。
でも、もしかすると、
バイクという商品自体が機能的価値以上のものを売り物のにしている
カテゴリだと考えると、濃淡こそあれ、
全てのメーカーがそれぞれ(機能や価格以外での)
差別化をはかっている業界なのかもしれないね。
奥が深そうです。