◆美少年酒造の倒産
今年4月,熊本県城南市の老舗酒造メーカーの美少年酒造㈱が負債総額は約19億円で倒産した。同社は明治12年創業。日本酒需要の落ち込みなどで、平成20年9月期の売り上げはピーク時の五割強の約13億円にとどまったうえ,同年9月に三笠側からの仕入れ米に汚染米が混入していたことが表面化。裏金問題も発覚して返品が相次ぎ、事業継続は困難と判断したとみられる。
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◆長野県諏訪市の「舞姫酒造」の倒産 「美少年酒造」の倒産は,長年にわたる裏金受領が発覚という,身から出たさびともいえますが,長野県諏訪市の「舞姫酒造」の倒産は,いささか様相を異にします。消費者の日本酒離れの影響などから売上げは下降線をたどり,ピークの1992年9月期には売上高4億6000万円が,08年9月には1億9600万円にまで落ち込み,本年3月の民事再生法の申請となりました。
なお,大証2部上場の「ジャパン・フォード&リカー・アライアンス」(JFLA)の子会社「伝統蔵」が支援を表明し,新たな経営陣のもとで再建に向けて動いています。
同社の,長年にわたり「地元に愛された酒蔵」の1つでありました。舞姫は霧ヶ峰の伏流水と地元の酒米「美山錦」を使った銘酒として人気を得ていました。販売面では,大手日本酒メーカーのパック詰めの低価格清酒と競い合うのではなく,高品質化で差別化を図り,付加価値を高める戦略を取っていました。
こうしたオンリーワン戦略ともいえる「マーケティング戦略」は,市場縮小の時代にあっての弱者のとるべき戦略としては,教科書通りともいえるな戦略でありました。だが現実は,それが裏目に出手しまったのです。
このような同社の倒産に至る経緯は,焼酎メーカーにとっても貴重な教訓を与えてくれています。
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▼教訓-舞姫酒造」の倒産に学ぶ
舞姫酒造の土橋潤二社長は,信濃毎日新聞の取材に応え,「需要は低迷していたが、いい酒を作ろうと、運転資金を借り入れて、酒米などを購入したが、原価がかかりすぎて、債務超過になった」と説明しています。
日経ビジネス(2009.11.16号)の“敗軍の将,兵を語る”で土橋社長は,「酒造の中には、原料を変えてコストを削減したところもあると聞きます。ですが私は売り上げが落ちても質の高い地酒を造りたかった。そんな思いが仇になってしまったのでしょうか。」とも語っています。

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今年4月,熊本県城南市の老舗酒造メーカーの美少年酒造㈱が負債総額は約19億円で倒産した。同社は明治12年創業。日本酒需要の落ち込みなどで、平成20年9月期の売り上げはピーク時の五割強の約13億円にとどまったうえ,同年9月に三笠側からの仕入れ米に汚染米が混入していたことが表面化。裏金問題も発覚して返品が相次ぎ、事業継続は困難と判断したとみられる。
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◆長野県諏訪市の「舞姫酒造」の倒産 「美少年酒造」の倒産は,長年にわたる裏金受領が発覚という,身から出たさびともいえますが,長野県諏訪市の「舞姫酒造」の倒産は,いささか様相を異にします。消費者の日本酒離れの影響などから売上げは下降線をたどり,ピークの1992年9月期には売上高4億6000万円が,08年9月には1億9600万円にまで落ち込み,本年3月の民事再生法の申請となりました。
なお,大証2部上場の「ジャパン・フォード&リカー・アライアンス」(JFLA)の子会社「伝統蔵」が支援を表明し,新たな経営陣のもとで再建に向けて動いています。
同社の,長年にわたり「地元に愛された酒蔵」の1つでありました。舞姫は霧ヶ峰の伏流水と地元の酒米「美山錦」を使った銘酒として人気を得ていました。販売面では,大手日本酒メーカーのパック詰めの低価格清酒と競い合うのではなく,高品質化で差別化を図り,付加価値を高める戦略を取っていました。
こうしたオンリーワン戦略ともいえる「マーケティング戦略」は,市場縮小の時代にあっての弱者のとるべき戦略としては,教科書通りともいえるな戦略でありました。だが現実は,それが裏目に出手しまったのです。
このような同社の倒産に至る経緯は,焼酎メーカーにとっても貴重な教訓を与えてくれています。
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▼教訓-舞姫酒造」の倒産に学ぶ
舞姫酒造の土橋潤二社長は,信濃毎日新聞の取材に応え,「需要は低迷していたが、いい酒を作ろうと、運転資金を借り入れて、酒米などを購入したが、原価がかかりすぎて、債務超過になった」と説明しています。
日経ビジネス(2009.11.16号)の“敗軍の将,兵を語る”で土橋社長は,「酒造の中には、原料を変えてコストを削減したところもあると聞きます。ですが私は売り上げが落ちても質の高い地酒を造りたかった。そんな思いが仇になってしまったのでしょうか。」とも語っています。
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