bryog

仕事や身の回りのできごとを綴ってみます。

Bain[CaseStudyReport]

2006-08-03 13:25:08 | 日常について
今日の午前中はBain(コンサルティング会社)のCase。
BainのCEO的立場にいるTomTiernyが、部下のHarris(MiamiのOfficeHead)異動をどう説得できるか、
というCaseでした。

主なポイントは4つ。
1)Tomは全てのOfficeHeadを5年周期くらいで異動させている。
2)Harrisは有能でMiamiのOfficeを立ち上げた立役者だが、
  社内では「TeamOrientedでない」という評判も上がっている
3)Harris自体はPlayingManagerで、自らもConsultantとして働いているが、
  OfficeHeadの事務仕事にも煩わされている
4)TomはHarrisを辞めさせたくは無い

さあ、あなたがTomならどうHarrisを説得しますか?

授業ではまた隣の学生とディスカッションさせられました。
僕はTom役でHarris役を懸命に説得するも、時間内(10分)では説得できず。。。
あと一押しという感じでしたが、最終条件まで詰め切れませんでした。
後から成功した人の話を聞くと、具体的な異動先や条件を早く提示できたところが
成功したようでした。

逆に不確かな将来の約束をする(3年後には昇進させるから!など)のは、
その約束をした本人がいなくなれば反故になる可能性が高いということもあり、
なかなかうまく行かないようです。

また、今回は「How to boil a frog」という逸話(たとえ話?)を紹介されました。
「蛙をゆでる時に、沸騰したお湯に入れたら蛙はすぐに飛び出してしまうが、
 水に入れてお湯を沸かせば、気が付かないうちに蛙は茹で上がってしまう」
というものです。(ちょっとグロテスクでしょうか?)
要は「変化というのは徐々にやってくる。気が付いた時には現状から抜け出せない事が多い。
よって、人々は常に変化がおきて取り返しのつかない早い段階で手を打つ必要がある」
という教訓ものです。

Tomの「Repotting」(4~5年でポストを入れ替える)というのも
このPolicyに基づいているものと思われます。
そしてエライのが、彼自身が自分の役職の満期を待たずに引退していることです。
まさに自ら理論を実践して道を示す、ということですね。

気が付かなければ昨日と今日は同じ一日のようですが、
時の流れの中にあって、自分も周囲も確実にちょっとづつ変化しているわけですね~
人を形作っている細胞だって数ヶ月(でしたっけ?)で入れ替わると言いますし。

なかなか含蓄の含んだ授業でした。