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集団食中毒事件 えびす元社長ら不起訴

2016-05-20 13:07:54 | 「身の丈」経営

 報道によると,2011年に当時6~70歳の5人が死亡した焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の生肉集団食中毒事件で,富山地検は19日,業務上過失致死傷の疑いで書類送付され た運営会社「フーズ・フォーラス」(東京,特別清算中)の元社長(47)と,生肉を卸した「大和屋商店」(東京)の元役員(41)を嫌疑不十分で不起訴処分とした。

 地検の中村昌史次席検事は不起訴理由を「事件当時,集団食中毒を引き起こした腸管出血性大腸菌O111が強い毒素を持つとは知られておらず,2人は事件を予見できなかった」と説明した。

 フーズ社が店舗で当時の国の衛生基準を順守していなかったことも「基準を全て守ったとしても食中毒を防げたかは疑問が残る」として,注意義務違反を問えないと判断した。


■ 「焼肉酒家えびす」集団食中毒事件
 2011 年4月,「フーズ・フォーラス」(東京=当時金沢市,特別清算中)が運営の「焼肉酒家えびす」の富山,石川,福井,神奈川4県の8店舗でユッケなどを食べ た客216人が食中毒を発症し,多くの患者から腸管出血性大腸菌O111が検出され,「えびす」富山県砺波店が営業停止に(4月27日)。砺波店で食事し た6歳男児,70歳と43歳の女性,14歳の中2男子が死亡した。その後,被害は石川,神奈川両県にも拡大した。

■ ユッケをめぐる状況は,大きく変化
 2011年10月,ユッケなど生食用牛肉の加工,提供方法を定めた国の基準が厳格化された。加工業者は生食用肉を扱う専用スペースの確保や,生食用肉の加熱殺菌などが必要になった。その肉を仕入れる焼き肉店も,同様に生食用肉を扱う専用スペースが必要である。
  施設面で対応できず,ユッケ用肉の出荷をやめる業者が相次いだ。業界団体の全国焼肉協会(東京)によると,いま,新基準に沿って工場で加工し,パックに1 食ずつ小分けした「個食ユッケ」が広がっている。新基準に対応できる店は多くはない。そこで注目されたのが厨房(ちゅうぼう)での処理が不要な個食ユッケである。

 

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